こんにちは、メディアディレクターのころもです。今日は旅の話をしようと思います。
先日、マカオに行ってきました。
取材の機会をいただき、マカオ政府観光局さん主催の4泊5日マカオプレスツアーに参加させていただいたのです。
最初は「マカオ=カジノ」というイメージしかないくらい無知だったのですが、行ってみるとそのイメージは一転。ポルトガルと中国の文化が混在する独特かつ魅力的な雰囲気をもつ場所でした……!
ポルトガルの街に迷い込んだようなパステルカラーの建造物があちこちにあって、それはもう写真撮影が捗る。それでいて一つ角を曲がると、読めない漢字だらけの看板のネオンが光るストリートに圧倒される。ワインが抜群に合うポルトガル料理と、もう間違いなくどれを食べても美味しい中国料理。そしてそれらが融合し、さらに独自の文化が育んだマカオ料理。
体験したマカオの魅力を存分にお伝えしたいと思って記事を書いていたら、3部作になりました。全部読み終える頃には、マカオ行き航空券をポチっていることでしょう。
マカオ行ったことあるよ! という方も、マカオは毎年変化を遂げているのでぜひ最新情報の参考として目次から気になる項目をチェックしてみてください!
今回は基本情報、航空情報を含めた観光編です!
目次
まずはマカオの概要
基本情報
正式名称
中華人民共和国マカオ特別行政区、通称マカオ(マカオという国だと思っていた……)
人口・面積
人口約67万人/面積約33平方キロメートル(山手線内側の半分くらいらしい)
言語
公用語は中国語とポルトガル語。日常会話として広く話されているのは広東語。
ホテルやレストランなどでは英語も通じる。
時差
日本との時差はわずか1時間。日本がAM10:00の時、マカオは同じ日のAM9:00。
通貨
マカオの通貨はパタカ=Patacaで、MOPと表記。
香港ドルも流通していて、1香港ドル=1パタカとしてほぼ等価。
MOP1≒HK$1=約14円(2019年11月現在)
ビザ
日本国籍の人は90日以内の滞在なら不要。
気候と服装
亜熱帯地域なので1年を通して温暖。湿度は平均70〜90%と高い。気温が比較的落ち着く10〜2月頃がベストシーズンとのこと。私が行ったのは9月下旬で、毎日昼は30度前後で日本の夏と同じくらい暑かった……。服装は基本半袖短パンで、風通しの良いロングスカートとかもおすすめ。ただしホテルやレストランなどの屋内はエアコン効きまくりで肌寒いから、羽織るものがあるといいです。今回は運よく5日間雲一つないピーカンだったけど、雨が多くなる季節もあるので雨具も忘れずに!
電圧とプラグ
電圧230V。240Vまでのスマートフォンやパソコン、デジカメの充電器などは変圧器無しでそのまま使える。電源プラグの形状は基本的に三つ角のBFタイプ。変換プラグは100均とか電気屋さんで100〜350円程度で変えるので準備を忘れずに!(私は買い忘れてて、成田空港内のビッグカメラで購入。)
エリアの紹介
マカオは大きく4つのエリアがあります。
- マカオ半島:「歴史市街地区」として世界遺産に登録されている。活気があり、マカオの中心地のように感じた。
- タイパ:ポルトガル人の別荘地だったエリア。ノスタルジックな雰囲気が漂う。
- コタイ:タイパとコロアンの間の海を埋め立ててできたエリア。巨大IR(統合型リゾート)の開発が進み、毎年進化を遂げている。
- コロアン:のどかな風景が広がるエリア。コタイと違ったのんびりとした雰囲気。
ちなみに、上の地図の写真は地図アプリのキャプチャです。「maps.me」という地図アプリで、海外旅行など知らない土地を歩く時に大変便利です。事前に行く先の地図データをダウンロードしておけば、オフライン(つまり機内モードでwifi繋がってないとき)でも現在地が示される優れもの。街歩きのお供にぜひ。
これがあるとより楽しめる
旅行に行く前は、事前にガイドブックとか観光情報サイトとか見ておくとテンション上がりますよね。完全に余談ですが、個人的には沢木耕太郎さんの「深夜特急1 -香港・マカオ-」を事前に読んで高めてから行きました。より一層マカオを楽しめるのでオススメです。
航空情報
ではようやくマカオ旅の話スタート!
今回はマカオ航空の直行便を利用しました。成田発着便が2019年の7月から、また関空発着便は12月18日から1日2便になり、フライトの選択肢が広がりました。
私は成田から出発で16:00発のフライトでした。
約5時間。2時間くらい寝て、機内食を黙々と食べて、深夜特急読んで、音楽聴きながらぼーっとしてたら、あっという間に着きました。
機内はこんな感じ。サイドに3席ずつと、割と小さめ。モニターも各席に付いてるやつじゃなくて、一定間隔で小さめなやつが配置されてる。
重要な座席の広さはこんな感じ。決してゆったりではないけど苦ではない程度。
良かった点は、空調!飛行機乗るといつも、しっかり長袖着てても途中寒くてブランケットもらうはめになるのですが、マカオ航空は適温だった(笑)たまたまかもしれませんが。
機内食はこんな感じ。直前まで爆睡してたので詳しくわからないのだけど、肉or魚だったはず。私が選んだのは肉の方で、すき焼き風。味は普通においしい。お蕎麦についてたワサビが思いのほか効いていた。。
そんなこんなで現地時間の20:00頃、無事マカオ着陸。飛行機の窓の外にはガイドブックで見たコタイ地区の有名ホテル達が煌びやかに佇んでいて、マカオに着いた実感が沸いた瞬間でした。
ここからが本題。マカオの激アツ観光スポット
さて、いよいよ本題の観光情報です!5日間でいろんなところをまわらせていただき、定番から穴場までたくさんのオススメスポットがあったので少々長くなります。これでも厳選した方です。では、いくつかパートに分けて紹介していきます!
世界遺産・建造物編
聖ポール天主堂跡
マカオのガイドブックに必ずと言っていいほど載っているマカオのシンボルマークのような存在「聖ポール天主堂跡」。かつては、「ローマ以東で最も美しい教会」と言われていたが1835年の火災で焼失し、ファサード(正面の壁)と裏の階段だけが残されました。窓のあった部分の向こう側に見えるのは青空で、壁一枚だけが残されたということがよくわかります。
▲後ろから見た聖ポール天主堂跡。横に付いている階段は登れない。
聖ポール天主堂跡は、「深夜特急」にも出てきた。沢木耕太郎が大学時代の教師を思い出して訪れた地。小説の舞台となっているのは80年代〜90年代に著者が訪れたマカオで、その時の聖ポール天主堂跡は子どもの遊び場となっていたと書かれていたが、時を経て今は、多くの観光客で賑わう場所となっています。
モンテの砦
聖ポール天主堂跡に引き続き、世界遺産に登録されている「モンテの砦」。22門の大砲が設置されていて、かつてマカオを守っていた砦。ここからの眺めは美しく、マカオの街や聖ポール天主堂跡を見下ろせるスポット!夕暮れ時に来るのがおすすめかもしれません。
聖ヨセフ修道院と聖堂
1728年にイエズス会によって設立されたバロック様式の教会。聖堂内には聖フランシスコ・ザビエルの上腕骨の一部が祀られている。予備知識として歴史を少し勉強してきたりすると、世界遺産巡りなどもより楽しめるのかもしないと気づく。
▲ドーム型の天井が美しい
でも一つ言えるのは、歴史を知らなくても、マカオの美しい建造物や内装にはつい見とれてしまうということ。
ドン・ペドロ5世劇場
ポルトガル国王のドン・ペドロ5世を記念して建てられた西洋式の劇場。現在は、コンサートや催事等で使用されているそう!
緑色の外壁がおしゃれですごく好きな色でした。ガイドブックの帯にもこの写真が使われていたり、まさに「映え」なスポットですね。
おじいちゃんがいい感じにマッチしています。
ストリート・街中アート編
続いて、見応えあるストリートや街中で見つけたアートを紹介します!
セナド広場
マカオ観光の中心地、セナド広場!聖ポール天主堂跡と同様に、マカオの代表的な観光地です。波打つデザインの敷石が特徴的ですが、昼は観光客等で人がにぎわい、写真をとってもせっかくの敷石が見れないので夜の写真で恐縮です。朝6時くらいに行ったらまだ人のいない広場の写真が撮れるかも。
ちなみにこの白く光るうさぎは、イベントで設置されたもので、普段はないです。
装飾が美しい(これもイベント仕様)。
スターバックス
タイパエリアで見つけたスタバ!正面はからし色ベースだけど、入り口のアーケード?は安定の深緑色で、二つの色の組み合わせが可愛くてすぐ目に入りました。
日本では見かけないような独特のオシャレさ。これは一緒に写真撮っちゃいますね。
コロアン・ビレッジ
コロアンは海辺の小さな村で、静かでのんびりとした時間が流れています。
歩いてて見つけたカラフルな家屋たち。
対岸に中国が見える、十月初五馬路(サップユッチョーンマーロウと読むらしい)。ここのすぐ近くにはマカオで有名なエッグタルトのお店「ロード・ストウズ・ベーカリー」があります!詳しくはグルメ編でご紹介〜!
外壁とドアが素敵なお家。
こちらはコロアンビレッジに静かに佇む聖フランシスコ・ザビエル教会。イエローとブルーのコントラストが美しくて、ここも扉の前などでついつい写真撮っちゃいたくなるフォトジェニックスポットですね。
福隆新街(フォッロンサンガーイ)
ポルトガル式の建物だけではありません!ところ変わってこちらはマカオ半島にある福隆新街という通り。
ちなみにマカオではこのように、通り名を表示するプレートが「アズレージョ」というポルトガルの伝統的なタイルを組み合わせて作られています。白地に青の模様で描かれているのが特徴的で、マカオの至るところで見つけることができます。
話を戻して「福隆新街」ですが、真っ赤に塗られた建具が特徴的な建物が並ぶこちらの通りは、遊郭があったかつての歓楽街。今は飲食店となり、観光客で賑わっている。
緑バージョン。赤や緑といった原色がチャイナ感あって、この通りの雰囲気が個人的にめちゃツボでした。
アズレージョの小路〜傘の通り
マカオ半島の中心部から徒歩5分くらい路地入って歩いたところに見つけたアズレージョ柄で装飾された道!なんてかわいいんだ……。
この場所は、私が持っていったガイドブックには載っていなかったのでもしからしたら穴場なのかも。思いがけず路地裏に入ったら見つけたというのもなんだか楽しい。マカオに来た際はぜひアズレージョ探ししてみてください♪
タイルをお土産として買って帰ることもできます!私もこの通りと同じ柄の一枚を買いました。
先ほどのアズレージョがある階段を下に降りた先にある道を曲がると、またしてもテイストの違う素敵なアート道が。今度は赤い傘が空にいっぱい。毎度毎度、女心をくすぐるマカオなんなん…好き。晴れていると、空の青と赤い傘たちのコントラストがすごく素敵なのです。しかも有名な観光地から少し離れて路地入ったところなので、人も少なくて写真が撮りやすいのもいい。
街中アートたち
マカオの街を歩いていると、至るところにこのようなアートを見かけます。カラフルな建物の風景に溶け込んでいてどれもいい味を出しています。
「hello macau」の文字。このようにオシャレなアートを背景に写真を撮りたくなります。
エンタメ編
続いてここからはエンタメ編!建造物やアートを見て歩くのもいいけど、やはり体験型の観光は格別ですよね。マカオに行ったらぜひとも体験してもらいたいエンターテイメントを紹介します!
澳門博物館(マカオ博物館)
鑑賞タイプのエンタメですが、マカオ博物館おもしろかったです!マカオ半島の聖ポール天主堂跡の近くにあります。入場料は大人15パタカで約200円です。安。マカオの観光地ってほぼ入場無料で、たまにこうして入場料あるところもすごく安くてありがたいポイントです。
チケット購入して入場すると最初に現れるのが、ポルトガルと中国の歴史の対比です。向かって左がポルトガル、右が中国で造船に関わる歴史の遷移を展示しています。突き当たりの展示物から、二つの文化が交わってマカオの歴史が始まります。
展示物がいっぱいあって伝えきれないので、私の中で印象的だったものを抜粋してお伝えします。これは世界の「茶」の収穫地を表した地図と、各国の「茶」の発音を聞くことができる機械。ボタンを押して各国の「茶」を感じます。
あと印象的だったのはこれ。この地では、昔はコオロギを闘わせることも遊びの一つだったそう。まさにムシキ○グ!
このように見所たくさんで、マカオのことを楽しく知れるので歴史好きの人は大いに楽しめる場所なのではないでしょうか。
パンダ館こと「石排灣郊野公園」
マカオに来て、パンダ?と思うかもしれませんが案外癒されたスポット「マカオ・パンダ館」。入場料は大人10パタカ約150円でパンダを見ることができます。上野動物園行ったことないけど、パンダ見るのにすごく行列に並ばないといけないらしいから、パンダをゆっくり空いているところで見たい人にはおすすめです(笑)
私の渾身のパンダ写真がこちら!パンダ〜〜〜〜かわえかわえ… 奥行きがあって、前に来てくれないとなかなか写真撮りづらかったです。とはいえ、笹もりもり食べててかわいいパンダを拝めましたので満足です。※レッサーパンダもいます。
The House of Dancing Water(水舞間)
これ!!めっちゃおすすめです!世界を誇るエンターテイメントショー「ザ・ハウス・オブ・ダンシング・ウォーター」。かの有名なシルク・ドゥ・ソレイユの舞台美術監督が手掛けた、最先端の特殊効果を駆使した水上ショーです。水を用いた特殊な舞台の上で、アクロバティックなダイビングなどを用いた幻想的で壮大な愛の物語。構想に5年、リハーサルに2年、総制作費に20億香港ドル(約250億円)以上が費やされたらしい。。
座席は舞台を270度、見渡せるように配置されていて、A・B・C・VIPと4タイプの座席によってチケット代が異なります。一番安いC席でも598パタカ約8,000円弱となかなかに高い。ミスチルのライブのチケット代でも同じくらいする。我々は998パタカ約14,000円のA席で観賞しました。
これは1万円相当払うわ。
見る前は、「高っ」と思っていましたがこれは1万円前後払ってでもぜひ観てほしい。90分間の見応えあるショーでひたすらに圧倒されます。ネットで口コミ見てたら、「今まで観てきたラスベガスや日本のシルク・ドゥ・ソレイユの中で一番良かったかも」なんて声も見受けられるほど、絶賛のエンタメです。あぁ、もう一回観たい。
クルージング
マカオで今回、クルージングもしちゃいました。遊び尽くしております。
300パタカなので4,000円弱。まぁまぁする。しかしこれもやはり満足する内容なのでぜひともおすすめしたい。クルージングは予約サイトもいくつかあるようなので、料金や内容などを見比べてみてください。時間は何便かあるようですが夕方〜夜がやっぱり、夕暮れと夜景が見れてオススメです。マカオと中国の間に流れる海を進むのですが、海を挟んで一方はマカオの景色、反対側は中国の景色と両方楽しめました。船上から撮った一部をご紹介。
夕暮れがめちゃ似合うマカオ政府観光局の方。
だんだんと陽が落ちてあたりが暗くなっていく様子も美しいです。
向こう岸に見えるのはマカオ半島のホテル群。
マカオタワー!!!こんなに近くに見えます。しかも海と橋とのコラボという最高のシチュエーションを拝めます。
ゆっくり流れていくマカオの夜景が綺麗すぎて、マカオに来てよかったーとしみじみ思いました。撮影がめちゃめちゃ楽しかったです。
ルーフトップバー「スカイ21」
旅に行ったら欠かせないルーフトップバー!これ楽しみにしてたんです。夜景が望めるバーはいくつかあるようですが、内装・景色・アクセスなど総合してみると、この「スカイ21」がイチオシです!セナド広場から車で5分、私は歩いて20分くらいで行きました。
ルーフテラスからはマカオタワーやコタイのホテル群、マカオを代表する有名ホテルのグランド・リスボアまでぐるっと一望できます。
カップルはもちろんのこと、女子旅でも盛り上がること間違いなしの開放的なロマンチックスポット、ぜひ押さえてみてはいかがでしょう。
フルーツ系のオリジナルカクテルも豊富で最&高。カクテルだと一杯90パタカ前後なので、約1200円くらい。普通に日本のちょっといいバーで飲むくらいの感覚。
マカオ国際花火コンテスト編
実は今回マカオへ滞在している間、「マカオ国際花火コンテスト」が開催されておりました!
今年で30回目を迎えるマカオ国際花火コンテストは、毎年9月から10月にかけてマカオタワー付近で行われていて、これまでアジアやヨーロッパから100以上のチームが参加している、世界で高く評価されているコンテストなんだそうです!
私が行った9月21日は、イギリスとルーマニアチームの花火でした。せっかくの花火ということであれば、綺麗に写真に残したい!花火の撮影はしたことがなかったので、今回初めて一眼レフと三脚使って撮影に挑みました。マシに撮れた数枚をご紹介します。
マカオタワーとのコラボレーション①
マカオタワーとのコラボレーション②
どうですか?
なんとか形にはなってるかと思います(笑)
花火とマカオタワーのコラボはとても見応えあったので、この時期に行くなら花火の開催日も合わせてチェックしてみるといいかもしれませんね。
この他にも、今年12月20日(マカオ特別行政区政府成立20周年)や毎年大晦日、春節(旧正月)にも花火があがります!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
お伝えしたい情報が満載で長くなってしまいました……! マカオの熱、伝わったのではないでしょうか。
- 個人的ハイライト
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- ザ・ハウス・オブ・ダンシング・ウォーター最高
- ポルトガルと中国の街並みが入り混じる独特の空間
- 街中のアズレージョ(ポルトガル伝統タイル)がかわいい
- 事前に深夜特急を読んでおくと3割増しで楽しい
- こんな人にオススメ!
-
- 女子旅でおしゃれスポットやフォトジェニックな地を巡りたい
- 東南アジアは結構まわった、また違った雰囲気の文化圏を旅したい。ヨーロッパ行く程のお金と時間はない。
- カップル旅で街歩きも、いつもよりリッチなホテルも、夜遊びも楽しみたい
この記事で、マカオへの興味が湧いていただけたら嬉しいです。また、これからマカオへ行く予定の方に少しでも参考になりましたら幸いです。
次回は、マカオの【ホテル編】をお送り致します!特にコタイのIR(統合型リゾート)のホテルを熱盛りで紹介します。お楽しみに!
協力:マカオ政府観光局(https://www.macaotourism.gov.mo)