長野の片隅からこんにちは! ゆっちです!
LIG野尻湖オフィスでWebディレクターをしています。
ネタの宝庫であるLIGブログで「長野より愛を込めて」シリーズの存在を知りました。私も、ちょっとお気に入りの食べ物をご紹介しようと思います。
長野、いいところですよ。ほんと。
「とっかん」って知ってる?
オフィスは自然に囲まれ静かな場所なのですが、ある日の夕方、石焼き芋屋さんのような軽快な声が響き渡り……この時期(6月)にめずらしいなぁと思ったら、なんと! 「とっかん屋さん」だったのです!
小学校のころに地域のお祭りで見た以来、20数年ぶりに目撃した私はテンションが上がってしまって、お財布片手にダッシュしました。
▲とっかん=ポン菓子 オシャレにいえばライスパフ
私の住んでいた地域では、ポン菓子のことを「とっかん」と呼んでいました。
おじさんがトン! ってするとドカーン! となって、ポン菓子ができるからです。たぶん。伝わってほしいこの気持ち。
▲レトロな手作り看板と軽トラックが目印
長野県で唯一のとっかん屋だという「新井商会さん」。話をしていると、私の街にも来ていたおじさんだと判明!
とっかん歴を聞いてみましたが教えてもらえず……「恥ずかしいくらいやってるよ!」と笑って答えてくれました。
▲荷台には、釜のようなものと網かごがセットされています。ドキドキ。
長野県内のみならず、東京などにもこの軽トラックで移動販売しているらしく、さまざまなテレビや雑誌取材にも答えてきたそう。
さっそく「とっかん」を実演していただきました(実は材料が持ち込みと知らずに、買い出しにいくこととなったのは秘密)。
圧力釜のようなものに材料(米、豆、パスタなど)を入れて、火をつけると圧がかかる模様。10分ほど待つと、おじさんオンステージの開催となります。網をセットし、鉄の棒を振るうと蓋が開き、圧で膨らんだ材料が勢いよく飛び出してきます!
子どものときに見た光景のままで感動する〜〜〜〜〜!
ドカーン! と豪快な音の記憶だったが、パンッ! という破裂音に実際は近かったですね。
なつかしい思い出が、いつの時代にも……
6合のお米とパスタ1束から、プラ樽いっぱいのポン菓子ができました。
持ち込んだ砂糖と少量の塩を加えて、小気味よくプラ樽を振りながら、おじさんが味付けをしてくれます。
▲ポン菓子機以外にもおせんべいを焼く機械が格納されていました
観音開きの扉にはメニューのほかに、子どもたちのメッセージが書き込まれています。
私が子どものころに見たとっかん屋さんは、地域・学校の友だちに囲まれてとても賑やかでした。破裂音とともにでき上がった「とっかん」をみんなでおやつに食べていた覚えがあります。
いつの時代も子どもたちが寄ってくる「とっかん屋さん」であり続けて欲しいと、おじさんと軽トラックを見ながら思うのでした。
おじさんオススメのパスタが、カリッとしたお菓子に生まれ変わってました。おいしい。
長野、いいところですよ。ほんと。なんなら、一緒に働きませんか。