どうも! LIGのアウトドアスクール・サンデープラニングのガイドの遊です!
- サンデープラニングって?
- LIGが運営するゲストハウスLAMP野尻湖に併設されているアウトドアスクールのこと。春は山菜採り、夏はカヤックやSUP、秋はきのこ狩り、冬はスノーアクティビティと、四季折々の遊びを体験することができる。
突然ですが、みなさん。靴下ってどんなものを履いていますか?
私はこのアウトドアガイドという仕事につくまでは三足1,000円! みたいなものばかり使っていました。
「安いし、靴下なんてどれでも一緒でしょ〜」と思っていたからなんですが、
春の山菜採りガイドで40日、
秋のきのこ採りガイドで40日、
冬のスノーシューガイドとクロスカントリースキーで60日と、
1年の1/3以上が山歩きという仕事をしてみてわかりました。
大間違いでした。
アウトドアでのハードな仕様に耐え、足の疲労や怪我の軽減など地味だけど大きな効果のある靴下について書いていきたいと思います。
今回は私が使用してきた歴代の靴下たちの中からオススメのものをご紹介していきます。
目次
はじめに
氷点下10度を下回る極寒の雪山ツアーに使用したり、山菜やきのこ狩りで長靴を履いて沢筋や獣道をガンガン歩くので、私の使用環境は、靴下にとっては最悪の環境といえるでしょう。
特に長靴は登山靴と違って「紐でしっかりと固定できない」ため、靴の中で足がズルズル動きます。そうなると安くて弱い靴下では摩擦であっという間に穴が空いてしまいます。
靴下選びで私が重視しているのは、
- 激しい運動でも蒸れない「透湿性」
- 寒い時期でも暖かい「保温性」
- 起伏の激しい場所でも足首を保護する「サポート性」
- ヘビーユースしてもヘタらない「耐久性」
- 長時間歩いても疲れない「クッション性」
- 足の形にピタッとハマる「フィット感」
の6つ。
各メーカーで薄手、中厚手、厚手といったモデル展開があるので一概にはいえませんが、それぞれ私が感じた各メーカーの違いをご紹介します。
このブログを参考に靴下を選ぶ場合は、自分の使用環境や季節などによってモデルを選んでもらえればと思います。
ではいってみましょう!
Caravan(キャラバン) RLソックス
一足目はCaravan(キャラバン)のRLソックスです。
この靴下の特徴は、商品名にもある通り 「R(右)」と「L(左)」が決まっていることです。
一般的な靴下はどちらの足にも入るように設計されていますが、そもそも左右で足の形は違うのに同じ靴下ってどうなの? というところからこいつが生まれたようです。
なるほど。確かに。
履いてみた感じ
右足、左足とそれぞれ専用設計のため履きごごちが抜群に良いです!
使われている素材もふわふわで肌さわりが良く、ピッタリ、カッチリとフィットするというよりは、「包まれている!」感がすごい。「フィット感」・「保温性」・「クッション性」に特に優れていると感じます。あったかい!
ただ、長靴での山歩きには耐えられなかったようで、数週間で穴が空いてしまいました。これではツアーで使えないので、第一線には連れていけませんが、しっかりと足首を固定された登山靴でのハイクや、普段履きにはオススメです。
というか、普通はそういうシチュエーションを想定して作られていると思うので私の使用環境を基準にするとどのメーカ−さんも厳しいなぁ。
<中厚手>
<厚手>
FITS(フィッツ)
二足目はアメリカブランドのFITS(フィッツ)です。
ブランド名にもあるとおり、「フィット感」に優れた靴下メーカーさんです。つま先とかかとの部分にY字の立体縫製が施してあり、ズレがかなり防止されます。
知り合いのガイドさんが愛用していて「これしか履かない!」と言ってましたがその実力やいかに!?
履いてみた感じ
履こうとすると「ちょっと小さいんじゃない?」という窮屈感がありますが、そのまま足を通すと「カチッ」とかかとがハマる驚きの「フィット感」。
キャラバンの包まれるような感触とは違い、着圧が高めでタイトに履ける感じの靴下です。足に吸い付いてくるかのようにピッタリとハマるので、靴の脱ぎ履きでズレることもなく終始快適に履けます。「透湿性」にも優れていてぜんぜん蒸れず、適度な「サポート性」があるのでストレスなく歩けます。また、極細ウールを使用しているのできめの細かい肌触りも「フィット感」に一役買っています。
ただやっぱり長靴山歩きには耐えきれなかったようで、春と秋の2シーズンで穴が空いてしまいました。使用環境を考えると十分な「耐久性」だと思いますが、後述するSmartWool(スマートウール)やDARN TOUGH(ダーンタフ)には及ばない、といった感じです。
<薄手>
<中厚手>
<厚手>
SmartWool(スマートウール)
三足目は定番中の定番、SmartWool(スマートウール)です。
先輩ガイドのタケさんが愛用していて、同業者の方でも着用率が高いので、ガイド御用達! 信頼のブランド! といったところでしょうか。
なかでもPhDシリーズは4ディグリーフィットシステムという足の甲をクロスするサポートが入っていてズレ防止、疲労軽減、フィット感向上などに効果があるようです。
履いてみた感じ
あぁ……これは靴下界の優等生だわ……。
4ディグリーフィットシステムの恩恵で、足の裏側から甲側にかけてテーピングをしているかのような「サポート性」と「フィット感」「クッション性」があり、これは高負荷な山歩きでも疲労がかなり軽減されるわ〜。と感じる履きごごち。
甲側の少しメッシュになった部分では十分な「透湿性」を確保しており、それでいて「保温性」を損なわない。各性能がバランスよく高く、欠点らしい欠点が見当たらない優等生。「耐久性」においても数年間の長靴山歩きに耐え、いまだに現役。
とはいえそろそろかかとのあたりが薄くなってきたので、買い替えの時期かもしれない。この使用環境を考えれば十分に天寿をまっとうしたでしょう。お疲れ様でしたと言ってあげたくなる、そんな靴下。
<薄手>
<中厚手>
<厚手>
Icebreaker(アイスブレーカー)
四足目はニュージーランド発のブランドIcebreaker(アイスブレーカー)です。
良質なメリノウール製品で有名なブランドで、靴下以外にもベースレイヤーやミッドレイヤーなどメリノウールをふんだんに使ったアイテムを多数制作しています。
ニュージーランドに住んでいた経験がある私としてはちょっとご贔屓にしたくなるブランドですが、靴下はどうでしょうか。
履いてみた感じ
私が履いているのは現在廃番となってしまったハイクプラスというキャラバンのRLソックスと同じ左右非対称モデルです。
他モデルはまだ履いていないのですが、このハイクプラスはつま先〜小指側〜かかとまでが厚手の生地で、土踏まず〜親指側〜足の甲側にかけてが薄手の生地になっているので、その薄手の部分からの「透湿性」にとても優れていると感じます。「透湿性」というより「通気性」という感じで湿気をグイグイ逃してくれるので、足元が蒸れやすい人にはオススメですね。
「フィット感」や「クッション性」も上々で、履きごごちはSmartWool(スマートウール)に似ています。
うん。悪くない。
現在のラインナップでは左右非対称モデルはなくなっていますが、部分的に厚みを変えている様なので、この「透湿性」の威力も健在でしょう。
ちょっと揃えてみたいな〜。
<薄手>
<中厚手>(なぜかAmazonにはレディースしかなかった……)
<厚手>
DARN TOUGH(ダーンタフ)
さいごにご紹介するのは私の愛用靴下 DARN TOUGH(ダーンタフ)です。
DARN(とても・すごく)・TOUGH(強い・丈夫・タフ)というブランド名からも「耐久性命!」といった意気込みを感じられます。
その自信の現れか、このメーカーさんは「生涯保証」を謳っています。1年保証とかではなく、永久。穴が空いたらいつでも交換しますよ〜。
ということなのだが果たして……。
履いてみた感じ
かかと側とつま先側の体重のかかる部分を厚手にした設計で、十分な「クッション性」を確保。それでいて「保温性」にも優れ、冬山でも暖かい!
「サポート性」や「フィット感」はまずまずといったところ。長期間使用してるので少したるんできてますが、この靴下の真価はやはり「耐久性」でした!
春・秋の長靴山歩きに冬のスノーシュー・クロカンツアーにヘビーユースして4〜5年は履いていますがいまだに穴が空く気配すらありません。生涯保証だし、いつか交換してやろう! と思っているのですがそんな日がやってくるのだろうか……。と思うくらい丈夫。
前述のCaravan(キャラバン)やFITS(フィッツ)は一日履いて靴下を脱ぐときに、足の指に毛玉が付いていてだんだん削れていってるんだな〜という感じがあるのですが、ダーンタフは一切削れず、毛玉がまったく出ません。もはや恐ろしい……。
<薄手>
<中厚手>
<厚手>
まとめ
Caravan(キャラバン) | 「耐久性」に目をつぶってでも履く価値がある。包み込まれる優しい「フィット感」と「保温性」! 優しさを感じる履きごごちは普段履きに何足か欲しい! |
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FITS(フィッツ) | ズレない快適さ、極上の「フィット感」を求めるならFITSがオススメ! 人にもオススメしやすい良い靴下です。 |
SmartWool(スマートウール) | 総合力が高く優れた「サポート性」は用途を選ばず、どんなアクティビティのお供も可能! 汎用性の高いSmartWool(スマートウール)製品を買っておけばまず間違いないでしょう。 |
Icebreaker(アイスブレーカー) | 優れた「透湿性」と適度な「フィット感」はストレスなく履けるのでオールシーズン使えます! |
DARN TOUGH(ダーンタフ) | 飛び抜けた「耐久性」と「クッション性」、「保温力」も素晴らしい「生涯保証」のお気に入りの靴下! |
いかがだったでしょうか。
これらの登山用靴下は一足2〜3,000円もするので、なかなか買い揃えられませんが、いろいろと履き比べてみると、各メーカーによってこだわりのポイントや履き心地へのアプローチが違って面白いです!
ほかのメーカーでも良さそうなのがあるので、今後もちょっとずつ試して行きたいと思います。
point6(ポイントシックス)とか気になるところ。
みなさんもこれを機会に、自分にぴったりの良い靴下を選んでみましょう〜♪
さいごに私の欲しい靴下リストを貼っておきますので、心優しいかたはどうぞこちらからお願いします!(笑)