こんにちは! 長野県にあるLAMP野尻湖・アウトドアスクール「サンデープラニング」のTakeです。
もうすぐ春ですね! いよいよ、カヌー・カヤックなど川や湖での水遊びのシーズンがはじまります。
今回は野尻湖LAMPアウトドアスクールのメイン・プログラムである「カヤック」について掘り下げたいと思います。
意外と知られていない、ボートやカヌーとの違いもご紹介します!
カヤックってなに?
「船」? 「舟」?
「ふね」は水上を移動する乗り物を表す言葉で、「船」大型で動力がついたものをさし、「舟」は小型で手漕ぎなど無動力のものを指します。
カヤックやカヌー、ボートは「舟」になります。
「ふね」の数え方
皆さんは「ふね」をどうやって数えますか?
「艘(そう)」? 「隻(せき)」? 「艇(てい)」?
「艘(そう)」は小型の船を「隻(せき)」は大型の船(タンカーや客船など)を数えるときに使います。ヨットやボート、カヌーなど小型無動力は「艇(てい)」と数えるのが正しいのです。
ボートとカヤック・カヌーの違いは?
では、同じボートとカヤック、カヌーの違いは何だと思いますか?
「すすむ方向が前か後ろか」……不正解。
「漕ぐ道具が1本か2本か」……不正解。
ここでひとつヒントを! 漕ぐ「道具」が違います。
ボートはオール「櫓(ろ)」、カヤック(カヌー)はパドル「櫂(かい)」を使います。
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正解は、「クラッチ」と呼ばれる、支点が艇側(ていそく)にありオール=「櫓(ろ)」を使って移動するのがボート。
支点のないパドル=「櫂(かい)」を使って移動するのがカヤック、カヌーなのです。
カヤックとカヌーの違いは?
では、カヤックとカヌーはどこが違うのでしょう?
カヤック、カヌーを漕ぐ道具を「パドル」といいます。この「パドル」の、水中に入れて水を捕まえる平らな部分が「ブレード」です。「ブレード」が片側1つのものを「シングル・ブレード・パドル」といい、「ブレード」が左右2つ付いているものを「ダブル・ブレード・パドル」といいます。
この「シングル・ブレード・パドル」をつかうのがカヌー。「ダブル・ブレード・パドル」をつかうのがカヤックです。つまり、艇の形状ではなくパドルの形状によって呼び名が使い分けられているんです。
こちらは「ダブル・ブレード・パドル」。
カヤックは北極圏でイヌイット族が木や動物の骨を骨組みにアザラシの皮を張り、水が浸水しないように出入り口を狭く作ったもので、主に狩猟用に用いられました。一方、カヌーは「カナディアンカヌー」とも呼ばれ、北米の原住民が一本の木をくり抜いた丸木舟が始まりで、主に運搬用に用いるため、たくさんの荷物が乗るように艇の上部を開放したオープンデッキとなっています。
現在のカヤック
ひとくちにカヤックといってもたくさんの種類があります。
さいごに、代表的なカヤックを紹介します。
シーカヤック
文字そのまま、海で漕ぐためのカヤックです。スピードが出るように長く(4〜5m)、直進性がよく、長時間の移動や旅ができるように荷物がたくさん載るようになっています。
レクレーショナルカヤック
初めての方、のんびり楽しみたい方に人気なカヤックです。横幅が広く安定感があり、比較的直進性も良く、湖や流れの弱い川などで楽しめます。
リバーカヤック
川下りを前提にしたカヤックです。艇長は短く(2〜3m)、一漕ぎで向きを代えることができる俊敏性と回転性のを備えた、白波立つ「ホワイトウォーター」を楽しむためのカヤックです。川を自力で下るドキドキ感、爽快感は一度踏み入れるとハマってしまう世界です。
さいごに
リバーカヤックはLAMP野尻湖アウトドアスクールの一押しのアクティビティです。ぜひこの春に挑戦してみませんか!