こんにちは!
Webディレクターのまさしです。
LIGは3~4年前から、地方や海外などに拠点を増やし、働き方の多様性を追求しています。東京、長野、広島、大分、長崎、京都、フィリピンと、今では7拠点にわたって事業をつくっています。
拠点が増えていくLIGと歩んだこの4~5年、社員の目線で見ていて、会社の価値観も変わってきているなと感じています。
拠点が多いから何かと出張の多い(本当にそうなのか?)LIGの社長・吉原ゴウに誘われ、青森に取材に行く用事があったので、懐かしいメンバーのところへ訪ねてきました。
LIGがまだ東京1拠点でビジネスをしていたときに、一緒にチームを組んでいたエンジニアの村岡将利(通称「勝利くん」)の住む青森県十和田市へ。
- 勝利くん
- 元LIG社員で、まさしチームのエンジニアだった。当時の好きな色はレッド。当時の好きな飲み物は50円の缶コーヒー。現在は、青森県十和田市にある株式会社ビーコーズの代表で、主にWeb制作、システム構築などを行なっている。
今から4年前、勝利くんはLIGを卒業し地元である青森にUターンをしました。久しぶりに会ったので、自分の近況報告を兼ねて地方での仕事についていろいろ話を聞いてきました。
みんな、仕事を求めて東京に行く。だから僕は青森に帰った。
ー青森に戻ることにしたのって、何がきっかけだったの?
地元の友達は、高校を卒業すると、東京や仙台に出ていってしまい、進学や就職をするんですよね。
僕も同じで、東京で大学に通って、そのまま東京で就職しました。
お盆や年末に地元へ戻ると、「やっぱり青森が好きだな」と思うんですよ。
これは、友達もみんなそう思っていて。
地元が好きだけど仕事がないから戻れないんですよね。
実際に僕もそうでした。
ー働く場所がないんだね。田舎あるあるだ。
「働く場所」と言うよりも「働きたい仕事」が地元にないんですよ。
だから、みんな仕事が選べる東京に行っちゃうんです。
僕は、その流れを止めたくて。青森で起業したんです。
「何かやりたい」と思っていても、実際にやる人は少ない。
ー青森に戻ってきて、まず何をしたの?
地元、青森県十和田市にはWebやITの仕事がなかったので、まずは東京にいた頃と同じ仕事を開始しました。
東京の企業のシステム構築や、Web制作のお手伝いなどです。
オンラインでミーティングもできますし、2ヶ月に1度くらいの頻度で東京に行っていたので、対面でも話をするような形で仕事を進めていましたので、東京から青森に戻っても、仕事に大きな支障はなかったですね〜。
ー青森で仕事をしてみて、地元からの反応はどう?
やっている仕事自体は、東京でやっていたことと変わらないのですが「Uターンをして起業をする」というのが地元では珍しく、取材をしてもらったり、Uターンイベントのゲストとして登壇させてもらうような機会をいただきました。
僕が取材された記事を見て、コンタクト取ってきてくれたり、人を紹介してくれる人がいたり、ちょっとずつ応援してくれる人が増えていきました。
「何かやりたい」と心の中で思っている人はけっこういるのですが、先陣を切って手を挙げる人は少ないんです。
僕は「東京に行かなくたって、好きな仕事はできる」ということを実践しただけなのですが、それを見て共感してくれて仲間になってくれたり、仕事の相談をいただけたりと、思いもよらない展開になりました。
東京では「普通なこと」も、地方では「特別なこと」に見られるんです。
だから、僕は地方ではチャンスは多いと感じています。
会社経営は、フリーランス時代の何倍も大変。
ー仕事は順調?
いえ! めちゃくちゃ大変です(笑)。
フリーランスで一人でやっていたときと比べたら、何倍も大変です。
半年先も見えない状態で走り続けていますよ。
今は一人じゃないですからね。社員の給与を安定的に払い続けないといけない。
そのためには、安定的に仕事を取り続けて、まわしていかなきゃいけない。
大変になりましたが、仲間がいるって素晴らしいことです。
頑張るモチベーションが、一人のときとは変わりました。
ー地元の仕事ってあるの? 東京だけ?
仕事のほとんどが東京ですが、少しだけ地元の仕事もしています。
今はどうしても東京が多いのですが、地元の仕事が増えていったらいいなと思っています。
もちろん単価は東京に比べたら、半分以下どころか、4分の1くらいなんじゃないか、と思うようなものも多いですけど(笑)。
地元の若者たちの選択基準を変えたい。
ーこれからの目標は?
もっと地元の若者たちが挑戦できるようにしたいんですよね。
僕たちの世代は、仕事を見つけるために、東京に行かざるを得ない状況がありました。
でも、いまは時代も少し変わってきていて、物理的な距離を超えて東京と仕事もできますし、いろんな情報も取りにいきやすくなりました。
地元に残っても、いろんな挑戦がしやすくなってきたかと思います。
だから、若者や、地元に戻りたくても戻れないでいる友達なんかに、「青森でやってみようよ」って伝えていきたい。
そのためには、僕ももっといろんな挑戦をしていかないといけないと思っています。
今は、社員がやりたいことを一緒に実現しようというコンセプトで、仕事場とは違う「場」をつくりました。
「second.」と名付けています。
ここからいろんなプロジェクトが生まれたらいいなと思っています。
実は、まだ何をやるか、具体的に決まってはいないんですけどね。とりあえず先に作っちゃいました(笑)。
「何かをやりたいから、地元を捨てる」という選択ではなく、「ここで挑戦してみよう」と思ってくれる人が一人でも増えるようになることが願いです。
まとめ:地方は、もっと面白くできる。
当時の僕たちには、青森に帰る勝利くんに「青森に支社作ってよ」と言える体力がまだありませんでした。
いま、LIGは少し成長をして、地方に拠点を持つようになりました。
今回、勝利くんと話して、地方でビジネスをつくっていく根幹の想いは共通しているなと感じました。
地方は、もっと面白くできる。
だから、地方で面白い仕事をつくっていかなくてはいけない。
ありがとう。勝利くん。
またいつか一緒に何かできる日まで、お互いに成長しましょう!
LIGでは、地方を盛り上げたい仲間を募集しています!
同じ想いで挑戦してくれる人、是非一緒に地方を盛り上げましょう!