LIGブログをご覧のみなさん、上野駅からはじめまして。ライターのニシキドアヤト(art_0214)と申します。
最近ハマっていることは、YouTubeでインドの屋台動画を見て「きたねぇ~、でもうまそ~」と思うことです。よろしくお願いします。
それでは早速本題に入りたいんですが、皆さんは狼煙(のろし)って知ってますか?
- 狼煙とは
- その昔、物を焼いて煙を上げ、それを離れた位置にいる人達に確認させて情報を伝達する手段だった。古くから敵の攻撃を知らせることなど、戦絡みの合図用に使われた。また、遭難時の救難信号にもなるらしい。
つまり、自分がピンチの時に、周りに助けを呼ぶ手段として使われてきたわけです。
狼煙かっこいい! いざという時に狼煙を上げるスキルがあれば人生で困ることはないはず……。
▲狼煙のイメージ画像
ということで今回、LIGブログから「狼煙を上げて、あるアプリの広告記事を書いてほしい」という依頼を受け、
なんだ狼煙を上げてアプリをPRって。そんなん出来るわけないだろ。そもそもなんだ狼煙って。本当に分からん。急に難しいことを言うな。
……と思いながらも引き受けてしまったのでこの記事を書いているわけです。
狼煙を上げに行く
というわけで、LIGのメンバーとチームを組んで上野駅から2時間ほど電車に乗り、新潟県南魚沼市の六日町にやってきました。
県またいでるじゃん。
なんでも、今は狼煙を上げられる場所はかなり限られていて、「せっかくなら狼煙上げに詳しい人がいる場所に行こう」ということらしいです。
そして今回、我々をガイドしてくれるのがこの方、南魚沼市役所商工観光課の若井さんです。
実は、狼煙を上げるには警察や消防署にいろいろな申請が必要(実際の火事と間違われるため)らしく、若井さんがそのあたりを全て済ませてくれていました。市役所全面協力です。
諸々の手配、ありがとうございます! 本日はよろしくお願いします!
こちらこそよろしくお願いします!
僕、狼煙なんて上げたことないし、そもそも狼煙の存在を知ったのもほんの数日前なんですが、そんなThe・狼煙初心者β版という感じな人でも上げられるものなんですか?
仰ってる意味はよく分かりませんが、概ね大丈夫です! 今回は狼煙の達人をお呼びしていますので、ご安心ください!
太鼓の達人みたいに言う。
狼煙上げの達人……。なんか逆に怪しくない?
狼煙上げの達人の元へ
若井さんの運転する車に乗り込み、達人の元へ。
そして 30 分ほど車を走らせ到着したのが……
めっちゃ雪積もってる。
すごい。辺り一面の銀世界です。ここは達人が住んでいる家の裏庭なんですが、普段は畑のある場所で、今は1.5メートルほど雪が積もっているとのこと。
今は3月ですが、毎年ゴールデンウイーク明けくらいまでは雪が残っているらしいです。大変だ。
ニシキドさん、達人をお連れしましたよ。
この方が狼煙上げの達人、若井さん。
「南魚沼狼煙の会」で会長を務めている凄い方なのだとか!
今日はこの達人・若井さんに手取り足取り教えてもらいながら、狼煙を上げる予定です。
達人! お忙しいところありがとうございます! 本日はよろしくお願いします!
はい、よろしくね。
そもそも、なんで南魚沼市では狼煙を上げているんですか?
南魚沼市ではね、地域の町おこしなんかを目的に、市内の山城跡とかで狼煙を上げる「にいがた狼煙プロジェクトin南魚沼」っていうのを毎年開催してるの。
- にいがた狼煙プロジェクトin南魚沼
- 地域のまちおこしを目的に、市内の山城跡などで狼煙上げを行っている。
当日には、市内各所で一斉に狼煙が上げられるんだとか。
なるほど……。ちなみに、達人の名前も若井さんですが、お二人は親戚かなにかですか?
全く関係ないです。
関係ないみたいです。
実際に狼煙を上げてみる
それではさっそく達人の指導の元、狼煙を上げる準備に入ります。
サングラスをかけ、達人具合にさらなる拍車がかかる若井さん。
若井さんの達人度の上昇はとどまるところを知りません。
まずは材料集めですね。狼煙を上げるためには、主にどんな材料が必要なんですか?
種火を作れたら基本的にはなんでも大丈夫。煙を出すには、僕らは青スギを使ってるね。まぁ、そもそもこんな冬に狼煙を上げないんだけどね。
え! そうなんですか!?
こんな風に雪で埋もれちゃって、材料を集めるのにもひと苦労だからね。今回は取材が入るってことで、材料はあらかた揃えておきました。
こんな季節外れに、ありがとうございます……!
あと、狼煙を上げるんだったら、そんなジャケット着てきちゃあダメだよ。溶けちゃうからね。
本当にすみません。
「なにか手伝うことはありますか?」と言うと、裏庭の青スギを切らせてくれました。
じゃあ、最初は種火を作りましょうか。
種火を作るには、まず火がつきやすい材料から順に重ねて山を作っていきます。
山が出来れば、あとは火をつけるだけなんですが……
つかない……。
つかない……。
新聞紙を燃やして入れてみたりするんですが、一瞬で火が消えてしまう。
フーフーしても全然つかない!!
つかなすぎて逆に笑えてくる。
達人も苦笑い。
だめだめ! もっと風の向きとか考えて火をつけないと! 身体で風の防ぐように座って着火してみて!
なるほど。
あっさりついた!
やったー! やっと火がついた!! やっぱり、焚き火とかで火を育てるのって楽しいですね!
そうでしょう。狼煙もね、今は「大人の火遊び」って言われてて、種火を育てながら火を囲んで仲間と酒を飲むのが最高に楽しいの。
いいなぁ……完全に「楽しそうパラメータ」が限界突破してる。
火がついたら、上からどんどん青スギを乗せていきます。
青スギは樹脂を多く含んでおり、よく燃え、煙も多く立ち上るので、狼煙にはピッタリな材料なんだとか。
ここでは隙間ができないよう、ギュッと押さえ込んでね。空気が入ると煙が出にくくなっちゃうから。
分かりました!
そうして達人のアドバイスを受けながら、徐々に青スギの量を増やしていくと……。
上がった! 狼煙が!! 上がった!!
見て! ねぇ見て! これ!!
こんな立派な狼煙! 誰が上げたと思います!? 僕で~す!!! いえ~~い!!!
そしてなにより、この煙の動き!
なんかめちゃくちゃカッコよくないですか!?
僕がこの煙を上げました!!!
今日は風があるから真っすぐ上がらないのが残念だけど、初心者にしては立派な狼煙が上がったね。
離れた位置から見るとこんな感じ。
達人がおっしゃるように、思ったより風が強くてイメージしてた狼煙とは少し違いますが、こんな僕でも狼煙を上げることができました。
いや~~~~~~~!
(めちゃくちゃ疲れたな……)
現代では、狼煙よりも便利な手段がある
昔は助けを呼んだりするのにも使われていた狼煙ですが、今回挑戦してみて、「これを現代でやると大変なことになるな」と悟りました。
しかし、今はテクノロジーも発達し、どんどん便利な世の中になってきました。
シフト管理システム「シフオプ」なら、人手不足で現場の労働力が足りていない、シフト管理に時間や手間がかかるなどの問題を解決できます。
シフオプなら今どこで人手が足りていないかを可視化することが可能。
事前に人材を採用したり、ヘルプの活用によって労働力を確保することによって現場の課題を解決することができます。
狼煙を上げるのと違って、わざわざ色んなところに許可を取りに行かなくてもいいし、2時間かけて火起こししなくてもいいからいいことづくしですね。
達人……。今日は本当にありがとうございます。
シフオプはまさに「現代版の狼煙」。 便利な世の中になったね。
それでは今回はこの辺で。
ニシキドアヤトでした。