はじめまして、アシスタントエディターのバズーです。
LIGに入社し、ただいまライティングと編集を勉強中です。
LIGに入る前は、コーヒー屋さんでコーヒー豆のパッキングをしていました。
つまり……Webライティングは初心者。どういう文章ならたくさんの人に読んでもらえるか日々頭を悩ませています。
社内ではエスイーオーやシーブイ、ピーブイ、シーティーアール、キョウキゴ、アナリティクスといった難しい単語が飛び交っています。
何のことを言っているのか本当にちんぷんかんぷん。面白い文章を書けるだけじゃダメみたい……
先輩からは「SEOを意識して、キョウキゴを入れてみるといいよ」
とアドバイスをいただくもなんのことやら……
SEOって何だ……キョウキゴって何だ……
このままでは……ヤバい
ああ、こんな時に詳しい先生がいてくれたらなぁ……
ということで……
今回は、SEOの専門家 山下徹志さんにWebライティングで知っておきたいSEOの基本と、共起語の重要性についてお話をうかがいました。
株式会社アクセスジャパン 山下徹志さん 北海道出身、ヤマハピアノテクニカルアカデミーを卒業後、ピアノの調律師を経験したのちデザイナーとして株式会社アクセスジャパンに入社。現在はWebコンサルタントとして様々な企業のWebサイトを改善している。座右の銘は「厳しい仕事も.. 明るく!楽しく!軽く!」 |
共起語について教えてもらおう
ーあの……本当にWebライティング初心者なんですけど、そもそもSEOって何ですか?
SEOとは、”Search Engine Optimization” の略であり、検索エンジン最適化を意味する言葉です。みなさん調べるときは検索エンジンを使っていろんなことを調べますよね?その検索結果で自分のWebサイトや記事がより多く、より上位に露出されるためにおこなう取り組みのことをSEOといいます。
ここ数年で多くのメディアがSEO対策をし、検索結果で上位に表示されるためのコンテンツを作ろうとしています。その中でWebの世界で生きるライターさんにとってSEOについての最低限の知識は必要不可欠なものとなっています。ですが、ひとことでSEO対策と言ってもその中身はたくさんの要素が絡み合います。
ー本やネット検索でSEOのことを調べてみるといっぱいありすぎて正直全然わかりません……
確かに、SEOを意識したコンテンツ作りで注意しなければならない要素はたくさんあります。その中で今回は、Webライティングにとって特に役立つ共起語を教えようと思います。
ーありがとうございます!その……共起語って何ですか?
SEOで上位表示されるために意識しておかなければならない要素の中の1つです。
共起語とは、ある特定の言葉と関連性の高い言葉のことを指します。
例えば、「上野動物園」と関連性の高いキーワードに「ジャイアントパンダ」「シャンシャン」「料金」があります。
これらの「上野動物園」を構成する要素が共起語になります。
- 「上野動物園」で検索した共起語の例
-
- ジャイアントパンダ
- シャンシャン
- 料金
- ホッキョクグマ
- 上野
- 開園時間
- アクセス
- 飼育
共起語ってどうして大切
ーWebライティングにおいて共起語はどうして大切なんですか?
まず、適切な共起語をうまく取り入れることで、ユーザーの検索ニーズを満たすクオリティーの高いコンテンツを作ることができます。
ライターさんも書くべきキーワードが明確になるので余計な情報を入れずに書くことができるんです。
Googleはユーザーが本当に知りたい情報を網羅したコンテンツ、つまり”役立つコンテンツ・為になるコンテンツ”を上位表示する傾向があります。その中で、「上野動物園」と検索した人たちのニーズを満たすコンテンツとしては「しゃんしゃん」や「パンダ」といった言葉が入り、しっかり説明されていることが重要になります。共起語はGoogleの検索順位を高める要因の一つになります。
ーなるほど!そしたらとりあえずたくさん共起語を入れて書けばいいんでしょうか?
そうではありません。
一番大切なのは、ユーザーの検索した知りたいことがわかりやすいコンテンツを作ることです。そうすることで結果的にGoogleのAIの高評価に繋がり、上位表示されるようになります。
共起語が沢山入っていればいいと勘違いされやすいんですが、それだと強引で意味のわからないコンテンツになることがあります。大事なのは、質の高いコンテンツということ。特に意識しなくて、質が高くユーザーから求められるコンテンツであれば、SEOでも上位表示されます。なので、文章の質も大切なんですよ。
また、気をつけなければいけないのは、タイトルや見出しにキーワードを入れることに振り回され、わかりづらい文章を作ってしまうことです。共起語をやたらと入れ込みすぎても意味がわからなければ、結果的にマイナス効果になります。 あくまで自然な文章の中で共起語を落とし込むのがいいですね。
ー共起語ってなかなか難しい……。ちなみに共起語がなかった場合は、どうなるんですか?
良い質問ですね。ユーザーが本当に求める情報のコンテンツにおいて共起語がないということはないんです。
何かを詳しく説明したときに、「必ず一緒に出てくる言葉=共起語」です。
そのためライターさんがきちんとしたコンテンツを作る際に必然的に入る要素になります。共起語がないということは、不足している説明があるということに繋がります。
いいコンテンツを振り返ってみると、「ちゃんと共起語を使っているな。わかりやすくてちゃんと説明できている良い文章だな」と自然に思えるものです。
ー共起語の重要性はわかったんですが、どうやって洗い出したらいいんでしょうか?
特に初心者の方だと、何が共起語で何が共起語でないのかわからないと思います。さらに、ひとつひとつコンテンツをみて行くのもかなりの時間がかかってしまいます。
最近では、便利なツールもあるので、ツールを使って洗い出すのが効率的で良いと思います。
バズーさんも適切な共起語をうまく使って、ライターとして頑張ってくださいね!
はい!先生、今日はありがとうございました!
まとめ
SEOってすごく難しいイメージで、Webライティングにおいてちゃんと意識しなければならないんだなということがわかりました。
今回はライターが意識しておくべき要素のひとつ共起語を学びました。これから積極的にアウトプットしていきたいと思う反面、共起語を意識しすぎてただむやみに入れるあまり、ユーザーにわかりづらくなっては良くないということもあるので上手に付き合っていこうと思います!
共起語を自動で洗い出すEntich
共起語調査をワークフローとして取り入れている企業さんにオススメなのが、ものの1分ほどでめちゃくちゃ正確に共起語を洗い出してくれるツール
「Entich」
知見のない分野について文章を書くのはライターさんにとっても発注するクライアントにとっても難しいこと。Entichを使って共起語を洗いだせば、そのヒントとなるキッカケを簡単に得ることができます。
共起語を調べる手間を最小限に抑え、さらに上位サイトでの使用比率の割合とどんな文脈で使われているのかも教えてくれるEntich。記事のリライトや新しいコンテンツ制作のヒント、そしてWeb制作の際にも便利なこのツール。今まで共起語を必死で洗い出していた時間が無駄になるくらい、めちゃくちゃ便利なツールです。私もこれを使って、ユーザーにとって良い文章をいっぱい書いていきたいと思います。