こんにちは、エディターのヒロアキです。
2001年から2003年にかけて、3部作構成で公開された映画『ロード・オブ・ザ・リング』(略してLOTR)。ご覧になられたという方も少なくないでしょう。
2018年のLIGの年賀状は、今ではちょっと懐かしささえ漂うこの名作を用いたものでした。
2018年LIGの年賀状「ロード・オブ・ザ・リグ」
この年賀状を作成するにあたって企画会議が催され、さまざまな案が出されたなかから選ばれた企画だったのですが、なんと8人もいる参加者のうち、5名が「ロード・オブ・ザ・リングを観たことがない」と言ってのけたのです。確かに10数年前の作品とはいえ、3部シリーズすべてで最高興行収入映画5位にランクインするほどの名作を観たことがない輩がこんなにいるとは。
というわけで、昨年末のことではありますが年賀状を手がけるうえでこの作品すべてを観ておかねば!と、LIGにてオールナイト鑑賞会を実施しました。
『ロード・オブ・ザ・リング』を一作も観たことがないメンバー5名
(後列左より)デザイナーのミシェル、社長のゴウ、ディレクターのこやにい
(前列左より)取締役のづや、デザイナーのJonaさん
事前アンケートを実施してみた
鑑賞前の事前リサーチとして、5人にアンケートをとってみました。
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Q1,物語の中心にいる「一つの指輪」にはどんな力があるでしょう?
【正解】「一つの指輪は、すべてを統べ、一つの指輪は、すべてを見つけ、一つの指輪は、すべてを捕らえて、くらやみのなかにつなぎとめる。」(意味合い的に回答が近ければOK)Q2,原作「指輪物語」の作者J・R・R・トールキンはどこの国の人?
【正解】イギリスQ3,ボロミアがフロドから指輪を奪おうとするシーンでの「You are not yourself!(あなたはおかしくなっている!)」を日本語訳(戸田奈津子)ではどう訳された?
【正解】「嘘をつくな」Q4,オークに連れ去られたピピンがわざと道に落としたものは?
【正解】ブローチQ5,『ロード・オブ・ザ・リング』全三部作の風景ロケで主に使われた国はどこか?
【正解】ニュージーランド
それぞれの回答を見ていきましょう。
ゴウの回答
Q1,物語の中心にいる「一つの指輪」にはどんな力があるでしょう? 世界の王として君臨する「資格」を得ることができる。 様々な力を持つ能力者たちを自由に操り、統べることがことができる。Q2,原作「指輪物語」の作者J・R・R・トールキンはどこの国の人? イギリス! Q3,ボロミアがフロドから指輪を奪おうとするシーンでの「You are not yourself!(あなたはおかしくなっている!)」を日本語訳(戸田奈津子)ではどう訳された? Q4,オークに連れ去られたピピンがわざと道に落としたものは? Q5,『ロード・オブ・ザ・リング』全三部作の風景ロケで主に使われた国はどこか? |
Q3がなぜかコピペってぐらいで、概ね正解。
ニュージーランドのロケ地に行っていた、は反則。
こやにいの回答
Q1,物語の中心にいる「一つの指輪」にはどんな力があるでしょう? 世界を変えるほどの強大なパワー。たぶん竜的な力。一国を1日で破壊するほどの力。 この力を得たものが間違いなく世界の王となる。Q2,原作「指輪物語」の作者J・R・R・トールキンはどこの国の人? フランスあたり Q3,ボロミアがフロドから指輪を奪おうとするシーンでの「You are not yourself!(あなたはおかしくなっている!)」を日本語訳(戸田奈津子)ではどう訳された? Q4,オークに連れ去られたピピンがわざと道に落としたものは? Q5,『ロード・オブ・ザ・リング』全三部作の風景ロケで主に使われた国はどこか? |
Q3の答えは、普段のこやにいの台詞っぽいです。
Q2とQ5の「フランスあたり」という答え方に横着感が垣間見えました。
ミシェルの回答
Q1,物語の中心にいる「一つの指輪」にはどんな力があるでしょう? その指輪をはめると赤い糸が可視化し、運命の人と繋がり、めでたくゴールインする。Q2,原作「指輪物語」の作者J・R・R・トールキンはどこの国の人? イギリスの北部らへん Q3,ボロミアがフロドから指輪を奪おうとするシーンでの「You are not yourself!(あなたはおかしくなっている!)」を日本語訳(戸田奈津子)ではどう訳された? Q4,オークに連れ去られたピピンがわざと道に落としたものは? Q5,『ロード・オブ・ザ・リング』全三部作の風景ロケで主に使われた国はどこか? |
Q1の答え……メルヘンか。
Q4の回答についての適切な返事は「聞いてねぇし」。
Jonaさんの回答
Q1,物語の中心にいる「一つの指輪」にはどんな力があるでしょう? 運命の女性と出会えるQ2,原作「指輪物語」の作者J・R・R・トールキンはどこの国の人? スイス Q3,ボロミアがフロドから指輪を奪おうとするシーンでの「You are not yourself!(あなたはおかしくなっている!)」を日本語訳(戸田奈津子)ではどう訳された? Q4,オークに連れ去られたピピンがわざと道に落としたものは? Q5,『ロード・オブ・ザ・リング』全三部作の風景ロケで主に使われた国はどこか? |
Jonaさんも割とメルヘン。
原作者をスイスと答えたのにQ4の答えがフランスパンとは、これいかに。
づやの回答
Q1,物語の中心にいる「一つの指輪」にはどんな力があるでしょう? 世界を制服できるQ2,原作「指輪物語」の作者J・R・R・トールキンはどこの国の人? ニュージーランド Q3,ボロミアがフロドから指輪を奪おうとするシーンでの「You are not yourself!(あなたはおかしくなっている!)」を日本語訳(戸田奈津子)ではどう訳された? Q4,オークに連れ去られたピピンがわざと道に落としたものは? Q5,『ロード・オブ・ザ・リング』全三部作の風景ロケで主に使われた国はどこか? |
原作者の出身国とロケ地を綺麗に入れ替えて間違えたあたりは、もはや才能か。
そして残念な誤植。
弊社取締役です。
鑑賞会前の腹ごしらえ
映画鑑賞ですから、ビール、ピザ、スナックは欠かせません。
しっかり腹ごしらえしてから挑みます。
絶対寝るやつ。
サイコパスが混じっていました。
あと、「ロード・オブ・ザ・リングのストーリーならそらで言える。寸評だってできる」というアートディレクターのみなこさんもこのオールナイト鑑賞会に参戦(本人たっての希望で写真は未掲載です。でも鑑賞会のそこかしこでチラチラ出ます)。
寝たら20カウント以内にファイティングポーズ
いわゆる「絶対寝たらダメ」な鑑賞会なので、ペナルティを設けました。
審判(ヒロアキ)が「寝た!」とジャッジしたら、そこからカウントが始まり、10カウント以内にファイティングポーズを取らねばならないというもの。まどろんでいる人間には地獄以外の何物でもない仕打ちです。
鑑賞会スタート
という設定で、鑑賞会スタート。
画面は見せちゃダメなやつなので、鑑賞風景をご覧ください。
なんか人数増えてきた。
どんどん増えてくる。
何でしょう、この微妙な雰囲気。
作品のカテゴリーも大きく影響していると思うんですが、割と黙々とストーリーが進んでいく映画なので、参加者全員がどこに盛り上がりポイントがあるのかなかなか掴めず、探りながら観ている感じ。
ちなみに鑑賞前、
- 第1作 ロード・オブ・ザ・リング / 旅の仲間 (上映時間:178分)
- 第2作 ロード・オブ・ザ・リング / 二つの塔 (上映時間:179分)
- 第3作 ロード・オブ・ザ・リング / 王の帰還 (上映時間:201分)
と、合計558分(9時間18分)という上映時間をお伝えしたところ、メンバー全員 顔が引きつっていました。
最初に寝たのは……
割と興味津々に鑑賞するミシェル。
これはまず寝ない。
一作目の序盤からストレッチを始めるJonaさん。
危ない。
と思っていたら……
!!
ゴウさん、10カウント!
まだ気は確かに持っていたゴウさん、カウント7で立ち上がってファイティングポーズ取りました。
「ヤバい、これめちゃくちゃ辛い!」
このあと彼は3度ファイティングポーズを取っていました。
回を重ねるごとに、体がフラついていたのが印象的でした。
次いで、ファイティングポーズ回数が多かったのがこやにい。
彼の提案なんですけどね、この罰ゲーム。
一作目の後半あたりの表情。
残りの2作品、絶対乗り越えられない。
余裕そうなづやですが、
こちらもあっさり轟沈。
野戦病院状態
午前3時。
ちょうど2作目に突入です。
ほぼ全滅。
カウントの掛け声に反応すらしません。
予想を裏切る関心度の高さで鑑賞していたミシェルですが、
無念の爆睡。
大好きなロード・オブ・ザ・リングを観ながら黙々と仕事するみなこさんの化け物感。
通路のラックになにやら物体が。
デザイナーのありさん、謎のご就寝。
一応お伝えしておくと、審判係の僕もこのあと寝ました。
夜が明けて
おはようございます。
まもなく朝8時です。
清々しいLIGの朝。
家事代行のベアーズさんがお掃除に来てくれる、そんな時間。
TKさんが仕事しはじめてました。
野戦病院のようなオープンスペースで、淡々とロード・オブ・ザ・リングが流れ続けています。
背後を見たら、知らないうちに いいオフィス セブのせいとが座っていてビビった。
全員起きました。
最後は全員で『ロード・オブ・ザ・リング / 王の帰還』のエンディングを観て、無事終了。
予想通りの結果
割とトライアスロン的なオールナイト鑑賞会、全員疲れ果てていました。
全容が理解できたかどうかは甚だ疑問でしたが、年賀状という形でしっかり表現できていたので、全員がその世界観をなんとなく掴めていたかと思います。
ちなみにJonaさんは、知らないうちに始発電車で帰っていました。
他の社員に聞いてみたところ、「『スター・ウォーズ』一作も観たことない」がいたので、また催されることがあるかもしれません。
この企画で一番辛いのは、参加者の動向を見張るために起きてなきゃいけない審判でした。
では。