作るのは数字だけじゃない / デジタルハリウッド
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2018.05.24

【新米パパに捧ぐ】WEBディレクター的子育てのススメ「奥さんのケア編」

わたる

こんにちは、ディレクターのわたるです!

ブログを書くのは初めてなので若干緊張していますが、よろしくお願いします。

ico 人物紹介:わたるWeb事業部のマネージャー兼ディレクター。大体お酒を飲んでヘラヘラしている。趣味は朝まで飲むこと。

世のWebディレクターのみなさん、あなたたちが日夜泣きそうになりながら取り組んでいるWebディレクションという仕事。

こんなに一生懸命やっているんだから、何かに活かせないかな、と思ったことはありませんか? ていうかそれくらい副次的なメリットを見つけないとやってられん!

でも、やっぱり意識の巡らせ方が多岐にわたる仕事なので、そのナレッジは色んなシーンに横展開できそうです。

今回は子育てシーンでの活用法です!

スタートは奥さんの育児疲れによる、家庭内不和の発生!

 

僕には1歳4ヶ月になる子供がいます。
もうね、かわいい盛りです。スーパーかわいい。
子供ができるとね、本当に我が子が世界で一番可愛く見えるんですよ。
バカですよね、そんなわけないのに。

でもね、パパはいいんですよ、休みの日にかわいがるだけだから。
夜泣きしている時も知らんぷり、そもそも日中は家にもいない。
子供の手がかかる部分は全部奥さんが負って、パパは休みの日にちょっとかわいがるだけで子供に喜ばれる役。
気楽なもんですよね。

そんな対比が濃くなればなるほど、加速度的に奥さんのフラストレーションが溜まっていきます。

「いつも手のかかる世話を全部してるのは私なのに、パパはかわいがるだけでいい顔ばっかりして!」

よくある話です。我が家も例外なくそうでした。

そうなってくるとどうなるか。
はじめは、ものすごく奥さんの機嫌が悪い。四六時中機嫌が悪い。
もう、単純に怖いですよね。
話しかけると怒られるからこっちも話しかけづらい。

さらに夜泣きがひどい時期になってくると、
機嫌が悪いを通り越して、ママはぐったり。
子供が泣いてる横でへたり込んで座っていたり、
何もせずに奥さんも子供と一緒に泣いていたり。
泣いてる子供に対してヒステリックに怒鳴ることもあります。

ここまできたときにはさすがにびっくりしました。
タダゴトじゃない感がすごいんだもの。
何か対策を講じねば、と思ったのもこのときでした。

「うーん、どうしたものか、何から着手しよう……」

はじめは途方にくれていましたが、ほどなくして閃きました。

「この問題を1つのプロジェクトと見立てて、Webディレクションで培った経験を活用してみよう」

というわけで、プロジェクトに見立てて改善を行なっていきました。

役割設定

まずは、Web制作に見立てて
「プロジェクトにおけるステークホルダーの設定と役割の明確化」
を行いました。

当然僕はベンダーです。

次にクライアントは誰になるのか。
家族の育児の問題なので一瞬、子供がクライアントか?と思います。
ですが、今回ベンダーである僕が一番対峙すべき相手は誰か。
最もベンダーに対して影響力を持つ存在と考えると、今回は満場一致で奥さんですね。
クライアントの行動に最も影響しているのが子供。なので彼がカスタマーですね。

というわけで決まったのが下記の役割。

  • カスタマー:子供
  • クライアント:奥さん
  • ベンダー:僕

うん、わかりやすくなった!

現状把握

次は現状を把握すべきだと思いました。
Web制作で言えば「ヒアリング」ですね。

表出している現象としては、前述の通り
「奥さんの育児疲れによる家庭内不和の発生」
です。

これまで見聞きしたものから推察するに、状況が悪化していった経緯は基本的には下記の通りでした。

① 子供が泣き出す
② はじめは頑張ってあやしていたが、全然泣き止まない
③ 原因が分からず徐々に焦り出す。
④ 頑張れなくなる、自分も泣いてしまう、怒鳴ってしまう
⑤ 怒鳴って(泣いて)しまった自分に落ち込む
⑥ 最終的には何もしたくなくなり、へたり込んで1日の大半を過ごす。

改めて書き出してみると目を覆いたくなるような惨状ですね。。
さながら絶賛大炎上中のサービス運用案件。

最初に設定したステークホルダーに置き換えてみてください。
奥さんは悲惨ですよ。

鳴り止まないカスタマー(子供)からのクレームの嵐(泣きじゃくり)。
延々と続く24/365対応(夜泣き)。
担当者は自分1人。リソースの追加はできない(当然母親は1人だけ)。
何かあっても答えを教えてくれる人はいない(旦那は知らんぷり)。

やばい、きつい。。。
すまん、ひとりぼっちにして悪かった。。

ボトルネックの洗い出し

続いて、上記のような状況になった原因はどこにあるかを考えました。
Webっぽく言うと「ボトルネックの洗い出し」です。

これを見ると根本的な原因は①にあるように見えます。
ですが、よく考えると、①ってどうしようもないんですよね。
改善のしようがない。
いくら重大なバグが出ていても改善のしようがないものに関してはそれ以上コストをかけず、別のアプローチに切り替えるのがプロジェクトの定石です。
①が原因で、⑥が結果なので、それであればプロセスにあたる②③④⑤に対しての施策を考えなくてはいけないわけですね。

というわけ改めてボトルネックは下記の4つと設定します。

② はじめは頑張ってあやしていたが、全然泣き止まない
③ 原因が分からず徐々に焦り出す。
④ 頑張れなくなる、自分も泣いてしまう、怒鳴ってしまう
⑤ 怒鳴って(泣いて)しまった自分に落ち込む

です。

だんだん本プロジェクトのスコープが絞られてきましたね!
(笑い事じゃないけど汗)

課題設定

次にそれぞれの事象にはどういう課題があるのか考えました。
Webの提案で言うと「課題設定」です。

そうすると以下の課題が見えてきました。

② はじめは頑張ってあやしていたが、全然泣き止まない
(A)泣き止ませるスキルの不足

③ 原因が分からず徐々に焦り出す。
(B)原因発見能力の不足(眠い、お腹が減った、おむつが気持ち悪いなど)

④ 自分も泣いてしまう、怒鳴ってしまう
(C)子供が泣き続けることでも焦らない不動心の獲得

⑤ 怒鳴って(泣いて)しまった自分に落ち込む
(D)理性を欠いた自分を責めないようにする

すげー!
課題が見えたらやらなきゃいけないことがだんだん見えてきたぞ!

課題の深堀りとアクションプラン立案

ここまできたら具体的に何をするのかを決めていきます。
「課題の深堀りとアクションプランの立案」です。

各課題に対してそれぞれ考えてみました!

 

(A)泣き止ませるスキルの不足
これに対してはやっぱり、引き出しを増やすことと、やり続ける、というベタなアクションが一番有効でしょう。
でも泣かれた数だけ事例は溜まるわけなので、都度の原因の振り返りと次に試す案を考える意識は常に持っていた方がよいね、という話になりました。
Webっぽく言うとPDCAとケーススタディっていうところでしょうか。
というわけでアクションプランは下記。

  • やり続けてケーススタディをし続ける。
  • ネットや本で調べて泣き止ませる手段のバリエーションを増やす。
  • あやしを漫然とやらずにPDCAを回す意識を持つ(スキルの獲得速度を早くする)

 

(B)原因発見能力の不足(眠い、お腹が減った、おむつが気持ち悪いなど)
これに関しては予備知識のある/なしで担当者のメンタルが大分違ってきそうだな、と。
あとはきっと見てるうちにリアクションの変化で分かるようになってくるんだろうね、ということでアクションプランは下記。

  • 赤ちゃんが泣く場合の一般的な原因のバリエーション/確率をネットや本で調べて、ベースの知識として持っておく。
  • あやしを漫然とやらずにPDCAを回す意識を持つ(スキルの獲得速度を早くする)

 

(C)子供が泣き続けることでも焦らない不動心の獲得
一番難しいのがこのタイプ、簡単に言うと気持ちの問題。これが一番改善しづらいすね。
そもそも、どうして子供が泣きやまないと焦るんだろうかということを考えてみました。
そうしたら、子供が泣いている=悲しんでいる、という固定概念が親にあるから、「かわいそう→なんとかしてあげなきゃ!」という意識が働いて、子供が泣き止まない状況に焦るんだろう、と仮定。

なるほど、原因は「子供が泣いている=悲しんでいる」か。
そんなことを考えていたら、ネットで見かけた情報で
「子供は泣く以外の意思表示方法を持っていないだけなので、泣いている状態は必ずしも早急な解決が必要なほどのネガティブ要因を孕んだ状況ではない」
みたいなことを書いてあるページを発見。

これだ!

マインドセットを変えよう!

と、いうわけでアクションプランは下記。

  • 泣いている状態はそんなに危機的状況じゃない、とマインドセットを変える。

 

(D)理性を欠いた自分を責めないようにする
そもそも、なんで自分を責めちゃうんだろうか、を考えました。
きっと、根底に「みんなできていることなのに、なんでできないんだろう」という意識があることが原因だろうと思いました。

だとすると、この意識の根源は「みんなできていることなのに」なので、その意識が変われば自ずと自分を責めないようになるのでは、と仮定。

それなら、とちょっとネットで調べてみたら、出るわ出るわ、大量の同一事例が。
というわけでアクションプランは下記。

  • 周りのみんなもできてないことを知り、気にしないようにする。

 

おー、やらなきゃいけないことがリストアップできたぞ!
あとはこれを行なって経過を見ていこう!!

やってみて見えてきた課題

早速アクションプランをやりだすと、課題も見えてきました。
本人がアクションプランへの意識を忘れる、ということです。
なので、定期的な外部からのチェックも必要です。

夫婦で最近あった出来事を話す時に、旦那が意識しながら聞いておいてあげて、忘れていそうであればリマインドしてあげるという程度でよいかと思います。

僕の場合は週に何回かは家で晩酌しながら話したりするので、その時にちょっと気をつけるくらいで大丈夫でした。
あまり話す機会がない家の場合は、週一回くらいは意識して機会を設けるとよいでしょう。
やはりミーティングの定例化は大事ですね!

ちなみに旦那側は……

ここまで主に奥さん側のアクションプランを書きましたが、その中で旦那側の意識で気づいたことも当然たくさんありました。
(ここはWebは1ミリも関係ありません)

  • 悩みは泣きやまないこと(特に夜泣き)なので、旦那が週末だけ家事を一生懸命やっても、そんなに奥さんの救いにならないことがある。
  • 「家事をやる」のバリューは必ずしも量に比例しない。
    大事なのは、その手伝いが奥さんが「助かった」と実感できるものになっているかどうか。
    例:旦那がご飯を作ってくれたが、食器をしまう場所がいつもと違う。おいしいというリアクションをしないといけない。など
  • 家事は一通り自分の手でやってみないと、奥さんの気持ちとシンクロできない。
    一部を手伝っているだけでは奥さんの気持ちの理解まで届かない。
  • 必要なのは家事の実行力より、いたわり力。
    特に夜泣きの寝かつけができない旦那はとにかく「いたわる」がメイン業務と心得る。
  • 口に出さないことは伝わらない。
    奥さんは常に疲れているので、旦那の細かい機微を読みとることを期待すべきでない。
  • 外食に行くよりも、家にいながら普段家で食べられないものを食べられる方が喜ばれたりする。
    奥さんはお店で面倒見ながら食べるのが超絶大変なので家の方がゆっくり味わえる。
    なるべくハレのご飯っぽい方が効果大。ローストビーフとか、寿司とか。

などなど。
このあたりは僕自身がものすごくハッとした気付きたちです。

結果は……?

立てたアクションプランを実行していったところ、うちの場合はかなり早い段階から効果を実感できました。

また、奥さんに聞くと気をつけ出してからすぐに気持ちが楽になった、と。

まず、奥さんの機嫌を伺い続ける僕の方としては2週間くらいで効果を感じ出して、1ヶ月後くらいにはだいぶギスギス感もなくなりました!

そうこうしているうちに子供の夜泣きも少しずつ減ってきて、今はお互いにだいぶ楽になりました!

すごい、すごいよ、Webディレクション!
ありがとう、PMBOK

僕の家庭内平和はこうして守られました!

最後に

いかがだったでしょうか?
Webディレクターって多忙な仕事なので、家庭との両立、大変ですよね。
実際僕もそうでした。
これが少しでも家庭の内外でクライアントに悩まされている世のパパディレクターさん達の一助となることを切に願います!

最後にパパディレクターに朗報です!
LIGではこの春、育児用時差勤務制度がはじまりました!

保育園の送り迎えの時間に合わせて自分の勤務時間を調整できる制度です。
時短勤務ではないので、給与面でも心配なし!
自宅作業と組み合わせれば、繁忙期でもパフォーマンスを下げることなく、家庭にコミットできます!
保育園の送り迎えを夫婦の片方が負うのって仕事においてはけっこうなハンディキャップですよね。
これを夫婦で分け合えるって素敵なことだなぁと思ってます!

家庭も仕事も全力でやり抜きたいパパディレクターのみなさん、ぜひ一緒に働きませんか?
もちろんママも、ディレクター以外の職種も大歓迎です!
「時間を自由に使えるからフリーランスかなぁ」
「会社勤めするなら時短かなぁ」
なんて思う必要なんてありません。
仕事に家庭に、どんどん欲張っていきましょう!!

興味があるかたはこちら!

LIGの採用ページを見に行ってみる

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