最近、「進捗どうですか」と「課題提出期限まであと 1 日です」というフレーズに追われ続けています。片付けても片付けても終わりが見えない……。
なんか、もう疲れた。現実逃避したい。
小学生のころは、もっと何も考えずに 1 日中好きな男子のことを考えていても問題なかったのに。なんで、今はこんなにしんどいことばかりなんだろう。あのころは楽しかったなあ〜あのころに戻りたいな〜。
そんなことを考えているときに発見したのが、学校給食のメニューが楽しめる居酒屋「給食当番」。
……これは、行くしかない!
新御徒町駅のA3出口から71m。レトロな雰囲気の、特徴的な外観なので一瞬でわかりました。
この時点でちょっぴりワクワクしながら、店内へと足を踏み入れます。
超ノスタルジックな店内
1 階にはテーブル席とカウンター席があります。黒板や、「3年生」「高学年」と書かれた教室プレートを発見し、テンションが急上昇。さらに、各席に連絡ノートが置いてあり、お店の感想など自由に書き込めるようになっています。面白いことに、どの書き込みも本当に小学生のような文字やイラストで書かれていたのです。みんな給食当番の雰囲気にどっぷりと浸かって楽しんでいるようです。
そしてこちらが給食当番の2階にあるパーティールームです。学校の教室を完全に再現しています。ランドセルや黄色い帽子もパーティールームに置いてある小物です。
その他にも、教科書や鍵盤ハーモニカなど懐かしいアイテムがたくさん……! すると、店長の久保田さんが……。
私も給食メニューを味わう前から、給食当番のノルタルジックな雰囲気にがっつり引き込まれてしまいました。
あ〜、こうやって、好きな男子のランドセルの匂いをくんくんしてたなあ〜。
そんな昔の懐かしい思い出が蘇ってきました。このとき、既に現実世界のことは頭からほとんど消え、給食当番の世界に浸りきっていました。
小学生時代にタイプスリップできる給食メニュー
やはり、人気があるのはあげぱんやソフトめんなどを中心に構成されたコース料理だそうです。
- 小学生コース6品(2,000円)
→春雨サラダ、ちくわの磯辺あげ、白身魚のホイル、ソフトめんセット、あげぱん、冷凍みかん - 中学生コース7品(2,500円)
→春雨サラダ、肉ダンゴスープ、くじらの竜田あげ、白身魚のフライ、あげぱんorソフトめん、カレーシチューorミートソース、冷凍みかんorミルメーク牛乳 - 大人の給食コース10品(3,000円)
→ちくわの磯辺あげ、給食のフレンチサラダ、給食のはるさめサラダ、くじらの竜田あげ、あぶりマグロの韓国風サラダ、牛すじ豆腐、白身魚のホイル焼、ソフトめんセット、デザート(あげぱん、冷凍みかん、ミルメーク牛乳、フルーツサンドから2品)
この他にもランチの定食メニュー(ごはんorサラダ、みそ汁付き)として、「給食のカレーライス(600円)」という懐かしメニューから「炙り豚バラのせみそ鍋(850円)」など普通に食べたい系メニューまで何度も通いたくなるような品揃えです。
そんなメニューの中から、まず気になって注文してみたのが「本当にまずかった脱脂粉乳」(200円)。
「名前からして、絶対美味しくないじゃん……」と思いながら飲んでみましたが、本当に美味しくありませんでした。脱脂粉乳のレベルとなると、本当に「歴史の授業で勉強したもの」というくらい遠い存在だったので、ここでお目にかかれたのは少し感動しました。
さらに、興味を惹かれた「脱脂粉乳ハイ」(450円)。
あんなに美味しくない脱脂粉乳がなぜかお酒を混ぜると、美味しくなるという不思議。
脱脂粉乳ハイ以外にも、給食当番にはアルコールメニューが豊富にあります。私はお酒を飲むとすぐに顔が真っ赤になってしまうので断念しましたが、次に来店した時は「金魚すくい(500円)」というディタ+ジンジャエール+冷凍みかんのオリジナルカクテルが絶対に飲みたいと思いました。
そして、給食当番の1番人気メニュー「スペシャル給食セット」(1,500円)!
メニューの内容は、
- あげぱん(さとう・きなこ・ココア・シナモン・カフェラテから好きな味が選べる)
- ソフト麺(ミートソース・カレーシチュー・肉だんごスープ付き)
- くじらの竜田揚げ
- はるさめサラダ
- ミルメーク牛乳(コーヒー・ココア・いちご・バナナ・キャラメル・抹茶きなこから好きな味が選べる)
という豪華5品です。
まずは、揚げたてのあげぱん! サクサク&ふわふわ〜♡ がたまらない。たまにしか出なかったけど、すごく好きで楽しみにしていました。でも、高学年くらいになると口の周りにきな粉がつくのが恥ずかしくて、食べるのにすごく時間がかかっていたという記憶があります。MY思春期、懐かしい。
くじらの竜田揚げやはるさめサラダも同様に、すごく懐かしい味で興奮しました。
しかし、そんな私の盛り上がりを妨げる天敵が現れたのです。
「偏食な女子のほうがモテる」という謎偏見を持っていたレベルのTHEゆとり世代の私には受け入れがたい事実でした。
調べてみたところ、ソフト麺は1960年代に登場し、1970年代後半に米飯給食が広まり始めたことをきっかけにその勢力が衰退しはじめたようです。
初めて食べたソフト麺は、少しベタッとしてフニャフニャしていました。私が大好きだった給食メニューのスープを吸いきったラーメンに似ていて、とても懐かしい気持ちになりました。
そして、気になるミルメーク。どうやら牛乳に味をつけるためのアイテムなんだというが……。
今回、私が選んだのはいちご味のミルメーク。不安を抱えながらも、牛乳にミルメークを投入しました。混ぜて飲みます。
ミルメークについても後で調べてみた結果、栃木県の学校給食会から「子供たちに給食の牛乳を残さず飲んで欲しい」という依頼を受けた大島製薬所が1967年に発売した商品だっだそうです。私が牛乳を飲まなかったのは、ミルメークを給食に出さなかったことが原因だったいうことになりますね……!
給食メニューや店内の雰囲気がトリガーとなり、次から次へと小学生の頃の懐かしい記憶が湧き出てきました。
店長の久保田さんに話をきいてみた
給食の思い出
疲れたら「給食当番」へ
そこで、オーナーにとって給食の時間が楽しかったから、学校の給食というコンセプトでお店をやってみることになったらしいです。このお店は平成2年にオープンしたんですけど、その頃は民間で学校の給食が食べられるお店もなかったので、なおさらおもしろそうだと。
どんなお客さんが多いですか?
まとめ
「給食当番」を訪れ、懐かしい思い出に浸り、日常から離れた時間を過ごすと心が癒されました。「また、明日からがんばろうかな」という気持ちが湧いてきました。
店長の久保田さんの言葉通り、「時間に追われていたり、毎日の生活に少し疲れた」という現実逃避したくなっている人は、一度「給食当番」を訪れてみてはいかがでしょうか?
今後も「GoGo台東区」では、台東区の有益な情報をたくさん発信していきたいと思います。
- 給食当番
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住所:台東区元浅草1-4-4
営業時間:AM11:30~PM2:00 PM6:00~PM11:00(オーダーストップPM10:00)
定休日:日曜日
電話番号:03-3847-0537
公式ホームページ:http://www.kyusyokutoban.jp/