我が名は齊藤ジョニー。
LIGの営業マンである。
私は今、この身に異変を感じている。
何かが…おかしいのだ。
何かが狂っているような…。
そんな予感がするのである。
数々の書物を読み、膨大な知識を身につけてきた。
だが…。
この世界の「違和感」は何なのだ…。
電話はつながらない…。
壊れたか…。
携帯が、では無い。
この「世界が」である。
いや、あるいは「私が」か…。
ここは一体…どこなのだ…。
まとわりつく、生暖かい感触…
ま さ か ・・・
こ こ は ・・・
水中?
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いや、それはありえない。
人類が肺呼吸に頼る以上、水中では死んでしまう。
いかに私とて、その人類の構造上の欠陥からは逃れられない…。
自明である。
しかし、「なぜ私が生きているのか」という点を無視すれば…
やはり…ここは…
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・
水中!?
いや、ありえない事だ…。
いや…まて…。
もし、今いる所が「あの場所」だとしたら…。
あの光は…もしや…。
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う…
やはり…か…。
ついに…
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産 ま れ た … と い う 事 か 。
母なる大地の胎内で過ごした10ヶ月…。
高度な防水性能…。
場所を選ばず…読書が出来る悦び…。
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嗚呼、母なる楽天よ
産んでくれて
あ り が と う
Kobo Aura ONE
誕 生
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