こんにちは、いいオフィス支配人のセコです。
昨年大分の記事を書いたあと、いいオフィスでとり天を食べながら大分県を知るイベントがありましたが4日でチケットが売り切れという大変な盛り上がりでした。
今年も大分名物のニラ豚ととり天を食べながらの同イベント「第4回「おおいた暮らし塾」in東京」を2017年8月19日(土)にいいオフィス上野で開催いたします!今回も無料で美味しい料理とお酒を出し、楽しく大分を知ってもらえるイベントになっております。
そしてなんと今回はLIGのゲストハウスLAMP豊後大野の無料ペア宿泊券(7,000円分相当)を参加者全員にプレゼント致します!!
是非お気軽にお越しくださいね。記事の最後にイベントの詳細を記載しております。
今回のイベントでは、大分県での就職と移住について話をするのですが、イベントを前に実際に移住した方に「移住」と「就職」についてのリアルな声を訊いてきました。
移住と就職のリアルな話
西日本新聞のアンケートで学生が選ぶ九州企業の就職希望ランキングで上位に入り、UIJターンの移住者が多く働いている株式会社地域科学研究所さんへやってきました。
同社は地方公共団体に対してシステムを使っての経営サポートや、GISという地理情報システムを使用し各自治体のニーズに合わせた経営管理システムを設計・構築しています。
本日は社長の平井慎一さんと、宮崎出身で大学卒業後に神奈川で就職、2016年3月より大分に移住してきた新地さんに、大分県で働くことについてお話を伺いました。
代表取締役社長 平井 慎一 1993年大学卒業後、東京本社の企業に就職。その後Uターンで大分に戻り1995年地域科学研究所に入社。情報システム事業部課長、公共イノベーション&サポート事業部部長、取締役を経て、2014年に代表取締役社長に就任 |
新地 弘規 学生時代は電気情報工学について学び、名古屋に本社がある会社へ就職し、神奈川勤務に。実務業務者として工場設備の立ち上げ等に従事するが、九州での就労希望、今後のスキルアップややりがいの面で転職を考えるようになり、東京でおこなわれた九州の転職フェアに参加し、2016年6月に転職。現在は、地方自治体様向けのコンサル業務を担当 |
見当もしなかった会社があったから、今がある。
2016年6月に大分県にJターンとして移住してきた新地さんにお話を伺います。
― 大分に来る前はどのような経歴だったのでしょうか?
新地さん(以下、新地):私は宮崎県出身なのですが熊本大学を卒業してから別の九州の大学院に行き、そこから神奈川県で就職しました。
神奈川には、24歳から7〜8年間いました。
― 神奈川ではどういったお仕事をされていたのでしょうか?
新地:特定派遣の会社で、電気系エンジニアとして採用され派遣にいってお客さん先で仕事をするという事をやっていました。
最後に一番長く携わった仕事は工場用機械の組み立ての仕事です。
― 工場用機械とは?
新地:液晶パネルをつくる機械の搬入から納入まですべておこなっていたので、今の仕事とは大きく違う仕事です。
― どうして九州に戻りたいと思ったのですか?
新地:当時の仕事が自分でやりたい事とアンマッチングだったんです。
もともと入った会社で設計ができるという話だったのですが、結局やっていたのはメンテナンスや組み立てばかりだったので、設計のスキルを伸ばすことができないと思いました。それに加え、当時の仕事はエンドユーザーの顔が見えなく、反響を感じることができなかったのでまったく満足感がありませんでした。
そんな中で、いつかは九州に帰りたいという思いがあったので、宮崎で転職してみようと思ったんです。
九州にはたくさんの自然が常にあるのですが、東京では頑張ってお金をかけて食や自然を得るという感覚なんです。九州の良さが恋しくなったのか、なぜわざわざ東京にいる必要があるのだろうって考えるようになりました。
― それでも宮崎県には帰らなかった理由はありますか?
新地:私は高校まで宮崎県で、大学時代が熊本と北九州だったので、いずれ九州に戻ってきたいという気持ちが強かったんです。ここ大分でも実家に戻ろうと思えば、車で2時間半くらいで帰れます。
そして神奈川の仕事を辞めたときに、宮崎にいる家族から東京で九州のUIJ合同企業説明会があるという情報を聞きつけ、わざわざ宮崎に戻らなくとも、東京で九州の企業の話を聞けるチャンスと思ったので、気軽に説明会に参加してみました。
いまの会社は、もともとすごく興味があったわけではなく、せっかくなら見てみようと思って話を聞いたら、たまたま私のビジョンと合致したのでエントリーいたしました。
― 宮崎の企業もいた中で、どうして大分の企業を選んだのでしょうか?
新地:宮崎の企業も見ていました。同時並行で受けていたのですが、この会社はその中でも社員への待遇がズバ抜けているところがありました。育成に力をかけている部分もありますし、単純に給与も良かったんです。
それと、地域に対して働きかけができているというのもポイントでした。前に話していたエンドユーザーの顔が見えない仕事ではなく、実際に地域に働きかけをして、その人達の生活が良くなることが目に見える仕事にとても魅力を感じました。
― 逆に言うと、宮崎に帰りたいというよりも九州に帰りたいという気持ちだったのでしょうか?
新地:そうです。安心感があります。
おそらく九州から出た人って、戻りたいと思う人がけっこう多いんじゃないかと思います。
地方でも東京と同じ内容の仕事ができる
― 大分に来て、関東で働いていたときと何が変わりましたか?
新地:関東より日が出ている時間が長いせいなのか、電車でなく歩いて通っているせいなのか、ゆったりしている感じはあります。のんびり散歩しながら帰る時間があります。神奈川にいたときは、満員電車も大変だったので…。
仕事内容はやってることが違うのでなんとも言えないですが、オフィスでの過ごし方は基本東京だろうと大分だろうと変わらないと思います。今は地方でも東京と同じ内容の仕事ができると感じています。
― 住居は地方だと安いイメージがありますが、いかがですか?
新地:そうですね。当時は神奈川の戸塚に住んでいましたが、同じ家賃で戸塚より倍の広さの2Kで、余裕のある生活ができてます。
― 九州に戻りたくても戻れない、就職先がないのでは? と感じている人もいると思います。そのような人に何を伝えたいですか?
新地:東京でおこなわれるUIJの合同説明会に行くのが良いと思います。合同説明会にしか出展していない企業があったり、私のように思っても見なかった企業に出会える機会もあります。もしかしたら他にも興味や自分の実力を活かせる発見があると思うんです。
まずは、説明会に足を運ぶことですね。決してマイナスにはならないので、是非行ってみてほしいです。
― 話を聞いていて素直にめっちゃ羨ましくなってます……。
新地:(笑)
社員の育成が会社の基盤である
では、移住者を受け入れる会社とはどのようなものなのでしょうか。その受け入れ体制などを社長である平井慎一さんに話を聞きました。
― どうして大分県外からの採用も多く取り入れているのでしょうか?
平井:私達は全国に8拠点あるのですが、現在大分以外の仕事が増えてきているんですね。ただ入社したばかりの新入社員は、大分で2年間研修をしてもらってから、出張という形で県外に行ってもらっています。
まずは大分からはじめますが、本人と話をして将来的に戻りたいという事であれば、例えば香川の人を転勤という形で香川の支店にいってもらうという動きもとっています。逆に大分に残りたいという事であれば、柔軟に対応しています。
おそらく一般的な企業よりかは社員の生活を重要視させていただいていると思います。仕事はどこでも、できますので。
― すると地方に進出する場合は、最初は出張や転勤から進めていって、徐々に地元での採用をしていき地元出身者が増えていく、ということなんですね?
平井:そうですね。
― 今後はどこの地方に拠点を構えたいというのはありますか?
平井:全国的にお話はいただいておりますが、あまり広げすぎずバランスをみてやっていこうと思っています。
現在は、特に社員の育成に力をいれております。
― どのような社員育成をしていらっしゃるのでしょうか?
平井:例えば、1人30万の研修の予算を与えていて、どこに行って、何を学ぶかを決めてもらえば本人で希望でいけるようにしています。
去年は東京のGoogleの研修やアメリカのシリコンバレーに研修にいったエンジニア、プログラマーもいます。シリコンバレーに行く場合は30万は超えてしまいますが、学ぶ内容次第では、研修の価値があると判断して許可をだしたりもします。
大分の暮らしは確かにいいですが、仕事に刺激を求めるというのは大事なので、自分で学びたいものを学べる環境を会社が提供していこうと意識しています。
― 1人あたり30万円の研修の予算…それはすごい魅力ですね。
平井:創業の社長の代から、海外も含めての研修を通して社員の育成に力をいれております。
― 研修制度のほかに、楽しいと社員に感じてもらえる取り組みはありますか?
平井:全国に拠点が8か所あるので、通常はネット会議をおこなっているのですが、やはりモチベーションとか一致団結というために全員が集まる会議を年5回やってます。そこは時間とお金を使ってでも全体が集まるという事に注力しています。そして集まる場所も工夫をしております。
弊社には、社会貢献活動がしたいという社員が多く、例えば今度は熊本で全体会議をおこなうのですが、地震で大きな被害を受けたところも多いので、熊本の阿蘇に泊まり、ご飯を食べて、温泉入る。地域のためにお金を使いながら、翌日は全体で会議をおこなおうと企画しています。
通常より経費はかかりますが、お金をかけてでも全員が集まって一致団結してモチベーションをあげる事が大事です。
そういうことを通して、会社は人材に投資をしていきたいと考えております。
― では、最後に今後の経営ビジョンを聞かせてください。
平井:やっぱり自己資本比率は重要だと思います。その部分を厚くしつつも、バランス良く人材の採用と育成の投資を惜しまず、その一方であまり事業の規模は追わないようにしております。
100年、200年残す企業にするためには、あまり企業の規模を追いすぎるといつかは無理がきてしまいます。ですので、あまり事業の拡大を意識はしていません。
規模を無理に追うのではなく、毎年堅実に人材を育て、増収増益できることが最適なのではないかと考えております。
で、今度いいオフィス上野で第4回おおいた暮らし塾のイベントがあるんです。
開催日 | 8月19日(土) |
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時間 | 13時~18時 |
会場 | いいオフィス上野 |
参加費 | 無料 |
特典 | LAMP豊後大野無料ペア宿泊券を参加者全員にプレゼント!! |
参加対象者 | ・大分県の魅力を知ってみたい方 ・地方の暮らしに興味のある方 ・移住って実際どうなの?と思う方 ・IT・ベンチャー系で大分での生活を知ってみたい方 ・どこでもオフィス(リモートワーク)に興味のある方 ・地方で就職を考えられている方 ・大分県に戻りたい方 ・大分県ご出身の方 などなど |
今回ご用意するごはん | とり天、ニラ豚、いいちこ、ジュースなどなど |
今回、新地さんの話を伺って、大分が好きになってしまっている僕にとって、東京にこだわって住んでいることが本当に幸せなのか、本当に豊かなのかを考えさせられるインタビューでした。
毎日満員電車に揺られて、息詰まる人通りをかき分けて、仕事が終わって深夜にベッドに寝る。
そして休日は一日中家でぼーっとする。
そんな生活を送られている人はいませんか?
もしかしたら「第4回おおいた暮らし塾」で、自分に合った今とはもっと違う心の豊かな生活を送れる場所が見つかるかもしれません。
今回は大分県で活躍されているIT企業の株式会社モアモスト河野氏、株式会社イジゲン鶴岡氏のお二人より、「大分県のIT業界の状況と就職」「大分県でのIT起業状況」などをざっくばらんにトークしてもらいます。
ゆっくりと聞いて美味しいご飯とお酒もご堪能ください。
また当日は9月20日〜25日まで大分県で行われるLIGと一緒に地方で仕事をしながら町を楽しむツアー「どこでもオフィスin大分」の説明と募集も行います。一緒に大分にまずは行ってみましょう!
LIGの地方創生応援プロジェクト