こんにちは!
ライターのユリナーシュカです。
私は妖怪ウォッチが大好きで、「ああ、メディアに踊らされているなあ」と感じながらも、しっかりグッズを集めてしまいます。
今、マクドナルドのハッピーセットのおまけがちょうど妖怪ウォッチなのですが、ふと「ハッピーセットのおまけって日本以外だとどんなものがあるんだろう?」と気になったので、調べてみました。
海外のハッピーセットのおもちゃって、どんなものがあるの?
「Happy Meals」という名前で海外でも販売されているハッピーセットですが、まさかすぎてびっくりするおもちゃがあるんです!
1. VRゴーグルに変形する「ハッピーゴーグル(Happy Goggle)」(スウェーデン)
2016年2月29日、スウェーデンのマクドナルドが、VRゴーグルに変形する「ハッピーゴーグル(Happy Goggle)」ボックスを特典として付属するハッピーセットを発表しました。
この「ハッピーゴーグル」は、箱を組み立て、内部にスマートフォンを装着してVRを体験することができるもの。2週間限定の提供でしたが、スウェーデンのマクドナルド14店舗から3500個が販売されました。1箱あたり、おおよそ4ドル(約450円)の価値があるそうです。ちょっと欲しい。
2. 子ども向け電子書籍(イギリス)
イギリスでは、電子書籍を販売するコボ(Kobo)との提携により、2014年4月30日から6月3日までの期間限定でおもちゃの代わりに子ども向け電子書籍を提供するキャンペーンを行なったことがあるんです。
ハッピーミールの購入ごとに、エニード・ブライトン氏(Enid Blyton)著「シークレット・セブン(Secret Seven)」シリーズの電子書籍を1冊、コボのウェブサイトから無料でダウンロードすることができました。
英非営利団体ナショナル・リテラシー・トラスト(NLT)の調査結果では、英国の子どものうち22%がタブレット端末を使える状況にあることが明らかになっており、電子書籍の普及をふまえた、新たな付加価値への試みと言えるかもしれません。
3. 活動量を測定するフィットネストラッカー(アメリカ・カナダ)
まさかすぎてびっくりなのですが、今年の夏に腕につけて活動量がわかるフィットネストラッカーがおまけになりました。
歩数をカウントするだけのシンプルなもので、歩く速度によって点滅する機能を備えており、カラーは6色から選択できるとのこと。
実はマクドナルドは数年にわたって、消費者団体や食品活動家から子どもが口にするセットにフルーツや野菜を追加するよう働きかけを受けており、2011年からサイドメニューをリンゴのスライスか低脂肪ヨーグルトに変更しています。同時期に子ども用のフライドポテトの分量もハーフサイズに変更するなど、健康志向化がすすんでいるのだそう。
@McDonalds has made this four-year-old super-excited with his new activity tracker from his Happy Meal! pic.twitter.com/r7lfcYLvAC
— Andi Lassiter (@andilass) 2016年8月16日
ファーストフード店で健康志向なアイテムって、とても違和感があるのですが、現地の子どもたちはとても喜んでいるみたいで何よりです。
どうしておもちゃにこだわるの?
長期的な存続・成長のためには、幼児・低学年児童の取り込みは不可欠です。子どもたちにとって、「味」はレストラン選択の決定要因ではありません。レストランを決定するのは、母親です。なので、「マクドナルドに行きたい!」と言わなければ、「味」や「ゆったりした雰囲気」のファストフード店に連れて行かれてしまうかもしれません。
これを防ぐのが、強力なハッピーセットのおもちゃなんです。またおまけの配り方も、期間を限定し、シリーズ化するなど、継続的に店舗に来てもらえる仕掛けがあります。
マクドナルドは戦略として世代別のマーケティング施策を実施しており、3歳から14歳までの世代には「味の記憶付け」という戦略を実施しているそうです。小さな時に味に慣れさせ、大人になってからもマクドナルドに通ってもらおうというものです。そのため、ハッピーセットの利益は度外視なのだそう。
ちなみに、子ども向け公式サイトでは公式キャラクターのドナルドが「すべての事象に対して最高権限を持っている存在」として紹介されていたこともあったそうです。
最高権限……。
それでは、また!