2021.03.03
422
ゴリラ研究の第一人者である京都大学大学院理学研究科の山極寿一(やまぎわ じゅいち)教授は、著書『ゴリラ 第2版』において、興味深い記述を残している。
「オスゴリラはハーレムを築く」
というものだ。
従来的に、ゴリラ社会の構造は以下のように区分される。
地域差や種別差もあるとのことだが、概ね上記のような構造でゴリラのコミューンは形成される。単独のゴリラは分かりやすい、切ない。
ヒガシゴリラ(マウンテンゴリラ)の場合、複数の雌雄が含まれることが多いとのこと。しかし、それを除くとオス一頭と複数のメスからなるふしだらな群れが散見されるのだ。流れとしてはこうである。
このようにゴリラ社会は非常にいびつで、たくましい感じによってその社会性を維持しているのだ。
人間は多くの場合、一夫一妻制で人生を全うする。それは法で定められているからではない、生きるためのバランスを取るため、健やかに過ごすことを本能が選択しているに他ならない。
複数の女性と生活をともにするのは一見うらやましく思えるが、すぐに駆逐されてしまうのは目に見えているのだから。男というのは、かくも脆弱な生き物なのである。
・
・
・
ゆう「元の記事に戻る?それともBizer使う?」