『YOUNG&FINE』のここがいい
わたしと同じように山本直樹先生の漫画を愛読する人であれば、共感していただけるのではないでしょうか。
1. おっぱいの大きさがちょうどいい
比較として、かの有名な『こち亀』のヒロイン「秋元・カトリーヌ・麗子」さんのおっぱいを例に出してみました。「武器かな?」と思うぐらいの巨乳をたずさえた美女です。
あまりに非現実的な(というか自分とかけ離れている)おっぱいだと話に乗り込めないのが人の世の常かと思いますが、その点、山本直樹先生が描かれるおっぱいは実にちょうどいい。
現実世界でいうところのDカップぐらいでおっぱいを描くことが多いです。さらに『YOUNG&FINE』はヒロインが女子高校生とあって、いつもよりさらに控えめ。
スレンダー好き垂涎の美少女が登場します。
2. 都合が悪い
エロ漫画というと、とかく異常に都合の良いものが多いですし、山本直樹先生の他の作品でも「この女は自我がないのか?」と思うようなストーリーがあります。
しかし、『YOUNG&FINE』は違います。図表にしてみました。
このように、物語の大半が「都合の悪さ」で占められます。結局、彼女は主人公の思い通りにならないし、下宿人の女もままならない。
でも、人生ってそんなもんですよね。冒頭の「まじかよ」的に都合の良い展開から、「結局そうだよね」という都合の悪さで終わる。そのリアルさが心地よい漫画です。
3. 女の子が地味
通常、ヒロインは華やかでかわいいキャラクターが多いかと思います。でも、『YOUNG&FINE』におけるヒロインのひとり・下宿人の女は男に間違えられるぐらいかなり地味です。
花に例えてみます。
よくあるヒロインがコスモスで、下宿人の女はオオイヌノフグリといったところ。
でもオオイヌノフグリだって、よく見るとかわいいじゃないですか。下宿人の女だって、よく見るとなかなかなものですよ。
そういう隠れた魅力をちゃんと描いてくれる山本直樹先生に、今宵も心を救われるのです。
最後に
なんといっても山本直樹先生の描く絵は、線が美しいです。
都合の良いエロ漫画を読んで「ばっかじゃないの」って思っていた方は、ぜひご一読あれ。「意外にいいかも」と思うはず。
エリーのひとこと わたしだって『YOUNG&FINE』な高校時代だったら、こんな記事は書いてない。 |