こんにちは、ライターの安齋です。
さて、日頃何気なく使っているクレジットカード。実は使い方によってはマイルやポイントが貯まり、電子マネーと交換できるのです。
たとえば、新幹線の切符をJR東日本のクレジットカード「ビューカード」で購入すれば、ポイント(ビューサンクスポイント)が貯まります。
しかも通常の3倍のポイントが付くので、交通費の高い長距離移動ではかなりのポイントを貯められます。
ポイントと交換できる電子マネーは現金としても使用可能。移動するだけで増える、というのはとても嬉しいですね。
というわけで今回は、新幹線や飛行機、そしてホテル予約の際に賢くポイントを貯める方法を紹介します。旅行の多い方はぜひ参考にしてください。
※2014年11月現在の情報となります。料金やサービスは変動する可能性がございますので、詳しくは各サービスのホームページをご覧ください。
新幹線編
新幹線でもお得にポイントを貯めましょう。JR東日本とJR西日本では、貯めたポイントを電子マネーに交換できます。
JR東日本 | JR東海 | JR西日本 | |
---|---|---|---|
カード名称 | ビューカード | JR東海エクスプレスカード | J-WESTカード(ベーシック) |
年会費 | 477円(+消費税) | 1,000円(+消費税)※ | 無料(2年目以降は1回の利用で無料) |
定期券購入時の還元率 | 1.5% | 0.5% | 0.5% |
チャージの際のポイント還元率 | 1.5% | ー | 0.5% |
※平成27年3月31日までは初年度無料
JR東日本
JR東日本は「ビューカード」を運営しています。
これは1,000円利用で2ビューサンクスポイントが貯まるクレジットカードです(年会費はカードの種類によって異なります)。
このカードでJRの切符を購入すれば、1,000円につき6ポイントが貯まります。
さらにビューカードとSuicaカードをリンク(連携)させておけば、貯まったポイントをSuicaの電子マネーと交換ができるのです(400ビューサンクスポイントで1,000円相当)。
1ビューサンクスポイントあたり2.5円なので1,000円につき15円となり、還元率(カード利用額のうち利用者に還元される率)は1.5%となります。一般的なクレジットカードの還元率は1.0%なので、この1.5%という数字は比較的高い還元率といえます。
JR東日本のカードなので東日本エリアの切符しか買えないと思いきや、JR東日本のインターネットサイト「えきねっと」を経由すれば、東海道新幹線・山陽新幹線・九州新幹線などの予約もできます。
東海道新幹線に乗るときも、あえてビューカードを使ってえきねっと経由で切符を買えば、ビューサンクスポイントを貯められるというわけです。
JR西日本
JR西日本は「J-WESTカード」を運営しています。
これは1,000円につき5ポイント(還元率0.5%)が貯まるクレジットカードです(年会費はカードの種類によって異なります)。
J-WESTカードと連携している「SMART ICOCA」というICカードを使えば、チャージするごとに200円につき1ポイントが貯まります。貯まったJ-WESTポイントは1,000ポイント=1,000円分の運賃として使えます。
JR西日本の「おでかけネット」ではJR東海やJR東日本の切符を購入できますが、還元率はJR東日本に及びません。西日本から出発される方は、0.5%の還元率でコツコツ貯めましょう。
(もしくは「ビックカメラJ-WESTカードベーシック」を使い、ビックカメラで貯めたビックポイントをJ-WESTポイントに交換させることも可能です)
JR東海
JR東海では「JR東海エクスプレス・カード」というものが発行されています。
乗車券などの購入では前年のカード利用額に応じて0.5~0.75%の還元率が受けられます(年会費は1000円+消費税)。もしJR東日本またはJR西日本の各会社のカードを持っている場合は、これらのカードを使ったほうが還元率が高いです。
JR東海の場合は、乗車の3日前(23:30)までの予約分が対象の「IC早特」が便利。
東京―名古屋間の普通車指定席が1,320円割引、東京―新大阪間の普通車指定席が2,110円割引となっています(そのほかの路線の割引額はこちら)。
飛行機編
飛行機といえばやはりマイルでしょう。マイルを選ぶ際に重要なのは、ずばり「マイルの貯めやすさ」です。
ここでは、ANAのマイレージをひたすら集め続けて10年という筆者のマイル術を紹介します。
ANA | ANA | JAL | |
---|---|---|---|
カード名称 | ANAアメリカン・エキスプレス・カード | マイレージ・プラスセゾンアメリカン・エキスプレス・カード | ANA VISA Suicaカード |
年会費 | 7,000円(+消費税) | 1,500円(+消費税) | 2,000円(+消費税)※1 |
マイルとの交換比率 | 100円=1マイル | 1,000円=5マイル※2 | 1,000円=5マイル※3 |
空港ラウンジ利用可否 | 使用可 | ー | ー |
※1 平成27年3月31日まで初年度無料
※2 5,000円+税を別途支払えば、1,000円=15マイルという交換比率になる
※3 6,000円+税を別途支払えば、1,000円=10マイルという交換比率になる
マイルの貯まりやすいカードまとめ(ANA編)
通常100円=1マイルのところ、ANAグループでのカード利用でポイント1.5倍となる「ANAアメリカン・エキスプレス・カード」がオススメです。ノーマルカード(ゴールドカードではない通常のカード)でも空港ラウンジが利用できるなど、メリットがたくさんあります。
その一方で、ノーマルカードでも年会費7,000円(消費税別)が必要となるため、普段地上でマイルを貯めている、いわゆる「陸マイラー」にとっては少しハードルが高いかもしれません。
個人的に陸マイラーにおすすめしたいカードは、「マイレージ・プラスセゾンアメリカン・エキスプレス・カード」。これはスターアライアンスに属する「ユナイテッド航空」のアメリカンエキスプレスが提携して発行しています。
入会金1,500円(消費税別)と、かなりお得に加入できるのが魅力。別途5,000円+消費税を払えば「マイルアップメンバーズ」になることができ、1,000円=15マイルという還元率を得られます(通常は1,000円につき5マイル)。
また、コスモ石油利用時にはカード利用額1,000円につき20マイル貯まるため、ガソリン専用カードとしても利用できます。さらには、同じくスターアライアンスに加盟しているANAの航空券とマイルを交換できる優れもの。あまり飛行機に乗らない人でも、毎日のショッピングで苦労せずマイルを貯めることができます。
Suicaをメインで使っている人は、「ANA VISA Suicaカード」が良いでしょう。
年会費は2,000円+税(初年度無料)で、クレジット機能・マイレージ機能・Suica機能が一体化した便利なカードです。
Suicaをチャージする際、1,000円ごとに1ポイントのワールドプレゼントポイント(VISAカードなどのポイント)が付与されます。
1ワールドプレゼントポイントはANAカードの5マイルに交換できるため、Suicaのチャージで貯めたポイントをマイルにできる優れものです。しかも6,000円+税を別途支払えば、1ポイント=10マイルという交換比率になります。
SuicaでANAマイルを貯められる唯一のカードとして、ぜひとも持っておきたいカードです。
マイルの貯まりやすいカードまとめ(JAL編)
JAL派の人は、「JALカードSuica」がいいでしょう。
普通のカードは年2,000円+消費税(初年度無料)、貯まるマイルは200円につき1マイルですが、「ショッピングマイル・プレミアム(年3000円+消費税)」に入会すると100円につき1マイル貯まるようになります。
JR東日本のきっぷや定期券、Suicaチャージなどを購入すると1,000円につき6ポイント貯まり、600ポイント=500マイルでJALマイルに交換できます。日頃JALの飛行機を使っていてSuicaを使うことの多い方は、このカードもおすすめですね。
ホテル編
ホテル代を安く抑えるテク
ホテルを賢く予約するには、直前予約を狙うのがポイントになります。
「じゃらんnet」や「yoyaQ.com」などの宿泊予約サイトをチェックして、直前キャンセルが出るのを見計らって予約しましょう。
私は旅行とのき、じゃらんnetを愛用しているのですが、土日宿泊の場合はあえて金曜の12時〜13時あたりにホテルを検索します。すると、キャンセルが出た客室をかなりの安値で提示してくれます(直前割)。
ただし、あっという間に予約が埋まってしまいますので、目的のホテルが見つかったらすぐに予約しましょう。ちなみに私は2万円のホテル(スタンダードツイン)を、直前予約で5,300円にて予約したことがあります。
ポイントで宿泊費をさらに安く!
直前割に加えて、「リクルートポイント」を使えば、さらに宿泊費を抑えることができます。私の場合、2万円のホテルを直前割で5,300円で予約し、リクルートポイントを1,700円分使って、さらに安い3,600円で泊まることができました。
リクルートポイントを貯めるには「リクルートカード」が必要です。これはリクルートが発行しているクレジットカードで、年会費無料のリクルートカードと、年会費2,000円+税が掛かる「リクルートカードプラス」の2種類があります。
ポイント還元率は前者が通常1.2%、後者が2.0%となっています。なかなか高還元率のカードといえます。
このリクルートカードを使ってじゃらんでホテルを予約した場合、通常の1.2%のポイントに加え、じゃらんサービス利用によるポイント2.0%、オンラインによる事前決済で1.0%と、あわせて4.2%の還元率で予約できます。
2万円のホテルで840円のキャッシュバックというわけです。貯まったポイントは、次回宿泊予約時に使うことができます。ホテルの直前割とこのリクルートポイントを組み合わせれば、かなり安くホテルを予約することが可能なのです。
なお、リクルートカードプラスを利用した場合は、カード決済2.0%+じゃらんサービス利用2.0%+オンライン事前決済1.0%ということで、合計5%という還元率になります。5%の還元率はすべてのクレジットカードを見てもかなり高還元率なので、クレジットカードを頻繁に利用する人はリクルートカードプラスを使うと良いでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
どうせならポイントを貯めて賢くスマートに旅行したいものです。ぜひこれらのクレジットカードを使ってお得に旅行しましょう。
今回紹介した方法はどれも役立つものばかりですので、参考にしてみてくださいね。
残念ながら今回で紹介しきれなかったお得カードは、また日を改めてまとめたいと思います。お楽しみに!