こんにちは、LIG代表の大山です。
先日から連載を始めていて、前回は僕がLIGの代表になった経緯について書きました。 LIGの代表になるまでの道のりと、当時の想いを振り返る|LIG代表・大山智弘
そして今回は連載2回目。「僕はどんな人と一緒に働きたいのか」という話ができればと思います。
「素直さ」と「粘り強さ」という2つの言葉に、僕なりの意味と想いを込めて書きました。いま成果が出ていなくて焦っている人がいたら、その人に向けて書いたつもりです。
頑張っているけど、まだ成果が出ていない人を放っておけない
ちょっと変な告白をすると、僕は「頑張っているけど、まだ成果が出ていない人」を見ると、つい応援したくなるんです。
頑張らなくても成果を出せる人も、もちろんいます。それはそれで素晴らしいことです。でも僕が気になるのは、頑張っているのに、まだ成果が出ていない人のほうです。
理由はいくつかあるんですが、まず、成果ってたいてい後から付いてくるものだと思っているからです。頑張ってるのにまだ成果が出ていない人に足りないのは、多くの場合、能力じゃなくて時間だと思っています。そこで折れずにいる人は、成果が出始めたときに一気に伸びる。
それとは別に、もっと個人的な理由もあるんですが、それは記事の後半できちんと説明します。
成果が出ていなかった頃の、ベベーの話
具体的な顔が浮かんでいます。昔LIGで働いていた野田クラクションベベー(以下、ベベー)です。
▲野田クラクションベベー
LIGブログを昔から読んでくださっている方には、おなじみかもしれません。
僕がLIGに入った頃、彼が何をやっている人なのか、正直、まったく分かりませんでした。コンテンツ制作を手がけるメディア事業部にいて、旅をしたり、音楽を作ったり、未経験なのにラップのステージに立ったり……。
今だから言いますが、当時の彼は、分かりやすい成果が出ているタイプではなかったと思います。たぶん本人も、否定しないんじゃないかな(笑)。
ただ、彼には少し変わったところがありました。会社の仕組みとか、ビジネスのことは、当時はまだ詳しくなかったと思います。なのに、こちらが何か言うと、きちんと聞いてくれるんです。決して分かったふりをしない。
分かったふりをされてしまうと、正直、こちらもそれ以上は話せなくなるんです。でも彼は、言ったことがきちんと入る。入って、次に会うと、彼自身が少し変化している。そうなると、こちらもまた彼と話したくなる。
だから僕は、頼まれてもいないのに、会社のお金の流れとか、事業の作り方とか、いろいろ話すようになりました。本人は嫌だったかもしれないですけど(笑)。
ベベーの転機は、サウナでした。彼がお遍路の旅の途中で、サウナに癒された経験があったらしく、あるとき「サウナをやりたいんです」と相談してきたんです。僕自身、中学生の頃からのサウナーだったこともあり、「いいじゃん」と即答。
で、おもしろいのはそこからでした。
会うたびに、ベベーの話す内容が変わっていくんです。最初は目の前の記事企画の話だけだったのが、だんだんと数字の話や、チームの動かし方の話をするようになり、最後のほうは、会社経営者みたいな発言をするようになっていました。
その後も彼は研鑽を積み、いつのまにか、当時LIGが運営していたゲストハウス「LAMP」のサウナ事業の顔になり、会社の数字や事業の先のことを、経営者と同じ目線で話せる人になっていたんです。
大幅アップデート完了。2階建てサウナ「The Sauna Kaksi」が9/5(土)正式オープンいたします!
実際に彼自身も、当時をこう振り返っています。
経営をする中で社長の大山さんに言われてすごく響いた言葉があって。それは「世の中の人は、自分のお金のことはすごく気にするのに、会社のお金になると急に気にしなくなる。それだと経営は甘くなるし、どこまでいっても会社のお金を自分ごとにできないやつに経営はできないよ」と。
社会人6年目。上司に言われて、今でも覚えている言葉たち
LAMPが別会社になり、ベベーがLIGを離れることになったときは、正直、個人的にもショックでした。惜しい、と素直に思ったんです。最初は何をやっている人なのか分からなかったのに、気づけば手放したくない人になっていた。「人って、こんなに変わるんだな」と、そのとき思ったことを今でも覚えています。彼は現在も、LAMPの支配人として頑張っています。
彼が変わった理由を僕なりに考えると、才能が急に生えてきたわけではなくて、素直だったことと、やり続けたこと。この2つに尽きる気がしています。
僕が一緒に働けたらいいなと思うポイントは、2つだけです
会社の採用基準というより、あくまで僕個人の見方なんですが、見ていることはわりとシンプルで、素直さと、粘り強さです。どこかの企業の受け売りみたいで恐縮なんですが、本気でそう思っています。
「素直さ」とは、変化を受け入れて、自分を変えられること
僕の言う素直さとは、「変化を受け入れて、自分を変えられること」です。柔軟さ、と言い換えてもいいかもしれません。人の言うことを何でも聞く、という意味ではないです。

なぜそれを見るかというと、今、世の中の変化が激しすぎるから。
しかも僕らの仕事は、Webだ、AIだと、その変化のど真ん中にあります。今日の正解が明日も正解とは限らない。そういう環境では、今の能力の高さより、変化に合わせて自分を変えられるかどうかのほうが、長い目で見ると効いてくると思っています。
生物学者のチャールズ・ダーウィンが言ったとされる「最も強い者や賢い者が生き残るのではなく、変化できる者が生き残る」という言葉があります(本当はダーウィンが直接言ったわけではないらしいのですが……)。誰の言葉であれ、ほんとにそうだなと思っています。
「粘り強さ」への執着は、唯一の後悔からきています
もう一つの粘り強さ。これは、僕自身の後悔からきています。
実は僕、高校までプロを目指して真面目にサッカーをやっていました。小学生の頃は全国大会でベスト16。高校では1年生の大会で県3位入賞を果たしました。
身体能力にも恵まれており、50メートル走は5秒7。親から授かった体はいいポテンシャルを持っていたなと、今さらながら思います。
でも高1で、辞めました。
高校に入って、急に世界が広がったんです。夜遊びも、部活以外の友達も、全部が新鮮で。正直に言うと、遊びたかった。サッカーより、そっちのほうが楽しく見えました。不良、とまでは言いたくないんですが、まあ世間的に見たら、そうだったのかもしれません。若気の至りと言えば聞こえはいいですが、要するに、欲望に負けました。粘り強さが、足りなかった。
これを、いまだに後悔しています。辞めたときからずっと。これまでの僕の人生における唯一の後悔かもしれません。
続けていたらプロになれた、なんて言うつもりはないです。でも、可能性はゼロじゃなかった。続けなかったことで、その可能性ごと消えてしまいました。
それ以来僕は、続けることをものすごく意識して生きてきたと思います。「粘り強くコツコツやる人」と言ってもらえることがあるのですが、それは元からの性格ではなく、高校時代の後悔の裏返しなんです。
僕は、頑張り続けることを途中でやめた人間です。だからこそ、続けている人を見ると放っておけないのだと思います。冒頭で触れた「もっと個人的な理由」は、これです。
僕らの仕事はクライアントワークが中心なので、この「続けられる」は、そのまま強さになります。この話は、いずれちゃんと書きます。
ちなみに、スキルについては、ベベーを含め入ってから伸びる人を何人も見てきたので、現時点での高さはそこまで気にしていません。
役職は上下じゃなくて、役割です
ここまで、僕が一緒に働きたい人の話を書いてきました。逆に、代表として大事にしていることを1つ書くと、役職で偉い・偉くないが決まる、とは思っていないということです。
僕はLIGの代表ですが、たとえばデザインでは、デザイナーに知識でもスキルでも全部負けています。エンジニアも同じで、僕はコードをひとつも書けません。
Webサイトを1本作るにも、ディレクターがいて、エンジニアがいて、デザイナーがいて、それぞれに、その人にしかできない仕事があります。1人では完結しないから、役割で成り立っている。代表も、その役割の1つです。
だから僕は、自分が勝てない領域を持っている人を、本気でリスペクトしています。それがない組織は、たぶん、いいチームになれない。
頑張ってる人を、応援したい
いま成果が出ているかどうかは、正直、そこまで気にしていません。成果が出ていなかった頃の野田クラクションベベーが、あそこまで行った。サッカーを途中で投げ出した僕が、いまは「続ける」ことをいちばん大事にして、代表をやっている。人は変われるし、変わるのに遅すぎることもない、と思うんです。
▲ベベーが「The Sauna」を建築していた頃の一コマ
だから僕が見たいのは、いま成果が出ているかどうかより、変わろうとしているか、続けようとしているか、です。
素直で、粘り強い人、と言ってきたのは、つまりそういう人のことです。そういう人と一緒に働けたら嬉しいし、頑張ってる人を応援したいというのも、同じ意味です。
もしこの文章を読んで、どこか引っかかるところがあった人がいたら、LIGの採用ページを覗いてみてください。
頑張ってるのに、まだ成果が出ていない。そんな自覚がある人に、来てもらえたら嬉しいです。