フリーランスの単価相場は?職種・スキル別の目安や単価アップ方法を解説

フリーランスの単価相場は?職種・スキル別の目安や単価アップ方法を解説

Sayuri Yamaguchi

Sayuri Yamaguchi

フリーランスとして独立するうえで、単価の設定は収入を直接左右する重要な判断です。

「自分の単価は相場と合っているのか」「もっと単価を上げたいが何から始めればいいかわからない」という悩みを持つフリーランスの方は少なくありません。

エン株式会社が運営するフリーランス案件検索エンジン「フリーランススタート」の2026年度調査(掲載案件数437,547件)によると、フリーランスエンジニアの平均月単価は79.9万円(約80万円)。最高単価は320万円に達するなど、職種・スキルによって単価の幅が非常に大きいのが特徴です。

本記事では、職種・スキル・経験年数別の単価相場から、単価の決め方・上げ方・交渉のコツまで、フリーランスのみなさんが自分の単価を正しく把握して動いていくための情報を、詳しく解説します!

フリーランスの単価相場【2026年最新】

フリーランスの単価は、職種・スキル・経験年数・稼働地域・商流(直請けかどうか)など複数の要素によって大きく変わります。

まずは最新のデータをもとに、単価の全体像を把握しましょう。

エンジニア・IT系フリーランスの平均月単価は約80万円

冒頭でもお伝えしたとおり、エン株式会社が運営する「フリーランススタート」の2026年度調査によると、フリーランスエンジニアの平均月単価は79.9万円(約80万円)。掲載案件数437,547件をもとにした国内最大規模の集計データです。

職種別の最高単価はVPoEの320万円。上流工程・マネジメント人材への需要が高まる中、同じエンジニアでも担当領域によって単価に数倍の差が生じるのが現在の市場実態です。

💡 2026年フリーランスエンジニア市場の注目データ
  • 平均月単価:79.9万円(掲載案件数437,547件/最高単価320万円)
  • リモート案件の方が高単価:リモート82.1万円 vs 常駐77.7万円(差額4.4万円)
  • 高単価職種TOP3:コンサルタント(104万円)、VPoE(98.1万円)、AIエンジニア(95.1万円)

出典:エン株式会社「2026年2月度 フリーランスエンジニア月額平均単価79.9万円」(2026年3月)

エンジニア系フリーランスの単価相場

職種によって単価の水準は大きく異なります。以下は弊社が運営するLIGエージェント Assignの実案件データをもとにした職種別の月単価の目安です。

プロジェクトマネージャー(PM) 約76.7万円
PMO 約81.9万円
SE(システムエンジニア) 約73.4万円
フロントエンドエンジニア 約77.5万円
サーバーサイドエンジニア 約73.1万円
インフラエンジニア 約72.1万円
ネットワークエンジニア 約64.3万円
テストエンジニア 約70.5万円

出典:LIGエージェント Assign

PMOが最も高く、ネットワークエンジニアやテストエンジニアなど下流・専門性が相対的に低い工程ほど単価が低くなる傾向にあります。

同じエンジニアでも担当する工程によって数十万円単位の差が生まれることを把握しておきましょう。

スキル・使用言語別の単価相場

言語・スキルの選択は単価に直結します。人気の高い言語が必ずしも高単価になるわけではなく、需要に対してエンジニアの供給が少ない言語ほど高単価になる傾向があります。

React 約82.4万円
Java 約81.9万円
Ruby 約72.8万円
JavaScript 約68.9万円
PHP 約63.1万円
C# 約60万円
COBOL 約57.3万円
C言語 約52万円

出典:LIGエージェント Assign

ReactやJava・Rubyなどが高単価で、JavaScriptやPHPも安定した需要があります。

なお、エン株式会社「フリーランススタート」の2026年度調査では、Rust(平均91.1万円)・TypeScript(87.9万円)・Kotlin(85.9万円)なども高単価言語として上位にランクインしており、需要の高まりが見られます。

一方でCOBOLは扱えるエンジニアが少なく一定の需要はあるものの、単価は中程度にとどまる傾向です。

経験年数別の単価目安

同じ職種・スキルでも、実務経験の年数によって単価は大きく変わります。以下はエンジニア・IT系フリーランスを中心とした一般的な目安です。

月単価の目安 特徴
0〜3年(初級) 30〜60万円 コーディング・テストなど下流工程が中心。基本スキルの習得段階
4〜7年(中級) 60〜80万円 基本設計・詳細設計を1人で担当できるレベル。クライアント対応も求められる
8年以上(上級) 80〜150万円以上 要件定義・PM・アーキテクト等の上流工程を担当。専門性×マネジメント力が鍵

※各フリーランスエージェント公開データをもとにした一般的な目安です

経験年数は単価の目安にはなりますが、スキルの質・担当できる工程・市場のニーズ次第でこの水準を大きく上回ることも珍しくありません。

年数だけで自分の市場価値を決めつけないことが大切です。

クリエイティブ・Web系フリーランスの場合は?

WebデザイナーやWebディレクターなどクリエイティブ・Web系フリーランスの月単価は、担当する業務や上流工程への関与度によって大きく変わります。私たちが運営するLIGエージェント Assignの案件例では、以下が目安となっています。

LP制作・コーディング Webデザイナー兼コーダー 〜50万円/月
バナー・メルマガ制作 Webデザイナー 〜44万円/月
WordPressサイト構築・運用保守 コーダー 〜46万円/月

出典:LIGエージェント Assign 案件例をもとに作成

ディレクションや上流設計まで担える人材ほど高単価になる傾向があり、クリエイティブ系フリーランスの時間単価はスキルや担当領域によって2,000〜5,000円以上まで幅が広いというデータもあります。

参考:一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会「フリーランス白書2023」※2022年調査

フリーランスの単価の考え方【月単価・時給換算・年収】

単価の相場感がつかめたところで、次は「その数字が実際の収入にどう影響するか」を整理しましょう。

月単価・時給・手取りはそれぞれ切り口が異なるため、混同したまま判断すると損をすることも。ここでは3つの視点から解説します。

月単価と時給単価の違い

フリーランスの単価は、主に「月単価」「時給単価」の2種類で表されます。

月単価 時給単価
計算のベース 1ヶ月の役務提供に対する報酬額 実際の作業時間 × 単価
メリット 毎月の収入見込みを立てやすい 稼働時間に応じた明確な計算ができる
注意点 稼働上限・超過精算のルールを契約書で確認が必要 月ごとの稼働時間でブレが出やすい
多い場面 エージェント経由の準委任契約 自己受注の業務委託・スポット案件

エージェントを通じて案件を探す場合は、月単価での提示がほとんどです。

一方で、自分で直接クライアントに見積もりを出す場合は時給単価で交渉することもあります。単価の種類が違うまま比較すると、損をしていても気づきにくいので注意が必要です。

時給から月単価・年収を計算する方法

単価の種類が違うと比較しにくくなるため、換算式を覚えておくと便利です。

💡 換算の基本計算式
  • 時給 → 月単価:時給 × 月の稼働時間(例:160時間)= 月単価
  • 月単価 → 時給:月単価 ÷ 稼働時間 = 時給
  • 月単価 → 年収(目安):月単価 × 稼働月数 = 年収目安

たとえばですが、月単価80万円・稼働時間160時間の場合、時給換算は5,000円です。

月単価が高くても稼働時間が長ければ、時給に換算すると割安になるケースもあります。総額だけでなく、時給水準も合わせて確認する習慣をつけておきましょう。

手取りはどれくらいになる?

フリーランスの報酬は会社員の給与と異なり、税金や社会保険料を自分で支払う必要があります。月単価から差し引く必要がある主な費用は以下のとおりです。

  • 国民健康保険(または任意継続保険)
  • 国民年金
  • 住民税
  • 所得税
  • 個人事業税(準委任契約の場合は基本的に対象外)
  • 介護保険(40歳以上の場合)

また、会社員と異なり、交通費・出張費の支給やPC・周辺機器の貸与がないため、業務に必要な機材や経費は自己負担となります。確定申告の手間を考えて税理士に依頼する場合は、その費用も発生します。

これらは経費として計上できるものもありますが、支出であることに変わりはなく、手取りに影響する点として把握しておきましょう。

税・社会保険料の合計は年収や居住地によって変わりますが、月単価のおおよそ25〜35%程度が税・社会保険料として出ていくと考えておくとよいでしょう。

💡 会社員と同じ手取りを確保するには、単価を高めに設定する必要がある
会社員は社会保険料の半分を会社が負担してくれますが、フリーランスは全額自己負担です。有給休暇・退職金・交通費といった福利厚生もありません。そのため、会社員時代と同じ手取りを維持するには、年収の1.2〜1.5倍程度の単価設定が目安といわれています。

フリーランスの単価の決め方

単価を「なんとなく相場に合わせる」だけでは、自分の実力が正当に評価されなかったり、逆に高すぎて案件が取れなかったりするリスクがあります。

根拠を持って単価を設定できるように、以下の3ステップで整理してみましょう。

Step1. 市場相場を調べる

まず前提として、自分が働く職種・スキル・地域の相場を把握することが出発点になります。先ほど紹介した職種別・スキル別の数値を参考にしながら、受けようとしている案件の種類に近いレンジを確認しましょう。

相場を調べる主な方法は、以下のとおりです。

Step2. スキル・経験から自分の市場価値を見極める

相場を把握したら、そのレンジの中で自分がどのポジションに位置するかを客観的に見極めることが重要です。

💡 単価に影響するスキル・経験のポイント
  • 扱える言語・ツールの幅:1つより複数の方が高単価になりやすい
  • 上流工程の経験:要件定義・設計を担当できるかどうかで大きく変わる
  • 業界ドメイン知識:金融・医療・製造など専門性の高い領域は希少性が高く単価に反映されやすい
  • マネジメント経験:チームリーダー・PM経験があると高単価案件に対応しやすい

自分で客観的に判断しにくい場合は、フリーランスエージェントに相談して市場価値の目安を確認するのが最も手っ取り早い方法です。

Step3. 目標年収・稼働時間から逆算して計算する

「いくら稼ぎたいか」から逆算して単価を設定する方法も有効です。

💡 逆算の手順
  • ① 税・社会保険料込みの目標年収を設定する(例:手取り600万円が目標なら、実際は800万円程度が必要になる)
  • ② 年間の稼働月数を決める(例:12ヶ月フルで稼働)
  • ③ 月単価を計算する(例:800万円 ÷ 12ヶ月 ≒ 67万円/月)
  • ④ 算出した単価と市場相場を照らし合わせて現実的かを確認する

逆算した単価が相場より極端に高い場合は、スキルアップや稼働月数の見直しが必要です。逆に相場より低い場合は、単価を上げる余地があるサインかもしれません。交渉を検討しましょう。

フリーランスが単価を上げる方法

まず大前提として、クライアントからの信頼と実績の積み重ねが単価アップの土台です。納期を守る、成果を出す、丁寧なコミュニケーションを続けることが、交渉できる立場を作ります。

そのうえで、以下の方法を組み合わせることで単価は段階的に上がっていきます。

① 高単価な言語・職種にシフトする

今扱っているスキルの単価が低いのであれば、高単価な領域へのシフトを検討することをおすすめします。React・TypeScript・RustやAI・機械学習関連のPythonなどは需要に対してエンジニアの供給が少ないので、単価が高い傾向です。

いきなり大幅なシフトは難しいかと思います。今のスキルに近い高単価技術から学び始めるのが現実的です。

たとえばJavaエンジニアであれば、ReactやTypeScriptへのスキル拡張が自然な流れです。

② 上流工程・マネジメントにチャレンジする

コーディングなど下流工程だけを担当している場合、要件定義・設計などの上流工程やチームのマネジメントを担える人材になることで、単価はかなり上がります。

上流工程の経験者とコーダーとでは、月単価で20〜30万円以上の差が生まれることも珍しくありません。現在の案件でリーダー的な役割を積極的に引き受けることが、次のステップへの最短ルートです。

③ AIを活用して付加価値を高める

ファインディ株式会社の2026年調査出典:ファインディ株式会社|【2026年最新調査】フリーランスエンジニアの平均月単価約80万円。コード生成にAI活用で月単価に約10万円の差。

ファインディ株式会社の調査によると、生成AIをコード生成に積極的に活用しているエンジニアは、そうでないエンジニアより月単価が約10万円高いという結果が出ています。

AIを使うことで効率化した分を、設計・提案・レビューなどより上位の仕事に充てられているかどうかが、単価の差を生む時代になってきています。

④ フリーランスエージェントを活用する

高単価案件を効率よく探すなら、フリーランスエージェントの活用がおすすめです。

エージェントには非公開案件も多く、個人で探すよりも好条件の案件に出会える可能性が高まります。また、自分の市場価値を見極めたり単価交渉の代行なども依頼できるので、フリーランスとしてのキャリア全体をプロにサポートしてもらえます。

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単価交渉を成功させるコツ

「単価を上げたいとは思っているけど、なかなか言い出せない……。」というのが、単価交渉のリアルではないでしょうか?

ここでは、切り出しやすいタイミングの見極め方から、交渉をとおりやすくする準備まで、具体的に解説します。

交渉に最適なタイミング

単価交渉は「交渉します」と宣言して乗り込むのではなく、タイミングと準備が成否を左右します。交渉に適した主なタイミングは以下のとおりです。

  • 契約更新のタイミング:新しい期間が始まる前が最も自然な交渉機会
  • 業務量・担当範囲が増えたとき:「最初の話と変わってきた」という事実を根拠にできる
  • 案件参画から1年が経過したとき:継続実績と経験の積み上げを理由に提案しやすい
  • 他社から声がかかっているとき:「他の案件では◯◯万円の提示がある」という事実は、有力な交渉材料になる

交渉するときは、「単価を上げてほしい」という要望だけでなく、なぜ上げるべきかの根拠を準備することが重要です。

担当範囲の変化・スキルの向上・案件への貢献実績などを自分でも整理しておきましょう。交渉は感情ではなく、事実で行うものです。

とはいえ、タイミングや方法を間違えると逆効果になることもありますので、注意しましょう。

⚠️ 避けるべき交渉のタイミング・やり方
  • プロジェクトの佳境・納期直前(クライアントに余裕がないため)
  • 信頼関係が十分に築けていない参画直後
  • 何の前置きもなく突然の交渉申し入れ
  • 根拠なく「上げてほしい」だけを伝える

エージェントに交渉を代行してもらう

ここまで自分で交渉するための方法を紹介してきましたが、正直なところ、タイミングを見極めて根拠を揃えても「やっぱり直接言いにくい」というのが本音ではないでしょうか。

エージェント経由で案件を受注している場合、交渉をエージェントに代行してもらうことができます。

エージェントは適正相場の情報を持ち、クライアントとの交渉ノウハウも豊富です。自分では言い出しにくい単価アップの要望を、プロが代わりに進めてくれるのは大きなメリットです。

まとめ

ここまで、フリーランスの単価相場から決め方・上げ方・そして交渉のコツまで見てきました。

職種・スキル・経験年数によって30万円台から100万円超まで幅があるからこそ、「相場の中で自分がどこにいるか」を把握したうえで、目標年収から逆算して根拠のある単価を持っておくことが大切です。

「自分の単価が適正かどうかわからない」「もっと高単価な案件に挑戦したい」という方は、ぜひLIGエージェント Assignにご相談ください。クリエイター・IT人材に特化したキャリアデザイナーが、あなたのスキルと希望に合った案件探しをサポートします。

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Sayuri Yamaguchi
Sayuri Yamaguchi Digital Education / Education,HR / Career Designer / 山口 さゆり

クリエイタースクール「デジタルハリウッドSTUDIO by LIG」の受講生サポートと「LIG Agent」のCA/RA業務に従事。大学卒業後、通信会社で9年間営業を経験し、3店舗の営業オペレーション改善を実現。1年間の海外生活を経てLIGに転身。前職での実績を活かし、スクール運営の効率化と転職支援の質の向上に尽力している。

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