注目のWebデザイントレンド14選【2025】

注目のWebデザイントレンド14選【2025】

Ayaka Matsui

Ayaka Matsui

こんにちは! インハウスデザイナーのまっつーです。

2025年のWebサイトは、もう静止画じゃ終われません! 動く、光る、鳴る、揺れる、そして没入する……。

まるでサイトの中に飛び込むような体験がどんどん生まれています。ページを開いた瞬間に「うわ、すご!」って思わず声が出ちゃう、そんなサイトが本当に増えました。

生成AIの進化もあって、映像や音、3D表現までがシームレスにつながり、デザインの自由度はますます拡大。今回はそんな「没入感がすごい!」2025年のWebデザイントレンドをまとめてご紹介します!

※今回はこちらの記事を参考にしています。

01.没入感のあるダイナミックデザイン

まずはぜひ、紹介しているサイトを見てみてください!

音が鳴り、映像が流れ、光が走り、要素が生き物のように動く……ページ全体が作品として完成されています。

2025年のトレンドをひとつにまとめるなら、まさに没入感。映像が主役となり、音や動き、光の演出といった要素が緻密に組み合わされて、ひとつの世界観をつくり上げています。スクロールするたびにカメラが動き、視点が変わり、まるでストーリーの中を歩いているような感覚に。

その背景には、映像やアニメーションの軽量化技術の進化があるほか、生成AIによるビジュアル制作の幅の広がりも大きいです。

AIで生成したテクスチャや背景映像、さらには音声までもが、クリエイターの表現を支える新しい素材になり、デザインの解像度を一気に押し上げました。以前は「重くてできなかったこと」が、今は軽く、美しく、滑らかに動かせるようになっています。

 
American Haiku

 
Samsy Ninja

 
8bit

02.3Dでプロダクト/サービス体験

Webサイトは「見るもの」から「体験するもの」へと進化しています。とくにECやショップサイトでは、商品の3Dモデルをダイナミックに取り入れることで、直感的に商品の魅力を感じられるようになっています。

360度自由に回転させたり、ズームインして細部まで鮮明に確認したり、さらに、音や動きといった演出を組み合わせることで、商品やサービスの持つ世界観までリアルに伝えることが可能になっています。

たとえばKlookのサイトでは、ユーザーが質問に答えながら進んでいくと、まるで飛行機に乗って旅に出たかのような3D空間が広がり、現地での過ごし方など、実際の旅のシーンを疑似体験しながら自分のタイプを導き出すことができます。

まさに「旅を体験しながら、自分を知る」ような設計で、情報を読むだけでなく、ストーリーを通してブランドの世界に入り込む感覚を味わえるのが魅力です。

 
Aether 1 Earbuds

 
What does The Best You look like?

 
4 Ombres Boutons – Éditions limitées – Fards à paupières | CHANEL

 
写ルンです™|富士フイルム

03.スクロールによるストーリーテリング

スクロールの動きに合わせてコンテンツが段階的に展開される設計で、ブランドメッセージやストーリーを、より直感的かつ印象的に伝えることができます。

自分の手でスクロールしながら物語を進めていくことで、能動的に体験する感覚が生まれます。インタラクティブな演出がユーザーを物語の世界へとぐっと引き込む、そんな没入感があるのがこのデザインの魅力ですね。

とくに印象的なのは、音楽やアートプロジェクトなど、世界観そのものを体験させるサイトとの相性の良さ。映像・音・動きがひとつの流れでつながり、まるで一本のショートフィルムを見ているような体験が生まれています。

 
MILLENNIUM PARADE

 
WHO IS GUILTY

 
Yourbana — Una fotografia in movimento della città
 
河馬印本舗|その一日を、晴れやかに。|傘の小川

 
LIG 20YEARS✌️

04.遊び心のあるインタラクション

ユーザーが自ら参加したくなるような要素「動かす、音を鳴らす、スクロールする」といったアクションを通じて、サイトのストーリーや世界観を伝える手法が注目されています。

ゲーム感覚で楽しめる仕掛けや、思いがけないタイミングで現れる演出によって、ユーザーはコンテンツとより深く関わることができます。一度サイトを訪れたら、「可愛い」「面白い」などさまざまな感情で記憶に残るはず!

 
Innocean Berlin

 
unpis web

 
デニムかるた | 45R

05.カーソルのインタラクション

カーソルのインタラクションとは、カーソルの動きデザイン体験の一部にする手法のことをいいます。

動かすたびに色が変わったり、画面が歪んだり動いたりと、予想できないリアクションがあることで、つい見入ってしまうほどの没入感! 細部まで感じられる遊び心とセンスが魅力で、探究心がくすぐられますね。

 
BrewGood|多様な仲間と共創し、社会に良い変化を生み出す

 
Experience & advantages – David Whyte.

 
Teletech – Born In Manchester. Made Global By You.

 
Ponpon Mania – Interactive Comic

06.探索型ナビゲーション

従来のデザイン構造から、ユーザー自身がサイト内を探索しながら発見していくナビゲーションデザインが2025年のトレンドとして注目されています。

水平スクロール、上下左右への自由な移動などさまざまですが、いずれもユーザーの記憶に深く刻まれる体験になっています。「ここをクリックしたら何が見られるだろう?」「この先には何があるんだろう?」そんなワクワク感がありますね!

 
博報堂アイ・スタジオ新卒採用サイト│ HAKUHODO I-STUDIO RECRUITMENT WEBSITE

 
Welcome to New Possibilities

 
Kultiveret

 
100 Lost Species

 
未来に繋がる”すごい”をシェアする URBANPAKU(アーバン博) | URBAN RESEARCH Co., Ltd.

07.音で感じるデザイン

ここでいう音とは、単なるBGMではなく、ユーザーのアクションに反応して鳴るサウンドのことをいいます。

クリックやホバー、スクロールなどの動きなどに合わせて、聴覚でデザインを感じることができます。ゲーム感覚で、ついあちこち触ってみたくなってしまいますね。

自動再生の制限がある中でも、ユーザー操作をきっかけに音を鳴らす仕組みが洗練され、「音でデザインを感じる」という新しい表現が、静かなブームになっています。

 
DICH™ Fashion | A New Era of Futuristic Fashion

 
Brand in the Open

 
Pierre

 
百様図|大丸松坂屋百貨店

08.発光

ダークモードの普及により、黒背景を生かした発光デザインが注目されています。

じんわりと呼吸するように光るビジュアルや、カーソルの動き・ホバーに合わせてボタンが光るなど、サイトの世界観に合わせて光を演出する表現がとても綺麗ですね。

 
Jon Howell → Brand Experience Design Portfolio

 
BMSG FES’25

 
Darkstar Fury: Evo I

 
Universe | MONOGRID

09.レトロポップ

レトロデザインは常に人気のトレンドですが、2025年注目すべきは、懐かしいビジュアルモチーフを、アニメーションやインタラクティブな仕掛けといった現代のWeb技術でアップデートしている点。これまで紹介してきた技術要素がレトロデザインの中に融合しています。

デジタルな世界に人間らしい温もりを感じられ、「懐かしいのに新しい」という不思議な体験を生み出しているのはとても素晴らしいですね。

 
GRINK — new flavour!

 
Margaret Qualley Interview: The Substance, Honey Don’t!, Jack Antonoff Relationship

 
Seasoned – The brand creation kitchen

 
グランドパレス弘前|”スナック型”複合施設(青森)

10.ダイアルアップデザイン

ダイアルアップデザインとは、90年代のインターネット黎明期のWebデザインスタイル採用したデザインのこと。

「懐かしい!」と思わず声が出てしまうような、あの独特な演出や画面の粗さなど、それらをあえて現代のサイトに落とし込む手法は、とても新鮮ですね。とくにクリエイターのポートフォリオサイトで多く採用されており、デスクトップ風のフォルダからWorksを閲覧できたり、ファイルを開くとレジュメが表示されたりと、遊び心あふれる演出がとっても魅力的!

 
MitchIvin XP

 
Movie Palace Online – Lost Records: Bloom & Rage ARG

 
Cyan Banister | Ugly Duckling

 
Rafaheras.dev

11.ブルータリズム

構造をむき出しにした、ブルータリズムはここ数年の定番トレンド。ただし、2025年のブルータリズムは確実に進化しています。

2024年はモノクロや低彩度のミニマルな配色が主流で、余白と構造で見せるような無骨さが特徴でした。

一方、2025年はそこに高彩度の原色やアニメーションが加わり、視認性・可読性を保ちながらもエネルギーを感じるデザインへと変化しています。

そんな進化系の表現は「ネオ・ブルータリズム」とも呼ばれています。シンプルな構成の中に、動きや色のリズムを取り入れることで、「尖っているのに見やすい」「荒々しいのに美しい」という新しいバランスを実現しています。

 
雑誌『広告』 CASE #01 領域侵犯合法化。

 
ikeryou.jp

 
Time Tone for Expo 2025 Osaka evala+ItsukiDoi

 
WHO IS GUILTY

12.デジタル・ネイチャー

AIの時代だからこそ、光や影、質感、ぬくもりといった自然の要素を感じるデザインが増えています。デジタルの中に人間らしさや自然のやさしさを取り戻そうとする流れなのでしょうか。

やわらかな配色や自然を感じるテクスチャーや光の揺らぎがリアルに表現され、見ているだけで優しい気持ちになります!

 
Shelby Kay • Freelance Front-End Developer

 
Revitin® Toothpaste Online | Best Prebiotic ToothpasteY

 
Wix Studio x Pantone Color of the Year 2025 Web Capsule

13.ハンドクラフト

デジタルネイチャーと同じ流れで、手作りの温もりを感じるデザインは2024年に続き人気です。ただ今年は、素材を”置くだけ”ではなく、ホバーで動いたり、スクロールで物語が展開したりと、体験できるデザインが増えました。

サイトの中で“手仕事のプロセス”を感じさせることで、見る人にやさしさや親近感を届けるデザイン。

ハンドクラフトの表現は日本のWebサイトとも相性が良く、素敵なサイトがいっぱいです。

 
50th Anniversary|株式会社シップス

 
シミズは意外とあなたに近い?|清水建設株式会社|採用特設サイト

 
PERSOL CULTURE DECK | PERSOL(パーソル)グループ

 
暮らす。試す。広がる。TRANS×HOME[変身する家]|大阪ガス都市開発

14.生成AIビジュアル

2025年のWebデザインを語るうえで欠かせないのが、生成AIツールの進化です。いまやAIは、表現の主役というより制作を支える裏方として浸透しています。

以下で紹介しているサイトは、AI生成ビジュアルやワークフローのプラットフォームとして、デザイナーの素材準備・撮影・編集・動き設計などにかかっていた時間をぐっと短縮できるようになっています。

こうしたツールの進化によって、1枚のビジュアルを作るスピードもクオリティもこれまで以上に向上。しかも、AI特有の幻想的な世界観を自然にデザインへ取り込むことが可能になりました。

AIがデザイナーの仕事を奪うのではなく、表現の可能性を広げるためのパートナーとして活躍する時代。これからもトレンドに合わせて柔軟に取り入れながら、クリエイティブの可能性をどんどん広げていきたいですね。

 
Weavy | AI-Powered Design Workflows, Built for Creative Pros

 
AIで描く映像の未来。TVCMもWebもワンストップで。 – AI model(AIモデル)

 
Proper Prompts

 
NeuraCore Ai

まとめ

2025年のWebデザインを振り返ると、とにかく「体験」が進化した一年だったなと感じます。

スクロールやクリックといった動作のひとつひとつが物語になり、音や光、3D、AIなどの技術がそれを支えるかたちで融合。デザインは「見るもの」から、「感じて、触れて、楽しむもの」へ。

一方で、レトロやハンドクラフトのように、人の手の温もりや懐かしさを大事にする流れも健在でした。テクノロジーが進化するほど、私たちは人らしさを求めるのかもしれません。

来年はどんな体験が待っているんでしょう。2026年も、Webがもっと楽しくなりますように!

 
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Ayaka Matsui
Ayaka Matsui In-house Marketing / In-house Designer / 松井 文香

1989年埼玉県生まれ。新卒で入社した繊維商社に営業職として5年間勤務。その後退職し、旅行で沖縄の離島を訪れた際に、宿泊した民宿のオーナーに誘われそのまま働く。接客の仕事をしながら広報業務を行っていく中でwebデザインに興味を持ち、その後デジタルハリウッドby LIGに入学。現在はLIGのインハウスデザイナーとして、LIGブログのアイキャッチやバナー制作、取材撮影を担当している。

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