こんにちは、エンジニアで経営者のセイトです。IT系YouTuberでもあり、「セイト先生」としてWeb業界あるあるやプログラミングのノウハウ、Webサイト・アプリの制作費を見積もる動画などを配信しています。
みなさんは、よく目にしたり利用したりしているWebサービスやアプリにどのぐらいの価値があるか、考えたことはありますか?
「Webサービスやアプリ、メディアなどをバイアウトして〇〇円儲かった」みたいな話を一度は聞いたことがあると思います。「羨ましいな〜」とは思っても、自分とはどこか別世界の話って思ってませんか?
もし個人で作ったWebサービスやアプリが売れるとしたら、いくらになるのか……制作したことがある人なら、気になりますよね。
そこで、今回は実際に個人でWebサービスを開発した2名の方にご参加いただき、「もしWebサービスを売却するとしたらいくらになるのか」実際に査定してみました!
今回、査定をしていただくのは、Webサービスやアプリの売買ができるプラットフォーム「ラッコM&A」を運営するラッコ株式会社の代表取締役、坂谷泰翔さんです。
セイト:ということで、今回はよろしくお願いいたします!
ラッコ:よろしくお願いします。
セイト:あの……。
ラッコ:はい。
セイト:ラッコ、ですね。
ラッコ:はい、ラッコの坂谷です!
セイト:いや、そういうことではないんですが、深く考えるのはやめて話を進めます!
M&Aって聞くと企業間の取引のように思えますが、ラッコ社さんが運営されている「ラッコM&A」では、企業だけでなく個人が制作したWebサービスやアプリの売買もできるそうですね。サービスについては後ほど詳しく伺うとして、百聞は一見にしかず! さっそく2名の開発者の方々のサービスを査定しちゃいましょう!
ラッコ:はい、しちゃいましょう!
人物紹介:セイト株式会社LIGでWebデザイナー、エンジニア、ディレクターとしてWebサイト制作やWebアプリケーション開発に従事。その後、海外拠点のLIG Philippines Inc.を立ち上げ、代表取締役を務める。退職後は、独立してWebアプリケーション開発やエンジニア採用、Webマーケティングの仕事をこなす傍ら、YouTuberとしてWeb業界の情報を発信している「セイト先生のWeb・IT塾」のチャンネル登録者数は現在9万人以上。 |
動物紹介:ラッコ「ラッコM&A」やキーワードリサーチツールの「ラッコキーワード」、ドメインの登録・管理が行える「ラッコドメイン」など様々なWebサービスを提供するラッコ株式会社のイメージアニマル。イタチ科ラッコ属でウニやエビ、魚貝類が好き。寝るときは流されないように海藻を体に巻いて寝る。 |
目次
1人目:あんどさんが開発したWebサービス「クイズメーカー」とは?
セイト:最初にご登場いただくのは、エンジニアのあんどさんですね。よろしくお願いします。
あんど:よろしくお願いします!
セイト:では、簡単にご経歴を教えていただけますか?
あんど:はい。エンジニア歴は13年くらいで、以前は札幌のSIer*で業務用システム開発をしていました。その後、Web系の企業に転職して、現在はフリーランスのエンジニアです。
*SIer(エスアイヤー):Systems Integrator(システムインテグレーター)の略で、情報システムの企画や構築、運用を受託する企業や個人のこと。
セイト:ありがとうございます。では、今回査定させていただく「クイズメーカー」について教えていただけますか。
あんど:クイズメーカーは、名前の通り誰でもクイズが作れてユーザーみんなで遊べるWebサービスです。ログインにはTwitterアカウントを使用します。2018年10月にリリースしました。
セイト:僕もクイズに回答して遊んでみたのですが、とてもおもしろいサービスですね。真面目なクイズからおふざけの要素が入った楽しいクイズまで、ユニークなクイズがたくさんありますし。サイト自体のデザインもキレイで、個人制作には思えませんでした! 答え合わせをするときの、流れるようなアニメーションも気持ちいいですね。
あんど:ありがとうございます!
ラッコ:このサイトはお1人で制作されたんですか?
あんど:はい、ぜんぶ1人で制作しました。
セイト:すごいですね……。エンジニアが1人で作ったサービスやアプリって、どうしても専門ではないデザイン面などに素人っぽさを感じることがあるんですが、クイズメーカーにはそれがないですね。
ラッコ:本当ですよね、クオリティーが高いです。
査定には関係ありませんが、あんどさんはどうしてクイズメーカーを作ろうと思ったのですか?
あんど:最初は自分の勉強のつもりだったんです。ゲーミフィケーションによる学習ツールを作って、自分のIT以外の勉強に役立てたいと思いました。
あと、当時フリーランスとして仕事で良くない扱いを受けたことがあって。それで、なめられないように武器を持っておきたいなと思ったんです。多くの人が使ってくれるサービスを開発すれば、人から何か言われても数字の成果で殴り返せるし、エンジニアとして箔が付きますから(笑)。
セイト:なるほど(笑)。たしかに、エンジニアは成果物があると武器になりますよね。
あんど:おかげさまで、今は直近1ヶ月だと月間175万PV、2021年の年間だと1,375万PVのサイトに成長しました。
ラッコ:それはすごい!
セイト:個人でその成果はすごいですね。開発期間や力を入れた部分について、教えていただけますか?
あんど:開発期間は3ヶ月くらいです。仕事の合間を縫って作ったので、実質作業したのは1.5人月くらいでしょうか。
力を入れたのは、先ほど褒めていただいた、デザインとインターフェースですね。特にUI(ユーザーインターフェース)はわかりやすいように意識して、なるべくクリックの手間も減らせるように設計しました。答え合わせのアニメーションは、特に好評いただいています。
ラッコ:サイトの更新は、どれくらいのスパンでされていますか?
あんど:正直、フロントに関しては3年くらい何もいじっていないですね。ただ、サーバーについてはバズが発生して高負荷がかかるようになってからは、インフラに強い方がお手伝いをしてくださっているおかげで運用ができています。
ラッコ:ふむふむ、ありがとうございます。
セイト:では、坂谷さん……じゃなくてラッコさん、そろそろ査定をお願いします!
査定結果発表!「クイズメーカー」の査定額は……!?
ラッコ:はい! 「クイズメーカー」の査定額はずばり……
ラッコ:800〜2,000万円です!
セイト:おおお、すごい! あんどさん、結果をお聞きになっていかがですか?
あんど:それだけの価値を感じていただけたのは、率直に嬉しいです!
セイト:ラッコさん、査定額の理由を教えていただけますか?
ラッコ:はい。まず、クイズメーカーはユーザーが主体となってコンテンツが作られるCGM*です。すでにたくさんのユーザーがいて、現在も盛り上がっているところが高く評価できるポイントですね。また、3年間大きな更新をしなくても問題なく運用できているということは、メンテナンスコストが低いと言えるので、買主からするとメリットなんです。
さらに、ユーザーがクイズをSNSでシェアするとサイトの認知拡大につなげられる点やPVが多い点から、買主にとってマネタイズのイメージもつきやすいと思います。
*CGM:Consumer Generated Media(コンシューマー ジェネレイテッド メディア)の略称。SNSや掲示板、クチコミサイト、ブログ、Q&Aサイトなど、ユーザーが参加することでコンテンツを作り上げていくメディアのこと。
あんど:ありがとうございます。私自身、SNSでシェアされやすいサービス開発を意識していたので、そう言ってもらえて嬉しいです。
ところで、私自身は特にクイズメーカーでマネタイズしていなくて、正直、サーバーやストレージ代などで赤字なのですが、それでも大丈夫なんでしょうか?
ラッコ:現状が赤字でも、マネタイズのイメージが見えるので買主がつく余地は十分にあります。クイズを作成できるサービスは他にもあると思いますが、検索の強さや認知度、ユーザー数などで他に比較できるサービスがないので、希少性が高いことも査定額の理由です。
セイト:クイズメーカーが高く評価される理由は、僕にもよくわかります。クイズって、ユーザーがシェアしやすいコンテンツなんですよね。だから、クイズメーカーには非常に可能性を感じます。それに、サイトの見た目がポップでかわいくて、アニメーションのクオリティも高い。総合点が高いサービスだと思います。
あんどさんが開発したもう1つのサービス「meeemo(メェーモ)」とは?
セイト:あんどさんは、他にも「meeemo(メェーモ)」というサービスを開発されているんですよね。どんなサービスなんでしょうか?
あんど:ブラウザ上のホワイトボードに付箋を貼って、複数人でメモや画像を共有できるサービスです。開発当時、仕事でブレストをしたときにインフルエンザで参加できない人がいて。オンラインでブレストできるサービスがあればいいのにと思い、ブレストなどの支援を目的に、2018年の5月くらいにリリースしました。1年間のUUは約2万くらいです。
セイト:実は私もエンジニアとして、似たようなサービスを開発したことがあるのですが、すごく大変だったことを覚えています。あんどさんのエンジニアスキルの高さが伺えますね。こだわった部分はどこでしょうか?
あんど:ログインしなくても使えたり、スマホでも使えたりすることです。このタイプのサービスって、スマホに対応していないことも多いので。
セイト:確かにそうですね。
では、ラッコさん。こちらの「meeemo(メェーモ)」の査定額はいかがでしょうか。
ラッコ:そうですね……実は、このサービスに関しては査定額をつけるのは難しいと思います。というのも、どういうユーザーがいてどう育てていき、どう収益化できるかなどがちょっとイメージしにくいんです。
ただ、これはあくまでも「現時点では」の話です。状況が変わったりタイミングによっては、買主が現れる可能性もあります。
セイト:なるほど。そういうケースもあるんですね。
あんどさん、今回は査定と取材のご協力、ありがとうございました! 査定を終えていかがですか?
あんど:そうですね、サービスの売却も視野に入れつつ、今後もSNSで説明がしやすく、シェアされやすいサービスを個人で開発しようと思います。今日はありがとうございました。
2人目:かっつさんが開発したWebサービス「BUKUMANGA」とは?
セイト:続いてご協力いただくのは、エンジニアのかっつさんです。今回はオンラインでのご参加ということで、よろしくお願いします!
かっつ:よろしくお願いします。
セイト:まずはかっつさんのご経歴を教えていただけますか?
かっつ:エンジニア歴は6年ほどになります。新卒で出版系のデザイン会社に就職し、進行業務を行っていたのですが、そこでWebの制作に携わるようになり、コーディングが面白くなってエンジニアとして転職しました。転職先ではメディア系の自社サービスを担当していましたが、3年ほど前に転職して、現在はデータ分析ソフトウェアの開発を行っています。
セイト:個人開発を始めたのは、いつ頃からですか?
かっつ:細々としたツールを作ることはありましたが、まともに開発したのは今回の査定対象の「BUKUMANGA」が初めてです。
セイト:そうなんですね! では、BUKUMANGAについて詳しく教えていただけますか。
かっつ:BUKUMANGAは、はてな社さんのサービス「はてなブックマーク」を元にwebマンガをまとめたサイトです。このサイトを作ろうと思ったきっかけは、Webマンガにハマったことです。はてなブックマークで他のユーザーがWebマンガの関連タグをつけたページを、ランキングから探して読んでいました。
ただ、ランキングはすぐ更新されるので、見落としてしまうWebマンガが多いことを残念に思っていたんです。ランキングに入ってくるWebマンガを誰かまとめてくれないかな、と思ったことがきっかけで、自分で作りました。リリースしたのは2021年の6月です。
BUKUMANGA(はてなのAPI規約を加味して一部ぼかしを入れています)
セイト:ご自身が欲しいと思って作ったサイトなんですね。
ラッコ:セッション数やUU数はどれくらいでしょうか?
かっつ:累計セッション数は5.1万、累計UU数は2.4万です。月間セッション数は約4,000、月間UU数は約1,000です。リリースした直後にバズって、あとは細々と運営しています。
ラッコ:どんなところに力を入れて開発されましたか?
かっつ:Webマンガを探すだけの本当にシンプルなサイトなので、とにかくPCでもスマホでも見やすくすることを心がけました。タイトルや画像、コメントの表示などにはこだわりましたね。
セイト:コメントはデフォルトだと非表示になっていて、「コメントを見る」をクリックすると表示される仕様なのがいいですね。
かっつ:コメントはネタバレになることもあるので、デフォルトではあえて非表示にしました。ただ、私自身、はてなブックマークのコメントをかなり参考にしているので、クリックするとコメントはなるべく多く読めるようにしてあります。
ラッコ:サイトの更新スパンはどれくらいでしょう?
かっつ:はてなブックマークからのデータ取得という意味で言えば、1時間に1回くらいです。開発という意味では更新から遠ざかっていて、3、4ヶ月くらい手を付けていません。
セイト:それだけ完成されているサービスということですね。ではラッコさん、査定額の発表をお願いします!
査定結果発表!「BUKUMANGA」の査定額は……!?
ラッコ:はい! BUKUMANGAの査定額はずばり……
ラッコ:50〜150万円です!
セイト:おおー! かっつさん、査定額をお聞きになっていかがですか?
かっつ:びっくりしました! 思っていたより桁が1つ多かったです。BUKUMANGAはあくまで自分の趣味で作ったサービスだったので……。
セイト:そうなると、査定額の理由が気になりますよね。ラッコさん、BUKUMANGAはどんなところを評価されたんですか?
ラッコ:何よりもポイントになっているのが、Webマンガが今、とても盛り上がっている業界だという点です。集客も他業界に比べかなり積極的で、Webを中心に広告費をかけています。ですから、BUKUMANGAはマネタイズしやすいと判断しました。
最近はエンタメ系のメディアも増えていて、買主候補は多いです。サービス自体もすっきりしたUIで見やすいですし、まだまだ情報や要素を足していける余地もあります。買主がサイトを買収した後、どのようにサイトを更新していくのかもイメージしやすい。今は収益が発生していないと思いますが、マネタイズのイメージが湧くので、現在の収益性は問題にはなりません。
かっつ:今後の成長の余地だったり、Webマンガ系のメディアとのシナジーがあるという点は、すごく納得できます。実際、自分でもやりたいことはたくさんあるんです。たとえば、ジャンル別の検索機能を追加して、「SF」や「恋愛」などで検索できると便利だな、と考えています。それから、ランキング機能をつけたり、一時的に無料で公開されているWebマンガの情報を取得できる機能をつけたりもしたいですね。
セイト:いいですね。僕もマンガが大好きなので、BUKUMANGAはとても良いサービスだなと思いました。特にいいなと思ったのが、はてなブックマークのAPIを使っていることですね。実は出版社が運営している個別のWebマンガのサイトって、APIを公開していないことがほとんどなんですよね。だから、横断的に情報を取得するためのAPIとしてはてなブックマークに目をつけたのは、すばらしいと思います。
かっつ:ありがとうございます。嬉しいです。
セイト:今回の査定を終えて、いかがですか?
かっつ:実は、今回この企画に参加するまで、Webサービスの売買ができるサービスの存在を知りませんでした。個人開発ってモチベーションの維持が難しいですが、こういった売買のサイトがあればやる気につながるな、と思いました。売るつもりがなくても、「ラッコM&A」のサイトに並んでいるサービスを見るだけでも参考になりますしね。
ラッコ:そう言っていただけて、嬉しいです。かっつさん、本日はありがとうございました!
Webサービスやアプリの売買ができる「ラッコM&A」って?
セイト:さて、以上で査定は終了です! おもしろいサービスばかりでしたね。今回は開発者の方々と直接お話しする形での査定でしたが、「ラッコM&A」ではネット上で査定から売買まで完結するんですよね?
ラッコ:そうなんです。売主さんが必要項目を登録すると、自動査定で金額のシミュレーションができます。金額に納得したら、サイトやアプリなどの情報を細かく登録していただきます。
ただ、自動査定は現状、収益やPVといった成果を基に算出されるため、マネタイズしていないWebサービスやアプリに関しては、売りたい価格や他の掲載案件を見て決めるほうが良いかもしれません。そこから掲載後の反応を見つつ、値下げをしていくという流れがオススメです。
その後、興味を持った買主さんから交渉申し込みが来たら、売主さんと買主さんでチャットを通して個別に交渉の段階へ。両者で金額が折り合えば、売却決定となります。
*詳しい「サイト売却の流れ」はこちら。
セイト:平均して、どれくらいの期間で売れるものなのでしょうか?
ラッコ:ここ半年くらいの成約案件の集計を見ると、平均2週間くらいで売れています。売却決定後は、契約書を交わしたりサイトの移行作業をしたりして、完全に取引終了となるまでにトータルで約30日です。
セイト:今回は個人開発者の方々に登場いただきましたが、売主さんの個人と法人の割合はどれくらいですか?
ラッコ:現時点で個人が73%を占めています。ちなみに買主さんの個人比率は45%です。
セイト:売主については個人の方が大半なんですね。どんなWebサービスやアプリが売れやすいのでしょう。
ラッコ:買主さんが購入後、マネタイズしやすかったり自社サービスに組み込むイメージがつきやすいサービス・アプリは、売れやすいと言えます。ジャンルや市場規模、ユーザーがついているかどうかによっても変わりますが……。
セイト:さきほどの査定理由のお話のときにも、触れていらっしゃいましたね。売却の最高額が気になるのですが、どれくらいなんでしょうか?
ラッコ:過去、数千万円の値がついたWebメディアがありましたね。Webサービスだと、企業間で一千万円近い金額での売買実績があります。
セイト:おお! それは夢がありますね。シンプルなサービスでも売れることはありますか?
ラッコ:ありますよ。巣ごもり需要で動物たちと一緒に生活するゲームが流行りましたが、そのゲーム内でプレーヤーが作ったアイテムを公開するプラットフォームが、9万円くらいで売れたケースがあります。サービス自体は、とてもシンプルな構造のものでした。売れたのは、トレンドにのっていて、アイデアも良かったからだと思いますね。
セイト:他に印象に残っている売買の事例はありますか?
ラッコ:個人開発だと、ペットのプロフィール画像を生成するWebサービスが約1週間で100万円ほどで売れたケースがあります。ペット領域は、そもそも市場が大きくてマネタイズしやすいんです。これは売れるだろうなと思っていたら、想像以上に早く売れましたね。
セイト:ユーザーが多かったり、盛り上がっていたりするジャンルは売れやすいということですね。これからオススメのジャンルはありますか?
ラッコ:NFT*などの新しい領域はオススメですね。新しい領域に関するサービスはまだ世の中に少なく、先行投資の資金が入りやすいので売れやすいんです。
*NFT:Non-Fungible Token(非代替性トークン)の略称で、記録の改ざんができないブロックチェーンに存在する暗号資産のひとつ。固有の識別子を持つことから所有権を明らかにできるため、様々な業界から注目されている。
セイト:NFTは今まさに盛り上がっていますよね。
M&Aのサービスは様々ある中で、他社のサービスにはない強みを教えてください。
ラッコ:まず、売却にかかる手数料が無料という点です。売主さんは売却にあたり一切費用がかからないため、気軽に売却活動を開始していただけます。
また、個人の方でも安心して取引できるよう、取引に関わる工程が「ラッコM&A」で完結できるようにしています。入力項目に必要事項を埋めるだけで契約書が自動生成できたり、電子契約サービスとの自動連係や、契約書作成に関して弁護士に無料でチャット相談できるサービスは「ラッコM&A」だけの機能です。法律に詳しくない個人の売主さんが、不利な契約を結ぶことがないようにしているんです。
セイト:個人の方が利用するうえで、ハードルを感じないような仕組みにされているんですね。最後に、Webサービスやアプリを売却するときのコツやポイントがあれば、教えてください。
ラッコ:登録の際には、情報をできるだけ細かいところまで入力することをオススメします。そうすることで、案件の信頼性アップにつながります。特にアクセスデータはGoogle アナリティクス連携を使用するとエビデンスの偽装ができないので、買主さんからの信頼感が高まります。あとは、買主さん側のことを考えて、負担を軽減できるようなことを書いてあげるといいですね。
セイト:なるほど。買主の立場に立って考えましょう、ということですね。
今日お話を聞いて、エンジニアって職人気質でマネタイズなどのビジネス面を考えるのが苦手な人もいるので、「ラッコM&A」は純粋にいいサービスだなと思いました。
ラッコ:ありがとうございます。自分ではサービスやアプリの活かし方がわからない、という方は、ぜひ売却も視野に入れてみていただきたいですね。活かしてくれる買主さんが見つかるかもしれないので。
セイト:本当ですよね。仮にサービスやアプリの更新が止まっていても、利用しているユーザーが一定数いれば価値がつくというお話でしたし、興味がある方は、ぜひ「ラッコM&A」のサイトをのぞいてみてください。
「ラッコM&A」の特徴は?
最後に、「ラッコM&A」の主な特徴をまとめました。
- 自動査定ですぐに査定額がわかる
- 交渉や契約締結などの取引がほぼWeb上で完結
- 売却手数料が無料(適用条件なし)
- ラッコ株式会社が持つ顧客網へ売り出し情報の周知ができる
- リーガルサポートが充実(契約書作成時に弁護士に無料でチャット相談が可能)
あんどさんとかっつさんが個人で開発されたサービスには、いずれも高い査定額がつきました。個人で開発をされている方にとって、「ラッコM&A」での売却は有力な選択肢の1つになるのではないでしょうか。