LIGブログ編集長代理のまこりーぬです。
この2〜3年でよく耳にするようになった「DX(デジタルトランスフォーメーション)」。「デジタルを活用した変革」だとざっくりは理解していても、いざ説明するのは難しく、つい言葉に詰まってしまいませんか?
そこで今回、私自身「DXとはなにか」を自分の言葉で説明できるようになるべくアレコレ調べた過程を記事にしました。「DXって、なに!?」とお困りのみなさんへ、少しでも参考となれば幸いです!
DXの定義
まずはDXを推進している経済産業省から言葉の定義を拾っていきましょう。
企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること。
平成30年12月 DX 推進ガイドライン 経済産業省より
……初っ端からカタカナ語が爆発していたらどうしようかと思いましたが、想像以上に易しい言葉で語られていて安心しました。一つひとつの言葉をしっかり読み込んでいくと、DXとはこうしたニュアンスを含む概念であることがわかります。
デジタルを活用した変革 + 変化の激しいビジネス環境において企業が生き残るためのもの 業務プロセスだけでなく、ビジネスモデルや組織そのものを変革すること |
DXがなぜ叫ばれるのか
Netflixは「オンラインのDVDレンタルサービス」会社として1997年に創業し、延滞料のかからない借り放題プランを広めました。その後、通信技術の向上を見越して早々に配信サービスへ舵を切り、高画質の映像配信を実現しています。さらに視聴データをフル活用しておすすめコンテンツのレコメンド精度を高めたり、オリジナル作品の企画に還元してヒット作を続々と生み出したりしています。デジタルを活用して顧客価値を高め売上を伸ばしている、まさにDXを代表する企業です。
一方、こうした華々しい企業の裏側で、延滞料で稼いでいたレンタルビデオショップは当然ながら苦戦を強いられています。GAFAなど世界有数のデジタル企業がどんどん便利なサービスを生み出して既存のビジネスモデルを破壊していくなか、同じやり方でビジネスを続けているだけでは、企業はもう生き残ることができません。
デジタイゼーションとデジタライゼーション
- STEP1:デジタイゼーション
デジタルの力で業務を円滑化し、人的コストを削減する。
ex.ハンコや請求書の電子化、RPAで業務自動化、ノーコードでWeb制作STEP2:デジタライゼーション
デジタルの力で顧客体験を向上し、新たな事業を生み出す。
ex. ビデオオンデマンド、映像学習アプリ、ネットバンキングSTEP3:デジタルトランスフォーメーション(DX)
デジタイゼーション、デジタライゼーションを全社的・永続的におこない顧客体験を向上、新たな事業を生み出す。結果として企業の競争力が向上し、存在意義(パーパス)が定義される。
DX推進に必要なものはなにか
その次は、エンジニアやデザイナー、パートナー会社を束ねて、現場社員ともうまく連携しながら物事を動かしていくプロジェクトマネージャーが必要です。このポジションにはビジネスへの理解と、最低限エンジニアとコミュニケーションがとれる技術の知見、そして社内調整力が求められます。……「そんなことができるPM、社内にいない!」という場合、私の古巣のようなコンサルティング会社が支援に入ります。
そこで私は、弊社LIGが長年積み上げてきたデザインのノウハウと、東南アジアの豊富なエンジニア人材を活かして、お客様のDXを推進しようとここに転職してきたわけです。
まとめ:つまりDXとはなにか
いままでの話を踏まえて、自分の言葉でDXを説明するとこうなりました!
DX(デジタルトランスフォーメーション)とは、 データやデジタル技術を活用して顧客に対する提供価値を最大限に高め、変化の激しいビジネス環境でも生き残れる企業へ変革すること |
「データやデジタル技術を活用しよう!」という手段が先行してしまうと、どの方向に進んだらいいのかわからず明後日の方向に邁進してしまいそうですが、既存のビジネスモデルにとらわれずに顧客に対する提供価値を高めることに邁進すると考えると、やるべきことはもっとハッキリと見えてきそうですね。
私はまずは顧客を知るところから、そして世の中にあるDX成功事例をもっとインプットすることでヒントを得るところからスタートしようと思います!!!
おまけ:おすすめのDX参考書籍
複数冊読んだなかでもおすすめできる書籍を紹介します! Web記事よりも体系だってまとまっているため、DXについてもっと理解を深めたい場合はおすすめです。
総務部DX課 岬ましろ
Kaizen Platform須藤さんの著書です。「DXの現場ってこういう感じなのね〜」とイメージが湧きやすく、物語形式で進むので導入書としておすすめです。ちなみに私はマンガだと思って買いました。小説でした。
マッキンゼーが解き明かす 生き残るためのDX
たくさんの企業のDXを支援しているコンサルティング会社ならではの「成功・失敗の共通項」が信頼できる情報でした。内容が難しかったらどうしようと思いながらページをめくりましたが、わかりやすくてすらすら読めます。
……これからはLIGブログでもDXに関連する記事もどんどん出していきますので、こうご期待ください! 以上、まこりーぬでした!