【一章】小身微禄のバイクレメント
俺はTK。孫請け会社でSEとして働いている。
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人物紹介:TK34歳。独身。重度の厨二病で、狂気のRubyエンジニアに憧れる。 |
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かつてはRubyエンジニアに憧れ、意気揚々とこの世界に飛び込んだ。だが、日々の仕事に追われ、転職することもなく、気づけば34歳になってしまった。
今日もまた残業だ。何回も、何回も、何回も、ただ目の前のタスクを処理するだけ……この何ら生産性のない無為な人生が、一体いつまで続くと言うのか……。

あぁ〜、もうデスマーチは嫌だお。帰って深夜アニメ見たいお。
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人物紹介:ぶっちゃんTKと同じく34歳。既婚者で娘が一人いる。TKの数少ない友人である。 |
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こいつは、ぶっちゃん。俺と一緒にこの会社に入社した同期の中で、唯一の生き残りだ。他はみんな、活躍の場を求めて辞めていった。そういう意味では、俺らは生き残り組と言うより、取り残され組、か。

こんな毎日残業させられるなんて、非人道的すぎだろ常考〜。もうダメ、お腹すいて死にそうだから休憩しよ。TKも一緒にピザ食べる?

こんな夜遅くにピザなんて食えるか。しかも、お前いっつも同じものしか食べないじゃないか。だいたい、それだけ不満タラタラの割には、転職活動をしているようにも見えないのだが?

んまあね。忙しいつっても給料は安定してるし、普通に生きていく分には困らないっつーか。この歳になって転職活動ってのも難しいし。TKだってそうっしょ。

お前と一緒にしてもらっては困るな。俺は日々、自分が本当に輝ける場所を探すべく、転職サイトのチェックも欠かさず行っているのだ! フゥーハハハハハハ!

つまりは現実逃避ですね、わかります。

黙れっ。俺は努力だってしている。こうやって残業の合間を縫って、プログラミング言語の勉強も……。

それは知ってるけどさ、独学じゃ限界があるでしょ常考〜。
……確かに、ぶっちゃんの言うことも一理ある。こんな片手間の自主学習だけで習得できるほどプログラミング言語は簡単じゃない。ましてや、40歳手前で転職だなんて……。でも、それでも、俺はRubyエンジニアとして最先端の技術を使って新しいサービスを生み出したい。せめて、20代のあの頃に戻ることができれば……。
for….

……っ!?

な、何だこれは?頭が……急に! うわあああっ!!
【二章】二律背反のバクラヴァコード

TK、ねえTKってば。いつまで寝てるつもりだお。

んー……?何だ、ぶっちゃんか。ここは……。
……会社か? もう朝、ってことは昨日はあのまま寝落ちしてしまったと言うのか。

人が悪いぞ、ぶっちゃん。寝てしまっていたのなら、帰り際に起こしてくれれば良かったものを。

え? 何を言ってるんだお? 昨日は一緒に帰ろうって誘ったのに、TKが残業あるからって1人で会社に残ったんっしょ? そのまま寝落ちしたなら自己責任だろ常考〜。

はぁ? お前のほうこそ何を言って……っておい、お前、なんか若くなってないか?

どしたんTK? 残業のしすぎで変になったんジャマイカ? そういうアプローチは可愛い女の子にしないと意味がないんだぜ。
……どうなっている? ぶっちゃんは昨日のことを覚えていないどころか、若返ったことにすら気づいていない。これじゃまるで、時間が巻き戻ったみたいな……。待てよ、時間が巻き戻った?

お、おい。今日は何日だ!?

TK、本当にどうしたんだお? そんなん携帯見りゃわかるっしょ。ほら、8月13日。2018年の。
2018年、だと?じゃあ、本当に時間が……。そうか、あの時プログラミングの自主学習を始めようとしたら、急に頭に電気が走ったみたいになって……。あのfor文がトリガーになって、13年前にタイムリープしたということか? じゃあ、今の俺は25歳。今なら、まだ!

フゥーハハハハハハ! さらばだ、ぶっちゃん。これより新たなる「オペレーション・アルテミス」を開始する! この俺は、2度目の人生にしてRubyエンジニアになる夢を叶えるぞ!
【三章】空中楼閣のリファクタリング
それから俺は、すぐにネットで見つけたプログラミングスクールへ通い始めた。独学の時よりは身のある勉強を続け、プログラミング言語を習得していった。
そしてその後は、転職活動にも力を入れた。知識と若さがある今なら、きっとRubyエンジニアとして良い転職先が見つかるはず。世界線は、変わるはずなんだ!
そして……。
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はぁ。今日もまた残業か。何回も、何回も、何回も、一体いつになったらこの無意味な日々のループから抜け出せるんだ……?
待てよ。この光景、前にも……。そうだ、俺はかつてタイムリープして、こんな未来を変えるべく頑張ってきたんだ。それなのに、あのプログラミングスクールでSES企業を紹介されて、結局Rubyエンジニアにはなれないまま34歳に……同じ結果へと収束してしまった……!!

何だよ、これ……。何だよ! これええええええっ!!!
まだだ、まだやり直せる。きっと何か方法はあるはずだ。俺がRubyエンジニアになる方法が、何か! 変えてやる、未来を、この手で!!
for….

飛べよおおおおおおおおおおっ!!!
【四章】相愛連鎖のポテパンキャンプ

はっ!ここはっ……。

TK、やっと起きたか。昨日は残業するなんて言って、そのまま寝落ちしてるじゃん。乙!

ぶっちゃん……久しぶ……いや、何でもない。それより、今日は2018年の8月13日で合ってるか?

そ、そうだけど……。どしたん急に、怖い顔して。
……よし、戻ってこられた。あの日に。人生をやり直したあの日に!

俺は今度こそ、絶対にRubyエンジニアになるんだ……。

それなら、ポテパンキャンプはどう?

お前は……?

誰ぞ?

ちょっ、失礼ね! あんたたちと同期の織田丸よ! 寝ぼけたこと言ってないで、これ飲んで目を覚ましなさい、ほら。
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人物紹介:織田丸TK、ぶっちゃんと同期。ツンデレである。 |
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……ほう。ドクペとは分かっているではないか。

別に……あんたの好みを把握した上で買ってきたとか、そういうんじゃないからな!

何故そこでムキになるんだ……。まぁいい、ところでその、ポテトなんとかってのは一体なんだ?

ポテパンキャンプ! プログラミング言語Rubyに強みを持っている、転職サポート付きのプログラミングスクールよ。その……あんたがRubyエンジニアになりたいって思いつめた顔で言ってたから、紹介してあげようと思ったの。
……こんなこと、1回目にタイムリープしたときには起こらなかった。俺の行動が微妙に変わったことで、織田丸の行動も変わった。ということは、未来も……?

その話、ぜひ詳しく聞かせてくれないか。

いいわ。ホワイトボードにも書き出すから、それを見ながらよく聞いてね。

まず、ポテパンキャンプ の最大のポイントは、受講生の転職支援に特化しているところ。ただプログラミングについて学ぶだけでなくて、コードを読む力や、漠然としたタスクでも開発ができる力、質の良いコードを書く力が身に付くから、転職成功の確率がグッと高まるの。それに、受講料も初期費用が10万円かかるだけで、ポテパンで就職先が決まれば全額キャッシュバックされるから、実質無料で受講できるのよ。

ちょ、ちょっと待て。それだとポテパンにメリットが無いじゃないか。

落ち着いて聞きなさい。ポテパンは、自分たちの受講生を企業に紹介したときの紹介料で収益を上げているの。だから、受講生が転職に成功することはそのままポテパンの利益につながるのよ。

なるほど。逆に言えば、スクールで優秀な人材を育てないと、ポテパンも収益を上げられないということか。それなら、本気で指導してもらえそうだ。

講師陣も、CTO経験のあるリードエンジニアなどの現役エンジニア達が揃っていて、課題開発をサポートしたり、現場レベルのレビューをしたりしてくれる。そして、厳選された自社サービス系求人50社の中から、本人の希望に応じて、Rubyエンジニアに転身することができるの。実は、私もここの受講生なのだけど、ついこの間、新進気鋭のスタートアップ企業に、Rubyエンジニアとして転職することが決まったわ。

……ククク。フゥーハハハ。織田丸がRubyエンジニアだと……。
これより最終ミッション「オペレーションアポローン」を開始する! 今こそ俺の人生、ポテパンキャンプに賭けてやるのだッ!

べ、別にあんたの力になりたかったとか、そんなんじゃ無いから! 互いにキャリアアップして、いつか一緒に働けたらなんて、そんなこと考えてないんだから!

だから、何故そこでムキになるんだ……?
忘れないで。あなたはどの世界線にいてもひとりじゃない。「ポテパンキャンプ」がある。
【五章】翡翠のハイゼンバグ
それから俺は、織田丸に勧められた通りポテパンキャンプ の受講生になった。
実際の受講が始まる前に、キャリアコンサルタントが今後のキャリアについて相談に乗ってくれたおかげで、自分の方針もしっかり定めることができた。
俺自身はRailsの基礎を学べるチュートリアルサポートから受講を始めたが、既に基礎が十分ある受講生はすぐに実践的な課題開発へ移れるなど、カリキュラムの柔軟性もあるようだった。
その後、いくつもの課題をクリアした俺は、ポテパンから紹介してもらった複数の有名企業から内定をもらい、ついに念願のRubyエンジニアとして希望の企業に入社した。仕事探しから面談の対策、面談日程の調整まで、ポテパンの厚いサポートがなければ、ここまでスムーズに転職することはできなかっただろう。

お、TKじゃないか。お疲れ! この前のプロジェクトでお前が開発したサービス、あれすごいな! あんなの世の中にまだないし、画期的だよ!

そうかな、ありがとう。でも、まだまだ勉強することは多いから、これからも頑張らないとな。
【六章】有無相生のメガモス
憧れのRubyエンジニア、か。どうやら俺は、今度こそ未来を変えられたみたいだ。ありがとう、ポテパンキャンプ 。ありがとう、織田丸……。
そして……。

ちょっとTK! せっかく家にいるんだから、リモート作業ばっかりしてないで少しは家事も手伝ってよ! ドクペも買ってきてあげたんだから!

そう怒るなよ。わかったわかった、これ終わったら、すぐに行くから……。
reduce…
-Fin-
自分の夢を叶えたいなら、「ポテパンキャンプ」で道を切り拓くがいい。
※オフショットをまとめました。
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