こんにちは。
野田クラクションべべーです。
今回は、東京・雑司ヶ谷にある「鬼子母神」(きしぼじん)にやってきました。
こちらでは、安産の神様がいると言われていて出産前の女の方などが訪れるんだとか。
場所はこの辺です。
最寄りの駅は、都電荒川線沿いにある「鬼子母神前駅」(きしぼじんまええき)か東京メトロ副都心線の雑司ヶ谷駅(ぞうしがやえき)。
アクセスもいいので、ふらっと訪れるのに最適です。
神社内には、樹齢700年以上のめちゃくちゃデカイ銀杏の木があります。これ、想像以上にでかくてビビりました。
少し歩いたところに……
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ありました!
明治以前から現在まで立派に残っている建物は、関東大震災や東京大空襲などからも奇跡的に免れたそうです。
お店ができたころは、駄菓子屋ではなく「あめや」として、お菓子やうちわなどを販売していました。
境内の中に建てられたお店は、今でこそ買い取ったそうですが、元々は国有地化をされていたために、10年前くらいまで地代(家賃)を払っていたんだとか。
現在、13代目の内山さん。
小さいころは、学校から帰るとお店のお手伝いをしないといけなかったため、友達と遊べず嫌だったと話します。ただ、旦那様が亡くなり子育ても終わったころ、生きる目的を見失ってしまい、途方に暮れてしまったそう。
「上川口屋」があったおかげで、もう一度がんばろう! と思えたそうです。母強し。
キレイに並べられた駄菓子の数々。
子どものころに一度は見たことのあるラインナップばかりで、懐かしい気持ちになれます。子どもよりも大人の方が夢中になるんだとか。
洗濯ばさみに吊るされたお菓子たち。お母さんの遊びココロが溢れています。
安定感抜群のラムネもありました。駄菓子屋さんの前で飲むと一段と美味いですよね。
お店イチオシのきな粉飴(写真 上)とあんこ玉(写真 下)。きな粉飴は赤いマークが出るとアタリの嬉しいおまけ付き。
東京都荒川区にある、あんこ玉一筋80年の植田製菓さんの「あんこ玉」。
防腐剤などの食品添加物を使っていないのに、独自の調理法により、真夏以外では2週間ほど味が落ちず、餡も常温で3か月間保存できるそう。
上川口屋さんでは、夏場だと傷んでしまうという理由から、冬場の時期でしか食べることのできない一品です。
サクサクとした白砂糖の中にあんこがたっぷり詰まっていて、回りに付いているきな粉が味を引き立たせてくれています。
しつこくない甘さが、癖になるお味です。
鬼子母神のおみやげ「すすきみみずく」。
小説家・松本清張さんもお忍びで買いにくるほどコアな商品だそうです。
また、ロケーションの良さからスタジオジブリ制作の劇場アニメ『おもひでぽろぽろ』の回想シーンにも使われているそうです。お母さんの顔もそっくり再現されていました。
80年前から使われているガラスの瓶。
当時のままキレイに残っていて、先代の人たちが大事に保管してきたんだと思いました。
実際にお話を聞いて、「お店を継続してやること」の大変さを感じました。
子どもを育てながら仕事をしていたそうで、休日の日は遊んでやれずに仕事の日々が続いたんだとか。
お母さん自身も、遊んで貰えないことがすごく嫌だったそうです。が、実際にお店に立ってみると、“近所のこどもたちの笑い声や大人たちが子どものころのような気持ちになる瞬間”を目の当たりにすることができて「やってて良かったな」と思えるんだとか。
現在、跡継ぎは見つかっているのですが、「駄菓子」で商売をするのは不可能ということを分かっているので、少し不安だそうです。
帰り際に、お母さんの「ありがとう。またきてね。」という何気ない言葉が優しくて、人柄が滲み出ていました。また、遊びに行きますね!
- 上川口屋
- 住所:東京都豊島区雑司が谷3-15-20 鬼子母神内
営業時間:10:00~17:00
定休日:雨・雪・台風などの日(臨時休業あり)
お母さんの笑顔:プライスレス
ぜひ、近くに立ち寄った際には遊びに行ってみてくださいね〜!
ラムネを飲みながら、お母さんの立ち話なんてもいいのではないでしょうか。