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旅と音楽

ユネスコに認められた茨城県の伝統技術。総額100万円の超高級品「結城紬」を着て歌った

野田クラクションべべー


ユネスコに認められた茨城県の伝統技術。総額100万円の超高級品「結城紬」を着て歌った

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こんにちは。

服のサイズがMサイズからLサイズになった、野田クラクションべべーです。

 

現在は、「旅と音楽」というバンドを結成し、全国を旅しながら地域の魅力をMV(ミュージックビデオ)にして届ける活動をしています。

 

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今回やってきた場所は茨城県結城市。

 

結城市は、栃木県小山市との県境にあり、東京からは70キロほどの位置に存在しています。

 

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結城市と言えば、「長野県・上田紬」「鹿児島県・大島紬」と並ぶ、日本三大紬のひとつである「結城紬」が有名です。

制作工程にある「糸つむぎ・絣(かすり)くくり・地機(じばた)織りの技術は国の無形文化財としても認められています。

 

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結城紬の歴史は遡れば古く、紀元前八十六年ころに祖型が発見されています。

現代では、機械織りなどの便利なモノがある中で、昔と変わらぬ手織りという製法を守り続けているのが結城紬であり、結城市の人が守り続けてきた伝統です。

時代が変わってもひたむきに続ける姿は、非常に美しくカッコいいと感じました。親子何世代にも渡り、紡がれてきた「結城紬」をテーマにした新曲『つむぎ』をお聴きください。

 

 

映像では、蚕玉をお湯で広げたり、糸を紡いだり、染めたり、織ったりと、結城の町の人が手作業でひとつの作品に仕上げています。

撮影の流れに沿って、実際に着物が作られる工程や結城市の魅力をご紹介したいと思います。

 

結城紬ができるまで。

結城紬の歴史を学ぶことができる「つむぎの館」で撮影をした。

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撮影に協力いただいたのは結城紬の歴史や製作工程などが見学できる「つむぎの館(やかた)」

今回は、作詞作曲を担当したシンガーソングライターのとぴさん(写真右)と一緒にコラボしました。

 

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特別に「結城紬」を着させていただきました。

全身コーデで100万円以上するらしいです。震えます。

 

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とぴさんも結城紬を着てテンションが上りまくっていました。

コーデイネートが完了した2人がこちら。

 

 

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悪代官町娘みたいな雰囲気になってしまい、すみません。

 

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ちなみに、首に巻いているこのマフラーも結城紬で作られています。

 

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つむぎの館の中にある「結の見世(みせ)」で販売されていますよ。

 

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他にも、「結城紬」のかばんや財布などもありました。色味も鮮やかで美しい。

 

手作業で作られる結城紬の美しい工程

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結城紬の最大の特徴は、全てが”手作業”ということ。

ひとつの作品に対して、たくさんの作り手の想いが詰まっています。

 

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一反を織るのに、何年も何十年もかかってしまうことも。

機械などで大量生産されているものには出せない「温かみ」を感じることができるのは、最大の魅力だと思います。

 

「真綿かけ」

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最初に、蚕の繭玉を袋状に広げる「真綿掛け」(まわたかけ)という作業をします。

 

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セリシン(繭からでる天然のタンパク質)の効果で手がツルツルになるんだとか。

 

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このように「絹の和紙」を作り、真綿を5枚から6枚ほど重ねます。

 

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体験をしたとぴさんは、「想像以上に姿勢と足が痛い」と言っていました。見た目よりもかなりハードのようですね……。

 

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結城市で真綿掛けができる人は上野先生のみ。

終始優しく丁寧に指導をする姿は、結城紬を象徴するような温かみが溢れていました。とぴさんに「跡継ぎにならないかい?」と笑いながら口説いていたのもほっこりしましたね。

 

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今回、映像を担当したプロデューサーのゴウ。伝統の技を撮影する目は真剣そのものです。

 

糸つむぎ

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次は糸つむぎの工程。

先ほどの真綿掛けをしたものを「つくし」(写真 左の木の棒)に引っ掛けて親指と人差し指で糸を紡いでいきます。

 

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唾液で糸を固めながら紡いでいきます。

“糸取り3年真綿掛け10年”と言われるほど難しい作業なんです。

 

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塚原先生はこの作業を40年以上されています。

昔、結城市の女の人たちは、「糸つむぎ」を内職としてやる人も多かったんだとか。

 

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体験すると先生の凄さが分かるのですが、糸を紡ぐスピードと糸の質(細さと強度)が半端じゃないです。また、リズムよくできるようになると「きゅっ、きゅっ」という音が鳴ります。

一反分の糸を紡ぐのに、熟練者の人でも2ヶ月から3ヶ月掛かる作業だそうです。僕だったら何年掛かるか検討もつきません。

 

絣くくり

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次に、紡いだ糸に「絣(かすり)くくり」をして染色を防ぎ、柄を作り出します。

というのも、結城紬は織った布地に染色するのではなく、織る前の段階から柄を設計するんです。柄に合わせて正確に染色をして、設計通りに織ることで柄ができあがります。

 

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65種類以上あるという染料。

染料の組み合わせにより作り出せる色は無限にあり、調合数をどれだけ持っているかが職人としての腕の見せどころなんだとか。

 

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まず、最初に染色をします。

 

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余分な染料は水で洗い流して、

 

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かすり叩きという作業をすることで、染料が糸の奥まで行きわたるというわけです。

 

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結城市で50年以上染め物を作っている稲葉さん。

現在、結城市で染め屋さんをやっているのは稲葉染物店さんだけで、跡継ぎもいないそうです。伝統を受け継ぐのは難しいことなんだと実感しました。

 

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そして最後は、反物を織る作業です。

手織りの種類としては、地機(じばた)織りと

 

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高機(たかばた)織りの2つのパターン。

地機織りは高機織りに比べて、生産性は低く時間がかかります。

 

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というのも、体全身を使って織るという製法で、手での作業が格段に多くなります。体への負担が大きく、織り手さんの技術が問われる難しい製法です。

高機織りだと、糸がずっと織り機に張られているため糸に負担がかかりますが、地機織りは、人が織っている間だけ糸が張られます。よって、糸への負担が少ない地機織りは高機織りに比べて、独特の風合いが出た柔らかみのある作品に仕上がるというわけです。

 

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実は、童話「鶴と恩返し」の鶴も地機織りで織物を作り恩を返したと言われています。

世界に誇れる日本の技術であり、ストイックに古くからの製法を守り作り続ける「結城紬」は、結城市の人々が紡いできた歴史なんだと感じました。

 

武勇でいただいた「甘酒」が美味しすぎた。

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続いては、「武勇」の酒蔵にやってきました。

 

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入り口には、美味しそうな日本酒の数々が並べられていました。

 

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明らかにセッティングされていた「純米吟醸 しぼりたて」が置いてあったので……。

 

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全力で注いでいただきました。なんか、すみません。

 

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いやぁ、旨い。

飲みやすいのでグイグイいけちゃいます。

 

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また、武勇で作られている「甘酒」が半端なく美味しかったです。

どうやったら、砂糖を使わずにここまでの甘味とコクを表現できるのか不思議です。

 

結城市の皆さんが全力でおもてなしをしてくれた。

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乾杯のゴングで始まった宴。

 

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結城市の野菜や特産品を使った料理たち。

 

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武勇の日本酒を呑みながら料理を喰らっていきます。

 

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中央にある「ゆでまんじゅう」は、もちもちの皮がたまらない一品です。

 

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「べべくん! ツルッと飲めるよ! がんばれ!」と皆さんから煽られました。

全然飲めないしゆっくり食べたほうが美味しくいただけるので注意してくださいね。

 

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今回、サポートをしていただいている「結いプロジェクト」担当者の野口さんからサプライズで……。

 

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「旅と音楽」の作品の上映会をしてもらいました!ただただ、嬉しかったですね。

結城市の皆様、本当にありがとうございます!

そして……お知らせがあります……

 

 

 

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2017年の3月18日(土曜日)・3月19日(日曜日)に結城市で行われる「結いのおと」というフェスに参加することになりました! 僕たちの出演は、3月19日です!

 

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「結いのおと」の面白いところは、ライブハウスなどは使わずに、結城市にある寺院や酒蔵、着物屋などの空間でライブをおこなうことです。撮影で訪れた「つむぎ館」や「武勇」のスペースも使われます。

また、両日ともゲストが豪華でラッパーのBASIさんや鎮座DOPENESSさんなども参加されます。他の出演アーティストはこちらをご確認ください

 

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音楽だけではなく、結城市の伝統的な建物やお店なども知ることができる素敵なイベントになっています。

ぜひ、この機会に一度結城の街に遊びに来てみてはいかがでしょうか?

チケットの購入はこちら

 

それでは、最後に新曲の『つむぎ』をお聴きください。

 

 

 

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以上、野田クラクションべべーでした!

会場でお会いしましょう!

 

special thanks:写真提供、観音クリエイション(@mozlog

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