こんにちは、LIGブログ編集部です。こちらはWebライティングに関する全10回のシリーズ記事です。
さて昨今ではブログやSNSが全盛となり、文章を書いて発信することがより身近なものになりました。
では、このような時代に、文章を書く仕事である「(Web)ライター」にはどうすればなれるのでしょうか?
答えは簡単です。特別な資格や条件が必要な仕事ではないので、「自分はライターです!」と名乗ってしまえば、もうその瞬間からあなたはライターです。
しかし、「ライター」と聞いて皆さんが想像したのは、おそらくWebライティングで食べていく、または副業としてバリバリ稼ぐというプロのWebライターでしょう。ただ記事を書いてブログやSNSに投稿するだけでは、Webライティングを職業にして働くには厳しいかもしれません。。
でも「資格や条件が必要ないなら、初心者はどうやればお金が稼げるようになるの?」と疑問に思うはず。そこで今回は、Webライティングで食べていけるようなプロのWebライターになるまでの道筋について、一緒に学んでいきましょう!
目次
クラウドソーシングを利用する
初めてWebライティングでお金を稼いでみたい、という人にとって一番手軽な方法が、クラウドソーシングを利用して仕事をする方法です。
クラウドソーシング
インターネットを利用して不特定多数の人に業務を発注したり、受注者の募集を行うこと。また、そのような受発注ができるWebサービス。企業などがクラウドソーシングサービスのサイト上に業務の内容や発注条件などを告知し、サービスの加入者の中で希望する人が応募する。発注元は応募者の中から適任と思われる人物に業務を発注する。
また、制作物の依頼などでは希望者が作品を投稿し、気に入ったものを選んで買い取る、いわゆるコンペ形式 の発注形態が取られることもある。
もともとは、サイト制作・アプリやシステム開発・ロゴやイラスト作成、といった技術系の仕事が主流であるイメージの強いクラウドソーシング。しかし近年では、SEOなどの理由で良質な記事コンテンツが高く評価されるという追い風もあり、Webライティングの仕事も豊富になりました。
クラウドソーシングのサイトへアクセスし、プロフィールなどの登録を行い、自身のスキルと希望に見合った仕事に応募すれば、多くの場合は依頼を請け負うことができます。もちろん条件自体が厳しかったり、先に見積もりや過去に書いた記事を提出した上で審査があったり、という経験者しか応募できない案件も中にはあります。
ただ、経験不問としている案件の多くは、形式自由でまずはサンプル記事を提出するだけ。「とにかくこのテーマについて〇〇字で書いてください」というケースが多く見受けれらます。
実績ゼロという初心者の方には、一度試してほしいサービスです。
主なメリット
登録無料で、すぐに仕事がはじめられる点です。経験不問の案件が豊富なので、自分が「書けそうな」または「興味のある」分野の記事からチャレンジすることができます。
現在別の仕事などをしている方は、空いた時間や休日に取り組むことも可能です。さらにどこでも作業できるので副業としてもピッタリ。また、案件によっては加筆・修正指示などを細かく貰えるので、Webライティングのスキルアップできる機会にもなります。
クライアントのサイトに直接記事をアップする案件の場合は、「WordPressへの記事入稿」など履歴書に書ける“経験”を積める場合ことも。
主なデメリット
記事の単価がどうしても安くなってしまう点です。特に経験不問の案件は、募集する企業側も「とにかくたくさんの記事を集めたい」というニーズに基づく発注のため、良質な記事を求めているわけではありません。
1記事あたりの単価は数百円という場合が多く、文字で換算すれば、0.数円という世界です。時給で考えれば、残念ながら初心者がこれだけで食べていくのはまず不可能になります。
ただ数をこなしていくことで、書くスピードは上がるかもしれません。
クラウドソーシング利用をすすめる理由
誰でもすぐにWebライターデビューができるクラウドソーシングですが、掲載された記事を自身の「実績」として紹介してOKかどうかは案件によります。思わぬ有名サイトに寄稿できたりする場合もありますが、応募時点ではどこに掲載されるかというのもわかりません。
それでもクラウドソーシングの利用をすすめたいのは、「仕事」としてWebライティングをおこなう上での作法が身に付くからです。
もちろん個人ブログで「1日○記事必ずアップする」というノルマを自分に課している人もいますが、多くの場合どうしてもクオリティやジャンルにバラつきが生じてしまいます。自身の事情により、更新を見送ることもあるでしょう。
それに対して、仕事として受注した案件は、「1週間で○記事納品」という絶対的なノルマがありますし、クオリティやジャンルもある程度均一の記事を意識して書かなければなりません。
字数が物足りなかったり、個人の主張ができなかったり(=ある程度の規則性に従って書くのみだったり)と、最初のうちはやっていて「あまり楽しくない」と思う仕事が多いかもしれません。しかし、それらは「仕事」として文章を書く上では欠かせないもので、将来的に活かせることもあるはずです。
記事を書く経験を重ねるとともに、プロとして必要な作法をここで身に付けておきましょう。
代表的なクラウドソーシングサービス
ランサーズ(Lancers)
依頼主とクリエイターをインターネット上でマッチングする日本最大級の仕事依頼サイト。様々なジャンルの仕事が探せる。(もちろん仕事を頼むこともできる)
クラウドワークス(CrowdWorks)
全国約70万社がクラウドワークスに仕事を依頼している。しかも仕事の種類は200種類以上とバラエティ豊か。もちろん会員登録は無料。
サグワークス
ランサーズやクラウドワークスは、様々な種類の案件がある一方で、サグワークスはWebライティングの仕事依頼に特化している。
Webメディアに寄稿する
やはり「プロのWebライター=有名Webメディアで記事を書くライター」というイメージの人も多いのではないでしょうか。
Webライターとして、より多くの人に記事を見られる機会を持つ、というのは非常に大切です。また、メディア側からも編集者のチェックや指導を受けられるので、確実にレベルアップできることでしょう。
何より、有名Webメディアで定期的に記事が掲載されていれば、ライターとしての信頼度(実績)も大幅にアップすることになります。
では、既に著名なライターがメディア側から依頼を受けて寄稿する場合を除き、どのような方法で記事を掲載して貰えるようになるのでしょうか。答えは「各メディアに自分で応募する」です。
有名Webメディアのライターも意外に常時募集している
そもそも「コネとかないと掲載されないのでは?」と思っている人も多いように思いますが、わりとオープンに、しかも常時募集しているところも沢山あります。
もちろん媒体側は、有名Webメディアとしての看板がある以上、記事は質・量・継続性を高いレベルで担保しなければいけません。つまりライターとしてのスキル自体が高い人を募集しています。
初心者がいきなり掲載、というのは難しく、基本的にはある程度の経験と実績が求められるでしょう。いずれの媒体も、まずは個人ブログやクラウドソーシングの案件などで、しっかり実力を養ってからチャレンジしてみるのをお勧めします。
以下、有名Webメディアのうちエンタメ系と呼ばれるメディアの募集要項についてまとめてみたので、応募にあたってのご参考としてください。
ガジェット通信
いきなり所属ライターとなるのではなく、まずは原稿料無しで関連サイトへの記事掲載となる「ウェブライター」に所属し、その後順次ステップアップしていく方式となります。
ただし、もちろん「ウェブライター」となるにも編集部の審査に合格しなければなりません。
- ガジェット通信ライター募集
- https://getnews.jp/anews
秒刊サンデー
ネットで話題になっているようなネタを即記事にするというスピード感が求められることが多々あるようです。
それでもネタ探しや構成を考えたりなど、Webライティングに関する仕事の流れを全て経験できます。
世間のトレンド記事が書ける人を募集しています。
- 業務拡大のため秒刊SUNDAYライター・記者募集
- https://yukawanet.com/writerrecruit
ロケットニュース24
募集要項にハッキリと書いてあるように「プロ意識のあるのライター」が求められています。初心者がいきなりなることはできませんが、こちらの募集ページには“1記事あたりの所要執筆時間を記載”など、Webライターとして意識しなければならない要素が広く網羅されています。
一度目を通して、自身のスキルアップのための指標にしてみてください。
- プロ意識のあるライターさん募集
- https://rocketnews24.com/jobs/professional-writer/
LIG
実はLIGでも外部ライターは常時募集しています。必須スキルとしては、
- 社会経験2年以上(とくにWeb・ビジネスの知識があること)
- WordPressでの執筆の経験
- LIGのことが好きな方
となります。応募フォームから制作実績などを提出頂き、編集部での審査となります。
常時募集ではない有名Webメディア
「ナタリー」や「ギズモード」のように、常時募集ではないものの、スポットでライター募集をおこなっているメディアもあります。
ただし、求人情報が出た場合、いつも応募者多数ですぐに募集が終了してしまうので、日頃から注意が必要です。FacebookやTwitterなどで情報をフォローしておきましょう。
また、媒体の関係者はSNS上で求人情報をシェアする傾向があるので、Webメディア関連の友人と何人かつながっておくと情報がいち早くチェックできるかもしれません。
Webライター職として企業の社員になる
「フリーライターとして食べていくには、将来的にもスキル的にも不安」「でも副業としてやるには物足りない」という人におすすめなのは、ライター職として社員になることです。社員なら収入も安定していますし、先輩や上司から直接細かい指導を受けられます。
もちろん、所属会社の管理する媒体でのライティング専門という仕事(表現)上の制限は伴います。
意外に初心者OKの求人も多く、生活の不安を感じず成長できる環境が整う、という点では大変おすすめです。
企業の組織編制上、「コピーライター」または「編集」での募集が多いですが、大手総合転職サイトでも「ライター」というカテゴリはきちんと存在します。
即戦力募集の傾向が強い業界専門サイトよりも、経験不問などの初心者向け案件が豊富ですので、ぜひチェックしてみてください。
- リクナビNEXT
- 記者、ライターの求人
- マイナビ転職
- 記者・ライターの転職・求人情報
- doda
- Web編集・Webライター
- エン・ジャパン
- 編集、エディター、記者、ライター
Webライティングで収入を得るその他の方法
上記以外にも、Webライティングで稼ぐには様々な方法があります。ここでは3つの事例を紹介します。
a.ユーザー課金型サービスを利用する例
“個人のクリエイターが、自分のメディアとしてコンテンツを発表するためのプラットフォーム”として話題のnote。
こちらを利用すれば、「自分の記事に値段を設定し、ユーザー(読者)はその値段を払ってから読む」というフローが簡単に実現できます。
もちろん何の実績も無い人が記事を売るのは極めて難しいですが、たとえばSNSなどで話題を集めることができれば、それだけ売り込むチャンスとなります。
クリエイターと読者との直接のつながりとなるサービスは、今後大いに期待が持てます。また、「マガジン」という新しい課金機能もリリースされ、記事を購読するのに有料にすることも可能です。最近ではナレッジなどを共有する際に、記事を有料に設定することが多いようです。
b.書籍化を目指す例
2ちゃんねるで話題となった『電車男』がそうであったように、Webで話題となった話は著作者が誰であっても「書籍化」のチャンスがあります。
最近特に注目を集めているのはSTORYS.JPというサイト。こちらは会員登録したユーザーが自由に自分の「ストーリー」を書いていく、という文章投稿サイトになります。
記事ではなく、あくまでストーリーとなるので小説に近いイメージかもしれませんが、Webライターを志すような文章好きにとっては自由な表現ができる場所。
実際、こちらで人気を集めた「学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話」は書籍化されており、今後もこれに続くヒットストーリーが期待されています。
ただし掲載自体には報酬はありませんので、あくまでも表現の場として捉えておいてください。
c.ライター講座などに通いコネクションを作る例
“Webライティング専門講座”や“編集・ライター養成講座”など、ライティングを学ぶための通学制講座はたくさんあります。費用や時間はかかりますが、その分基礎をイチからじっくりと学ぶことができます。
そしてオンライン制ではなく通学制の大きなメリットとして挙げられるのが、スキル習得だけでなく、講師や講座受講者(=将来の同業者)などとコネクションができるという点。長期講座であるほど強いつながりが期待できます。
卒業後にWebライターとして仕事を確保していく上で、ここで培ったコネクションに助けられること多くあるでしょう。
まとめ:Webライターとして収入を得よう
いかがでしたでしょうか? 「Webライター」のになる方法は様々ですが、それ以上に「どうやって食べていくのか?」という部分がとても気になる職業です。
今回紹介した方法はいずれも、初心者が「Webライター」としてまずは収入を得る、というところにフォーカスしています。これらの入口をキッカケに、有名Webメディアで定期的な連載を持ち、指名で執筆依頼が入るようになる、というフローが王道でしょうか。
Webライティングだけで食べていけるようになるのは決して簡単ではありません。それでも好きで選んだ道であれば、やはりその道のプロを目指していきたいものですね。
以上、最後まで読んでいただきありがとうございました。それでは、また!
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