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間違えやすいビジネス敬語の実例50選【模範解答付き】

間違えやすいビジネス敬語の実例50選【模範解答付き】
(編集部注*2016年6月23日に公開された記事を再編集したものです。)

こんにちは、LIGブログ編集部です。こちらは、「社会人としてのビジネスマナーの基本をもう一度見直したい」と思っている人に向けての全5回のシリーズ記事です。

さて、ビジネスに限らず社会生活全般において、敬語表現というものは非常に大切です。いくら態度で敬意を表していても、敬語がきちんとできていなければ相手に不快感を与えてしまうからです。

そもそも敬語の間違いが多いとビジネスパートナーとして信用されず、それが原因で商談が上手くいかなくなる、ということも十分考えられます。
ただ、尊敬語・謙譲語・丁寧語の違いはもちろん、実は敬語ではないのに(まるで敬語であるかのように)用いられるのが慣習になっている言葉の存在など、敬語を正しく使うのは本当に難しいことです。

そこで今回は、間違えやすい敬語の実例50選として、ビジネスシーンで注意しなければいけない言葉や表現の間違った使用例をまとめてみました。これらを参考に、正しい敬語が使えるビジネスパーソンを目指しましょう。

上司やお客様に使うのは失礼な言葉・表現15選

上司やお客様に使うのは失礼な言葉・表現15選

以下、同僚や後輩に対して使う分には問題ないのですが、目上の人に対して使ってはいけない言葉や表現を紹介していきます。日本語としては必ずしも間違っている訳ではない分、失礼な印象が他よりも高くなるもしれません。

1. ご苦労さまです

目下の人に対して用いる言葉で「お疲れさまです」が適切です。

2. 了解しました

敬意のないフランクな表現です。「承知しました」または「かしこまりました」を用いるようにしましょう。

3. しばらくぶりです

「しばらくです」は同僚や目下に対して用いる表現です。たとえば「お久しぶりです」であれば、相手の立場に関係なく用いる表現になるので、失礼にまではあたりません。ただ、敬意を表すうえでは「ご無沙汰しておりました」を用いるようにしましょう。

4. いつもお世話様です

「お世話様です」は、「ご苦労さまです」と同じような使い方で、目上の人に用いるべきではない表現です。「いつもお世話になっております」が適切です。

5. ご一緒します

「ご一緒」という言葉は、対等な関係で使われるものです。目上の人から「一緒にいくか?」と誘われたときには「お供させていただきます」が正しい表現です。

6. 大変参考になりました

「参考」という言葉が“自分の考えを決める際の足しにする”といった表現です。目上の人に対しては「大変勉強になりました」を用いるようにしてください。

7. すいません

「すいません」は「すみません」の口語として定着したため、目上の人に用いるには失礼な表現です。

さらにビジネス上では「すみません」を使うことさえNGという考え方があります。この言葉には感謝と謝罪の2つの意味が込められているため、きちんと「ありがとうございます」「申し訳ございません」と伝えるのが正式、というものです。

8. 私には役不足です

自分の実力より軽いこと、与えられた役目に満足できないことを意味します。能力が足りないという意味では「力不足」もしくは「力量不足」と言わなければなりません。

9. わが社

社内で叱咤激励する際などに使われる言葉であり、外向けに使ってしまうと偉そうな印象を与えてしまいます。「弊社」および「当社」が正しく、それぞれ場面に応じて使い分けをおこないましょう。

10. なるほどですね

もともとが「なるほど、そうですね」の省略形だというだけでなく、「なるほど」自体が目下の人に対して使うものです。「おっしゃるとおりです」などの言い回しにしましょう。

11. おわかりいただけたでしょうか

わかりましたか、という意味になり、目上の人に使うには失礼な表現です。「ご理解いただけたでしょうか」などを用いるようにしてください。

12. お座りください

座ってくださいの尊敬表現なので本当は間違いというわけではないのですが、やはり犬のお座りのイメージもあり、ビジネスシーンではNGとされます。「お掛けください」が適切です。

13. どちら様でしょうか

「様」がついているため丁寧な印象がありますが、意味としては「誰ですか?」という、目上の人には大変失礼な表現です。会社に訪ねてきたお客様になどは特に使用しないよう注意してください。

14. どうしますか

「どうする」という言葉には敬意が含まれていないため、目上の人に対しては使わないようにしてください。「いかがいたしますか」などを用いてください。

15. させていただいております

「させていただきます」は、基本的には「自分のすることが相手に良い影響を与えるとき」「相手の許可が必要なとき」にのみ使える表現です。「〜いただいております」も同様で、たとえば値上げのお知らせなど、相手が頼んだわけでもない場面での使用は失礼な印象を与えてしまうことも。「しております」が適切です。
値上げの場合であれば「値上げさせていただいでおります」ではなく「値上げしております」としましょう。

本当は誤っているにも関わらず、いつの間にか定着してしまった言葉・表現10選

本当は誤っているにも関わらず、いつの間にか定着してしまった言葉・表現10選

本当は誤っているにも関わらず、オフィスやお店・レストランなどを中心に、生活の中で当たり前のように使われ続けた結果、定着してしまった言葉や表現も数多く存在します。ここではその代表的なものを紹介していきます。

16. ~のほう

「ご注文のほう」「商品のほう」など幅広く用いられていますが、単純に日本語としておかしい表現です。以下は、その例です。

× 私のほうで担当いたします → ○ 私が担当いたします

× お水のほうをお持ちします → ○ お水をお持ちします

× 書類のほうをお持ちいたします → ○ 書類をお持ちいたします 

17. ~からお預かりします

たとえば「5000円からお預かりします」などは最近では一般的な言葉となりつつありますが、「から」は不要です。「5000円をお預かりいたします」の表現が正しいです。

18. 御社について存じ上げております

御社について存じております」が正解です。あげる、は持ち上げるべき相手がいるときに使う表現になるため、対象が人であれば「存じ上げている」で問題ないのですが、人以外に対しては使わない表現です。注意してください。

19. お体をご自愛くださいませ

会話ではなく手紙やメールに登場することの多い「自愛」ですが、この言葉に既に「体を大事にする」という意味が含まれています。正しくは「ご自愛くださいませ」が正しい表現です。

20. ~になります

「〜になります」といのは、基本的には物が変化していく様子を表す言い方で、敬語ではありません。「〜に成る」という場合以外は使わなようにしましょう。以下は、その例です。

× お手洗いは、突き当たりになります → ○ お手洗いは、突き当りにございます

× 500円のお返しになります → ○ 500円、お返しいたします

× 会議の資料になります → ○ 会議の資料でございます

21. 各位様

各位自体が皆様を意味します。「○○各位」や「お客様各位」としてください。

22. (役職名)+様

役職に敬称をつけるのは誤りです。「○○社長」または「社長の○○様」としましょう。

23. お名前をちょうだいできますか

「お名前をお聞かせいただけますか」「お名刺を頂戴できますか」が合成されてできた造語です。「お名前をうかがってもよろしいでしょうか」などが適切です。

24. とんでもございません

「とんでもない」で1つの単語なので、これを2つに分けて「ない」の部分だけを「ございません」に変えることはできません。「いいえ、とんでもないです」が正しい表現です。

25. 今お時間よろしかったでしょうか

相手が今話せる状況にあるかどうか聞くのは礼儀ですが、「よろしかった」という過去形ではなく、「今お時間いただいてもよろしいですか」としましょう。

商品はこちらでよろしかったですか、などの確認も同様です。商品はこちらでよろしいですか、としましょう。

敬意の対象が不明確となってしまった言葉・表現25選

敬意の対象が不明確となってしまった言葉・表現25選

二重敬語の使用や謙譲語の問題から、会話やメールの中での敬意の対象が不明確になってしまった言葉や表現は、非常に多いと思われます。相手に敬語を使おう、と意識しすぎた結果、かえって失礼なことになってしまう典型的なパターンのものを紹介します。十分注意しましょう。

26. 申されていました

おっしゃっていました」が正しい表現です。

27. ご拝受いただければ幸いです

「拝」という表現自体が、つつしんで、というような意味を持つ謙譲語なので、相手の行為に対して使うのは間違いです。同様の理由から

× 拝見させていただきました → ○ 拝見しました

× 拝見されましたか → ○ 目を通していただけましたか、ご覧になりましたか

などが適切です

28. お客様がお越しになられました

いらっしゃいました」「お見えになりました」などが適切です。

29. 一緒に参りましょう

「参る」は謙譲語なので、誘った相手も一緒にへりくだる表現となってしまいます。「お伴いたします」や「ご案内いたします」が適切です。

30. どこへ参られますか

どこかへ行きますか?という確認は「いらっしゃいますか?」や「行かれますか?」が正しい表現です。

31. ○○様が参られています

これも謙譲語の「参る」を相手に使ってしまっている例です。来訪者に対しては「○○様がお見えです」が正しいです。

32. 本日は休みをいただいております

本日休みを取っております」などにしましょう。「いただく」では、自社に対しての敬意の表現です。

33. ○○様でございますね

○○様でいらっしゃいますね」が適切です。ございますは丁寧語ではありますが尊敬語ではないので、相手の名前につけてしまうのは間違いです。

「田中でございます」というように自身に対しての使用や、「営業部の鈴木でございますね」というように自社の人間に対しての使用は、問題ありません。

34. あなたが申されたように

「申す」は謙譲語です。言うの尊敬語は「おっしゃる」なので、「あなたがおっしゃいましたように」が正しい使い方です。
話が伝わっているかを確認する時

35. あの件についてうかがっていますか

「うかがう」も謙譲語です。聞くの尊敬語は「お聞きになる」なので、「あの件についてお聞きになりましたか」が正しい使い方です。

36. どうぞお召し上がり下さい

召し上がるという尊敬語に「お〜になる」をつけたものでなので、二重敬語です。「どうぞ召し上がって下さい」が正しい使い方です。

37. 花に水をあげる

あげる、というのは「やる」の謙譲語ですので、「水をやる」というのが正しいです。同様に、犬にエサをあげるも、犬にエサをやるが適切な表現です。

38. おられますか?

おる、は自分がへりくだるときの表現です。「いらっしゃいますか?」が適切です。

39. どうかいたしましたか?

いかがなさいましたか?」などが適切な表現です。

40. どちらにいたしますか?

どちらになさいますか?」が正しいです。いたします、が謙譲語ですので、尊敬語の「なさいます」を用いるようにしましょう

41. 上司にも申し上げておきます

上司にも申し伝えておきます」が適切です。社外の人に対して、自分の上司を持ち上げる表現は使わないようにしましょう。

同様に、「外出されています」も「外出しております」が正しい表現です。

42. 資料をご持参ください

「持参」は謙譲語になるので、相手への用法としては使えません。「資料をお持ちになってください」などとしてください。

43. お客様をお連れしました

「お連れしました」ではお客様ではなく、その報告相手に対して敬意を払っていることになるので注意してください。

お客様をご案内いたしました」「お見えになりました」などが適切です。

44.お求めやすい商品です

求めるの尊敬語は「お求めになる」です。「お求めになりやすい商品です」が正しい表現です。

45. ご注意してください

「お(ご)〜する」というのが謙譲表現です。「ご注意ください」としましょう。

46. おっしゃられる通りだと思います

おっしゃるだけで尊敬語ですので、「られる」をつけると二重敬語です。「おっしゃる通りだと思います」が適切です。

同様に、おっしゃられました、ではなく、おっしゃいました、が正しい表現です。

47. これで結構でしょうか

結構、はこちらの問いかけに相手がOKを出すとき、つまり相手がこちらに返す言葉です。「これでよろしいでしょうか」が正しい表現です。

48. 明日は来られますか

明日はいらっしゃいますか」が適切です。

49. ご覧になられる

ご覧になられるでは二重敬語です。「ご覧になる」としましょう。

50. ご注文の品はお揃いになりましたか

お揃いが料理に対しての敬語です。「ご注文の品は、以上でよろしいでしょうか」ぐらいが表現として適切です。

まとめ

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いかがでしたでしょうか。

もちろん、ここで紹介できていない間違った敬語の使い方の例は無数にあります。

態度と違い、いくら気持ちが込められていたとしても、やはり敬語の間違いはマイナスの印象を与えてしまいます。だからこそ、最低限のルールを学んでおくとともに、正しいかどうか微妙な敬語は別の表現に言い換えるなどの工夫が、ビジネスシーンでは求められます。

気にする・気にしないは個人によって差がありますが、やはり相手を敬うという気持ちがビジネスマナーの基本である以上、敬語はしっかり身につけておきたいものです。今回のまとめがその一助となれば幸甚です。

それでは、最後までお付き合いいただきありがとうございました。お互いビジネスマナーの基本を忘れず頑張りましょう。

 

この記事を書いた人

LIGブログ編集部
LIGブログ編集部です。噛み合ないコミュニケーションを曖昧な笑顔でごまかしつつ、平日は毎日ニュース/Web制作/ビジネス/生活などのお役立ち記事を配信しています。

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