光×影のアーティスト「ひょうたんランプ作家」を訪ねて長野県の山奥にいってきました。

光×影のアーティスト「ひょうたんランプ作家」を訪ねて長野県の山奥にいってきました。

のっち

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こんにちは♩ 長野チームののっち(@nocci_84)です♩

突然ですが、みなさんは長野県が「ものづくりが盛んな県」であることをご存知でしょうか?

アートの街・松本の「クラフトフェアまつもと」をはじめ、善光寺の「びんずる市」など、毎月のようにクラフトフェアやものづくり市が開催されています。

作家さんとも気軽に交流できる形式のイベントが多いので、商品を購入するだけではなく、その作品やそのひと自身のルーツを知ることもできるのが魅力です。

そんな中で、一度見ると忘れられない、美しいアート作品を作り続けているアーティストさんにお会いする機会をいただきました。

それがこちら。

 

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どうでしょうか? この圧倒的な美しさ。

これは「ひょうたんランプアート」と言って、ひょうたんに小さな無数の穴を開け、影に落ちる光の美しさを楽しむアート作品です。
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初めて見たとき、あまりの模様の細かさに「これ本当に手作業でつくってるの!?」とおどろきました。幻想的な光と影の生み出す世界観に、思わず時間を忘れ、うっとりしてしまいます……。

今回はそんなひょうたんランプの世界に魅了され、7年前からアーティスト活動をはじめた北島拓弥さん(通称タクさん)を訪ねてみました。

美しい作品ができあがっていく工程をお楽しみください♩

icon 人物紹介:北島拓弥(タクさん)
長野県在住。ひょうたんランプの放つ光の世界に魅了され、2009年より作家活動をスタート。宇宙・地球・四季・和・安らぎ・癒しなどをテーマに生み出される作品は、どれも夢のような美しさ。最近では「ゲストハウスLAMP」にて、ひょうたんランプ×ミュージシャンLIVEの空間演出なども手掛けています。
https://www.facebook.com/takuyakitajima/

さっそく訪ねてみました♩

タクさんの住む、人里離れた山奥へ

駅からタクシーで走ること約40分。長野の山奥までやってきました。

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写真では伝わりづらいですが、道の横からひょっこりトトロが出てきそうなくらい森の中です。「自然と共存」という言葉がよく似合います。

あまりのひと気の無さに不安に駆られてフラフラしていると、近くの庭先からタクさんがお迎えにきてくれました。
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こちらが北島拓弥さん、通称「タクさん」。ひとに出逢えたことに思わずホッとしたのですが、あとでおうかがいしたところ、半径1km以内には誰も住んでいないそう。誰にも邪魔されず作品に打ち込める環境なんだとか。細かいアートをつくる作業は集中力との勝負なので、騒音のない環境は最高ですね。

ひょうたんランプづくり、スタート

まずは庭先へ向かいます。

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はじのほうへ置かれた、大きなローリータンクに向かっていくタクさん。この中に1ヶ月前収穫したひょうたんが入っているそう。1ヶ月放置されたひょうたん……どんな状態になっているのだろうと、おそるおそる近づくと「ものすごいくさいから気をつけて」とタクさん。心の準備ができたところで蓋を開けていただくと……
 

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おおおおおおうぅう……ものすっごくくさい!! どんなにおいか表現するのがむずかしいのですが、鼻にツーンとくるような、けっこうな硫黄臭です!

ゴロゴロと浮いたひょうたん(らしきもの)たち。なぜ水に浮かべておくのか聞いてみると「ひょうたんランプを作る際、中を空っぽにする必要があります。こうしてしばらく放置することで、中に入っている種や実を溶かして、取り出しやすくするんですよ」とのこと。

これだけ放置してしまったら、外側の柄を描いていく部分にも影響がでないのかな……と心配になったのですが「外側は意外と堅くて丈夫だから、この状態でも腐ることは少ない」んだそうです。
 
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タンクの横には手作りのひょうたん棚がありました。おうかがいした時期はもう栽培が終わってしまっていたのでありませんでしたが、作品づくりに使うひょうたんはすべてここで栽培しているんだとか。
 

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棚の下にひとつだけ、今年の夏に育てたひょうたんが落ちていました。こんな風に傷みすぎてしまったり小さすぎたりすると、作品として使えなくなってしまうため、慎重に栽培しなければなりません。毎年品種を変えたり、水の量を変えてみたりと試行錯誤を繰り返しながら、より良いひょうたんが育つようにチャレンジを続けています。
 

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汚れた水を抜いて出てきたひょうたんがコチラ! 中に溶け出した種がいっぱい詰まっています。この状態から、どのようにあの美しい姿に変わっていくのでしょうか。ワクワクです!
 

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少し距離を取って、強力なシャワーで綺麗に洗っていきます。どんどん見たことがある色になってきました! ここまでの作業で20分ほど。汚れがだいたい取れたら、スポンジなどで優しく擦り、薄い表皮を取り除いていきます。ひょうたんの量が多いときは、この作業に丸1日はかかるそう。この辺りの地域も冬は零下になるそうなので、冬の作業を想像しただけでブルブルしてきます……。
 

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綺麗になったら、水を新しくかえて再度タンクの中に沈めていきます。穴の中にもたっぷり水を入れないと浮いてきてしまうので、一つひとつ丁寧に水を入れていきます。においがまだ取れないので、この状態でまた1週間ほど置いて、天日干しすると……
 

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ツルッと綺麗な土台のできあがり! 長い道のりでした……。やっとここから「柄付け」が始まります。

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