「恋人がいないと寂しい病」にかかった日本のクリスマスは息苦しいから、ヨーロッパに逃げよう。

「恋人がいないと寂しい病」にかかった日本のクリスマスは息苦しいから、ヨーロッパに逃げよう。

たかち

たかち

こんにちは。LIGのインターン生、たかちです。
5ヶ月間のスイス留学も残りわずか。今週末の帰国が楽しみです。

さて、今日はクリスマスですね。
SNSを開けば「非リア充」だの「クリぼっち(クリスマスぼっちの意)」だのの文字が飛び交っています。
見ていれば見ている程「日本ってもしかして病気なんじゃないか」と思ってしまいます。

というのも、ヨーロッパのクリスマスは、そんなもんじゃなかったから。

12月に入ると、ヨーロッパ各地でクリスマスマーケットが開かれます。
わたしはスイスの小さな地方都市に住んでいますが、そこでも週末は人でごった返すほど。
小屋型のショップにはクリスマススイーツ、軽食、雑貨、アクセサリー、防寒具や日用品など様々なものが並んでいます。


▲ブダペスト中心地のマーケットにて。

観光都市ではこのようにステージが設置され、地元の子供たちやおじさんたちが音楽やダンスを披露します。
日曜日は通常ほとんどのお店が閉まっていますが、この時期はみんな揃ってマーケットに。

昼夜問わず、訪れた人たちはここで食事をとったりグリューワインを飲んだり。
グリューワインとは甘く煮たホットワインのこと。この匂いはマーケット中に染み渡っています。
子供が飲めるようにとノンアルコールのものもあり、人々はこれで体を温めます。


▲各マーケットごとにマグのデザインが違います。収集癖はかどる。

クリスマスマーケットには、老若男女問わず多くの人が家族や友人、恋人同士で訪れ楽しんでいました。
「恋人同士じゃないと寂しいよね」というような、日本独特のアレはありません。

クリスマスは、大切な人と大切な時間を楽しく過ごす、というとてもシンプルなイベントなのだと思います。
わたしのルームメイトも言っていましたが、ヨーロッパの留学生はこぞって「帰省」をし、当日は家族とのんびり過ごすそう。


▲マーケットのいろいろは、見ているだけで幸せになれます。

もちろん、ヨーロッパ人の大部分が(いろんな宗派はあれど)キリスト教徒であり、文化的な背景が違うのは明らかです。
しかしなんかやっぱり、ちょっと窮屈ですよね、日本のクリスマスって。 できれば毎年帰りたいですもん、ヨーロッパ。

友人とパーティーを開けば「非リア会」になるし、バイトをすれば「ひとりなんだなあ」って思われるし、帰省すれば「家族と過ごすの?」って言われるし、夜景を観に行けるのは恋人がいる人だけだし、毎年中止のお知らせ流れて来るし。

マーケットは当日になると突然閑散とするそうです。みんな家に帰って、大切なひととゆっくり過ごすから。

当面日本のクリスマスの雰囲気は変わらないでしょうが、せっかく楽しむならみんなで楽しめるようになればいいのになあ、と思いました。
大切な人と今年はこんなことがあったね、来年もよろしくねって、馴染みの音楽を聞きながら好きなもの食べて飲んでちゃだめなんでしょうかね。

まあ、もちろんこっちにも「シングルデイ(独り身の日)」や「シングルウィーク(独り身週間)」などあるので、恋人いないことが全然咎められない訳じゃないですよ。

ギャラリー


▲マンデル、というナッツのお菓子がめちゃくちゃ美味しいです。お土産にはシュトレンを。(クリスマスのケーキ)


▲メリーゴーランドなどの小さなアトラクションも併設されていたりします。


▲選ぶ幼女は、どうしてこんなにキュートなんだろうか。


▲お店のお兄さんも、メリークリスマス!って言ってくれる。


▲夜はどこのマーケットもものスゴい人の量。肩車されている子供たちがぴょこぴょこ頭を出しています。


▲パンが器になったシチューも美味!


▲その目に初めて、クリスマスマーケットの光が映った瞬間。


▲とにかく、雑貨がかわいいのです。

きっと来年のクリスマスになれば、いつもと同じように恋人がいるいないでうつつを抜かすんだと思います。
世間のクリスマスソングに「もうそんな時期?」って笑って、バイト先の店長にシフト入れられたっていう友人の愚痴を聞いたりして、クリスマスになぜか別れるカップルをなぐさめたりして。

もう、息苦しいので、一緒にヨーロッパに逃げませんか?

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LIGインターン生のたかちです。LIGの自社メディア『温泉JAPAN』にて日本一周湯巡り旅を連載、現在はメディアディレクターです。お酒と温泉と写真が好き。

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