世界一周中の筆者が語る、日本人が英語を身につけたいなら絶対にインドに行くべき5つの理由

世界一周中の筆者が語る、日本人が英語を身につけたいなら絶対にインドに行くべき5つの理由

武重 謙

武重 謙

※本記事はDMM英会話ブログより転載・編集した記事です

こんにちは、武重 謙です。

英語を勉強していると「せっかくだから海外で実際に使ってみたい!」と思うことはありませんか? かといってアメリカ・イギリスは遠いし物価が高い。どこか、安くて、近くて、楽しくて、それでいて英語の勉強になるような場所はないのでしょうか?

私は現在、夫婦二人で世界一周の旅をしています。そんな私が一番おすすめするのは、「人の森」とも呼ばれる神秘の国 “インド” 
インドへ行ったことがある人が集まれば、インド談義が止まらなくなるほど話題が豊富な国、インド。取り憑かれたように何度も通い続ける人たちがいるインド。あらゆる宗教が交錯するインド……。

今回は、そんなインドが “英語を身につけたい日本人なら絶対に行くべき” という理由を5つご紹介したいと思います。

なぜ、英語を身につけたいならインドに行くべきなのか

1. インド人同士でも英語で話している

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インドの公用語はヒンディー語。なのになぜか、英語が浸透しているという事実があります。

インドという国を地図で見てみると、日本とは比べものにならないくらい大きな国です。その結果、北インドと南インドでは文化も言語もずいぶん異なります。その言語の違いはもはや方言とは言えないレベルで、お互い会話ができないなんてことも……。

インド憲法で「政府レベルの公用語はヒンディー語」とされているのですが、州なども含めた広義の公用語としては、なんと22言語もあるのです。もっとも、基本のヒンディー語ですらそれを母国語とする人はインドの人口の18%。こうなると、インド人同士といえどお互い会話できないのも頷けます。

そこで使われるのが英語。実際に国内旅行をしているインド人が、レストランの注文を英語でしているところを見たことがあります。英語を学ぶのにインドが不適切じゃないことがわかりますね。

2. 会話の相手に困らない!なぜならインド人はお喋りだから

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新しい言語を覚えるのに一番大切なことは何だと思いますか? いろいろな意見がありますが、私の経験上、それは「お喋りであること」だと思います。

5カ国語を自在に操るインド人に会ったことがあります。彼女は50歳くらいのおばちゃんでした。そして出会ってから別れるまでの約1時間、彼女はノンストップで「どうやって新しい言葉を学ぶか」という説明をしてくれましたのですが、彼女も「お喋りであることが大切だ」と話していました。

おばあちゃんは海外に行く機会が多かったそうなのですが、旅先でも喋りたくて喋りたくて仕方がない。文法なんて無視してとにかく喋り、喋っているうちに単語や文法が整理されていく。ある程度わかるようになってから、やっとその言語の入門書を読んだのだそうです。

また、アメリカンジョークでこのようなものがあります。

国連の議長に求められる素質は、インド人を黙らせて、日本人に喋らせるというものだ。

それほどまでにインド人はお喋り。内向的で、無口で、よく考えてから話すタイプの人よりも、考える前に口が動くような人の方が言語の習得は早いようです。

そんなインド人に紛れて、彼らを真似してお喋りになってみましょう。お喋りな彼らはお喋りな人に寛容です。胸を借りるつもりでガンガン喋ってみてはいかがでしょうか?

3. 路上で学ぶインド人の精神に感化される

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インドと言えば、貧しいイメージを持っている人も多いことでしょう。実際に多くの子どもたちが、その日の食事のために学校へ行かず、仕事や親の手伝いをしています。無料の学校もあるのですが、行っても腹は膨れない以上、行くことができないのです。

でも、彼らも英語は話せる。

基礎的な教育も受けず、マンツーマンの英会話教室にも行かず、それどころか本の1冊も読まず、それでいて英語を学び取る子どもたちがいます。その秘訣はどこにあるのかというと、 学びの源は “路上” にあるのです。

例えばお店の客引きをしつつ、路上で英語を話す人を捕まえて、少しだけ言葉を教えてもらう。最初は “My name is 〜” や “I love you.” など、即効性のある英語を覚え、少しずつ語彙を増やしていく。
ある程度覚える頃には英語を話せる友だちがいたりして、その友だちから急激に言葉を吸収していく。

日本語を話せるインド人も多くいます。私もインドを旅している際に「日本語を教えて」と声をかけてくる人に何度も出会いました。この学びの精神はインドだからこそ感じ取れることかもしれません。

4. 非ネイティブだからこそ、下手な英語に優しい

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さて、すごい勢いで英語を学び、流暢に英語を話すインド人ですが、彼らにとっても英語はやはり非ネイティブの言語、そのためカタコトの英語にもすごく寛容です。

これは実はとても重要なことで、英語ネイティブでないインドをオススメする大きな理由です。私が実際に世界中をまわってきた中で、英語ネイティブの国は「英語は話せて当然」という雰囲気があり、英語を上手に話せないと深い会話に付き合ってくれない印象があります。

ところがインド人はそうではありません。私はほぼ初対面の人に「君の人生のゴールは何なのだ?」と追求されたことがあります。それはそれは長い会話になったのですが、多少ぎこちない英語でも表情ひとつ変えず、じっくり聞いてくれます。英語を学んでいる最中の日本人にとっては、本当にありがたい文化ではないでしょうか。

5. 知りたくなることがたくさんある

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インドは同じアジア圏に属すとはいえ、日本とはまったく異なる文化を持つ国です。

私は世界一周の旅の途中、インドに4ヶ月以上滞在していましたが、それでも慣れることはなく、いつまでたっても「ん? これはなんだ?」「おや? あれはなんだ?」と疑問が湧き起こる毎日でした。

それどころかインドにハマる人は、何度も何度もインドへ足繁く通いますが、それでも「インドが分からない」と言います。そしてこの「なんだこれ?」という疑問や興味は、英語を話したくなる気持ちの最高のパートナー。無理して会話を作る必要なんてないのです。
ぶらぶらとインドを散歩して、興味が湧いたことは現地のインド人に聞いてみる。それだけで尽きることのない話題が生まれてきます。

また広大なインドですので、北から南まで、飽きることのない興味が散らばっています。北部の山中でチベット人の村を見るのも良し、首都デリーで混沌とした街を堪能するも良し、ブッダガヤで神聖な仏教の空気を吸うも良し、ゴアでリゾート気分を味わうも良し……。

あなたの好きな “インド” が、きっと見つかるはずです。

おわりに

バナラシの街並み

インドという国は異常に懐の深い国です。あらゆる宗教が入り乱れ、あらゆる人種が入り乱れ、超富裕層から、貧困の極地のような地域もある。すさまじい量の不幸が散見される国でありながら、生きていくことへのエネルギーに満ちた国でもあります。そんなインドでぜひ、学びの精神を感じ取ってみてください。

他のアジア諸国とは違う、という意味で「India is India」という表現をよく聞きましたし、私もよく使います。それほどまでにインドは独特な国なのです。

もしできるなら少し長い期間、例えば1ヶ月間、インドに滞在してみると、刺激の連鎖を満喫できるはずです。そして帰国するときには、きっとあなたの英語力も磨かれていることでしょう。

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urara Plluto担当うららのひと言
インドに行った著者だからこそ書ける内容ですね。知らなかったことだらけで、インドに行きたくなりました……。「文法なんて無視してとにかく喋り、喋っているうちに単語や文法が整理されていく。」日本にいるうちは、これを真似していきたいです!

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小説家志望。2012年に池内正三文学奨励賞を受賞し、その翌年、意を決して仕事を辞め世界一周の旅に出る。結局のところ文章を書くのが好きで、旅をしながらブログを中心に複数の媒体で記事を書くようになり、今に至る。

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