こんにちは、エンジニアののびすけです。昨年末にミュージカル「モーツァルト」を観に行ってから舞台音楽にはまっています。
先月末に、株式会社トークノートと弊社の共催でエンジニア向けの勉強会を行いました。私も運営に携わり、トークセッションでは私がモデレータとして前に出させていただきましたので、今回はその報告をしたいと思います。
「Developer Productivity 勉強会 Ⅱ」とは
「Talknote」「LIG」「Sansan」「nanapi」「Money Forword」というベンチャー企業が集い、各社から1名ずつ登壇していただき、最後にトークセッションで意見を交わすという会です。
人が少ない時代を経験しつつ成長してきたスタートアップということで、立ち上げ時から成長期、いろいろなケーススタディを知ることができました。60人くらいのWeb系企業関係者が参加してくださいました。
参考:急成長スタートアップにおけるDeveloper Productivity勉強会 Ⅱ
http://lig.connpass.com/event/10040/
アツい思いを持ったスピーカーたち
準備段階から今回のイベントは関わっていて、当日が楽しみでした。
登壇者は各社エンジニアの開発リーダーが大半だったので技術系の話がメインになるかと思いきや、組織論的な話から情報発信の話といった“エモい”話が多かったです。
登壇内容を、写真やスライドと合わせてご紹介します。
「共感力が低いエンジニアのための、とあるスタートアップの現場の話」 by 藤井 拓也 氏 (トークノート株式会社)
まずは、共同主催の株式会社トークノートから藤井さんのご発表。
会社として人数が少ない時代にどのように立ち回ってきたか、エンジニアは開発に集中したいのにその他のこともやらなければならないというジレンマなど、「生じる問題とそれに対してどのような施策をしてきたか」というお話をしていただきました。
「業種間の中間やどちらにも当てはまらない位置にある仕事をどちらがやるか」「非エンジニアから見たときにエンジニアが何をしているか分からない」「どうすれば各業種で理解が深まるか」などは、弊社でもよくあり、大半の企業でも発生している問題な気がしてすごく共感できました。
各時代の問題に対応して成長してきたトークノートは、とても柔軟な考えの組織だと感じました。今後技術や状況の変化が予想される中で生き残っていくには、「柔軟な考えを持つこと」は重要な要素だと思います。
「知識と想いをオープンにしよう!」 by 増山 大輔 氏 (株式会社マネーフォワード)
私も利用しているMFクラウドシリーズを運営している株式会社マネーフォーワードの増山さんのご発表。
情報発信(アウトプット)に関するお話でした。エンジニアが社内で情報発信をすることのメリットや意義、それを可能にするプラットフォームとしてQiita:Teamとマネーフォーワード社内での運用方法の紹介をしてくださいました。
弊社でも、ちょうど今回の勉強会と同時期くらいにエンジニア内でQiita:Teamの運用を開始しています。
私が主導でQitta:Teamの運用などを推し進めてますが、文化として定着するまでにはハードルがいくつもあるなぁと実感しています。投稿しやすい雰囲気を作る必要性や、メリットを感じさせる取り組みだったりはとても参考になりました。
ご自身でもおっしゃっていたのですが、Qiita推しすぎてQiitaのステマみたいになってました(笑)しかし、それくらいQiitaをおすすめしたい気持ちはすごく分かります。
エンジニアがこういった取り組みに力を入れている企業は、外部に対しての技術力ブランディングに長けていると思います。技術で売っている企業ならば、こういう見せ方を意識するのは当然だと思いますが、弊社も含めてまだまだできているとは言い難いです。マネーフォーワードのような意識付けを目標にしたいですね。
「新卒で即戦力なエンジニアになる」 by 奥津 氏 (株式会社nanapi)
生活の知恵が集まる情報サイトnanapiを運営している株式会社nanapi所属で私の大学同期の奥津さんのご発表。
nanapiに入社して新卒社員ながら即戦力になるために心がけたことを紹介してくださいました。エディタやツールを新しく覚えるときやペアプロを行うときの話。
また、ここでもやはりアウトプットの重要性の話があり、増山さんの話に繋がる部分があるなと感じました。
私も新卒社員なので、同じ目線で話を聞いていましたが、環境はとても大事だと感じました。
nanapiはそういった成長できる環境が整っていて、ステップアップに繋がる企業だと感じました。弊社もnanapi同様に新人研修という明確な制度はないですが、最初から現場で働けるというのはとてもメリットに感じていて、大手企業に行った友人の話を聞くと差が歴然としています。
やりがいを求めてWeb業界を目指すならば、50人規模前後のベンチャー企業はすごくおすすめだなと改めて感じました。
「LIG採用今昔物語」by 高遠 氏 (株式会社LIG)
弊社CTOのづやさんのご発表。登壇自体が初めてだったらしくとても緊張していました。
成長している企業はいつのタイミングでも求人活動を行っています。Web系企業ならば常にエンジニアを募集しているでしょう。
また、どんな企業でも成長フェーズによって採用したい人、求める人材のスキルセットなどの条件の移り変わりがあると思います。LIGでは各フェーズでどのような人を採用してきたかという採用今昔物語を語っていました。
弊社の社員が見守るなかで採用の話をするのはなかなか言いづらい側面もあったと思いますが、うまくオブラートに包んだ感じで話をしていました。各フェーズにおける課題点と、それを補うための採用の対応付けを聞けたのは面白かったです。
フェーズによって求めるスキルセットは変わるけど、いつも一貫している思いとしては“一緒に働いたら楽しいだろうな、と思える人”があります。そういう人を弊社では求めています。
「拡大フェーズのチームが生産性を上げるには?」 by 藤倉 氏 (Sansan株式会社)
名刺管理アプリで有名なEightを運営しているSansan株式会社の藤倉さんのご発表。
拡大フェーズのチームは、小さい規模で実行していたことをチームが大きくなったときにも、そのままのやり方でなんとなく進めてしまうそうです。そうすると、なんとなくゆとりが生まれたという錯覚に陥ります。人数が増えて規模が大きくなったにも関わらず方法を変えないのであれば、生産性が下がっているかもしれません。
成長して人を増やしつつも、生産性を下げずに上げていく上でSansanで気をつけたことを紹介してくださいました。
“成長期は馬力のあるエンジニアが引っ張っていき、なんとかやってこれたけれど、人が増えてくると混沌としてくる”という話があったのですが、これもWeb系スタートアップあるあるな気がしました。
どのように対応していくかは、チームの成長にとってすごく大事なことです。発表内容に優劣はないと思いますが、個人的には一番刺さった内容でした。
プレゼンの中で「自律」というキーワードがなんども出てきて、Sansanでは個人やチームが自律して行動できることを特に意識しているという藤倉さんの確固たる思いが伝わってきたプレゼンでした。
登壇者全員参加のトークセッション!
登壇者の皆さんの発表内容をもとに、共通しそうなテーマを話題として振り、各社や個人の意見を述べてもらいました。テーマは情報共有、体制、採用の3つにしました。
トークテーマ1:情報共有
組織が抱える課題について、どのように対応しているかという話を聞かせていただきました。
Sansanの藤倉さんは“チームや個人に任せる”という主張だったのですが、トークノートの藤井さんの話にもあったように、業種をまたぐと“何をやっているか分からない”という主張もあり、考え方の違いを見ることができて面白かったです。
トークテーマ2:体制
各社を成長に導いた体制作りや新しくメンバーを迎え入れる際に気をつけていること、制度などの話を聞かせていただきました。
各社やっていることが違うので、それぞれの視点で話を聞けてお互いの企業にとって参考になる意見交換ができたと思います。
トークテーマ3:採用
弊社のづやさんの話にあった内容を他社にも聞いてみました。
昔はどういった人を求めていて、現在まで移り変わってきたのか、将来的にどんな人を採用していきたいか、といった内容です。づやさんの発表が一番質疑応答が活発だったので、採用については今回の参加者が気になっていた点なんだと思います。
同じ課題でも組織や立場が違うといろいろなアプローチになるんだなぁと思いつつも、共通する部分もあり、聞いていて飽きないセッションでした。
このセッションのモデレータは私が務めました。モデレータは初めてということもあり、探りながらな感じにはなってしまったのですが、登壇者の皆さんのおかげで有意義な会にできたと思います。
懇親会
最後に懇親会です。Sansanの藤倉さんに乾杯の音頭をとっていただきました。
トークセッションでも話をできなかった内容や、参加者の方々の意見などが飛び交い、お酒も入ってるということでとてもアツい会になりました。写真を見て改めて感じますが、いい雰囲気ですね。
今回のイベントで感じたこと
成長してきた企業の裏側には楽しいことだけではなく、今回話していただいたような悩みやジレンマがたくさんあることを知ることができました。
その課題が自分の組織や自分に当てはまらないものも、もちろんありますが、共通する部分もあり、LIGの社内でも生かせること、自分が将来組織を作る際に参考になりそうな内容もたくさんあり、とても有意義な会でした。
参加者の方や登壇者、スタッフの方々など関わった方みんなが少なからず同じような感覚を得ていたら幸いです。
LIGも自分も成長しつづけるために、思考を止めずに前向きに歩んでいく必要があると思いましたし、これからもそうして行こうと思いました。
最後に、弊社では楽しく一緒に働けるメンバーを募集しています。一緒にわくわくをつくりましょう!
それでは!
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