事故物件で実際に1ヶ月間働いて気づいた5つのメリット・デメリット【総まとめ】


事故物件で実際に1ヶ月間働いて気づいた5つのメリット・デメリット【総まとめ】

こんにちは、LIGのヨシキ(@moriri_nyo)です。

yoshiki_1 人物紹介:ヨシキ
株式会社LIGでライターをやったり編集をやったり企画をやったりしている。マルチタスクの化身。

 

映画プロモーションの企画の関係で、ここ1ヶ月間ほど宇都宮のホテルの一室(事故物件)で仕事をしています。
 
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会社からは「それが終わり次第すぐ戻れ」と言われているのですが、事故物件での生活が快適すぎて、正直もう帰りたくありません。
 

だからこのまま居座る気でいたのですが……
 

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後輩のディレクターが、僕らを連れ戻しに部屋まで来てしまいました。

事故物件に居座り続けることは難しいらしい

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さっきからずっと、マジなトーンで詰められています。

moeko_2 人物紹介:もえこ
ヨシキの後輩で、事故物件シリーズのディレクター。上司の部屋に勝手にペッパーと檜風呂を設置する話など、何かと大変なネタ系企画を大体なんとか実現してくれる。マルチタスクの権化。

 

moeko_3 「ヨシキさん、いつまで会社の経費で事故物件に居座る気なんですか。だいたいこの企画、最初から3人も必要なかったでしょ。
 
 

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(※事故物件滞在中の社員たち。写真左から菊池ツベルクリンヨシキ
 
 

yoshiki_3 「まぁ、ほら、3人によるユニット活動的なコンテクストが・・・」

moeko_3そんなもんありませんよ。そういえば、他の2人はどこ行ったんですか。まだ就業時間中ですよね?」

yoshiki_3 「この時間なら、近所のガストにいるんじゃないかな」

moeko_3 「・・・3人とも仕事なめてんすか。

 

もえこの怒りはハンパではないようです。どうやら僕らが勝手に宿泊延長しようとしているせいで、ホテル側とややこしい話し合いも発生しているみたいです。

ディレクターって本当に大変な仕事ですね。

事故物件で働いて気づいた5つのメリット

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しかし、僕らとしてもせっかく見つけた「事故物件」という名の楽園。そう簡単に帰るわけにはいきません。

ここはビジネスマンらしく、「事故物件で仕事する5つのメリット」をプレゼンして、納得してもらうしかありません。

1. 都合が悪い会議への参加を避けられる

人が集まれば、どうしても無駄な会議は増えてしまいます。しかし最初からオフィスにいなければ、会議に呼ばれる回数は激減します。これで業務は大幅に効率化。

もちろんSkypeやハングアウトなどを使ってのビデオ会議には出席しますが、面倒くさい内容の場合は通信環境のせいにすれば、不参加や途中退席し放題。これで時間もストレスも大幅に軽減されます。

 
yoshiki_3 「ビデオ会議なら、途中で逃げても物理的に追いかけられないからね」

moeko_3完全にクズの発想ですよね。

2. 煩わしい人間関係から解放される

オフィスで仕事をしていると、周囲の話し声などが気になってしまい集中できないことがあります。

しかしオフィスにいなければ、「いまこのタイミングでそんなこと聞く!?」という相談に巻き込まれることも、「コミュニケーション総量を増やすことが使命」とばかりに開催されるイベントなどに強制参加させられることもありません。常に自分のペースで仕事ができます。

 
yoshiki_3 「まさにコミュニケーションの断捨離、ミニマル化」

moeko_3 「これもう、単純に会社員生活が向いてないだけですよね?」

3. Wi-Fiがとにかく速い

事故物件とはいえ、高い回転率を誇る人気ホテルの一室。各種サービスやアメニティはもちろん、各フロアでWi-Fi環境が充実しています。しかも速い。

平日の夕方に部屋でネットやってる宿泊客なんて僕らぐらいしかいないので、通信ストレスゼロです。

 
yoshiki_3 「ぶっちゃけ、LIG本社よりWi-Fi環境よいと思う。どういうこと?」

moeko_3 「それ、私じゃなく管理課とかに直接文句言ってください」

4. 清掃が毎日入るので、常に清潔・快適

オフィス兼居住空間だった今回の事故物件。個人的に一番大きかったのが、(ホテルなので)清掃が毎日入ることでした。

ベッドメイキングやアメニティの入れ替えなど、常に最高に清潔な環境で仕事と生活ができるというのは、精神衛生上とても重要でした。
 

yoshiki_3 「部屋が汚いとお互いの心も荒むと思う。共同生活を送るうえで、これは大きかった」

moeko_3 「たしかに3人とも、オフィスのデスクも生き方も何か汚いですもんね」

5. 徒歩0秒という最高の立地

起きてから寝るまで、全ての時間で仕事ができるという最高の労働環境。ベッドも風呂もトイレも徒歩0秒なので、普通に会社に泊まるより、はるかに清潔ではるかに快適な生活です。

寝る以外の全てのパラメータを仕事に振り分けられます。もう最高。
 

yoshiki_3 「朝5時まで働いても、朝10時に目が覚めれば睡眠5時間で19時間稼働できる! 嬉しい! 最高!」

moeko_3上野に帰ったら一回一緒に病院行きましょう。

甘くて美味しい「とちおとめ」を食べさせてみる

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・・・頑張ってプレゼンしてみたものの、あまり納得している様子ではありません。
 
こんなときは栃木名物「とちおとめ」を食べさせてみましょう。
 
 
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moeko_3 「うん、甘くて美味しい。

yoshiki_3 「よかった」

moeko_3 「で? デメリットは?」

yoshiki_3 「え?」

moeko_3 「事故物件で働くことのデメリット教えてください。無いわけないですよね? それで公平に判断しましょ?

事故物件で働いて気づいた5つのデメリット

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「とちおとめ」が甘くて美味しいぐらいでは、話をうやむやにはできませんでした。仕方ないので、デメリットについてもプレゼンしてみることにします。

1. 本社(上野)から中途半端に遠い

重要な会議などがある場合、やはり本社に行かなければなりません。実は宇都宮・上野間は、鈍行で約1時間50分、新幹線ならわずか40分という距離感。

経費で定期を購入させられ、朝9時からの会議に何度も呼ばれました。つまりこれ、単に朝がつらい。
 

yoshiki_3中途半端な距離ってよくないと思った」

moeko_3 「(これ、実家暮らしの私の通勤時間と、あまり変わらないな・・・?)」

2. 一度もめると、けっこう事態がややこしくなる

基本的にはチャットなどで「文章」によるコミュニケーションを図るため、発言の感情のトーンがわからず、冗談なのか本気なのか判断しづらいケースがわりと発生します。特に意見に相違がある場合、どの程度の文量で説得すればいいのかわからず、ついついやり取りが長文化してしまいます。

ビデオチャットも会議をするためのツールという側面が強く、気軽なフェイストゥフェイスの重要性を改めて実感。もめるともう、すごいややこしいことに。
 

yoshiki_3 「特に謝るときが難しい。逆に怒らせたらどうしよう的な不安が常にセットになる」

moeko_3 「だからってコミュニケーションそのものを拒絶するのも、どうかと思うんすけどね」

3. 会社のメンバーと距離感が生まれる

物理的な距離をとることで煩わしいコミュニケーションからは解放される一方、明確に距離感というものが存在してしまうのも事実。密度が違うので仕方ないと思いつつも、どういうノリで接すればいいのかわからず、難しさを感じることに。

そんなわけでコミュニケーションが怖い。やっぱり霊より人間関係が怖い。
 

yoshiki_3 「全社員に案内があった“送別会のお知らせ”がこなかったときは、マジでいじめかと思った」

moeko_3 「自分から進んで孤立してる割に、そういうのは気にするんですね・・・」

4. 駅前は圧倒的に餃子屋ばかり

宇都宮で生活する以上は当然餃子をたくさん食べるつもりでいたものの、想像以上に駅前が餃子屋ばかりでした。

ファーストフード店などもあったのですが、晩御飯には米を食べたいと思うと、選択肢はほぼ餃子屋になります。仕事もあるからと、ビールも飲まずストイックに餃子定食を食べる生活が続きました。
 

yoshiki_3 「宇都宮って、ご飯食べるところが充実している繁華街まで、20分ぐらい歩くんだよねぇ」

moeko_3 「ほぼ1日中ホテルにいるんだから、それぐらい歩いてください。

5. 怖い

なんだかんだで事故物件です。普段は全然気にならないのですが、何か物音がしたり廊下から話し声が聞こえてきたりすると、「あれ? これもしかして霊?」と思わざるを得ません。もともと金縛り体質なのでよく金縛りにあうのですが、さすがに事故物件でのそれは普段よりだいぶ怖かったです。
 

yoshiki_3 「何もないはずなのに全身に電流が走ったようなこともあったんだよね」

moeko_3 「なんかもう、逆に聞きたいんですけど、なんで帰んないんですか?

エピローグ 〜宇都宮の日々の終わりに〜

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事故物件で働くことのメリット・デメリットを比較してみたのですが、メリットの大半はカネの力に頼るところが大きく、デメリットの大半はいろんな意味で健康によくないことがわかったので、やっぱり上野に帰ることにしました。

ありがとう宇都宮、さようなら宇都宮。僕らは決して忘れない。宇都宮で過ごした最高にアツい冬と快適なホテルライフを

そして僕らは事故物件を去る

moeko_3 「さぁ、荷物もまとめたし、行きましょう。だいたいホテルなんか経費じゃないと住めるわけないですしね」

yoshiki_3 「そうだね。この部屋とも今日でお別れか・・・。そういえば霊能者の人から聞いたんだけど、自殺者の霊は基本的に成仏できず地縛霊のようになるので、何年経ってもその場所から離れることができないんだって」

moeko_3 「それってもしかして、成仏できない霊が寂しがって、宿泊客を帰してくれなくなるとかの話ですか? あ! だからあんなに帰りたくないって思ってしまったとか・・・!?」

yoshiki_3 「どうだろう。今のところ特に何も感じないから、僕らはたいして歓迎されてなかったのかもしれない。まぁ、逆にそれでよかったんだろうけどね」

moeko_3 「そうですよね・・・。あれ、そういえば他の2人は!? もうとっくに就業時間を過ぎてるのに・・・!?」

yoshiki_3 「大丈夫。きっとまだガストだよ。僕ら、毎日だいたい12時間ぐらいいたから。

moeko_3 「・・・3人とも、仕事なめてんだろ。

 

 

 

 

 

 
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宇都宮事故物件サテライトオフィス編

〜fin〜

 
 


 
 
【宇都宮事故物件サテライトオフィス編】


この記事を書いた人

ヨシキ
ヨシキ メディアディレクター 2014年入社
ヨシキです。かつてLIGの3代目広報を担当しておりました。
イノベーティブな存在を目指し、大きさ以上に大きく進化しながら、LIGを再発明したいと思います。