『退けば老いるぞ。臆せば死ぬぞ』守りに入るのは100年早いよね。

『退けば老いるぞ。臆せば死ぬぞ』守りに入るのは100年早いよね。

Go Yoshiwara

Go Yoshiwara

こんにちは、LIGのゴウです。

タイトルは愛してやまないBLEACHより拝借させていただきました。

 

さて、著名ブロガーで友人(と俺は思ってる)のイケダハヤトさんが色々とLIGブログに指摘をくれました。

サラリーマンブロガーの記事が超つまらない理由

いや、LIGブログは良くできてますよ。オウンドメディアとしては日本一だと思います。編集もうまいし、マネタイズもうまいです。

でも、決定的に「面白くない」んですって。

何かと言うと、会社員は「攻められない」んです。会社を、同僚を、クライアントを、自分を、守らないといけません。彼らは誰も傷つけることができません。

サラリーマンは、「愛」を含めないと、刃を振るうことができないんです。LIGの記事は愛に溢れていますが、それは模倣可能で、もはやコモディティなんですよ。

いやー、本当にありがたい指摘です。俺も最近まずいなぁと危機感を感じていたことを、公に先に指摘されてしまった感じです。

まぁ、もちろん全部を肯定する訳じゃなくて、LIGブログにはLIGブログなりの狙いとかもあるので、その辺りも含めて一応反論?しておこうかなと。

(13年くらいブログ書いてますが、アンサー記事書くの初めてだなw)

 

LIGの大半の記事は誰かの役に立つために書いてます

まずLIGブログを立ち上げたときからのコンセプトがありまして、今でこそオウンドメディアとか言われてますがそんな言葉もなかったようなときに以下のことを考えてました。

  1. 【教育】自分たちの学んだことや技術を、記事としてアウトプットをしよう
  2. 【営業】自分たちのやれることを伝えて、仕事を貰おう
  3. 【採用】一緒に働きたいと思ってもらえるような情報を発信しよう
  4. 【収益】ブログで直接収益を上げよう
  5. 【ファン】上記4つの活動を通じて、LIGのファンをつくろう

①教育として

LIGでは全社員が月に一本、自分が仕事で学んだことや気がついたことなどをブログ記事として書くことを義務付けています。これは、インプットだけでなくアウトプットをすることで自身の理解を深めるという教育的効果を狙っています。

人は「1」アウトプットするためには、「10」インプットする必要があると思っています。なので、技術系の記事などでそれこそ何万人にも見られるような記事を書くとなると、下手なことは書けないわけですね。みんな記事を書くときには、より深く調べて、理論建てて、わかりやすく、簡潔にまとめようとしてくれます。

このプロセスによる教育的効果は非常に高い。

という訳で、まずLIGブログ一つ目の狙いは、実は社員の教育にあるのです。そしてその教育のための記事が、インターネットを通じて、困っている誰かの役に立ってくれたら、こんなに嬉しいことはないのです。

②営業のツールとして

無名で小さなWeb制作会社が、仕事を請け負うためには営業をしないといけません。でも、営業ってすごく面倒くさい。というか、「買いませんか?」と言い続けるより、「売ってください」と言われたい。そういう想いからLIGブログを立ち上げました。

では、どうすれば「売ってください」と、お客様の方から声をかけてもらえるようになるか。

これはもう、自分たちの活動や、できること、考え方を伝え続けるしかないのかなと思ったんですね。で、そこでLIGブログです。ブログを通じて、社員ひとりひとりが自分たちの学んだことを記事にするわけです。それがほぼイコール「できること」や「考え方」を伝えることになるわけです。

LIGブログは、立ち上げ時から今でもずっと、自分たちのやっていることやできることを伝え続けているだけなのです。つまり、ずっと世の中に対して自己紹介をしているようなものなのです。

おかげ様で、LIGブログを読んでお仕事を依頼したいな、という方々から毎日多くの問い合わせをいただいております。ありがたいです。感謝です。

そして、我々はずっと自己紹介をし続けているので、問い合わせをいただいた方々は本当によく我々のことを知ってくれています。営業活動において、こんなにもありがたく、嬉しいことはないんですね。

これが、LIGブログ2つめの狙いです。

③採用ツールとして

3つめの狙いは採用です。

営業とほぼ同じなのですが、「この会社に仕事を頼みたい」と思ってもらうと同じように、「この会社で働きたい」と思ってもらうことが重要なんですね。

「できること」や「考え方」を伝え続けて、それに合いそうだなと思ってくれた人だけが、「一緒に働きたいです」と応募をしてきてくれる。企業と個人の相性、マッチングが重要な採用戦略において、企業側がずっと自己紹介をし続けていると、このあたりが非常に効率良くなってくるんですね。

面接していてもよく「大体ブログで読んでいるので、社内のことは知っています」と言われるのですが、これって凄く嬉しいんですね。面接で説明する前に我々のことを本当によく知ってくれている。ありがたい話です。

④ブログで収益を上げる

これは、やりはじめたときに強く意識していたわけではないです。

上記3つ、教育、営業、採用がメインで、その上で「ブログで飯が食えたら最高だな〜」なんて思ってたくらいだったのですが、100万PVを超えたあたりから徐々に収益が上がり始めました。

これは、予想外でもあったのですが、いやー、意外とちゃんとやればブログってお金を稼げるんですね。でも、ちゃんとお金を稼げるようになったからこそ、しっかりとしたコンテンツを作ることができるわけですし、そもそも収益が上がらなかったらいくら教育、営業、採用に寄与してるとは言え、健全な形で続けることは厳しかったと思います。

今ではLIG全体においても、少なくない収益基盤となっているので、本当に嬉しい限りです。スポンサーの皆様、本当にありがとうございます。

ただ、元々コーポレートサイトとして立ち上げたウェブサイトに、他社(場合に寄っては競合)の広告が出るってのはなかなか勇気がいる決断でした。いや、嘘です。勇気がいるっていうか、そんなことやってる会社やホームページを見たことがなかったので「マジうけるなw」と思ってやってました。

⑤ファンをつくるということ

さて、上記4点を狙って立ち上げ、運用してきているLIGブログですが、その全ての活動において共通しているのは「ファンをつくる」ということ。

そのために、社員ひとりひとりが積極的に顔を出して、自己紹介をして、それぞれの活動を伝え続けているわけです。

会社組織って、大体社長の顔と名前はぱっと出てきますが、それ以外の社員の顔と名前ってなかなか出てこないと思うんですね。LIGはそれをなくしたいなと。社員ひとりひとりの顔と名前を覚えてもらって、欲を言えばそのひとりひとりにファンがいて、そしてその社員の活動を応援してくれる。そんな組織にしたいなと思っているんです。

なので、常に「自己紹介」をしないといけないわけです。

自分の顔と名前を覚えてもらう、活動を知ってもらうことが、ファンづくりの第一歩なんですね。それを繰り返していくことで、社員ひとりひとりが自己紹介を続けることで、その集合体であるLIGの自己紹介につながるわけです。

成功したからこそ、変えないといけない

手前味噌で恐縮ですが、LIGはオウンドメディアとしては成功したと思います。

そもそも、そういう概念がなかったときに立ち上げ、周りからオウンドメディア、インバウンドマーケティングの成功事例として語られることも多くなりました。ありがたいことです。

そして、今でも毎日社員が書いてくれている技術のアウトプット記事は、誰かの役に必ず立っているし、価値はあると思っています。これは、今後も絶対に続けていこうと思っている部分です。

ただ、それ以外の所でチャレンジがなくなってきているのも確か。

これに関しては俺も非常に危機感を抱いています。それをイケハヤさんに指摘されたので、ドキっとしました。良いとこついてるなぁと。

LIGブログを立ち上げたとき、技術系記事だけだと真面目過ぎてバランスが悪いので、もっと笑いによったことを色々やりたいねと、幼なじみでLIGの企画で秒速結婚したの紳さんと良く話していました。ただ、実績もなく、何も指標がない中での運営だったので、とにかく色々なことをやりました。今に比べたら全然PVもなかったし、どれが当たるかなんて分からないので、色々なことにチャレンジしていたんですね。

そのうち、色々やっていった中で「伝説のウェブデザイナーを探して」という記事が話題になってくれたりして、徐々にヒットをつくることにたいしてのコツを掴んでいきました。

 

そして今。月間600万PVという規模になり、社員も90人ほどまで増え、事業もウェブ制作だけでなく、転職サービスゲストハウスコワーキングスペースの運営など、多岐にわたるようになりました。

そういった中で、「これまで培ってきたLIGというブランドを守っていこう」という考え方が、明言せずとも空気感として現れるようになってきてしまっていたなと感じています。もちろん、その考え方は非常に大切です。もちろん俺も守りたい。ただ、それにより「チャレンジしよう」という気持ちも薄れているなぁと。

これは、社員の誰かを責めているとかではなく、そういう攻めの気持ち、チャレンジスピリットを与えられていない社長である俺の責任だなと。

 

そんなことを最近考えていて、マジでもっとチャレンジして、ぶっ壊して、次に進んでいかないといかんなーと思ってた矢先にイケハヤさんに指摘されたので、いやー、まいったなと。すごいね。どんだけLIGのこと好きでいてくれてるのよ。

 

タイトルにもある通り、退けば老いるだけなのです。

臆したら死ぬだけなのです。

まだ、創業して数年しかたっていないLIGが、この程度のメディアで守りに入るとか、100年早いのです。

もっと、もっと大きな目標を持って、Life is Goodを体現できるように、全力でまい進するべきなのです。

 

変化を恐れるな。

昨日の自分を超えて行け。

成功に甘んじるな。

 

世の中に役に立つ記事は、これからも書いていきましょう。

もっと、人の感情を揺さぶるような記事も書いていきましょう。

自分たちが本当に好きなことをやって、その生き方を発信していきましょう。

そして、多くの人を巻き込んでいきましょう。

世の中をGoodな方向に変えていきましょう。

 

よーし、もっともっと頑張ろー!

 

以上、ゴウでした。

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1982年生まれ。信濃中学校卒業。フリーターとして23歳まで様々な職業に従事し数々のスキルを身につける。ウェブデザイナーとして活躍したのち、25歳で起業し代表取締役に就任(会長を経て2022年に退任)。自然あふれる場所で生まれ、アウトドアスポーツをして育ったが故にITの道を志したが、近年、再びアウトドアな環境、遊び、生き方を模索して長野県に移住。わくわくするものをつくり続けていたい。

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