こんにちは! 道端でおばちゃんに手相を見てもらった際に、手相を見ずに「世の中ね、たくさん笑って、先に謝ればすべてOKよ」とアドバイスをいただいた、エディターのさえりです。
前回、前々回と「伝わる文章シリーズ」をお届けしてまいりましたが、今回は世に想いを伝えるために有効なツール「Twitter」についてお話しできればと思います。
みなさんはTwitterをどのように使っていますか?
「Twitter歴は長いけど、なかなかTwitterのフォロワーが増えない……」「やってはいるけど、仕事関係のURLを流しているだけになっている……」という方も多いのではないでしょうか? 今やTwitterは「趣味」以外の使い方もできるようになり、Twitter経由で知り合いが増えたり、仕事をもらったりする時代になりました。
個人的には、「何かを“伝えたい”という目的を持っているならば、Twitterのフォロワー数は最低でも1000人は必要だ」と考えています(もちろん、数だけが指標になるわけではありません。あくまで目安としての1000人です)。フォロワーのいないTwitterは読者のいないメルマガと同じ。情報をいくらせっせと提供しても、読者がいなければ誰にも届かないのです。
わたしもメディア関係者としてTwitterを活用すべく、会社用アカウントを4ヶ月前に作成し、無事フォロワーが1000人を超えたところです(2015年6月現在)。決して驚くような速さ……というわけではありませんが、1からアカウントを意識的に運営してみたので、この4ヶ月にわたしが取り組んだことをお伝えできればと思います。
伝えたいことがある人は、よりその想いを届けるキッカケとしてTwitterを意識的に運営してみてはいかがでしょうか?
なお、Twitterくらい好きに使いたいという方、「ファボってなに? リツイートって?」という方、1000人以上のフォロワーがいるアルファツイッタラーさんは対象ではありませんのであらかじめご了承ください。どうか皆々さまのお役に立てますように。
目次
目的をもってTwitterを運営するために
もしあなたがライターなら、Twitterによって自分の書いたものが多くの人の目に触れるようになれば嬉しいですよね。ライターに限らず、自分のプロダクトを知ってもらうことが仕事によりよい影響をもたらす場合は多いはずです。多くの人に気軽に情報を届けることができれば、イベント集客や、自分たちの活動内容を知ってもらい協力者を募ることも可能です。
もし「伝える」をメインにTwitterを使うとすれば、好きなことだけを書いていたプライベートな使い方とは少し違う3つの意識を持ってください。
多くの人に届ける意識
何かを伝えたいなら、届ける相手が必要です。Twitterの投稿は、「誰かに届けるための文章」になっているでしょうか? より多くの人に、あなたの考えや活動を知ってもらうためには、届ける相手がいることを覚えていてください。
(伝わる文章に関してはこちらの記事で→「文章力を向上させて、伝わる文章を書くために気をつけたい5つのポイント」)
届けたい人に届けるには準備が必要
「面白いことを書いていれば、勝手にフォロワーは増えるんじゃない? そんな意識的にフォロワーを増やす必要があるの?」と思う人もいるかもしれません。
たしかに世の中には面白い人がいて、たまたま誰かの目に留まり、爆発的に広がっていくこともあるでしょう。でも「たまたま誰かの目に留まり」のキッカケをつくるためにも、やはりフォロワー1000人くらいまでは意識的にTwitterを運営してみるのが良いかと思います。
届けられる母数が多くなれば、たくさんの人に読んでもらえる可能性もグンと広がります。ただし、たとえ1万人のフォロワーがいてもフォロワーが卵アカウント(初期設定のままであるTwitterユーザー、つまりアクティブでないユーザーのこと)であれば、意味がありません。自分の情報に興味をもって読んでくれる“読者”を多く集めるよう、意識的に運営してみてください。
ツイッターは自分の持っている “メディア”である
少し大げさな言い方をしますが、Twitterは自分が運営している“メディア”だと思ってください。フォロワーは読者です。
あなたは一体どんなメディアを運営したいのでしょうか? 正解はありませんが「自分はこういうメディアをやって、読者に○○を届けたい」と思うことができれば、あなたのTwitterはより読者に好かれるようになるかもしれません。
フォロワーを増やすために
次に、今日からはじめられる具体的なステップをご紹介いたします。
個人的に行ってきたことの総括なので、必ずしも正しいことばかりではありませんが、ぜひ参考にしていただければと思います。では内容を詳しく見ていきましょう!
1. 自分の発信したいものを知る
まずは自分の発信したいものを考えてみてください。自己ブランディングしたいなら、自分の突出したキャラクター要素を知るのもいいかもしれません。自分が運営するメディアにどんな特徴を持たせるか?という意識で考えてみてください。
わたし(@saeligood)の場合
総合して「文章」と「LIG」という2点を中心に据えました。
- 自分たちの作ったコンテンツをより広く知ってもらいたい
- 発信が得意でないライターさんの役にも立ちたい
- 「LIGのさえり」は“文章”に関連している人だと知ってほしい
- LIGMOチームのブランディングにも貢献したい
- LIGの様子を発信したい
《ポイント》 「何のためにフォロワーを増やしたいのか?」を考えておく。 例)自分の記事を読んでほしい、自分のプロダクトを見てほしい、知ってほしい活動がある |
2. プロフィールを変える
プロフィール写真は「顔や、その人のキャラクターがわかるもの」を載せることをおすすめします。自分が読者に与えたい印象に近いものを選ぶと良いかもしれません。
たとえば、「本好き」をアピールしたいなら本を読んでいる自分の写真を、明るい人柄なら笑顔で爽やかな写真を。人は見た目が9割という現実世界でのルールを、Twitterでもぜひ取り入れてみてください。なお、プロフィール文も同じく「ひとめで自分の情報がわかるもの」に設定するといいでしょう。
《ポイント》 プロフィール写真をすぐに見返しましょう! プロフィール文は名刺のような意識で編集してみましょう。 |
3. 興味関心分野の近いユーザーをフォローする
上記の2点が明確になれば、自分を知ってもらうためにもフォローしましょう。
「フォローを増やしたくない人」の中には、タイムラインに見たい情報が流れてきても見えなくなってしまうから嫌だという方がいますが、どうしても見たいアカウントは、リスト機能で管理しましょう(参考:Twitterリストの使用)。
先述したように、質の悪いフォロワーを増やしても双方にメリットはありません。せっかくなら、自分の発信した情報を喜んでくれる人、そして自分の発信したいターゲット層にあたるフォロワーを増やしましょう。
「でも誰をフォローすればいいのか?」と思った方は、まずは無作為にではなく、以下の特徴をもった人をフォローしてみてください。
- 自分が発信したいことと似ているジャンルのユーザーをフォロー
- その人をフォローしているユーザーをフォロー
- その中でも、できればRTやお気に入りをよくしているユーザーをフォロー
このような人たちであれば、無作為にフォローするよりも、あなたが発信する内容にも興味をもってくれる可能性が高まります。なお、RTやお気に入りをよく押すユーザーはTwitterを活発に使っているため、あなたの投稿を気に入ってくれた際にはより多くの人に広めてくれるトリガーとなり得ます。
わたし(@saeligood)の場合
以下の特徴を持った人を中心にフォローをしました。興味関心分野が近いからか、多くの方がリフォローしてくれました。読んでいて勉強になる情報を流してくれる人も多くいるので、とても助かっています。
- 興味のあるユーザー
- LIGの情報をツイートしているユーザー
- 公式LIGアカウントをフォローしているユーザー
- LIGMOのメンバーをフォローしているユーザー
- わたしの書いた過去記事を読んでくれたユーザー
- 文章力について悩んでいるユーザー
《ポイント》 自分の発信したいものに興味のありそうなユーザーを見つけ、フォローしていく。 その際、Twitter活用度も併せてチェックするとなお◎ |
4. フォローの整理はこまめに
週に一度、フォローした人の見直しを行ってください。
1週間フォローし続けていても、こちらに興味をもってくれない人(リフォローされない)であれば、今後も興味を持ってもらえない確率が高いです。潔くフォローを解除することをおすすめします。
加えて、フォロー数 > フォロワー数 の開きがあまりに大きいと、初見の人にこの人の情報はつまらないのかしら?と思わせてしまう可能性もあります。せめて、1000フォロワーまでは、フォロワー数+200人程度をフォロー数の目安にしてみてください。
《ポイント》 相互フォローでないアカウントは1週間に一度、フォロー解除を行う(もちろん、読みたい情報を流してくれる人のアカウントは解除する必要はありません)。 |
5. 有益な情報や、自分の見解を流す
フォロワーが増えても、意味のない投稿をし続けていては、読者は離れてしまいます。彼らがほしい情報は何か?を考え、読者が喜ぶような情報を流すようにしましょう。
わたし(@saeligood)の場合
- 他サイトでの文章系の記事を読んだ際に、Twitterでシェア
- LIGでの様子や、LIGのイベントなどをツイート
《ポイント》 自分のメディアの読者が喜ぶ、有益な内容をツイートする意識で。 自分が勉強になったことや、自分が読みたいと思った記事をシェアしておくと、インプットと同時にできるので便利です。 |
6. シェアしやすいツイートを心がける
リツイートされた場合、あなたのツイートの一連の流れを見ていない人が読むことになります。他人では理解しにくい文章や、文脈が必要になるようなツイートはできるだけ避けてください。ひとつのツイートで情報がわかるよう、できる限り140字内で完結する文章でツイートしましょう。
《ポイント》 ひとつのツイートのみで分かる文章であるか確認する。また届きやすい言葉選びを意識すること。 |
7. URLには必ず画像をつける
URL付きで何かを紹介するときなどは、必ず画像も合わせて挿入するといいでしょう。
ライター必見ですー! ーWebライターの原稿料が安くなりがちな4つの要因と媒体選びのポイント | 株式会社LIG http://t.co/ezZu0YkGcM pic.twitter.com/mc3Udbh8x8
— さえりぐ (@saeligood) 2015, 6月 24
「マーケターがTwitterを戦略的に活用して効果を上げるための使い方とポイント10選」によれば、なんと『画像付きツイートは画像なしの場合に比べ、リツイートされる可能性が150%も高まる』のだそう。
《ポイント》 URLだけではなく、目を引くような画像を併せてツイートするようにしましょう。 |
8. Twitterアナリティクスで自分のツイートを分析する
Twitterを分析してくれる公式サービス「Twitterアナリティクス」を見て、自分のフォロワーがどんな情報に反応するのかこまめに振り返ってみてください。最低限チェックしておく項目は以下の2つ。
- インプレッション(ツイートがユーザーに見られた回数)
- エンゲージメント(なんらかのアクションを行われた回数。「リツイート」「クリック」「お気に入り」など)
数値が高ければ高いほど、反応の高いツイートだと言えます。携帯からも、アナリティクスを見ることが可能です。
画面右端の、グラフマークをクリックするとインプレションやエンゲージメントなどを見ることができます。
なお、Twitterの予約投稿に最適な時間を知り、フォロワーの反応率を高める方法で紹介されているサービスを使えば、フォロワーの反応率が一番高い時間帯を知ることもできます。最適な時間や、反応のよかったツイートを定期的に振り返り、自分のTwitterの運営方針を確かめてみてください。
《ポイント》 Twitterアナリティクスやその他のサービスを使い、自分のTwitterの振り返り、改善の参考にする。 |
9. 好きなことを書く
いろいろなことを書いてきましたが、結局はTwitter。企業アカウントではないため、好きなことももちろんつぶやいていきましょう。そうすることで、自分の個性もより豊かに伝わるはずです。
《ポイント》 好きなことももちろん書いてOK。ただし、割合には気を付けましょう。 |
なお、ここまで読んで「こんなことやるの……!? めんどくさい……無理……」と思った方は、もうTwitterを戦略的に運用するのは止めましょう! 世の中向き不向きがありますから、無理はしないほうがいいかもしれません。
最後に
いかがでしたか? 基本的なことばかりでしたが、意外と取り組めていない人も多かったのではないでしょうか。今回ご紹介したのはあくまでもわたしのケースですが、少しでもお役に立てるようでしたら幸いです。
世の中にはフォロワーを買うという行為や、ただただ無作為にフォローし、フォロワー稼ぎをしている方もいるかもしれませんが、「伝える」ためには、質の悪いフォロワーを増やしても意味がありません。せっかくなら読んでいて楽しい、そして読んでいて楽しいと思ってもらえるようなTwitterの使い方をしたいですよね。
自分の情報を喜んでくれるフォロワーさんを増やして、良い情報の伝播ができる平和なTwitter社会を作れるよう、一緒に頑張りましょう〜!
文章・LIG・編集のいずれかに興味のある人はぜひ、さえりぐ→(@saeligood)をフォローしてくださいね! それでは!