第4回
比較してみた

これでわかる、バイラルメディアの特徴と国内・海外サイトまとめ12選


これでわかる、バイラルメディアの特徴と国内・海外サイトまとめ12選

※この記事は2014年2月にリリースしています。現在、一部運営停止しているバイラルメディアがございます。

年齢を重ねるにつれて“うなじ”の良さがわかるようになりました。しかし私は永遠の“太もも”派。どうでもいいですね。野上です。

さて、みなさんはバイラルメディアという言葉を知っていますか? 最近よく耳にしますよね。何だかよくわかんない、という人も多いと思います。

今回は、バイラルメディアの特徴についてとサイトの事例について紹介します。知っている方も、もう一度おさらいしておきましょう。

バイラルメディアとは?

バイラルメディアの「バイラル」とは、「ウイルス」や「感染性があること」を意味しています。つまり「バイラルメディア」はFacebookやTwitterなどのSNSを利用して記事の拡散を図るインターネットメディアの一種です。

海外では『BuzzFeed』、国内では『dropout』などが有名ですね。

バイラルメディアの特徴

刺さる動画メディア – dropout

今回は国内のバイラルメディアであるdropoutを参考に、その特徴を挙げていきましょう。

メディアのコンセプトが明確

バイラルメディアを取り扱う上で、非常に大切なのがメディア自体のコンセプトだと私は思います。dropoutの場合は「刺さるメディア」、最近注目の国内バイラルメディア『CuRAZY』なら「笑うメディア」と、ユーザーに伝えたいコンセプトがとても明確です。

どんな内容を扱うのかをわかりやすくすることも、ユーザーを増やす上でとても大切です。

シンプルな記事紹介

dropoutでの記事紹介の仕方は、タイトルと動画。これだけです。いちいちアイキャッチ画像なんて置いてありません。記事をクリックして開く必要もありません。

記事と聞くと文字が多いイメージがありますが、あえてこのようなフォーマットを選択することで、ユーザーは記事にアクセスしやすくなり、シェア数も増えるのではないかと思われます。

すべてのバイラルメディアがこのようなフォーマットとは限りませんが、多くのメディアはシンプルな記事紹介となっています。

記事はタイトルが命

シンプルに紹介するからこそ、タイトルに力を入れる必要があります。いかにユーザーの心をキャッチするかが重要です。

最近公開されたものでは『容赦なく降り注ぐ暴力や言葉のナイフから、今立ち上がる。解放のために、10億人の女性蜂起。』のように、コンセプトを反映した「刺さる」タイトルがトップページに並んでいます。

スマホで扱いやすいサイト構成

dropout

これはiPhoneでdropoutにアクセスした時の表示画面です。PCで閲覧するのと同じように、非常にシンプルかつシェアしやすいサイト構成になっています。

現在のスマートフォンユーザーは大半がSNSを利用しているため、そのことを踏まえたサイト構成が必須です。

拡散が容易なデザイン

動画のすぐ下にはFacebookとTwitterのボタンが置かれています。このデザインによって「この記事はヤバい!ほかの人にも知らせたい!」のような感情的な状態のまま、すぐにSNSによる拡散が狙えます。

他の人に伝えたいと思っても、ボタンを探すのが面倒だと途中で止めてしまいますよね。感情的な状態からシェアに結びつけるスピードの早さが、シェアを増やすために大切なことだと思います。

集客手段はSNS

これまでのwebメディアは主にSEOによる流入獲得を行ってきました。

しかし、バイラルメディアの集客方法はSEOではなく、FacebookやTwitterなどのSNSを介したユーザーの獲得を目的にしています。インターネット上で話題となる、いわゆるbuzz(バズ)の状態になればなるほど、PV数は上がっていきます。

 

と、ここまでバイラルメディアについての特徴を紹介したので、ここからは国内と国外でいま話題のバイラルメディアを紹介します。

有名なバイラルメディアまとめ(国内編)

animal buzz

animal buzz

動物たちの「かわいい」「びっくり」な動画を扱うバイラルメディアです。こちらのサイト構成はdropoutと違い、記事をクリックしてページを移動するフォーマットになっております。

シェアボタンもFacebook、Twitterの他に、はてなブックマークのボタンが置かれています。

buzzia

buzzia

コンセプトは「世界一おもしろメディア」の『buzzia』です。Facebookのいいね!もなんと約4万を超えています。すごい。

サイト構成もシンプルで、記事の内容が見やすい設計になっております。シンプルなタブで見たい内容の記事を選べるのも嬉しいです。

CuRAZY

CuRAZY  笑うメディア

16日で約150万PVという驚きの数字を叩き出した、注目のバイラルメディア『CuRAZY』です。扱う内容もコンセプト通り「笑うメディア」なので、シェア数を増やすには持ってこいだと思います。

タイトルを見るだけで「見たい!」と思う記事がいっぱいあります。

 

Candle

Candle(キャンドル)  音楽の未来を灯す動画キュレーションメディア

編集部追記(2016年1月6日):現在サイトが閲覧できなくなっているため、リンクを取り下げました。

音楽の未来を灯す動画メディア『Candle』です。コンセプト通り、音楽に関連する様々な内容の動画を紹介しています。

運営は野外フェスに関する情報を発信する『FestivalLife』さん。得意なジャンルで攻めた分、質が高いメディアを作ることができるようですね。

 

 dropout

刺さる動画メディア – dropout

「刺さるメディア」をコンセプトに、急成長をしているバイラルメディア。社会問題や人種問題など、考えさせられる様々な動画を紹介しています。やはり感情が絡むメディアは伸びしろが大きいと思います。

 

Pocketti

pocketti-スキマ時間を埋める動画メディア-

スキマ時間を埋めるメディア『pocketti』です。このバイラルメディアの特徴は、短編・中編・長編と、内容の長さを選択することができることです。

内容の「長さ」という目の付け所が上手いと感じました。移動などの空き時間についアクセスしてしまいそうです。

feely

feely

感動・泣ける・癒しなど心を動かす動画メディアが『feely』です。こちらも感情が先入する内容で、需要が見込まれます。しかし、今後バイラルメディアが乱立する中で、差別化を図るべきジャンルでもあると思います。

 

Whats

Whats

未知の動画を届ける動画メディア『whats』です。去年の12月にリリースされ、1月には月間数百万PVを達成しました。最近ではキュレーションそのもののクオリティを向上させることに力を入れている模様です。やはり質は大切かと。

有名なバイラルメディアまとめ(海外編)

upworthy

upworthy

 2012年の3月にリリースされたバイラルメディア『upworthy』は急激な成長を続け、開設14ヶ月で月間ユニークユーザー数がなんと3000万人を超えました。

扱う内容は同性愛や貧困などの社会的問題。急激な成長を遂げていたのですが、最近ではシェア数が激減している模様(※1)。今後どうなるか、要チェックなバイラルメディアでもあります。

【※1 参照元:バイラルメディア「Upworthy」のシェア数が急減中

 

BuzzFeed

BuzzFeed

こちらも有名『BuzzFeed』、ハフィントンポストの共同創業者が2006年にリリース。内容としてはエンターテインメントから政治的な内容まで。月間8000万を超えるユニークユーザー数を記録していますが、日本でこれは難しい数字だと思います。

 

DISTRACTIFY

Home  Distractify

 2013年10月に立ち上げられたバイラルメディア『DISTRACTIFY』。創設者はなんと弱冠20歳という若さ。1ヶ月後のユニークユーザー数は2100万人を記録していますが、流入の大半はSNSであり、Facebookが主であるそうです。

Know More

Know More

こちらはワシントン・ポストがリリースしたバイラルメディア『Know More』です。写真のほかにグラフやチャートを加えたフォーマットのコンテンツです。シェアボタンもTwitterとFacebookだけと、とてもシンプルなデザインです。

変わっているのが、自分の気になる記事をクリックすると「Know More」と「No More」というボタンが出現すること。読みたいと思ったら「Know More」をクリックし、キュレーション元のサイトへ移動できますが、読みたくないと思ったら「No More」をクリックし、記事が閉じるというユニークな設計です。

新聞という媒体が勢いを失い、経営不調だったワシントン・ポストですが、『Know More』のアクセス数は順調。これが時代に沿った動きかも知れません。

 

せっかくなので、バイラルメディアに対する意見を集めて、それもまとめてみました。

“バイラルメディア”についての様々な意見

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ここまで紹介したように、バイラルメディアは好不調がはっきりと分かれています。各メディアも様々な意見を述べていますが、要約すると、バイラルメディアは実体のないバブルなのか、それとも本物のメディアなのかという議論が行われています。

今後もバイラルメディアの乱立が続くようであれば、生き残りのために、他のメディアにはない工夫をする必要があるでしょう。

同時に大きな問題点として、バイラルメディアはその性質上、アクセスの流入が大手SNS頼みであることが挙げられます。たとえばFacebookが表示アルゴリズムを変更し、他メディアとの相互性を低くしたら、バイラルメディアも一貫の終わりです。難しい…。

 

【参考元:爆発的に急成長するバイラルメディア、バブルなのか本物なのか/BLOGOS】

【参考元:戦国時代突入のバイラルメディア、早くも淘汰始まり急落するサイトも/BLOGOS】

【参考元:「バイラルメディア」流行の裏に隠された2つの危険/growth hack japan】

 

まとめ

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バイラルメディアを運用する上で私が重要だと感じたのは、以下の3つです。

  • 他のメディア媒体との差別化
  • キュレーションするコンテンツの質と、独自の+α
  • SNSで集客ができなくなった場合の対策を考えておく

国内で多くのバイラルメディアが誕生する昨今、内容が競合とかぶるのは避けたいです。また、キュレーションするコンテンツのクオリティが低ければ、シェア数は伸びません。

差別化の観点からは、キュレーションだけでなく、そのメディアしかできないようなオリジナルの企画やコンテンツを発信していく必要があります。

また、最悪SNSの集客ができなくなった場合にも、ユーザーを流入させるための対策を練っておくべきだと思います。(そもそも、それってバイラルメディアなんでしょうか…)

シンプルなサイト構成、記事紹介だからこそ、深く考察したバイラルメディアを作ることが必然になるでしょう。

 

いかがだったでしょうか。現在のブームが継続するかどうかは、正直、今後の動きを見ないとわかりません。

国内では爆発的な勢いで新しいバイラルメディアが登場しておりますので、その動きを見守りましょう!


この記事を書いた人

野上
野上 外部ライター 埼玉
LIGライターの野上です。現在大学生。スニーカー大好き。よろしくお願いします。