ロジカルシンキング(論理的思考力)を鍛えるための5つの訓練方法

ロジカルシンキング(論理的思考力)を鍛えるための5つの訓練方法

安達裕哉

安達裕哉

こんにちは、ライターのあだちです。

「ロジカルシンキング」という言葉があります。日本語では「論理的思考」と訳されます。そして、このロジカルシンキングができることは、仕事をする上で非常に重宝されます。文書を作るときにも、人に説明をするときにも、ロジカルであるということは一つの強みになります。

ところがこのロジカルシンキング、苦手とする方は結構多いようです。「論理的に話すのは苦手」という方もいれば、「屁理屈は嫌いだ」という方までさまざまです。でも、ロジカルシンキングはそんなに難しいことでもありません。自転車に乗る事こと覚えるように、ちょっと訓練すれば誰でもできるようになるのです。

今回は、私が前職の上司に教わった論理的思考を訓練する方法を順を追ってご紹介してみたいと思います。

※ 本記事は、2015年4月16日にLIGブログで公開された記事を再編集したものです。




1. 「結論から言うと〜なぜなら」の順番で話す

マーカーを引いて「Results」という文字を強調している画像

上司へ質問したり、報告したりする機会は多いと思います。私も新人の頃、一緒のプロジェクトの上司とはかなりのコミュニケーションを取っていました。

そんなとき、ついつい自分の中で話がまとまらないままに上司に話を持っていくと、よく「安達さん、結論から言ってください。理由もきちんと付けてロジカルに話してください。」とたしなめられました。

その上司から、質問や会話は結論から述べ、その後に理由をつけるという話し方を繰り返しやらされました。「◯◯は××です。なぜなら△△だからです。」のような形式です。

こうすると、自分の中で結論と理由をまとめてから他人に話すことになり、知らず知らずのうちに論理的思考の鍛え方を実践していることになります。

2. 理由は複数述べるようにする

アヒルのおもちゃが連なっている画像

「結論から言う」に慣れてくれば、次のステップに進めます。

上司もその辺りは心得たもので、わたしが徐々に「結論からいうと、なぜなら」に慣れてくると、上司は私にこう問いかけるようになりました。

「安達さん、理由はそれだけ?」

たいていの物事には、原因や理由が複数あります。従って、理由を網羅的に考えることは非常に重要です。次のステップの訓練は「理由を複数述べるようにすること」でした。

具体的には「◯◯は××です。理由は3つあります。△△と、□□と、◎◎です。」というしゃべり方になります。

トレーニングを続けると、自然に「理由を複数考える」ことが当たり前になります。これにより、論理的思考の処理能力が格段に上がります。

3. ちょっと書いてみる

メモを取っている手元の画像

結論をまとめ、理由を複数考えることを求められるようになると、ちょっと困ったことが起きます。それは「上手く頭の中をまとめることができない」ことです。

私が行き詰まると、上司はよくその辺りに落ちているコピー用紙を取り出して、サラサラと考えを書き付けてまとめていました。

私自身も実際に「ちょっと書いてみる」ことで、頭の中をまとめる訓練ができるようになりました。

スクリーンショット 2016-11-16 12.42.34

ヘタクソで構いません。とにかく書き出すことがロジカルシンキングをするための非常に良い訓練になると思います。

たくさん書いていくうちに、提案書などをまとめるスキルも合わせて付きますので、一石二鳥です。

4. 理由を掘り下げてみる

海辺の砂浜で犬が穴を掘っている画像

ここまでのことができるようになったら、かなりロジカルに考えることができるようになったと言えます。

ただし、紙に書いてみると「自分自身が“なぜ?”と聞きたいこと」に気づくと思います。

たとえば、自分の中では「値引きを受け入れない」という結論を上司に報告するとします。上司は必ず、「なぜ?」と聞きますので、理由を3つ述べます。

  • 利益が出ないからです
  • 前も値引きしたからです
  • あまり良い案件ではないからです

でも、この理由、ちょっと考えるともう一度、「なぜ?」と聞きたくなります。

  • なんで利益が出ないの?
  • 前値引きしたから、今回も値引きする、ということはないの?
  • なんで良い案件じゃないの?

そんなときは下のようにもう一段、「理由」を掘り下げて考えてみます。

結論に至った理由を深掘りするためのチャートの画像

なぜ? と思わなくなるまで掘り下げて書きつけることができれば、この図は完成です。理由が多ければ多いほど、その思考は論理的であると言えるでしょう。

5.理由を補強するデータを集める

デジタルデータが連なっている画像

この図ができれば完成……と言いたいのですが、まだこれで終わりではありません。

自分が書き出した理由について、それを証明するデータがなければ、客観的に「根拠がある」とは言えません。逆にデータがない場合は「私(我々)の経験では」とつけることが鉄則です。

ビジネスにおいてはデータがない場合も多いので、必ずしも「根拠がなければいけない」ということはありませんが、根拠があれば説得しやすいのは確かでしょう。

私は統計データをよく使っていましたが、必要なデータは皆さまの業界、業種に合わせて選んでいただければと思います。



おわりに

いかがでしたか。繰り返しになりますが、ある程度のトレーニングさえ積めば、誰でも「ロジカルシンキング」は可能です。

セミナーや講座に通うのもいいのですが、ちょっとした思考訓練で身につけることも可能です。

最初は少し面倒かもしれませんが、「結論から言うと」と一言つけるだけでも論理的思考の訓練の第一歩になりますので、ぜひ試していただければと思います。

 

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あだちゆうやと申します。コンサルティング会社のDeloitteで12年間、仕事をさせていただきましたが、「人材育成」というテーマの仕事を全力でやりたいと思い、退職して個人向けに学習塾、法人向けに採用・人事コンサルティングを行う会社をつくりました。 IT、学習、教育、マネジメントについてブログを書いています http://blog.tinect.jp

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