こんにちは、ライターのあだちです。
「ロジカルシンキング」という言葉があります。日本語では「論理的思考」と訳されます。そして、このロジカルシンキングができることは、仕事をする上で非常に重宝されます。文書を作るときにも、人に説明をするときにも、ロジカルであるということは一つの強みになります。
ところがこのロジカルシンキング、苦手とする方は結構多いようです。「論理的に話すのは苦手」という方もいれば、「屁理屈は嫌いだ」という方まで様々です。でも、ロジカルシンキングはそんなに難しいことでもありません。自転車に乗る事こと覚えるように、ちょっと訓練すれば誰でもできるようになるのです。
今回は、私が前職の上司に教わった論理的思考を訓練する方法を順を追ってご紹介してみたいと思います。
1. 「結論から言うと〜なぜなら」の順番で話す
上司へ質問したり、報告したりする機会は多いと思います。私も新人の頃、一緒のプロジェクトの上司とはかなりのコミュニケーションを取っていました。
そんなとき、ついつい自分の中で話がまとまらないままに上司に話を持って行くと、よく「安達さん、結論から言ってください。理由もきちんと付けてロジカルに話してください。」とたしなめられました。
その上司から、質問や会話は結論から述べ、その後に理由をつけるという訓練を繰り返しやらされました。「◯◯は××です。なぜなら△△だからです。」のような形式です。
こうすると、自分の中で結論と理由をまとめてから他人話すことになり、知らず知らずのうちに論理的思考の訓練になります。
2. 理由は複数述べるようにする
「結論から言う」に慣れてくれば、次のステップに進めます。
上司もその辺りは心得たもので、わたしが徐々に「結論からいうと、なぜなら」に慣れてくると、上司は私にこう問いかけるようになりました。
「安達さん、理由はそれだけ?」
大抵の物事には、原因や理由が複数あります。従って、理由を網羅的に考えることは非常に重要です。次のステップの訓練は「理由を複数述べるようにすること」でした。
具体的には「◯◯は××です。理由は3つあります。△△と、□□と、◎◎です。」というしゃべり方になります。
訓練を続けると、自然に「理由を複数考える」ことが当たり前になります。これにより、論理的思考の処理能力が格段に上がります。
3. ちょっと書いてみる
結論をまとめ、理由を複数考えることを求められるようになると、ちょっと困ったことが起きます。それは「上手く頭の中をまとめることができない」ことです。
私が行き詰まると、上司はよくその辺りに落ちているコピー用紙を取り出して、サラサラと考えを書き付けてまとめていました。
私自身も実際に「ちょっと書いてみる」ことで、頭の中をまとめる訓練ができるようになりました。
ヘタクソで構いません。とにかく書き出すことがロジカルシンキングをするための非常に良い訓練になると思います。
たくさん書いていくうちに、提案書などをまとめるスキルも合わせて付きますので、一石二鳥です。