こんにちは、21cafe管理人のはぎえりです。
JavaScriptだいすきな男たちが集まる「JSオジサン」。JSオジサン#6「まさかの3日間連続開催だよ!」の最終日である3日目の勉強会の様子をレポートします。1日目、2日目のレポートも是非ご覧ください。
Pepperによる乾杯の音頭!
さまざまなプログラム言語ガールが集まる不思議な学校「コード学園」から本日もJSちゃんが受付で参加者をもてなしてくれています。
そして、本日の乾杯はなんと、Pepperが音頭をとってくれました!
Pepperの絶妙なタイミングの「乾杯!」という声に合わせて、参加者も乾杯!
「JSオジサン」だから集まる豪華登壇者!
総勢10名のJavaScriptだいすきな男たち「JSオジサン」(登壇者)の皆さまをご紹介します。初心者向けからマニアックな内容までバラエティに富んだ発表は毎回参加者を楽しませます。
JSでペッパーを制御しよう
西田 寛輔氏(とのさまラボ)
ロボットの進化を予想して制作したロボ年表に沿って解説しました。
現代はロボットが販売され、開発環境が公開された流通の時代。先の未来はロボットと会話したり、電化製品をコントロールできるリモコン化されるでしょう。そして性能面で差別化や個別化が進みカスタマイズされるようになり、さらにはロボットと人間が円滑なコミュニケーションがとれる時代になるでしょう。もしかしたら、ロボットが権限をもち、人間を越える時代も訪れるかもしれません。そんなロボットの進化の初期段階にある今、もっとロボットに触れてJSでPepperを動かしてみましょう!
エヴァに最適化してプレゼンツールを作ってる
菅原 のびすけ氏(LIGinc.)
エヴァンジェリスト活動が増え、記事を書く機会も増えたというのびすけ氏。そんな中、記事を書いたらスライド資料にしてくれるツールを制作した例を発表。
通常、Kobitoで執筆することが多く、そのままQiitaに投稿した後、記事のマークダウンのデータを取得し、テンプレートに当て込むことでプレゼン資料が完成します。このツールはTwitterと連動させてあり、一定時間ツイートがないとスライドが消えてしまう仕掛けがされています。参加者と連動してアクションがあるプレゼンは勉強会が盛り上がるため、こういった遊びのあるプレゼンも面白いです。あとはツイートが盛り上がるかどうか……!?
Vue.jsを導入しようとして失敗した話
那須 理也氏(CrowdWorks)
失敗した原因はRailsとの相性の悪さと誘惑に負けてjQueryを使ったこと。失敗した原因からそもそもどうすべきだったのか、を解説。
時間がない中でもVue.jsを使う前にリファクタリングすべきだった、コンポーネントを大きくしすぎた、Vue.jsの経験者が居なかったなどの反省点を挙げ、教訓としてフィジビリをちゃんとすること、ガイドをちゃんと読むことを学んだそう。当たり前のことをちゃんとやれば楽しいはず!と開発の楽しさを主張しました。
ClojureScript の話
@_ayato_p (あやぴー) 氏(Cybozu Startups, Inc.)
JavaScriptは書けないので自身のことをClojureオジサンと称するあやぴー氏。オンラインショップなどのカートの金額計算をもっと効率化する方法を実際にコードを見ながら解説。
フロントエンドもサーバーサイドもClojureの知識だけで書くことが出来ます。Transitフォーマットでシームレスにデータを受け渡しできるので、プログラム同士のコミュニケーションに使える点やReaderConditionalsでフロントとサーバーサイドで必要な処理を共有化出来るなど、Clojureの快適さをシェア。
Angular 2の話
香川 周平氏(M3, Inc.)
12月16日にリリースされた「Angular 2 Beta」を祝して乾杯からスタートしたLT。Angular 2の特長として、コンポーネント志向である点を、実際にコードを見ながら解説。嬉しい機能として、Scoped CSSが入っている点にも言及。そしてAngular 2はさまざまなフレームワークの中でも、無駄のない変更検知、 Viewキャッシング機能、最適化されたコード生成により高速に動作します。
またAngular 2にはPromiseで対応できないWebSocketやアプリの状況変化にも対応できるRxJSが標準で組み込まれています。
どの非同期処理が一番いいやつなのか勝負!
yosuke_furukawa氏(DeNA)
Node.js日本ユーザーグループの代表を務める古川氏。どの非同期処理が一番よいか検証した結果をそれぞれ解説します。
まずはcallback、一番単純ですが、地獄をみる可能性も……次にPromiseは今一番人気があり標準で使われているのが多い非同期処理。cancelがないなど少し物足りなさもあります。次にStreamはNode.jsの中で一番幅を利かせており、連続したデータ処理に向いています。そしてgenerator/yieldは関数の途中で止めるという関数の処理を生かしたものです。最後にasync/awaitはgeneratorに似ているもので、ただ仕様に入るのは再来年以降と見られています。どの非同期処理を使うべきか迷う方のために独自のフローチャートを発表しました。
Inside Adventar
hokaccha氏(cookpad)
一年前のJSオジサンではReactについて発表したのですが、今回はそれをまさにプロダクト化した事例を発表しました。
4年前に作ったサービスであるADVENTARは一年に一回、アドベントカレンダーの季節になったら開発しているとのこと。近年では毎年恒例となった12月1日から25日まで毎日1記事を更新する文化です。 2015年はカレンダー数500を超え、8000人以上が参加しています。このADVENTERの開発について解説しました。
※資料は非公開
ディレクションのためのフロントエンド開発
道家 陽介氏(1PAC.INC.)
MiddlemanとはローカルでRuby on Railsの開発ができる環境で、特長は静的なサイトを効率よく開発・管理できる点です。とあるブランドサイトのリニューアルの際にJSが使えるがPHPは使えない状況で、商品数約400点を納期2ヵ月でリライトすることになった時の事例で具体的に手順など含めて解説。
一番重要視した点はクライアントがいつも通りのやり方でエクセルで入力できること。クライアント側の環境も考慮したフローにすることで健康的なやりとりが実現できます。
ライブコーディングのすゝめ
浜辺 将太氏(ドクターズモバイル)
毎週ハッカーズバーでライブコーディングを実演している浜辺氏。
今回は10分でVineのようなアプリをコーディングします。メディアレコーダー機能を搭載して録画したものを表示させ、その録画したものを繋げて再生できるようにします。10分間という僅かな時間の中でゼロからコーディングしてデモまで披露しました。
コードを書く早さなどコーディングスキルをバージョンアップする機会はなかなかないものです。そこでおススメするのがライブコーディング。皆さんも是非チャレンジしてみてください。
ECMAScript6で作る新言語XY
竹迫 良範氏(リクルートマーケティングパートナーズ)
受験サプリやゼクシィのサービスをJavaScriptを使って開発している竹迫氏が作り出した新言語XY(ゼクシィ)とは。
ECMAScript6新機能であるTemplate Literalを活用すると複数行の文字列が楽に書くことができ、構造化プログラミングなども可能になります。おまけとしてPerlでも新言語XYを実装している模様をデモしました。新言語XYをどう活かすか……ギークな皆さん、愛の告白に新言語XYを使ってプロポーズを成功させましょう!
3日連続開催もいよいよ終盤
LT大会を終えると、最後はプレゼントじゃんけん大会!
今回はペライチオリジナルTシャツと、JSオジサンオリジナルTシャツが景品として提供されました。
三日連続開催の最終日である本日も、最後は登壇者全員が前に出て恒例の合言葉で締めです。主催者である小島氏の掛け声「また来てくれるかなー!」に合わせて、参加者の「いいともー!!」で終わるJSオジサン。今年最後の開催となった「JSおじさん」。来年も「JSオジサン」をよろしくお願いします!
今回のJSオジサン#6「まさかの3日間連続開催だよ!」はschooで配信されました。アーカイブはこちらからご覧頂けます。
主催コミュニティ「JSオジサン」
▼代表者
右寺隆信(@migi)、小島芳樹(@yoshikikoji)
▼公式アカウント
Twitter:@JS_ojisan
ハッシュタグ:#jsオジサン
Facebook:JSオジサン
公式HP:http://jsojisan.jp/
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JavaScriptを愛するオジサン同士で飲みながらワイワイ語り合いたい……という想いから始まった会。立ち上げ当初は、居酒屋のような場所でこじんまりと少人数でやる予定が、イベントを告知してみたところ初回でも200人以上の方がエントリー! 予想をはるかに超えた大規模なイベントとしてスタートしました! 毎回エントリーが殺到し、取材を受けるほどに大きく成長したコミュニティです。
今後も定期的にイベントを開催していく予定です。
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