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日本語のタイトルやロゴデザインの幅を広げよう!知っておきたいアイデア13個

日本語のタイトルやロゴデザインの幅を広げよう!知っておきたいアイデア13個

こんにちは、デザイナーのまきこです。
ずっと応援してきたアイドルの方が年末にグループを卒業してしまうとの発表をうけて、木枯しが一層つめたく感じられる今日このごろ。失恋のような胸のくるしさをデザインの糧にしない手はないと言い聞かせつつ、日々業務に励んでいます。

さて、話題は変わりますが、日本語のタイトルやロゴをデザインするのって、むずかしいですよね。漢字やひらがな、カタカナが混じっていると統一感を出すのが難しかったり、アルファベットよりも形状が複雑なので、パスをいじってバランスをとるのに四苦八苦したり……。

そこで今回は、日本語のタイトルやロゴをデザインするときにヒントになりそうな、ストックしておきたいアイデアを一気に13個ご紹介します。できるだけ多くのパターンを出してデザインの候補の幅を広げたり、「こっちの方向で行こう!」と思えるカタチまですばやく到達したいときのためにストックし、役立てていただけるとうれしいです!

※今回はサンプルのデザインのために宮沢賢治さんの作品の題名を使わせていただいたのですが、作品の内容よりも語感だけでデザインしたサンプルもあります。
そのため、作品のイメージと合わないものもあると思いますが、どうぞご了承くださいませ。

1. 文字の一部を分断する

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文字の一部が切れているように見せるというアイデアです。ステンシルのように見せることもできます。すっきりと見せたいときにもいいかもしれません。Illustratorで作業するなら、白(背景色と同じ色)の長方形の上にフォントを乗せるのが楽な方法です。分断する位置や量によって印象が左右されるため、いろいろ試してみるとさらに幅が広がりそうですね。

どちらかというとゴシック体のほうが処理しやすいのですが、明朝体もスタイリッシュに見えておすすめです!

2. 一部を伸ばす、つなげる

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書き順に沿って文字の線をつなげ、アクセントにするというアイデアです。「最初の文字」または「印象づけたい文字」だけに処理しても良さそうですね。パスをいじってバランスをとろうとすると意外と時間がかかるので、まずは紙でラフを描いてみてからパスに起こしてみるとスムーズに作業できると思います。

ゴシック体ならモダンなイメージ、明朝体なら繊細なイメージを醸成することができるのではないでしょうか。

3. カリグラフィーっぽい飾りを入れる

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こちらもつなげる系のアイデアですが、日本語でも洋風で優美な雰囲気にできるのがポイント。アルファベットのカリグラフィーになぞらえて、文字の中にある、下向きの「払い」の部分を伸ばすのが基本です。さらにゴージャスにしたい場合は、たとえば上記のサンプル画像なら、「マ」の一画目を、左上にくるんと伸ばしてあげてもいいかもしれませんね。

文字全体の下に描く線によって、タイトルらしいかたまり感が出やすいことが特徴です。

4. 配置を工夫する

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今回は一例として、文字のベースラインを揃えず、ガタガタにさせてみました。他にも縦書きと横書きを組み合わせてみたり、斜めに傾けてみたりと、いろいろなバリエーションが考えられますね。ラフデザインならデザインソフトでパパッと作れますし、どんな書体でも合うのでおすすめです!

既存の書体でも、ちょっと配置を工夫するだけでグッとタイトルらしく見えるのがうれしいポイントです。

5. ワンポイントを入れる

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語句の意味に沿って、文字の一部を図形に変えてみるというアイデアです。文字の周りに図形を置くことよりも一体感が出て、ユニークな印象になりやすいですよね。また、文字だけよりも具体的なイメージが湧きやすく、見る人の興味をひきやすいかもしれません。

図形を使いやすい文言の場合は、ひとまずこのアイデアで一案考えてみてはいかがでしょうか。

6. 図形で囲む

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「5. ワンポイントを入れる」と似ていますが、特定の語句をより目立たせることができるのがこのアイデアです。今回は、「双子」という言葉に沿って、ふたつの円で囲んでみました。他にも、「星」という文字だけを星の形で囲ったり、「の」だけを円で囲ったりなどのバリエーションも考えられますね。

他にも、一部だけでなくすべての文字をまるっと囲ってハンコ風に見せたりなど、いろいろな広がりが期待できます!

7. 単純な線にする

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日本語が持つ複雑な形を抽象化し、単純な線におとしこむアイデアです。漢字とカタカナ、ひらがなとカタカナなど、カタカナが混じった文言の場合でも、統一感ある見た目にしやすいです。今回は細い線を使っているため繊細な雰囲気になっていますが、線をもっと太くすれば力強い雰囲気にすることもできます。

画数が多い漢字だとちょっと大変ですが、既存フォントを使うよりも、パスでいちから文字を作るほうが調整しやすいため、結果的にうまくいくかもしれませんね。

8. 手描き(風)にする

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今回は、手描きではなく「手描き風のフォント」を使用させていただきました。ペンタブでデザインツール上に書いたり、手で紙に書いたものをスキャンして取り込んだりすることもあります。上記サンプルのようなゆるくてかわいいイメージはもちろんのこと、殴り書きのような文字で激しいイメージ、筆文字で和風なイメージなど、さまざまなバリエーションが考えられます。

自分の手でさらっといろいろなパターンが描けるようになれば、さらにアイデアの幅が広がりそうですね。

使用フォント
KFひま字ふで
KFスタジオさん

9. 文字の要素をバラバラにする

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文字の要素をバラバラにして、ユニークなバランスで配置し直すアイデアです。上記のサンプルデザインは、ほぼ既存フォントの要素をそのまま使っていますが、たとえば「さんずい」の点をもっと大きくしたり、「木」の払いを伸ばしたりしてバランスを変えると、さらに言葉の意味にそった表現やユニークな印象を強めることができそうですね。

こちらは、既存フォントをアウトライン化し、要素をバラバラのパスに分けてから、各々を移動させつつ細部を調整していくというフローをおすすめします。

10. 斜体にする

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シンプルですが、スピード感や流れ、前進するイメージなどを醸成するのにはぴったりのアイデアです。上記のサンプルデザインのように、細い明朝体を使うと80年代の広告っぽい雰囲気も出て素敵ですね。特にゴシック体では、単純に斜体にするだけですと縦線と横線の太さが変わってしまい少し見栄えが良くないので、変形をかけたあとに微調整するといいかもしれません。

11. 先端にモチーフをつける

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漢字・ひらがな・カタカナ混じりのタイトルやロゴでも、全体の統一感をだしやすいアイデアです。円をつけてチャーミングな雰囲気に、三角形でシャープな雰囲気に、先割れのくるんとした形でアルファベットのブラックレター風に……など、つけるモチーフによって大きくイメージが変わるため、内容に合ったモチーフを試してみるといいと思います。

また、一つ文字には先端となる部分がいくつかあるため、全体のバランスをみながら、どこにモチーフをつけるかを工夫すると良さそうですね。

12. 混植する

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ゴシック体と明朝体など、異なる書体を混ぜるというアイデアです。上記のサンプルでは、「春」と「修羅」という二つの単語の対比を際立たせるため、「と」だけを明朝体にしてみました。その他にも、一つの単語だけを別の書体にして目立たせることもできそうですね。

書体のかたちの差は、ある程度大きい方がメリハリが出るため、ゴシック体との混植で明朝体を使うなら曲線が柔らかいオールド系の書体を選ぶといいと思います。

13. マドの中を塗る

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文字のマドの部分を塗りつぶすというアイデアです。上記のサンプルのように文字とは別の色で塗るのもいいですし、文字と同じ色で塗ってもまた別の印象にすることができます。サンプルの「銀河鉄道の夜」という文字なら、ベタで塗るのではなく、車窓から見える星空のようにしてもよさそうですね。

という風に、さらなるアイデアを広げていく間口にしやすいため、マドが多いタイトルやロゴのデザインをするときには、こちらのアイデアを候補にいれるのをおすすめします!

まとめ

今回は、日本語のタイトルやロゴのデザインのヒントになる、13個のアイデアをご紹介しました。日本語だけでなく、英語にも応用できそうなものもあるので、参考にしていただけるとうれしいです。

それでは、また!

この記事を書いた人

まきこ
まきこ デザイナー 2015年入社
デザイナーのまきこです。
ごはんとお酒がおいしい人生にしたいです。
どうぞよろしくお願いします。