こんにちは。子煩悩ライターのイワタテです。
娘、と書くより、愛娘、と書いた方がしっくり来るんです。
きっと、愛しているからでしょうね。
ところで、ライターという職種に限らず、仕事で文章を書くすべてのみなさん。
原稿、自信をもって出していますか?
僕は、自信をもって出しています。
その秘密は、原稿提出直前に必ず使う、15項目のセルフチェックシートです。
このチェックシートを活用するようになってからというもの、クライアントの機嫌は良くなるし、読者からのレスポンスが見違えたし、みるみる仕事が増えていくし……父ちゃんやったぜ愛娘!
原稿送信のボタンを押すときはいつも不安になるという方。
よろしければこのチェックシート、印刷して机のどこかに貼って、使ってみてください。
原稿セルフチェックシート15項目
□ 原稿の結論がタイトルに明記されているか。
何が書いてある原稿か直感的に理解できなければ、そもそも読者はページを開かない。
□ 想定読者にとって利益となる情報が書かれているか。
重要な情報とは、読者にとっての利益となる情報。興味深い情報、楽しい情報、詳細な情報は、優先順位の高い情報ではない。
□ リード文が原稿全体の要約になっているか。
リード文は目次である。どこに何がどれだけの分量で書いてあるか、整理して要約されているリードは読む気をそそる。
□ 記述ルールは一定か。
チャートならチャート、法則なら法則、インタビューならインタビュー。手法を複数、混ぜ合わせない。
□ 重要な情報が前に書いてあり詳細の補足が後ろに書いてあるか。(逆ではないか。)
出し惜しみしているうちに読者は疲れ、興味を失う。最初は派手なことを言っておいて、つじつまを後から合わせるのである。
□ クライアントにとって利益のある内容になっているか。
お金をくださる方の目的を達成するのが仕事。クライアントにとっての利益とは、読者のリアクションである。
□ 想定読者のリアクションを具体的に提案しているか。
やってみせ、言って聞かせて、させてみて、褒めてやらねば人は動かじ。
□ 業界知識や専門用語の知識がゼロのひとが読んでも理解できる内容か。
上級者向けの原稿であっても、読者は普通、ごく狭い範囲の自身の専門業務に関わる言葉しか知らない。
□ タイトルと関係のない話題が少しでも含まれてしまってはいないか。
いかにおもしろい情報やうまく書けた文言も、タイトルと関係のない情報は極限まで省く潔さが日本の美の心。
□ 読んで不快になるひとがいないか。
案外、想定外の方も読んでいるもの。第三者の目線は、心の内外に10人分くらいは常備しておくこと。
□ 不利益を受ける人がいないか。
著作権・肖像権の侵害。特定個人・団体・サービスの過剰な支援または批判。これらは取り返しがつかないトラブルに発展する。
□ 誤字脱字、繰り返し表現、数字・個人情報の間違いがないか。
見なおさない人の原稿は、常に良くない。手間を惜しむ人ほど、手間が増える。
□ もっと有益な情報、数値、データがないか充分に調べたか。
手間を惜しんで説得力が水準を下回れば、結局は全部やり直しである。もう一手間加える努力が、時間の余裕を生む。
□ 記載された情報の信頼性は充分に明示できたか。
信頼性が担保されていない、思い込みで書かれた原稿は、仕事ではなく趣味である。
□ この原稿はおもしろいか。
本人がおもしろいと思ってない原稿は、出しちゃダメである。戦え。
まとめ
上記15点は、僕がライター生活10年の仕事の現場で問題になりがちだったポイントを洗い出したチェック項目です。
文章を書くというのは、とても孤独な作業…だからこそ、原稿の良し悪しを客観的に判断する基準として、こうしたチェックシートの存在は有用で不可欠なものと思います。
ライターだけではなく、企画書やプレゼン資料など、仕事で文章を扱う方々。
迷ったときに立ち返る基本として、ぜひこのチェックシートをお試しください。