ウェブサービスの管理画面を作る上で守るべき6つのルール

ウェブサービスの管理画面を作る上で守るべき6つのルール

Masashi Naito

Masashi Naito

(編集部注*2014年1月21日に公開された記事を再編集したものです。)

こんにちは!! メディア事業部のまさしです。

昨今、ウェブサイトをはじめとするウェブサービスやアプリなどは、作っておしまいではなく、作ってから運用し改修を続けて成長させていくことを前提とするようになりました。

その際に重要な役割となる管理画面ですが、管理画面って作るときに何のデータを出していいのか、どうデザインしたらいいのか迷いますよね。結果、あらゆる機能とあらゆるデータを盛り込んだ管理画面になってしまいがちです。

今回は、そんな悩みを解消できるように、目的に合っている使い勝手の良い管理画面をつくるための6つのルールをご紹介いたします。

ウェブサービスの管理画面をつくる上で守るべき6つのルール

ルール1:ターゲットは1つに絞るべし!

最も効果的な管理画面とは、単一のユーザーをターゲットとして、その目的をもとに固有のデータを表示しているものです。
複数のユーザーをターゲットとしてしまうと、いくつものデータが混在してしまい、必要ではないデータが含まれてしまいます。まずは、誰のための管理画面なのかを決めることが大切です。

ルール2:何を管理するのか目的を明確にすべし!

管理画面には、運用、戦略、分析の3つの異なる目的が存在します。
異なるターゲットがそれぞれの目的に応じて管理画面を必要とする場合、可能な場合は別々の管理画面を作成したほうがよいでしょう。

運用

運用目的の管理画面は、ビジネスの運用シーンに関するデータを表示します。
また、運用操作を全て監視し、リアルタイムまたはリアルタイムに近いデータを出す必要があります。

戦略/経営

戦略/経営目的の管理画面は、KPI(主要業績評価指標)を表示し、定期的(毎日、毎週または毎月)に企業経営陣が確認します。
また、高い観点でのビジネスの状況とビジネス機会に関するデータを提供する必要があります。

分析

分析目的の管理画面は、運用データや戦略的データの表示に、より深くデータを見れる機能を加えます。それによってユーザがデータの詳細を見ることで、さまざまな洞察を得ることを可能にします。

ルール3:理論に基づき効率的な配置をすべし!

うまく設計された管理画面は、データを必要なグループにわけて表示しています。関連づくデータを隣同士に配置するなどして、瞬時に情報を把握できるように工夫します。

私たちの目線は、左上隅からはじまり、右そして下に向かいます。そのため、左上に重要な情報を置くことも大切です。

ルール4:適切な範囲のデータを使うべし!

管理画面の視聴者に対して表示するデータの範囲を考える必要があります。小規模な組織であればすべての部門間のデータを含める場合が多いですが、大企業では各部門が独自に管理画面を持ったほうがよいケースもあります。
視聴者に適切な情報の範囲を考えて表示させることが大切です。

ルール5:乱雑にしないこと!最も重要な情報だけでよし!

設計をする際に、あらゆるデータを表示したい気持ちになるため、管理画面は乱雑になりがちです。しかし、乱雑でデータや機能が多すぎる管理画面は重要なメッセージから注意をそらされてしまいます。
目的に対して必要な重要データのみに絞り管理画面を構成することが大切です。

ルール6:どれくらいの頻度で更新すべきか見極めるべし!

管理画面に表示するデータの更新頻度は、開発段階で目星をつけることが大切です。それは、公開時に最適なパフォーマンスであることが重要だからです。
例えば、戦略/経営目的の管理画面であれば定期的なデータ更新を必要とするのに対し、運用や分析目的の管理画面であればリアルタイムのデータ更新を必要とすることが多いです。

まとめ

いかがでしたか? ビジネスにおいてウェブの役割が大きくなり、ウェブにかける時間も増え続けている現状に対して、管理画面の設計に関しては軽視されてしまいがちです。ウェブをビジネスでさらに活用するためにも、効果的な管理画面をつくりたいですね!

ぜひ、試してみてください!

参考

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Masashi Naito
Masashi Naito Agency / Web Director / Manager / 内藤 昌史

LIG入社後、観光CtoCサービスの立ち上げから事業譲渡、コワーキングスペース事業の立ち上げからグロース、地方創生事業の立ち上げ、サテライトオフィス立ち上げなど、様々な事業をゼロから立ち上げて成長させるまでのプロセスを経験。現在は、いいオフィス広島 by LIG の運営をしながらWebディレクターを担当。

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