こんにちは、メディア事業部のエリーです。
ブログを始めたい、ブログをやっているという人なら、「WordPressってSEOに良いらしいぞ」と聞いたことがあるのではないでしょうか。
わたしもそう聞いたのでWordPressで個人ブログを始めましたが、実際やってみると、けっこう昔に書いた記事でも検索で入ってくる人が絶えず、「なるほどこれが検索流入か…」と思っています。
ということで、SEOを意識するといろんな人から継続的にブログを読んでもらえるというメリットがあります。
でも、具体的にSEOってどういうものなんでしょうか。今回は、WordPressに最適化された超高速サーバー「Z.com for WordPress」を展開している「Z.com byGMO」さんにお聞きした、SEOの基礎的な知識と簡単な施策方法についてご紹介します。
目次
SEOってなに?
SEOは“Search Engine Optimization”の略称で、直訳で“検索エンジン最適化”のことをいいます。
簡単に言うと、「検索エンジンで検索されたときに、見つけられやすくなる」というイメージです。オムライスのレシピをブログに掲載したら、できればオムライスを作ろうとしてる人に見てほしいですよね。そういうニーズのマッチングがしやすくなるのがSEOです。
検索エンジンと言ってもいろいろ種類がありますが、現在、世界で最も利用者数の多いのはGoogleなので、一般的に“SEO”と言うと「Googleの検索結果で上位に表示させる施策」という場合がほとんどです。(ちなみに、Yahoo!の検索エンジンはGoogleの検索技術をベースにしています。)
ここでSEOのメリットを改めて見てみましょう。
どうやってブログにたどり着くの?
そうとう後ろめたい内容じゃない限り、みなさん基本的には「多くの人に読んでほしい」と思ってブログを書いていると思います。
人がブログにたどり着く経路は大きく分けて3つです。
1. SNSやキュレーションでおすすめされる
FacebookやTwitterなどのSNSで記事が爆発的に流行ることを「バズ」なんて言ったりしますね。
このバズを起こすと膨大な流入が見込めるのですが、バズを起こすのは容易なことではなく、すでにファンが付いていたり拡散したくなるような革新的な記事であったりしない限り、バズは起こりません。おそらく、オムライスの記事ではバズは起こらないでしょう。
2. プラットフォームから流れてくる
アメブロなどの大きなブログサービスだと、そのプラットフォームの中で「こんなブログもあるよ」という見せ方で紹介してもらえることがあり、そこからの流入を期待することができます。
その反面、ブログサービスによって制限があったり個性があったりするので、100%自分の思い通りのブログを作ることは難しいという欠点もあります。
3. 検索して記事を見つける
「オムライス レシピ」などで検索をしてオムライス記事にたどり着くような「検索流入」パターンで、SEOで強化を目指したい流入方法です。
バズのように一気にアクセスが押し寄せるわけではないですが、細く長く記事を読んでもらえる最も堅実な流入の仕方になります。
検索流入って何がいいの?
ここまでで、検索流入って地道だなあという印象を受けたのではないでしょうか。確かにだれかが検索をしてくれるのを待って釣り糸を垂らすような手法は、バズに比べるとかなり地味かもしれません。
でも、バズは一気にアクセスを集めることができても、その後すぐに鎮火してアクセスがグッと下がることがほとんどです。対して検索流入はニーズがある限り、長期で安定した流入が見込めます。
「検索流入はないが1000いいね!」のコンテンツと「シェアされないが検索から1000人の流入がある」コンテンツでは、長い目でみると後者のほうがより多くの読者に見てもらうことができるのです。
また、あらかじめニーズのマッチングが図れているので読者とコンテンツの相性もよく、商品やサービスの紹介をするのにも向いています。そのため、そのようなサイトにユーザの求めている情報や商品を提供することができれば、読者に次のアクションを期待できるでしょう。
SEOをする上で何に気をつければいいの?
では、実際に検索流入を得るためには何に気をつければ良いのでしょうか?
検索で見つかりやすくするために気をつけるべきことは、実はたくさんあるのですが今回はその中でも代表的な3つを紹介します。
重複するコンテンツを避ける
サイト内に重複するコンテンツがあると、検索エンジンに質の低いサイトだと見られて、ネガティブな評価を受けることがあります。
「ダイエットブログ」や「転職ブログ」など扱うテーマを絞っているサイトでは、どうしても内容が似たようなページが増えてしまいがちですが、似たページはなるべく作らないことをおすすめします。記事のタイトルも、それぞれ違う名前にしてあげると良いですね。
また、他のブログと似たようなページがある場合も、検索エンジンから重複するコンテンツとみなされることがあります。SEO的にも、ブロガーの誇り的にも、ブログ内のコンテンツは完全にオリジナルなものにしましょう。
どうしても他のサイトのテキストを掲載したい場合は、引用の範疇であれば、
<blockquote> 吾輩は引用である。 </blockquote>
上のタグ内にテキストを記述することで検索エンジンに「この部分は引用ですよ」と伝えることができます。
引用の方法についてはこちらの回答も参考にしてみてください。
参考:Q) 引用文タグを装飾タグ代わりに使っていたのですが、SEO的に直した方が良いでしょうか? – SEO&SEM 五足の靴
http://sem.kwhunter.com/2010/11/q-blockquote-for-seo.html
低品質なページを作らない
上にも書いたように、質の低いコンテンツは検索エンジンに嫌われます。以下のような「低品質ページ」は、できるだけ避けましょう。
- 404ページなどの情報量が極端に少ないページ
- 画像ばかりのページや、PDFだけのページなどテキストが極端に少ないページ
- トラックバックやタグの一覧など、下層で自動生成されたページ
でも、上のような検索エンジンに好かれないページでも、サイトとしてはどうしても必要だっていう場合もありますよね。
そういう場合は、記事のheadセクション内に
<meta name="robots" content="no index">
と記述することで検索エンジンに「このページは、検索結果にのせないでね」と教えることができます。
また、サイトマップのようにリンクが大量に置いてあるページも、検索エンジンから「スパムコンテンツだ!」と判断される可能性があるので「noindex」にしておくことをおすすめします。
参考:“noindex,follow” robots metaタグを使うのはどんな時?
https://www.suzukikenichi.com/blog/when-would-someone-use-noindex-follow-in-robots-meta-tag/
ユーザビリティーに気をつける
「ディレクトリ階層が浅いページの方が評価が高い」と言われることがあります。
ブログTOP→大カテゴリ「グルメ」→中カテゴリ「レシピ」→小カテゴリ「洋食」→コンテンツ「オムライスの作り方」というように、目的のページにたどり着くまで複数の階層を持たせるのは、SEO的に良くないという考え方です。
結論から言うと、そういったディレクトリの深さやURLの長短が検索順位に影響することはほぼありません。
ただ、「ドメイン/カテゴリー/ページ名」のような簡素な形で、ページ同士の親子関係が明確であると良いと言われています。ディレクトリが簡素である分、少ないクリックで目的ページに遷移できるので、読者としても使いやすいですよね。検索エンジンはそういったユーザビリティーを評価する傾向があるので、結果的にポジティブな評価を受けやすいです。
また、読者がブログ内のどの位置にいるのかを示す「パンくず」もユーザビリティーを上げるために有効な手段と言えます。
パンくずとは、LIGブログ記事の上部にも設置してある「LIGブログ>Web制作>SEO>記事タイトル」という部分にあたります。元のカテゴリに戻りやすく、他の記事も探しやすくなるこのパンくずはSEO的にも評価されるポイントです。
ちなみに、Wikipediaは、膨大なページ数でありながら6クリックですべてのページに辿りつけるという、ユーザビリティーに優れたリンク構造になっています。
なんでWordPressはSEOに強いの?
冒頭で触れたとおり、SEOを意識したブログを作りたいならWordPressをおすすめします。その理由は大きく3つです。
もともとSEOを意識したサイト構成になっている
Googleの検索エンジン開発責任者の一人であるマット・カッツは、WordPressに関して以下のように発言しています。
ワードプレスを選ぶことは、非常に良い選択です。
なぜなら、ワードプレスは、SEOに関する多くの問題を自動的に解決してくれて、SEO(サーチエンジン最適化)の手法の80%~90%に対応するように作られているからです。出典:Google検索の責任者やSEOの天才も認めるWordPressのSEO効果
http://wisdommingle.com/high-performance-seo-with-wordpress/
SEOには大きく外部施策と内部施策の2つがあります。ざっくり言うと、外部からリンクを貼ってもらえるように気をつけることが「外部施策」で、サイト内のユーザビリティーや質を上げることが「内部施策」です。
そして、WordPressはもともとSEOを意識したサイト構成になっているため、マット・カッツが認めるぐらい内部施策に優れているのです。そのため、SEOの知識がなくてもWordPressを選ぶだけで、幸先の良いスタートを切ることができます。
SEOで重要視される点をカスタマイズできる
WordPressのメリットの中でも特に大きなものが、ブログを自由にカスタマイズできるところです。多くのブログツールはカスタマイズできる箇所に制限があるものですが、WordPressはブログの構造からガッツリ変更することができます。
もともと優れている内部施策に拍車をかけることで、SEO効果をますます高めることができます。
SEOを高めるプラグインが多数存在する
WordPressでは「プラグイン」という形で、さまざまな機能を自分のブログに追加することができます。
プラグインにはアクセス解析機能やスパム削除機能など、多種多様なものがあります。その中にはSEOに効果があるプラグインもあり、WordPress自体が世界規模であることもあってその数は膨大です。
数あるプラグインの中から機能を選ぶことができるので、自分のブログに合ったSEO対策がしやすくなります。
WordPressSEOのよくある課題
WordPressでSEOを意識しはじめたときに生まれるありがちな課題と、それを解決するプラグインを紹介します。
※ここでご紹介するプラグインは、比較的多くの人に利用されているものですが、使用する際は自己責任でお願いいたします(バックアップも忘れずに!)
カテゴリーやタグなどの派生ページをnoindexにしたい
検索結果に反映させたくないコンテンツや、自動生成された類似ページをnoindexにしたい場合に「All in One SEO Pack」というプラグインが便利です。
https://wordpress.org/plugins/all-in-one-seo-pack/
項目にチェックを入れるだけで、簡単に該当ページをnoindexにすることができます。
SEOを意識している人ならだいたい知っているような有名なプラグインで、WordPressにおけるSEO施策をトータルでサポートしてくれます。metaキーワードやディスクリプションなどといった、内部施策で重要な設定もこちらのプラグインですることができます。
個人的には、WordPressをインストールしたら一番最初にいれておきたいプラグインです。
本文やタイトルの文字列を一括で置換したい
記事を書いているときに、あとからキーワードを置き換えたいと思ったことはありませんか?
たとえば、「スマホ」というキーワードを使って記事を書いたけれど、「iPhone」というキーワードの方がボリュームがあることに気がついて、記事中の「スマホ」を全て「iPhone」に置き換えたい…。そんなケースです。
そんなときに便利なのが「Search Regex」。このプラグインは、タイトルや本文に含まれている単語を一括置換してくれるプラグインです。
https://wordpress.org/plugins/search-regex/
ただ、よく考えて置換ワードを選択しないと、置換後に文章としておかしくなってしまうこともあるので注意しましょう。
画像検索に引っかかるようにしたい
Google画像検索も重要な流入経路です。
特に画像を多用しているコンテンツでは、画像のaltタグとtitleタグはしっかり設定しておきたいところです。
本来ならば、画像ごとにキーワードを検討して記述するべきですが、過去の画像が数百枚!といったときはなかなか手が出せませんよね。そんなときは「SEO Friendly Images」というプラグインが便利です。
https://wordpress.org/plugins/seo-image/
このプラグインは、記事タイトルなどの情報から、記事内に含まれる画像に対してaltタグとtitleタグを自動で挿入してくれるので、数が多くて大変!といった場合でも安心です。
できるだけ早く検索結果に反映させたい
記事を公開してから、検索結果に反映されるまでは多少のタイムラグがあります。これは検索エンジンのクローラーがまだその記事を見つけられていないからです。
WordPress以外のサービスでも言えることですが、サイトマップXMLを作成しGoogleに送信することで、検索エンジンにブログを認識してもらえるようになります。サイトマップを作成する機能はWordPressに備わっていないので、サイトマップを作成したいときはGoogle XML Sitemapsを導入してみましょう。
https://wordpress.org/plugins/google-sitemap-generator/
このプラグインを使うと、記事が更新される度に自動的にサイトマップXMLを作成してGoogleに送信してくれます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回紹介したのはいずれも基本的な知識ばかりですが、なかなか実践できていないブログも多いですよね。
この機会にWordPressを始めて、SEO対策をしてみませんか?
WordPressは無料でだれでも利用することができるので、「ちょっと試しに…」といった気持ちでトライすることもできますよ。
しかし! サーバーは自分で用意する必要があります。
WordPressに最適化された超高速サーバー「Z.com for WordPress」
今回お話を聞かせていただいた「Z.com byGMO」さんが展開している「Z.com for WordPress」では、
- 既存ブログのコピーサイトを作成できる
- ワンクリックでテスト用のブログが作成できる
- 自動でバックアップができる
- アクセス増加に合わせてオートスケールできる
などといった、WordPressブロガーが「こうだったら良いのにな!」と思う課題が先回りで解決されています。
ブログをスケールさせていきたい人や、WordPressをビジネスで利用している人におすすめなサーバーです。サービス申込完了と同時にWordPressがインストールされるので、知識がなくても導入できますね。
サーバーを決めてWordPressをインストールしたら、あなたのブログライフの始まりです。いろんな記事を書いて、いろんな人に読んでもらいましょう。
それでは、また!
【もっと知りたい!SEOのこと】
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※ SEOの基本中の基本!「titleタグ」「meta description」「h1タグ」の書き方まとめ