スマホ専用の検索ランキングってあるの?スマホSEO対策の基本をマル


スマホ専用の検索ランキングってあるの?スマホSEO対策の基本をマル

こんにちは、じつかわです。ヴォラーレという会社でSEOコンサルタントをしています。

現代のWebビジネスを考える際、もはやスマホを無視して考えることはできなくなってきています。ここ1〜2年で、「スマホのSEOってどうすれば良いの?」という声も大変よく聞くようになってきました。

実際のところ、スマホサイトを構築する際にSEO的な要件はどうすればいいんだろうか……と悩まれる方は多いかと思います。今回はそんなスマホとSEOの関係についてマルッと紹介したいと思います。

「スマホ専用の検索ランキング」は存在する?

いきなりすこし込み入った話をしますが、かなり注目度の高い重要な質問だと思います。

スマホのSEOを考えるときにまず話題になるのが、「スマホ専用の検索ランキング」というものが存在するのかどうか。スマホサイトを持っていなければ検索上不利になるのか、スマホ向けのユーザビリティがどこまで加味されるのかなど、気になる方は多いかと思います。

基本的にPC向けのランキングが適用されるが、スマホのユーザビリティも重視される流れになっている

まず現時点の話をします。今のところ、基本的なランキング付けの仕組みは通常のPC向けランキングとほぼ同じものが使われています。スマホ最適化のための微調整こそあるものの、スマホだけのランキングというものはほぼ存在しない状態です。

ただし、今後の動きとしてはスマホのユーザビリティも重視される可能性があります。参考として、こちらのサイトをご覧ください。

「モバイル フレンドリー(スマホ最適化)されたサイトを見つけやすいマーキングをしますよ」という内容なのですが、その中で「モバイル フレンドリーの条件をランキング要素として使用することも実験中」と述べられています。SEOの考えを抜きにしてもモバイルのユーザ体験は重要ですが、SEOのランキング付けという観点でも反映されるようになるかもしれないということですね。

ただし、こういう方向性があるからといってスマホのユーザビリティが全てを支配するわけではありません。
ユーザが検索時に求めているものは知りたかった情報そのものであり、検索エンジンが最も重視する点はこれまでもこれからもその部分です。いくらスマホで見やすいからといって、中身が役に立たなければ意味がありません。スマホでもPC向けサイトをある程度問題なく閲覧することはできますし、ランキング要因が根本から大きく変わるというようなことはなく、スマホでのユーザビリティはあくまで付加的な要素となる、と考えておいたほうが良さそうです。

スマホユーザに向けてどのような体験を提供すべきか?という観点はSEOを抜きにしてもしっかり考えるべきことですが、あくまで重要なのはスマホ向けであろうがPC向けであろうが、検索ユーザの知りたい情報を(ユーザと検索エンジン双方に)きちんと届けることであるということは覚えておいていただきたいと思います。

また、UIデザイン一般に言えることですが、検索エンジンに最適化したUIデザインは本来のユーザビリティと必ずしも一致しないと考えています。今回のスマホユーザビリティがランキング要因になるかもという件においても、「SEO上必要なUI要素はこれとこれで……」というように考え始めてしまうと本末転倒に陥り失敗しやすいと考えていただいて良いと思います。

GoogleがスマホUXを考慮して実施している施策

「スマホ体験はこれからランキング要因にもなる可能性があるがが過剰に気にしてはならない」という旨を述べましたが、実は現状でもスマホでのユーザ体験に沿って色んな工夫がされています。その施策をいくつかご紹介いたします。

FLASHが使用されているサイトの順位を下げる

多くのスマホデバイスでは、FLASHを再生することができません。FLASHがコンテンツの多くを占めているような状況では、スマホでのランキングが下げられることがあります。

デバイスごとのリダイレクトが失敗しているサイトの順位を下げる

PCサイトとスマホサイトをそれぞれ別URLで作り、アクセスしてきたデバイスを検知してPC版・スマホ版それぞれにリダイレクト処理をする場合。たまにある誤りとして、スマホでアクセスしてきた場合にすべてスマホ版のTOPページにリダイレクトされてしまうといったことがあります。

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検索ユーザは自分の求めるピンポイントな情報が欲しいわけですから、下層ページにランディングすると思っていたらTOPに飛ばされた、なんていう体験は大変よろしくないですね。こういう誤りを検出して順位を下げるといったGoogle側のアクションも既に見られています。

スマホ最適化サイトに「スマホ対応」表記を付ける

上で取り上げた Googleウェブマスター向け公式ブログ の中にありましたが、スマホでの閲覧性に問題がないと思われるサイトに対しては「スマホ対応」の表示がなされるような対応が現在進行形で実施されています。

mobilefriendly

このように表示されます。ぜひお手元のスマホでご覧ください。
※「スマホ対応」表記が導入されているかどうかには個人差があります。

スマホサイトを作るときに気をつけたいこと

スマホサイトが完成したら、検索エンジンに存在をしっかり伝えることが大切です。
PCとスマホの両方に最適化されたサイトを制作する場合、URLとHTMLの対応を考える上で大きく3つの制作の仕方が考えられます。

  • レスポンシブウェブデザイン
  • 同一URL上でのデバイスに合わせたHTMLの動的配信
  • 異なるURL上にデバイスに合わせたHTMLを構築し、UAなどでリダイレクトして振り分ける

レスポンシブウェブデザインではない下2つについては、PC向けのサイトとスマホ向けのサイトが別々に用意されていることを検索エンジンに伝える必要があります。
検索エンジンに存在を伝える際の、SEO上の解説・注意点をそれぞれ書いていきます。

レスポンシブウェブデザイン

レスポンシブウェブデザインはデバイスに関わらずワンソースで作成されているため、検索エンジンは一つのURLにつき一つのHTMLを読めばいいだけになります。

この場合、ウェブマスター側で検索エンジン向けに実施しなければならない対策はありません。また勘違いされがちですが、レスポンシブウェブデザインはGoogleが“推奨”している実装方法ではあるものの、レスポンシブウェブデザインにしたからといってランキングの上位になるわけではありません。

同一URL上でのデバイスに合わせたHTMLの動的配信

URLは一つでありながら、ユーザーエージェントなどを読み取ってデバイスごとに適したHTMLとCSSを配信しているケースです。
このとき、検索エンジンがクロールする際にスマホ用サイトが存在することに気づけず、正しく情報を処理できないケースがあるので、動的配信を行っていることを検索エンジンに伝えなければなりません。

Vary1

この処理は「Vary HTTPヘッダー」を設定することで行うことができます。
設定方法は非常に簡単です。

Header set Vary User-Agent

この1行を.htaccessに追加することで設定できます。
これによって、「ユーザーエージェントによってコンテンツを出し分けていますよ」という意味を検索エンジンに伝えることができます。

Vary2

異なるURL上にデバイスに合わせたHTMLを構築

最後は、

[PC向け]
http://example.com
http://example.com/hoge/
[スマホ向け]
http://s.example.com
http://s.example.com/hoge/

といったように、PC向けとスマホ向けでそれぞれ異なるURLを持ち、ユーザのデバイスに応じてアクセスさせるURLを切り替えているパターンです。

検索エンジンはURLごとに情報を紐付けている(インデックスしている)ので、コンテンツが同じであろうと異なるURLを持っていればそれぞれを別のページであると認識します。
なので、異なるURLで同じ情報を提供しているページたちは、「このページたちは同じ情報を持っていますよ」ということを示す必要があります。

アノテーション1

このケースでそれを示すのが、”canonical”と”alternate”を使用したアノテーションです。

上記の例の場合、

[top]
http://example.com
http://s.example.com
[hoge]
http://example.com/hoge/
http://s.example.com/hoge/

というように、ページがセットになっていますね。
このとき、http://example.com (PC向けページ)には以下を設定し、

<link rel=”alternate” media=”only screen and max-width:(640px)” href=”http://s.example.com” >

(「このURLにはスマホ版の代替URLがあって、そのURLはhttp://s.example.comですよ」と伝えるソースコード)
http://s.example.com(スマホ向けページ)には以下を設定します。

<link rel=”canonical” href=”http://example.com” >

(「このURLは正規のURLの代替物もしくは一部でしかなくて、正規のURLはhttp://example.comですよ」と伝えるソースコード)

これによって、検索エンジンのクローラーがどちらのURLに訪れたとしても、それぞれセットになっているURLを意図したように認識させることができます。

アノテーション2

下層ページの場合も対応したページに振り分けを行う必要があるため、
http://example.com/hoge/(PC向けページ)には

<link rel=”alternate” media=”only screen and max-width:(640px)” href=”http://s.example.com/hoge/” >

http://s.example.com/hoge/(スマホ向けページ)には

<link rel=”canonical” href=”http://example.com/hoge/” >

といったようにhrefで指定するURLも対応した下層ページに設定します。

それぞれ対応したものを設定するというのがやや手間かもしれませんが、この対応をしていないサイトも多いので、競合サイトと差をつけられるポイントでもあります。

以上、PC向けとスマホ向け両方のサイトを作成した場合の注意点でした。

まとめ

スマホからのアクセスは加速度的に増加を続け、今やスマホを無視した施策は打つことができなくなってきています。ユーザの検索行動・検索体験がスマホをベースにしたものに変わっていく中では、Web戦略もそれに合わせたものにする必要があります。

スマホをめぐるSEOの事情や対策は少しややこしい話に聞こえるかもしれませんが、後半で書いた検索エンジンに対してのシグナルの送り方以外に“SEOのためだけに”行わなければいけないことはほとんどなく、特にユーザビリティに関しては結局のところユーザの体験を意識することが一番の近道である、という話に落ち着きます。
スマホ向けであろうが何であろうが、ユーザの検索に答える有益なコンテンツを作成し、それをユーザや検索エンジンに適切に運び届けるという最もベーシックな考えは変わりません。
「スマホ向けのSEO」ばかりを考えるよりも、「スマホユーザを意識したサイト制作・コンテンツ制作を行い、SEOの要件にも気を配っておく」というくらいの感覚で臨むのがちょうどいいのではないでしょうか。

おまけ

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それでは、また!

 

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この記事を書いた人

じつかわ
じつかわ 外部ライター 東京
1990年生まれのSEOコンサルタントです。ナイル株式会社におります。燻製をつくるのが好きです。

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