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Webディレクター必見のプロジェクトマネジメント術!遅延を発生させないポイント3つ

Webディレクター必見のプロジェクトマネジメント術!遅延を発生させないポイント3つ
(編集部注*2014年10月01日に公開された記事を再編集したものです。)

こんにちは、ディレクターのなかみーです。

さて、プロジェクトのスケジュールが遅延してしまうと、クライアント・制作会社問わず関係者全員が不幸になってしまいますよね。逆に、安心安全にプロジェクトを回せたら、Webディレクターとしてこんなに幸せなことはありません。

ところでこのWebディレクターの仕事って、何なのでしょうか。企画提案、制作進行、クライアント調整……と、必須スキルは多岐に渡っています。
しかしそれにも関わらず、参入障壁がとても低く、産業として歴史が浅いこともあってか、他の業界に比べてプロジェクトの遅延が発生しがちなのかな……と思うときがあります。

かくいう僕自身も過去にさまざまなプロジェクトを担当させていただき、思いきり遅延を発生させてしまったこともあります。そこで本日は、反省と自戒を含め、プロジェクトを遅延させないためのポイントを3つにまとめてみました。

他のWebディレクターの皆さまの参考になれば幸いです。

プロジェクトを遅延させない3つのポイント

1. 段取り八分

何度この言葉を心に誓ったでしょうか。僕はこの言葉が大好きです。
Webディレクターに限った話ではないかもしれませんが、プロジェクトが遅延する原因のほとんどは事前の準備不足だと思います。

そこで、プロジェクト開始段階で決めておいたほうがよい項目をリストにしてみました。量が多いように思うかもしれませんが、いずれは決めなければならない項目ばかりです。最初にしっかりチェックしておきましょう。

  • スケジュール
  • 予算
  • 開発においての制約事項
  • 対応範囲(コーディングまで? 組込まで?)
  • 対応するプラットフォーム
  • PC
  • スマホ(縦・横)
  • 対応ブラウザ
  • 対応外ブラウザの扱い
  • 確認フロー
  • 戻し回数
  • 戻しまでの対応
  • コーディングポリシー
  • セキュリティポリシー
  • サーバ選定基準
  • ドメイン取得
  • セキュリティチェックの有無
  • 緊急連絡先
  • 納品物件の整理(ソースだけ? 設計書? PSDも?)

プロジェクト開始段階で全てを決めるのは難しいかもしれませんが、少なくとも“決めにいくぞ”という意思表示は出しておいたほうがいいと思います。

これらを決められれば決められるほど、制作メンバーに余計な心配をかけなくてすみます。

2. 制作モデルの宣言と各工程の必須タスクの定義

開発モデルって、種類がたくさんありますよね。
代表的なのは下記の4つですが、他にもスクラム開発、チケット駆動開発など種類も豊富です。

  1. ウォーターフォールモデル
  2. プロトタイプモデル
  3. スパイラルモデル
  4. アジャイルモデル

よく使われるモデルは、やはりウォーターフォールだと思います。

とはいえ、プロジェクト・クライアント・制作メンバーの複合的な要素を考慮して、開発モデルを選定しているWebディレクターは、一体どれくらいいるのでしょうか。スケジュールを引いたときに、ごくごく自然な流れでウォーターフォールになっていた、というのが実情だと思います。

しかし、この定義こそが一番の肝です。クライアント・制作メンバーの前で、どの制作モデルでおこなうのか、きちんと宣言をしましょう。

たとえば「今回のプロジェクトは規模がとても大きい。複雑な仕組みでなので、出戻っていてはスケジュールに遅れが生じてしまう。1つ1つの工程を熟考して丁寧に進めたいので、ウォーターフォールモデルでいこう」というように。

モデルが違えば、工程も違います。工程が違えば、アプローチもタスクも異なってきます。だからこそ、進め方を共有し、全員の足並みを揃えることが大切になります。

あとは宣言したモデル工程の中で、必須タスクとゴールを洗い出しましょう。

  • キックオフ: 開発ルール(定例、窓口、各担当)を決めること
  • 要件定義 : 要件定義書を完成させ、クライアントレビューが完了すること
  • 設計   : WF、画面遷移図、DB設計、アニメーション設計、フォーム定義、URL構成の各設計書が責任者レビューまで完成すること
  • デザイン : PC・SPのテンプレートデザイン、下層全ページのデザインが完成し、PSDの整理が完了していること
  • 実装   : コーディング、組込、単体試験までが完了していること
  • 試験   : 試験設計、試験実施、改修を完了させること
  • 納品   : クライアントレビューが完了し、検収書を発行してもらうこと

この開発モデルの定義と宣言、各工程の必要タスクとゴールを決めておき、関係者全員でおなじ認識を持つことができれば、抜け漏れのリスクも軽減されます。

抜け漏れの頻発が遅延などの根本の原因となるので、明確に定義しておきましょう!

3. 役割分担と責任範囲の明確化

「あれ? それってオレのタスクだったっけ???」

こんなセリフは、今まさにプロジェクトが佳境というタイミングでやってくることが多いです。そのひと言が出ると、その場にいる全員が凍りついてしまいます。

そうならないために、メンバー全員のタスクと責任範囲は明確にしましょう。
たとえば、

■TOPデザイン制作
・担当者 :Aくん
・期間  :2014/7/1 〜 2014/7/5 18:00
・完了条件:BさんのレビューでOKをもらうこと

■レビュー担当者
・デザイン  :Bさん
・ソースコード:Cさん
・設計書   :Cさん
・仕様書   :Dさん

上記のような内容をタスクごとに洗い出し、Redmineなどでチケット駆動開発と組み合わせれば、これもまたリスクの軽減になります。タスクを洗いだした後、全員でレビューすればさらに精度が高まるのでオススメです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
いつかは決めなければならないものばかりで、難しいことは特にないと思います。制作が本格的に着手される前に、どれだけ先回りして決められるかがポイントになります。

つまらない抜け漏れが原因でスケジュールが遅延していると、クオリティを突き詰める時間さえなくなってしまい、とにかく完了させることだけが目的となってしまいます。

もちろん案件を進めていけば、想定外のことは出てくると思います。それでも先回りがある程度できていれば、それなりに対処ができるはずです。

プロジェクトを目的達成まで引っ張っていくために、先回りWebディレクターになっていきましょう!

それでは、また!

この記事を書いた人

なかみー
なかみー ディレクター 2014年入社
制作部の長をやらせてもらっております、なかみーです。
制作フローは人生の縮図だと思っています。

ずーっとサッカーをやっているので脳みそも筋肉になっておりますが、2人の娘と息子の笑顔を励みに、世の中の役に立てればいいなと過ごしています。
最後に、前職の同僚と一緒に世の中の不便をちょっとだけ便利にする、株式会社COMPASSもやってます。