こんにちは。ディレクターのエリカです。
圧縮ファイルを解凍したら、ウイルスでは無いけれど、開けない妙なファイルが入っていた……という経験がある方は多いと思います。
よくあるのは「.DS_Store」とか、「Thumbs.db」ですね。
不要なファイルの正体
「.DS_Store」とは?
リソースフォークと呼ばれる Mac OS 特有のファイルです。
簡単に言うと、ファイルの表示を早めるためのキャッシュ情報です。
Mac OS のデフォルト設定では不可視ファイルとなっており、気付かないうちに勝手に作られています。
類似ファイル:__MACOSX、._で始まるファイル
「Thumbs.db」とは?
Windows OS 特有のシステムファイルです。
画像ファイルの「縮小表示」を早めるためのキャッシュ情報です。
Windows OS のデフォルト設定では隠しファイルとなっており、気付かないうちに勝手に作られています。
類似ファイル:desktop.ini
傾向と対策
つまり、上記のファイル類はただのキャッシュ情報です。
あれば表示の早さを助けますけれど、無くとも致命的な問題はありません。
やっかいなのは、自分のOSで見ている時には表示されないのですが、別OSにデータを渡すと使えないくせに表示されてしまうことです。
対策としては、以下のような方法があります。
- 設定を変更してキャッシュ情報を可視化し、都度削除する
- 設定を変更してキャッシュ情報が作られないようにする
- コマンド等を使ってフォルダ内のキャッシュ情報を一括削除
しかし、共用PC等でOSをデフォルト設定で使いたい場合には不向きです。
圧縮ファイルを渡す時だけ削除できればいい!
圧縮ファイルにキャッシュ情報が含まれるのを防ぐだけなら、フリーソフトを使って解決することも可能です。
これならOSの設定を変更することも無く、デフォルト派に向いていますね!
Mac ユーザーの場合
圧縮ソフト:MacZip4Win
「.DS_Store」等を含まない圧縮ファイルを作ります。
既に開発が停止しているソフトですが、無料で手軽なので試してみてもよいと思います。
類似ソフトに MacWinZipper があります。
確認ソフト:Zipeg
基本は解凍ソフトなのですが、圧縮ファイルを解凍せずに中身を確認できる機能が備わっています。
「.DS_Store」等が含まれていないか、確認することができます。
Windows ユーザーの場合
圧縮ソフト:CubeICE
「Thumbs.db」等を含まない圧縮ファイルを作ります。
Windows には色々な圧縮・解凍ソフトがあるので、お好みのものでよいと思いますが、上記ソフトは別OSとの圧縮データ交換に特化しています。
確認ソフト:Lhaz
圧縮・解凍何でもこなす多機能ソフトですが、やはり圧縮ファイルを解凍せずに中身を確認できる機能が備わっています。
「Thumbs.db」等が含まれていないか、確認することができます。
いかがでしたか?
これで別OSへの圧縮ファイルの受け渡しも安心ですね!
クライアントに「邪魔者入り」のファイルを渡すのもナンですし、ちょっとしたことですが意識しておくといいですね。