こんにちは、LIGブログ編集部のうららです。
先日、同僚のさんぺーと家事について喋っていたら、わたしの上司であるせぶや(新婚)がこんなことを言ってきました。
「家事は嫌い。できる限りやりたくないし、家事のために時間を使うのが嫌。でもそれだと嫁もうるさいし、ケンカになっちゃう。できれば嫁にも家事をしてほしくない。そうすればお互いハッピーになれる」
「はぁ!?」
「わかる」
「え、ちょ!?」
「ちょうど家事代行サービスの『かじまある』さんから記事広告の依頼をいただいたから、家事代行のこといろいろ聞いてきてよ!」
……私には全くわからなかったのですが、世の中にはそう感じる人もいるんですね……。家事代行をしてもらえば、こういった家事の問題もなくなりそうですが、でもいったいどれくらいの家事をおこなってくれるんでしょうか。値段が高いイメージもあります。せっかくの機会なので、家事代行のプロ「かじまある」のご担当者さんに家事代行サービスについていろいろとお話を伺ってきました。
記事の最後では、家事代行サービスのスタッフが現場で使っている掃除の裏技も紹介しちゃいます。
▼ この方にお伺いしました!
人物紹介:田口 奈緒さん 2009年から家事代行業務に関わる。2013年にアビドレックス株式会社へ入社。家事代行事業部のコーディネーターとして、クライアント対応、スタッフの採用や育成、マッチング業務などを担当。お客様一人ひとりの要望や生活スタイルに添ったプランを提案できるよう、事前のお打合せを大切にしている。 |
家事代行のプロにお話を伺ってみた!
家事代行は「家を徹底的にきれいにする」わけではない
ー さっそくですが、家事代行はいつ呼べばいいですか? 家事が溜まりまくって、どうしようもないときでしょうか……?
そんなことないですよ。家事代行に依頼する人の多くは「時間にゆとりがほしくて」「手が足りなくて」といった理由でお問い合わせいただいています。「時間を買う」というイメージで、実は安くて手軽に利用できるサービスなんですよ。
ー 安くて手軽ですか。でもエアコンの分解掃除だったり、ガスコンロの油汚れだったり、徹底的にきれいにするサービスだと思うんですが、それだとあまりお手軽なイメージがありません。
いえ、少し違います。徹底的に家をきれいにするのは「ハウスクリーニング」と呼ばれるものです。お話にあがったエアコンやレンジフードの分解洗浄や浴室のカビ取りといった、力も技術も時間も道具も必要なものはハウスクリーニングの方ですね。
弊社の家事代行は、「時間さえあれば、お客さまが自分でもできるようなことを代行する」サービスです。もちろん、お客さまに「頼んでよかった」と感じてもらうためには「自分でもできる」だけではなく付加価値が必要ですが。
- 家事代行サービスの主な業務内容
-
- お風呂掃除
- トイレ掃除
- 台所掃除
- 水拭き
- 掃除機がけ
- 洗濯
- 整理整頓
- アイロン掛け
- 食器洗い
- ゴミ出し
- ベッドメイキング
- 靴磨き
- お庭の水やり
- 布団干し
プランによっては、次のこともおこないます。
- 料理
- 草むしり
- ペットのお世話
- 郵便・宅配の受け取り
ー 代行する家事は一般的なものなんですね。家事代行サービスのスタッフがおこなう家事と、一般の家庭でおこなう家事の違いは何でしょうか?
例えば家事にかける時間が2時間だとしたら、そのなかで優先順位をつけ効率よく家事をこなすことで、一般のご家庭の2時間よりも広い範囲での家事をおこないます。そのためにはいろいろなテクニックを使うのですが、一部ご紹介します。
- 小さな埃や髪の毛などを見つけたときに、その場ですぐに回収できるよう、「スーパーのビニール袋」を自分の腰回りにさげる
- ティッシュや歯ブラシなど、定位置まで取りに行く時間を抑えるため、「小道具」をエプロンのポケットなどに常備しておく
- 洗面所でコップを洗いたいのに手元にスポンジがない場合、泡立てネットのようにつかって洗える「排水口ネット」を持っておく
- 掃除機のヘッド部分は、髪の毛や埃がたまると回転が悪くなるので、「1円玉」をヘッドのねじの部分に差し込み、分解して掃除をする
2時間でおこなう家事は、平均4〜5つ
ー 1回の作業でどれくらいの家事をおこなうのでしょうか?
部屋の大きさで変わりますが、平均で4〜5つの家事を2時間ほどでおこないます。次のような家事がスタンダードですね。
1. 洗濯
- いちばん最初に洗濯機をまわし、その間に他の作業をおこなう
- 洗濯が終わったら、洗濯物を干す
2. お風呂掃除
- 浴室内の小物やシャンプー類などは、一度全て外に出す
- 先にカビ用洗剤などを吹きかけておく
- 高い位置から掃除していき、排水溝はさいごに掃除する
- 水切りワイパーで壁・鏡や床の水分を取り払う
- 小物・シャンプーボトルのぬめりなどを拭き取り、元の位置に戻す
3. 整理整頓
- 書斎の整理
- 子供部屋の片付け
- 出しっぱなしの洋服の収納など
4. 食器洗い
- 家庭によって食器用スポンジを複数使い分けるケースがあるので、ご家庭のルールを確認する
- 食器を洗い、収納する
- 排水溝が汚れていればついでに掃除、水栓周りも磨く
5. 掃除機がけ
- 掃除機がけはひととおりの掃除や片付けが済んでからおこなう
- 奥の部屋から順に、動かせるものは動かして、見えない箇所も掃除する
- 終わったら、ごみの溜まったカップやヘッドも掃除する
この他にお風呂場などの水回りの排水口は、外せるところまで外して掃除をします。
また使用した道具や、道具が置いてあった棚もお掃除しています。掃除機もサイクロン式なら必ずゴミカップは空にして、ヘッドに髪の毛やホコリが溜まっていたら分解してきれいにします。家事代行は道具をお客様にお借りしておこなうサービスなので、「きれいにしてお返しする」のが基本です。
ー なるほど。すごく細かなところまできれいにしているのですね。例えばこちらは上司・せぶやの部屋なのですが、この広さだと時間はどれくらいかかりますか?
30平米くらいなら、例えばお部屋の掃除機かけ、お風呂掃除、食器洗い、洗濯をおこなうとすると、2時間半から3時間で余裕をもって終わらせられます。
値段は時間料金+交通費のみ
ー 家事代行は時間を決めて依頼するのでしょうか?
いろんなプランがありますが、基本的にはどれも1時間ごとに基本料金が決まっています。基本的な家事をおこなう「お手軽プラン」は1時間2,400円(+交通費)から。料理代行や不在時でも対応できる「満足プラン」は1時間3,400円(+交通費)からです。どちらも週1回で2時間からご利用いただけますが、1.5時間から依頼できるプランもあります。
そして依頼を受けてからコーディネーターが下見に伺い、そこで作業内容を調整するイメージです。実際のお宅の状況を見ながら、プランのお打合せをします。依頼できる内容もプランによって変わりますが、基本的な家事はどのプランでもおこなえますよ。部屋は毎週掃除して欲しいけれど、月に一回は窓も拭いてほしい、といった依頼にも柔軟に対応できます。
例えば共働きのご夫婦の方なら、週末に夫婦2人で過ごすための時間をつくるために利用されていますね。会社の役員や経営者の方からも、多忙で家にいない時間が多く家事に手がまわらないので、家事代行サービスで基本的な生活環境を整えてほしいといったご依頼もよく受けます。
ー なるほど。もし時間内に作業が終わらなかった場合はどうするのでしょう?
もともと何を頼まれる分かっているので、時間が足りなくなることはあまり起こらないんですよ。万一の場合でも、「これはあと30分で終わらなさそうだな」というのは分かりますし、その段階で絶対にお伝えするようにしています。
「思いのほか作業に時間がかかってしまったので、時間内に終わらなさそうです。延長にしますか、それともやめますか」とお聞きすると、「だいたい終わらせて欲しいから延長してください」と言うか、「じゃあそっちの作業は止めてこっちを優先してやってよ」といった指示をいただくのでそれに従います。当日、追加で作業を頼まれた場合もやはり時間が足りなくなるので同じようにご希望を伺います。
ご不在の場合は、時間が足りなくなったときの判断をスタッフに委ねるのか、電話をした方がいいのかを、ご契約時に打ち合わせをさせていただきます。実際は「30分程度なら延長してやっておいて」という方が多いですね。
ペットや赤ちゃんの世話、お話相手といった特別なサービスも
ー なるほど。一般的な家事以外には、何か特別なサービスはあるんですか?
例えばペットや赤ちゃん、子ども、シニアのいるご家庭での家事代行です。家事代行のかたわら、お子さんと一緒にお留守番をしたり、宿題をみたりといったことですね。
ペットは犬や猫、ハムスターが多いのですが、トイレシートの交換やえさ補充、犬の散歩といったことなら対応しています。
ー 犬の散歩まで! 外に出ることもあるんですね。
ありますよ。外に出ることでいえば、クリーニング屋に受け渡しに行ったり、日用品の買い出しをしたりです。
お客さまの家に上がるので、スタッフの教育はすごく気を使っている
ー 他人が自分の家に上がるってすごく不安です。スタッフの教育はどのようにおこなっているのでしょう? やはり厳しいんですか?
弊社のスタッフが実際に住んでいる家を使って研修しています。事前に間取りを見て、代行の範囲を予測し、時間内で手際よくきれいにするテクニックをきちんとレクチャーします。
さきほどご紹介した時短アイテムも、研修で「これがあると便利だよ」と紹介していますね。任意ですが持ち歩く人が多いです。
面接のときは、普段の家事のスタイルを確認しています。たとえば普段の家事はどんな感じですかと聞くと、「集中すると時間を忘れて風呂掃除しちゃいます」という感じの方が割と多いのですが、そこはきちんと「お客さまがどこに何を求めているかが正解なのであって、自己満足ではダメなんですよ」と。「私たちにとってこの家のトイレは汚いかもしれないけれど、お客さまがキッチンを最優先でやってほしいと言うならキッチンを掃除しなければいけない」と伝えています。買っていただいた時間を、お客様のご希望どおりに使わなければ代行の意味がありませんからね。
ー 応募した方全員がスタッフなれるわけではないですよね?
もちろんです。スタッフを選ぶ際は面接を徹底しています。面接ではけっこう話すようにしていますが、基準に満たない方はその段階からわかります。単独でお客様宅に行くことがほとんどなので、説明を聞いているときの様子や受け答えはしっかりできるかなどが重要です。
また、外見の清潔感は重要です。逆に華美だったり派手すぎたりする方も見送らせていただいていますね。
ー 徹底しているんですね。
そうですね。お客さまのお家に上がり込むので、すごく気を使います。「どういう人が我が家のプライベートを見るのか」とお客さまも身構えていらっしゃいますし、なるべく「良い人」でないと、困っちゃいますよね。
家事代行サービスをきっかけに家事を好きになって欲しい
ー ちなみに、家事の裏技みたいなのがあれば教えてほしいのですが、そういうことを聞いてもいいですか?
いいですよ。じつは家事代行をしながらお客様にレクチャーすることもあるんです。家事代行がきっかけで家事を好きになってくれたらと思っているので、掃除や収納の仕方もそうですし、わたしたちが使う便利な道具のことも惜しみなくお教えしています。翌週訪問してみたら、その道具を買って用意してくださっている、なんてこともあると嬉しくなりますよね。実際に家事に対してポジティブになって、一緒に掃除を始める方も多いんです。
プロも使う家事の3つの裏技
裏技1:お風呂場の鏡のうろこ(くもり)の取り方
タンパク質を洗い流すシャンプーでも代用できますが、クエン酸を使いましょう。うろこは、程度によって落ち方が変わりますが、普段から掃除をしていればきれいになります。
- クエン酸もしくはセスキ炭酸ソーダを水で溶く
- 薄めてガラスに塗り、キッチンペーパーなどで湿布しておく
- しばらくしたらはがして洗い流す
- 残っていたら、重曹水とスポンジでこするととれる
裏技2:窓をピカピカにする方法
市販の窓用クリーナーは成分が濃く、きれいに拭きとったつもりでもムラが残ります。台所にある食器用洗剤で十分です。水拭きしてから、乾拭きでいかにきれいにするかが窓ガラス掃除の基本です。
- 洗面器やバケツに水を入れて、食器洗剤を1〜2滴垂らす
- 水拭きと、乾拭き用のぞうきんを用意する
- 窓を拭いたあとに、からぶき用のぞうきんで仕上げる
裏技3:短時間で部屋の印象を明るくする方法
部屋の印象を明るくするためのポイントは、「いかに光を反射させるか」です。銀色に光る水栓周りの部分やマンションの部屋によくある巾木(お家の壁の少し段が付いているところ)を拭くだけで、お家に入ってきたときの印象がだいぶ変わります。
- 蛇口など銀色に光る水洗系の部分をピカピカにする
- 巾木(はばき)のほこりを雑巾でさっと拭く
まとめ
ー 裏技まで教えていただきありがとうございました! 上司のせぶやも喜ぶと思います! 余談ですが、せぶやのこちらのコメントについてどう思いますか?
「家事は嫌い。できる限りやりたくないし、家事のために時間を使うのが嫌。でもそれだと嫁もうるさいし、ケンカになっちゃう。できれば嫁にも家事をしてほしくない。そうすればお互いハッピーになれる」
ちょっと何言ってるかわからないです。
ー そうですよね! 私も同じ意見です。今日は本当にありがとうございました。
家事代行なら「かじまある」さんに依頼するしかない
洗濯、掃除、整理整頓、ゴミ出し、布団干しといった基本的な家事だけではなく、シニア・キッズサポートやペットのお世話まで対応している「かじまある」。忙しくて家事をおこなう時間がない、家事は苦手だから誰かにサポートしてほしいといった悩みを抱えている方は、ぜひ一度お問い合わせしてみてはいかがでしょうか!
料金は時間制で、基本的な家事をおこなってくれる「お手軽プラン」は1時間2,400円(+交通費)から、不在時でも問題ない「満足プラン」は1時間3,400円(+交通費)から依頼することができます!
今回お話を伺ったかじまあるさんならではのテクニック、実際にはもっとたくさんあるのでしょうね。私の家もピカピカにしてもらいたいです!