コンセプトを意識した“伝わる”Webサイトづくり


コンセプトを意識した“伝わる”Webサイトづくり

こんにちは、ディレクターの阿羅漢(あらか:本名)です。
ディレクターによる連載「いいWebつくろう〜クライアントと制作会社〜」第5回のテーマは、Webサイト制作におけるコンセプトの大切さです。
今回は、コンセプトをつくる上での手法というよりは、なぜLIGではコンセプトを決める工程を取り入れていて、大切にしているのかということをお話できたらと思います。

また、実例は出せないので、コーポレートサイトをつくる体でお話します。

主観的な部分もあるかと思いますが、もし宜しければお付き合いくださいませ。

なぜ、コンセプトが必要なんだろう?

アイデアをつくる上での軸を決める

LIGでは、Webサイトづくりのはじめの工程として、コンセプトの設定をおこないます。これは、デザイナー、エンジニア、クライアント、そして、ディレクターと、このWebサイトづくりに関わる複数の人たちが、何を頼りにクリエイティブをつくっていけば良いのかを決めるためです。

よくある例ではありますが、クリエイティブを「一本の木」に置き換えた喩え話がわかりやすいと思ったのでご紹介します。(※自己解釈含む)

置き換えてみる

  • クリエイティブをつくる = 一本の木を育てていく
  • 情報収集 = 根を増やし養分を得る
  • コンセプト設計 = 樹の幹を育てていく
  • アイデアづくり = 葉っぱを増やす

一本の木(クリエイティブ)を大きく育てていくのに、樹の幹(コンセプト)を太くしていく必要があり……というような置き換えで考えていくと、こんな風になるかと思います。

  1. 多くの根を張り、養分を蓄える
    →競合分析、企業自身の分析を考えるために、さまざまな情報を調べる
  2. 大きく風が吹いたり、衝撃を与えられても、揺るがない樹の幹になる
    →いろいろな角度から見て崩れないようなコンセプトを立てる
  3. 太い樹の幹だからこそ安心してたくさんの枝・葉を生やすことができる
    →施策、コンテンツ、デザイン、アニメーションなどのアイデアを考えていくことができる

つまり、コンセプトという樹の幹を太く育てずに、目先のアイデアばかりを葉っぱとしてつけてしまうと、一本の木自体が簡単に折れてしまいます。ましてや、何も考えずに葉っぱをつけ始めてしまうと、整理してみたら、ぜんぜん違う木に育てていた! なんてことになりかねません。

はじめにコンセプトを考えることは、何が正しくて、どのアイデアを取捨選択するのかという基準が決まるので、みんながアイデアの方向性を迷わなくて済むようになります。また、同じ基準から考えることができるので、それぞれの知識や経験から出てくるさまざまな角度からのアイデアが相乗効果となり、まとまりのあるいいものをつくっていけるようになります。

たまには振り返ることも大事

制作が進むと、色んなアイデアが出てきてしまい、つくろうとしている内容が脇道にそれてしまっていることがあります。そうならないように、何かアイデアが出てくるたびに、一度立ち返り、それは本当にコンセプトに沿っているのか? と振り返ってみることが必要です。

振り返ろうとわかっていても、なかなか難しいですよね……。でも地道にそのクセ付けをおこなっていくことが大切です。

コンセプトは十人十色

コンセプトを決める前に

さてさて、コンセプトを決めていくための材料を集めるには、お客様の会社はどんなところが魅力なのだろう? どんな会社だと思ってほしいのだろう? ということを考えていくことになります。

そのためには、お客様の会社が今いる業界はどんなところで、その中にいる同業他社の何が魅力なのかな? ということを推し量っていくこともコンセプトを決める上では非常に重要です。ほかの企業の魅力を知り、比べてみることは、クライアント様の魅力が、より具体的に見えてくることにつながります。

また、限りある時間の中ではありますが、クライアント様とたくさん話していくことも、魅力への理解を深める上で、大切にしたいので、ぜひ最終ゴールとしていることをもっともっと教えてほしいです。納得のいくコンセプトを立てるために、どんどん私たちディレクターに相談していただければと思います。

伝える相手によって違う

魅力を考えていく中では、伝えたい相手のことも思い浮かべることも大切です。まずは「誰に伝えたいんだろう?」「その相手はどんな人なんだろう?」「お客様の会社のことをどう思っているのかな? どんな期待をしているのかな?」ということを考えて、伝える相手が好きになってくれるように、魅力の効果的な伝え方をしていきたいと思います。

つくり手によっても違う

会社、伝える相手だけでなく、考えていくメンバーによってもコンセプトが大きく変わってくるかと思います。一人ひとりが違う視点であり、それが複数人いるのですから、制作するチームによってつくりあがるコンセプトや、メンバー同士の相乗効果で生み出されるクリエイティブは大きく変わってくることになります。

クライアント様を含めた制作チームのみんなの意見を取り入れて、何を残して、何を表現するのかをどんどん話しあっていくことが、いいクリエイティブをつくるために必要なことだと思います。

ちなみに、一度クライアント様から離れて、制作メンバーだけで話し合うことも大切かと!「クライアント様と同じ目線に立ちすぎていないか?」「クライアント様が話していた言葉は、格好つけてしまった言葉になっていないか? 熱が入り過ぎて主観的すぎないか?」と客観的な目線で考えることを心掛けています。

まとめ

コンセプトを立てた後は、ワイヤーフレームを考えて、デザインを考えて……と表現のつくり込みに入っていきます。「このコンセプトは、どんな表現だとより魅力的に伝わるのだろう? どうなると、ワクワクしてもらえるのだろう?」というような話を、制作メンバーはもちろん、クライアント様と盛り上がりながら、ときにはぶつかりながら、話しあっていく一番楽しい時間が待っています。

結果、Webサイトづくりにおけるコンセプトってなんだろう……?

あれこれといろいろ考えながら書いてみましたが、ユーザーが、このコーポレートサイトを見たときに感じてほしいこと。つまり、コンセプトは、Webサイトをつくる理由なのかなぁと思いました。

最後に、毎回そのチームメンバーでしか生み出せないクリエイティブが必ずあります。さまざまな種類の案件を担当できることや、その担当者の方とものづくりをしていくことのできる、ディレクターというこの仕事は本当に楽しい……。そして、チームのメンバーの一員となるからこそ、いいものをつくれるように、日々勉強をしていかなくてはいけないと感じています。

拙い文章ですが最後までお読みいただき、ありがとうございます。

何か違うなぁと思う点などありましたら教えてください! 参考にしていただけたらうれしいです!

一緒にいいWebつくりましょう。


この記事を書いた人

阿羅漢
阿羅漢 ディレクター 2014年入社
お疲れさまです。ディレクターの阿羅漢です。

東京、新潟、長野に縁があるす。
小学校の頃は阿羅加と名乗ってました。