こんにちは、外部ライターの三沢文也です。
私事ですが、ブログを続けながらメルマガも始めました。新しいことをすれば、良くも悪くも日常が騒がしくなります。
今までなかった読者との交流やアイデアもあれば、忙しくなりすぎて体調を崩したり、スマホをなくして大変だったり……いいことも悪いこともめまぐるしく起こります。
今日紹介する漫画『おれはキャプテン』も、そんな風に、立場や環境が変わることでめまぐるしく化学反応が起こっていく作品です。
本日紹介する漫画:『おれはキャプテン』
作者は、モーニングで人気のプロ野球マンガ『グラゼニ』の原作者でもあるコージィ城倉。(原作者としての名義は森高夕次。)
僕の教育の理念は…「環境は人を変える」です。
あくまでも野球オタクであり、それほど部活に情熱を注いでいなかった補欠の野球部員「霧隠 主将(かずまさ)」が突如部長になることで、人が変わったように野球に打ち込む話です。
霧隠は中学・高校・大学と一貫してキャプテンを務めます。しかも、決まって弱小または新設野球部のキャプテンばかり引き受ける……。
そして、彼が言いたい放題・やりたい放題に変わった野球理論・練習理論を振り上げ、傲慢に突き進んでいくのがこのマンガの主な流れです。
野球番組にも呼ばれるほどの作者の説く理論だけあって、中身はとても濃いです。それも、よく定番をわかった上で「あえて外す」ため、野球漫画通でも新鮮に楽しめる作品です。それでいて、少年漫画らしく努力と勝利の話なので、野球を知らなくても楽しめると思います。
また、キャプテンに選ばれた霧隠が暴君として振る舞いつつも誰よりも努力して上に立ち、不可能と思われるようなことを次々と可能にしていく「人間ドラマ」としての側面も魅力的な作品です。リーダーという立場、新しいことを始めるやりがいと心労がよく分かると思います。
変化するということは衝突もします。予想外なことも起こります。
「本来、キャプテンになるはずのない人がキャプテンになって人が変わった」ということは、反対に「キャプテン候補がキャプテンになれなかった」ということでもあり、「自分よりも下に見ていた部員のいうことを聞かないといけない人が出てきた」という話でもあります。
そのため、衝突もします。部を辞めるように脅されたり、練習指示や作戦を無視されたりもします。そんな困難な局面を、結果を出しつつ影に日向に努力を続けることで、キャプテンとしての信頼を得て乗り越えていきます。
また、変わっていくのは彼だけなく、彼のおかげで才能を見出される選手も出てきますし、逆に彼のせいでキャッチャーというポジションを捨てることになってしまう人も出てきます。
まとめ
僕がメルマガを開始する告知をしたとき、匿名で「体調を崩すからやめておいたほうがいい」と迫る人が出てきました。もちろん、そういう嫌な人ばかりではなく、読みながらブログ作りに協力してくれるような人も現れました。
メルマガをはじめたことで、キャプテンになった彼のように新しい発見があり、自分の生活やスタイルも変化していったのです。そして、この原稿の締め切りが迫ったときに、「そうだ! 今の僕の状況を最も的確に表し、最も活力になっている作品を紹介しよう」と思い立ち、この漫画を取り上げました。
新しいことをしたいとき、新しいことを始めたはいいけど、振り回されて辛いとき、このマンガを手にとって欲しいです。そんなマンガです。
P.S.
本文中にもかきましたが、このマンガには大学野球版の「ロクダイ」という続編があります。霧隠が六大学の中で最弱とされる東京大学の野球部のキャプテンになるです。まだ2巻しか出てないので、よかったらこちらも読んでみてください。話がほぼリセットされるので、新しく読み始めるのにおすすめです。