ライター初心者が知っておきたい良いブログ記事の書き方まとめ


ライター初心者が知っておきたい良いブログ記事の書き方まとめ
(編集部注*2014年4月1日に公開された記事を再編集したものです。)

こんにちは、ライタ―のヨシキです。
個人や会社の発信力が問われる時代、そろそろブログに取り組もうと考えている人も多いのではないでしょうか。

しかし「ブログをやることの効果」や「キーワード設定などのSEO対策」などマーケティングやテクニカルな部分はよく語られる一方で、肝心の「ブログってどうやって書けばいいのか」というライティングのロジックについて教えてくれている記事はあまり見かけないように思います。これでは普通の人は、ブログを書こうと思っても書けませんよね。

そこで本日は、今からブログをはじめたい、あるいは現状のブログを見直したいと考えている企業担当者やクリエイターの方に向けて、ライター初心者がLIGから学んだ良いブログ記事の書き方について嘘ナシでお伝えしたいと思います。

▼目次

ちなみに、以下の内容はデジタルハリウッド東京本校で行われた『株式会社LIGによる「即採用の為のセルフブランディング講座」第2夜』での講義内容を中心に、僕が日頃の原稿チェックの際にLIGから受けた指摘やダメ出し、そして個人的な見解を一部補足したものとなります。

実際僕はライター経験ゼロでLIGブログのライターになったので、これ以外の書き方を知りません。つまり、この記事の内容を的確に実践すればLIGブログの記事程度はいつでも書けるようになるはずなので、興味のある方はぜひ最後までご覧ください。

ブログ記事を書く上で最初に整理しておきたいこと

整理する

ブログ自体元々は個人の日記として定着していたジャンルですが、それをコンテンツとして記事化し、会社やクリエイターのオフィシャルなページに掲載されるようになったのが「ブログ記事」と呼ばれるものです。ですので、一番最初に「日記」と「記事」の違いを理解しておく必要があります。それらはごく簡単にいえば、

  • 日記とは、ライフログのように自分の思いや気持ちを書くもの。
  • 記事とは、“誰に、何を、どのように伝えるか”を戦略的に組み立てて書くもの。

という違いになります。

日記は読者側に書き手への思い入れが無い限り、相当読みにくい文章になってしまいます。個人の主観なので当然でしょう。しかし記事には上記の戦略があるからこそ、人の役に立つ、共感を生みやすい文章となるのです。

一見日記風のどうでもいいような内容のブログ記事でも、戦略(主にブランディング)をもって投稿されたものであれば、中期的には何かしらの共感を生んでいきます。逆に「いつも日記みたいな記事ばかりでつまらない」と言われるような企業ブログの失敗は、恐らくこの戦略性(もっといえば、ビジョン)の欠如に原因があるのではないでしょうか。

そのブログ記事は、何のためにあるのか

目的

それでは実際に記事を書く上でのコツについてみていきましょう。まず大前提として考えなければいけないのは、読者が記事を読み終えたときにどんな気分になっていればいいのかについてです。

わざわざ記事を読んでもらう以上、「得した」か「ためになった」か、そのどちらでもなければ「面白かった」と思わせるような内容であることが重要となります。

題材をしっかりと決めよう

記事の主題としては、「自分だけが持っているノウハウ」「人よりちょっと詳しいこと」などを選ぶのがベストでしょう。そういう意味で、企業ブログは実は題材豊富と言えます。そこに、自分の書きたいこと・興味のあることを絡め、熱量(書き手の思い入れ)を持った文章としていきましょう。

「そんなに何個も興味のある分野は無い」「企業ブログだから、書きたいテーマでばかり書いていい訳じゃない」と思うかもしれませんが、何か1つでも核となる興味があれば大丈夫。自分が熱く語れること・得意なことをベースに、企業PRや商品紹介など“記事として主張すべきこと”をうまく絡めて書くようにすれば、1つ1つが熱量を持ったオリジナル記事となっていきます。

組み合わせの意外性(「ドラッガー理論」×「女子高生」、「不良」×「東大」など)でヒットを生もう、というクリエイティブ手法はブログに限った話ではありませんが、まずは自分の「熱量」で人を惹きつけられる記事とすることを目指しましょう。

最近流行の“コンテンツ広告”と呼ばれる面白い記事で商品を紹介するような広告手法も、広い意味では同じ考え方になります。逆に、主題や目的もなく興味だけで書かれた記事は、先ほどの「日記」と同じことになってしまうので注意が必要です。

 ターゲットをしっかりと想定しよう

記事は人に読まれるものである以上、「ターゲット」(読者)はできるだけ具体的に、しっかりと想定する必要があります。

例えば同じWebデザインに関する記事であっても

  • Webデザイナーになりたくて勉強している人
  • Webデザイナーとして働いているが、経験が浅い人
  • Webデザイナーとして既に活躍している人

のうち誰に向けて書くかで、同じ話題でも、書き方は全く異なってきますよね。
自分の記事を誰かの役に立ててもらうには、まずはその“誰か”をしっかりとイメージしないといけません。

ブログ記事は「目次」と「タイトル」で8割決まる

目次とタイトル

「誰に、何を」書くかが決まれば、いよいよ実際にブログ記事を書き始める作業に取り掛かりましょう。ブログ記事は「目次」と「タイトル」で8割決まると言っても過言ではありません。その際は以下の2つを意識すると、グッと書きやすく、かつ読みやすい記事が出来上がるはずです。

1. ブログ記事は目次から書き始めよう

ブログ記事を書くときは、目次(=大見出し、各章のタイトル)から書き始めるようにしましょう。

まずは目次だけを書き並べておくことで、話題の順序の決定や纏めるべき項目、削除したほうがいい項目などが整理できるようになります。記事の構成自体が伝わりやすいかどうかのチェックにもなるので、とてもおススメです。
※大見出しは、最初は「ここではこういうことを伝えたい」というメモ程度でもOKです

伝えたい情報が多岐に渡っていたり、細かいトピックが多い記事の場合は大見出しをたくさん作るのではなく、

  • 大見出し→中見出し→小見出し

というように、1つの章の中で階層構成をつくるようにしましょう。

2. タイトルが濃くないと読まれにくい

タイトルに関しては既にいろいろなところで語られているため具体的なテクニック等については省略しますが、とにかくブログ記事で一番大切なのはタイトルです。

タイトルをつけるときに気をつけること

目次がある程度固まったら、それらの内容が書いてある記事に対し“思わず読みたくなるような”または“知りたかったことを教えてくれそうな”タイトルをつけるようにしましょう。

但し、明らかな“釣り”タイトルはあまりよくありません。あくまでも、期待にきちんと応えられる内容が載っている(読者に提供できる)ことが大前提となるので、提供可能なメニューである「目次」を先に考え、それをまとめる意味でタイトルを後からつけるという手順をおススメします。

「記事の目的は何か・どういう立場の人が情報を提供するのか・どれくらいの知識が得られるのか」を基本に、シンプルすぎる文章(事実)のタイトルにはアオリ文を適度につけるような工夫をしましょう。

候補をいくつか作って比較し、最終的には「このタイトルがFacebookやTwitterで流れてきたら強いか?」を判断の基準にするのがいいと思います。

順番や言い回しは色々試そう

タイトルにはいくつかキーワードが入ると思いますが、タイトル内でキーワードの順番は色々入れ替えて案を作ってみましょう。大見出しのときと同様、構造や順番を比較検討すると、同じことを言っているはずなのにタイトルの印象に差が出てしまうことに気づくと思います。

同時に、違う言い回しでの比較検討も行いましょう。たとえば、

  • 「必読!」と「見逃せない!」
  • 「5分でわかる」と「誰でもわかる」

などでは、読んだときの印象が全然違ってきますよね。日本語を色々言い換えて「これが一番ターゲットに伝わりやすい」と思えるタイトルにしましょう。

ブログ記事を書く上でルール化しておいたほうがいい事項

Scales and wooden hammer on judge's mantle

目次・タイトルが決まれば、それだけでブログ記事は8割方出来上がったようなものです。あとはそれぞれのセクションを肉付けするため、目次に従って中身となる文章を書いていくだけです。

「誰に何を伝えるかをミスらず、構造を考え、目次を肉付けするような文章を入れる。」を基本に、とにかく人に伝えたいことを書き、それを伝えきることが大切です。それらを踏まえたうえで、記事を書く上でルール化しておいたほうがいい事項を3つ紹介します。

1. 自己紹介をしよう

ターゲットに対して書き手の立場を明確にしておくために、記事の冒頭で“自分がどういう人間であるか”の紹介をするようにしましょう。ウケやインパクトで読者を惹き付ける、という意味での自己紹介はありません。今からの記事が、どんな立場の人によって語られるのか、ということを明確にするための一言でいいのです。

「広報担当の●●です」「Webデザイナーの▲▲です」という一文が冒頭にあるだけで、読者は記事のテーマに対し“自分はどういう目線で読めばよいか”が、何となくわかるようになりますよね。

紹介内容の具体性(キャリアや受賞歴 etc.)もターゲットにあわせ、必要と判断される項目を適宜追加していくようにしましょう。

2. 記事のタイプに応じて書き方を変えよう

記事の内容が、体験を共有するか、ノウハウを紹介するか、で書き方を変えると読みやすくなります。

自分の体験を書く場合

記事で一番伝わりやすいのは、やはり実際の仕事や勉強してきたことなど、自身の体験をそのまま記事化したものです。実体験の記事は、読者が書き手の苦労や経験を追体験できます。だからこそ、最初の自己紹介を通常以上に意識するようにしましょう。書き手がどういう人(属性)かがわかると、読者からより深い共感が得られるためです。

ノウハウを紹介する場合

逆に、ノウハウを紹介する記事では、自己紹介はそこまで重要ではありません。むしろ「その記事を読み終えたときに、読者にどうなってほしいか・どんな気分になってほしいか」というゴールを考えると良い記事に仕上がります。共感ポイントではなくゴールが何なのか、を常に自分自身に問い掛け、それを達成するために必要な要素をブラッシュアップしていくようにしましょう。

3. 成功例ばかりを載せないようにしよう

人は成功よりも失敗から学ぶことが多く、実際に活かしやすいのも成功例より失敗例(こうすればいい、より、これをやってはダメ)です。可能であれば、成功と失敗は両方記事に盛り込んでみましょう。「こうやったらいいよ!」を10個あげるなら、「こうやったらダメだよ!」も10個つけると説得力が増します。

ブログ記事のフォーマットは統一しよう

統一

次に、文章そのものではなく、書式フォーマットの統一について説明していきます。ブログ記事はもちろん「中身」で勝負なのですが、人が見るものである以上「見た目」も重要だということを忘れないでください。

配置構成は統一しよう

ある程度の文字量がある記事を載せていくブログは、読みやすく統一された書式の構成(配置ルール)を予め決めておきましょう。

LIGブログでは、

章タイトル→画像→(サイト紹介記事などであれば)リンク→記事テキスト(→技術系の記事などであれば、解説用の画像)

というブロックが基本のフォーマットになっており、章ごとにそれを繰り返す構成となっています。これが整っていると、読んでいて次にどんな情報が入ってくるのかがわかりやすくなるので、内容が理解されやすくなります。(もちろん、書き手のほうも書きやすくなります。)

あわせて、たとえば“大見出しの下には画像を必ず入れる”等をルール化しておけば、長い記事をスクロールしていてもセクションの開始位置がわかりやすくなります。

これらの工夫により、記事の途中での離脱者を防ぐとともに、リピーターにとっても親切なブログ記事となっていきます。

文章のレイアウトにはこだわろう

ブログ記事では、段落ごとに意味合いを持たせるため、改行がとても重要になります。紙媒体と異なり、Webで改行を多用するとかえって読みづらくなってしまう危険も。一息で読める文量でまとめ、一気に改行するようにしましょう。あわせて、

  • リスト化すべき項目はリスト化する
  • ボケる前には空白行を○行分入れるなど「間」を一定にする

など、改行ルールもできるだけ統一しておきましょう。

伝えたい情報をキレイに見せるためには、見出しや改行のレイアウトはとても大事になります。同じような情報を同じように配置しておくだけでも、文章全体の印象はかなり変わるもの。画像サイズも統一したほうが、見やすさという意味では望ましいです。

情報は目から取り入れられるので、良い文章を読ませるには、まずは良いレイアウトから、を心掛けましょう。

面白系のブログ記事を書くときに注意したいこと

おもしろ

真面目な単発記事ばかりだとインパクトに欠けますし、ストーリー性のある面白ブログへの憧れみたいなものもあるかもしれません。面白系ブログ記事は意外に沢山存在します。
しかし「面白い」を狙った記事は、とにかくぐだぐだになってしまいがち。今回はそれを解消するための注意点を2つだけ紹介しておきます。

1. 登場人物を3人以上出さない

1つのブログ記事の中であまり大人数が登場してしまうと「誰がどういう役割・性格」なのかがわかりにくくなり、肝心のストーリーが頭に入ってこなくなります。記事の中に「キャラクター」としてある程度役割を持って登場するのは、3人程度にとどめておいたほうがいいでしょう。

お笑いの舞台で、1つのユニットとして完成されたネタをやるのはトリオ(3人)まで、それ以上の人数になるとある程度作り込んだ舞台コントや演劇になる、ということをイメージしてもらうとわかりやすいかもしれません。

2. 初めての人が見てもわかる内容にする

面白系のブログ記事で失敗してしまう主な原因の1つが、この意識の欠如だと思います。「身内ネタはNG」というところまでは何となく意識できていても、この登場人物(または書き手自身)のキャラクターや役割を知っている、という大前提で成立するネタがメインになってしまい、初めて見た人は全く内容が理解できない場合があります。

もちろん「知っていたらもっと楽しめる」というネタは、常連にとってはより面白く濃いネタとなるので、固定ファンを作るためにはとても大事なことです。ただ、そちらのほうがメインになってしまったり、それがわからないと話の筋が通らなくなってしまう部分でネタとして使用してしまうのは、やはり問題だと思います。

たとえば雑誌で連載中の漫画のある1話を見かけたとき、意味はわからなくても「この漫画おもしろそう」と思ったら1巻まで遡って最初から全部読む、という行動は普通です。しかしあるブログ記事を見かけ「この記事載ってるサイトおもしろそう」と思っても、サイトの過去記事を全話読み返すような人は少ないのではないでしょうか。

そこの部分の違いは認識しておきましょう。シリーズ連載などは別ですが、初めての人が見てもわかるネタかどうか、は必ずチェックしておきたい事項です。

ブログ記事は修正作業に一番時間をかけよう

修正する

最後にお伝えしたいのが、この「ブログ記事は修正作業に一番時間をかけよう」ということです。この部分で最終的なクオリティに大きな差がついていきます。

記事は何度も読み返そう

上記までの作業で記事が完成したら、必ず自分で自分の記事を何度も読み返すようにしましょう。タイトルの話でも少し触れましたが、読み返しは非常に重要です。

まず「誰に・何を伝えるか」の部分から、本当にターゲットに対して適切な内容になっているのか、本当にこの構成で伝わるのか、何度も読み返して確認をしましょう。

読んでいて少しでも引っかかりを覚えたらすぐに修正し、章の最初から読み返してみるようにしましょう。

文章の違和感は流れによるところが大きいので、修正箇所の前後だけ読み返すとポイントを見落としてしまう場合があります。声に出して読んでみるのもいいかもしれません。

翌日も読み返そう

締め切り直前でない限り、書いた翌日以降にも何度も記事を読み返すようにしましょう。書いた直後は最高だと思えた記事も、一晩寝かせて冷静になるとつまらない記事に思えることもあります。

再考を重ねないといいモノは作れないのは、デザインも文章も同じです。一発でベストなものを作るのはまず不可能なので、自分が作ったものを何度も読み返し、さらに良いものにしていくというブラッシュアップのプロセスを自身の中で定着させておきましょう。

読み返し&修正をしすぎて「自分では面白いか面白くないかはわからないけど、とりあえず読みやすいことだけは確か」というところまで到達できれば完璧です。

ロジカルに作られた記事は、少なくとも「相手に伝える」というブログ記事としての最大の目的を果たしてくれるので、読んでくれた人を裏切らないものになっているはずです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。僕自身ここに書いたようなことは普段から意識している一方、常にできているかというと……という項目もあります。もちろんこれらが絶対に正しいというわけではありませんし、人によってはもっといい方法がいくらでもあると思います。

全体を通して学んだこと、そしてお伝えしたかったことは、とにかく文章もロジカルに考えてつくろう、ということです。

世の中には「天才」と呼ばれる人たちは確かに存在します。しかしそれ以外のクリエイティブは全て、ロジカルにつくられたものであるかどうかが、見えない部分での評価を分けていくのではないでしょうか。

今回の記事を、そういった視点も含め、今後のブログづくりに活かして頂けると幸いです。

 

……うん、なんかこんな風に書いてると、LIGが凄くライターに手厚く指導してくれる会社に見えてきますね。

しかし実際のところ、話の9割以上は自分で申し込んだデジタルハリウッドのセミナーで普通に客として金を払って聞いた内容のまとめですから、そこだけはどうぞ誤解しないでおいていただけると幸いです。

 

【協力】デジタルハリウッド東京本校

bn_writer

この記事を書いた人

YOSHIKI
YOSHIKI 外部ライター 東京
パンがなければお菓子を食べればいいじゃない、というクリエイティブな発想の持ち主です。思い出と友達をつくるためにLIGに参加しました。いずれは合衆国を「ステイツ」と読むような男になりたいです。

こちらもおすすめ

武器としての書く技術

武器としての書く技術

  • 著者イケダ ハヤト
  • 価格¥ 1,620(2015/11/09 16:52時点)
  • 出版日2013/06/19
  • 商品ランキング43,662位
  • 単行本270ページ
  • ISBN-104806147834
  • ISBN-139784806147831
  • 出版社中経出版