こんにちは、LIGブログ編集者の朽木です。東京に引っ越して3ヶ月ほど過ぎたのですが、未だに荷解きが終わっておりません。段ボールの山が邪魔すぎて生活導線が確保されていないため、毎朝の出勤がさながら脱出ゲームの様相を呈しています。
いっそ未開封の段ボールごともっと広い家に引っ越してやろうかと半ば真剣に検討しはじめた今日この頃、せっかくなのでネットに数多くある賃貸サイトについてまとめてみようと思います。
さて、みなさんは引っ越しのために賃貸サイトをチェックしているときに「同じ物件があちこちのサイトに掲載されていて、どこに問い合わせしたらいいかわからない」なんて思った経験はありませんか?
僕にはあります。比較してみると、全く同じ間取り、賃貸費用、もはや部屋番号まで一緒なのに、掲載されているサイトが違う。これでは、どのサイトで申し込みをしたらいいのかわかりません。
そんな悩みを解消するために、今回は、インターネットが普及した昨今の部屋探しの現状と、不動産の情報掲載の仕組み、そしてそれらを踏まえた比較の結果、おすすめしたい賃貸サイトについてご紹介します。
では、はじめましょう。
部屋探し、どうしてる?
実際に引っ越しを検討したとき、みなさんはまずどのように行動するでしょうか。契約の性質上、部屋探しはすべてがオンラインで完結するものではないにしても、いきなり不動産屋さんの実店舗を訪問するのは気が引けます。
最近ではおそらく「上野 賃貸」のように、インターネットで検索する人が多いのではないでしょうか。ちょっと調べてみたら、以下のような調査結果を見つけました。
なんと70%以上が実践!ネットの部屋探し
2011年と少し古い調査になりますが、株式会社リクルートが賃貸物件の成約者627人に実施した調査によれば、部屋探しの情報源としては、PCサイトの利用率が70.3%、スマホが11.8%という結果でした。
一方、不動産会社店舗を直接訪れると回答した人は全体の4割に留まり、部屋探しの場面にも急速なIT化が進行していることがわかります。
参考:2011年度 賃貸契約者に⾒る部屋探しの実態調査(⾸都圏版) – RECURUIT
http://www.recruit-sumai.co.jp/data/20120704.pdf
日本には約2000万戸の賃貸物件があり、年間500万人が引っ越しをするなど、不動産業界はビッグビジネスのひとつ。ウェブによる集客の効率化は自然な流れだったと思われます。
しかし、その結果、たくさんの賃貸情報サイトが登場し、結果的にユーザにとってそれぞれのメリット・デメリットがわかりにくくなっているのも現状です。このあたりで一度、乱立する賃貸サイトを比較・検討して整理してみましょう。
ここが違う!おすすめ賃貸サイト⽐較まとめ
賃貸サイトの種類
一般的に、賃貸サイトは以下の3つの種類に分類できます。
- A. ⾃社で取り扱っている物件を掲載しているサイト(CHINTAI,いい部屋ネット,アパマンなど)
- B. 各不動産会社(上記Aに該当する不動産会社)の取り扱っている物件を掲載するポータルサイト(SUUMO,HOME’S,キャッシュバック賃貸など)
- C. 各ポータルサイト(上記B.に該当するポータルサイト)の情報を二次掲載するサイト(Yahoo不動産,excite!不動産,goo住宅・不動産など)
ここで、まずA.のサイトは自社物件を掲載しますが、B.のサイトは他社物件を紹介するものであるため、A.の物件がB.に掲載されることは十分にあり得ます。
さらに、A.とB.の物件情報を二次転載するC.というサイトには、当然A.とB.のどちらの物件であれ掲載されることになります。
このような仕組みだと、ユーザが賃貸情報を検索したときに表示されるA.〜C.それぞれのサイトに同じ物件が何度も登場するように見える、ということになります。つまり、表示される物件自体は、実はどれを選んでも一緒です。
つまり、A.〜C.を比較してみると、ユーザにとっての違いは結局「契約の際にどのようなオプション・サービスがあるか」になるなので、それについては後で詳しく説明します。
一方、これらのサイトが物件を掲載するに当たっては、オーナー側への課金システムに大きな違いがあります。
- 掲載課金型
媒体掲載の時点で費用が発生する - 反響課金型
ユーザから問い合わせがあった時点で費用が発生する - 成約課金型
ユーザの入居が決まった時点で費用が発生する
ユーザにとってはあまり意識しにくい部分ですが、賃貸情報サイトは枠を売るネット広告の集合体のようなものなので、課金のシステムにはさまざまな形態があるようです。
さて、ここまで賃貸サイトの種類について説明をしてきましたが、ここからはみなさんが引っ越しをするときの参考になるように、具体的に代表的なサイトの特徴を挙げつつ、他と比較してみましょう。サイトによっては、引越しの祝い金がまるっともらえるサイトもあるみたいです。
A. ⾃社で取り扱っている物件を掲載しているサイト
- CHINTAI
株式会社CHINTAIが運営する賃貸情報サイト。住宅情報誌「CHINTAI」など、Webだけでなく複数のメディアで総合的に賃貸情報を提供しています。こちらはもともと共同持株会社だった株式会社エイブルの物件を掲載していたのですが、そこから分社化したという経緯があり、今でもエイブルで管理する物件が主になっています。
間取り図を大きめに表示することができて、同時に写真が見られるので、効率よく部屋探しをすることが可能です。また、学生・女性向けのコンテンツが常設されているほか、「CHINTAI情報局」としてお役立ち記事も配信しており、生活に密着している印象があります。2014年1月からはモデルとしてきゃりーぱみゅぱみゅさんを起用、トップページが華やかです。
- いい部屋ネット
大東建託が運営する賃貸情報サイト。「いい部屋ネット」自体は前述したポータルサイトであり、大東建託以外の物件も掲載されています。(大東建託の賃貸物件のみを検索したい場合は「大東建託いい部屋ネット」という別サイトがあります)
賃貸用語集や、賃貸トラブルのQ&Aなども初心者向けに用意されており、全体的に堅実かつ丁寧な印象でした。ちなみに、CMなどに起用されているのはモデルの深田恭子さんです。
- アパマン
アパマンショップホールディングスが運営する賃貸情報サイト。全国のアパマンショップ加盟店から賃貸物件の情報を検索できます。
こちらは「家電プレゼント」などいろいろなキャンペーンを開催しておりバナーが賑やかな印象。現在はポケモンとのコラボで「アパマン ポケモン トリプルゲットキャンペーン」を実施しています(2014年9月30日まで)。Pontaカードとの連携もあり、特定の部屋を借りるとPontaポイントが貯まります。
B. 各不動産会社(上記A.に該当する不動産会社)の取り扱っている物件を掲載するポータルサイト
- SUUMO
リクルートが運営する不動産・賃貸情報サイト。大人気キャラクター「SUUMOくん」があちこちに登場するサイトデザインは、何度でも訪問したくなる印象です。また、他社と比較してとにかく物件の写真が豊富で、借り手はイメージがしやすくなっています。
また、住宅情報誌「SUUMOマガジン」が都市部を中心に該当地域の駅、コンビニエンスストア、スーパーマーケット、書店などに設置されている他、ネットでも閲覧できるので、地域に特化した部屋探しに最適です。
- HOME’S
NEXT Co.,Ltdが運営する不動産・賃貸情報サイト。総物件数は4,253,986件と、ポータルサイトとしては日本最大級になっています。
とにかく賃貸の物件数が多いので、厳しめの条件設定でもたくさんの物件がヒットします。また、わかりやすいサイトのUIで、「地域」「沿線駅」「地図から探す」などの検索方法も多数。とりあえず当たりをつける目的なら間違いなくおすすめのサイトです。
- キャッシュバック賃貸
賃貸情報株式会社が運営する、業界初の成約課金型全国賃貸情報サイト。契約したユーザにはキャッシュバックがあるので、なにかとかさむ引っ越し資金を節約することが可能です。
キャッシュバック金額が大きい物件情報ほど検索結果の上位に表示されるようになっているのがわかりやすく、地に足をつけた部屋探しが可能です。
C. 各ポータルサイト(上記B.に該当するポータルサイト)の情報を二次掲載するサイト
- Yahoo!不動産
http://realestate.yahoo.co.jp/
Yahoo!JAPANが運営する不動産・賃貸情報サイト。Yahoo!が提供するサービスということで、Yahoo!トップページから遷移できる使い勝手の良さがあります。
掲載されている情報はとにかく幅広く、賃貸から中古住宅の購入まで、どんなニーズにも応えてくれそうです。
- エキサイト不動産
http://realestate.excite.co.jp/
Excite Japanが運営する不動産・賃貸情報サイト。こちらもexcite!トップページから遷移できます。
マンション・一戸建て・土地などの売却相談が無料であるほか、excite!ならではのサービスとして、不動産について説明できる「みんなの相談広場」などのサービスがあります。
こうして各サイトを眺めていると、もちろんキャンペーンなどによる条件の違いはあれど、基本的にどこのサイトでもユーザができることはほぼ同じであると思いました。
だからこそ、それぞれ綺麗なモデルさんや、可愛いキャラクターを起用することで、戦略的にファンをつくろうとしているのかも知れません。
じゃあ結局、どこで選んだらいいの?
繰り返しますが、どのサイトであれ、掲載されている物件は全く一緒です。間取りや賃貸費用などに違いがないなら、あとは各社が提供するキャンペーンやサービスによって利用するサイトを選ぶのがいいでしょう。
どうせなら、一番お得なサイトを選ぼう!
前述したような物件掲載の広告システムというのは、本来引っ越しの当事者であるユーザには関係のないことですが、ネットだけで完結し得ない部屋を借りるという行為、そして、対面式で成り立ってきたこれまでの歴史から、不動産業界はどうしても複雑になりがちです。
そこでおすすめしたいのが、「SUUMO」と「キャッシュバック賃貸」。こちらではユーザにメリットを感じてもらうために、他社と比較して明確なリターンを設定しています。
まず、SUUMOでは今年の2/5から4/24まで「リクルートポイントキャンペーン」として、SUUMOで部屋を探し、契約したユーザを対象に、1万円分のリクルートポイントをプレゼントするキャンペーンを実施していました。こちらは期間限定でしたが、引っ越しシーズンには何かしらのキャンペーンがあるので、チェックしておきたいとことです。
参考:SUUMOでお部屋を探してもれなく10,000円分のリクルートポイントがもらえる!「リクルートポイントキャンペーン」※現在は終了
http://www.recruit-sumai.co.jp/press/2014/02/-suumo10000-25.html
そして、キャッシュバック賃貸では、成約したユーザに常時、1万円以上の高額祝い金を贈呈しています(物件によっては10万円を超えるキャッシュバックも!)。業界初の「成約課金型」を採用していることで、不動産会社の持つ広告費予算を掲載や問い合わせの時点で消費してしまうのではなく、その分実際に物件を借りてくれた人に手厚いサービスができるというサービスです。
ユーザにとっては関係のない部分をコストカットし、それを本来の主役である借り手にバックするシステムはある意味でとてもシンプル。引っ越しとはなにかと不安が多いライフイベントのひとつですが、このようにユーザを第一に考えてくれるサイトであれば、安心できますね!
参考:キャッシュバック賃貸 | 祝い金がもらえる賃貸情報サイト
まとめ
いかがでしたか?賃貸情報サイトはリアルからネットに移行した比較的新しいウェブサービスのひとつで、基本的には一般的な広告と同じシステムであるため、全く同じ物件があちこちのサイトに掲載されていることがわかりました。
今回の記事を参考に、自分に合ったサービスを利用して、新しい部屋で素敵な生活をはじめてほしいと思います。それでは、また!