皆さんこんにちは、メディア事業部のそめひこです。
記事や企画作りを行う上で、アイデアやコンセプトがなかなか浮かんでこないことが多々あります。結構な量の記事や企画を組み立てていくので、頭が柔軟ではない自分にとってはアイデアやコンセプトを出していくのは結構な重労働。
そんなときに私が最近参考にしているのが、”心理学”です。
心理学 = 生物体の意識や行動を研究する学問
漠然としたアイデア出しを、心理学を通してより具体的に仕立て上げることで、ある程度の道筋をたてることが出来ます。
アイデア出し役立つ基本的なマーケティング心理学まとめ
■認知的不協和
個人のもつある認知と他の認知との間に不一致・不調和が生じること。その結果、不協和を解消あるいは低減しようとして行動や態度に変化が起こる。
例えばヘビースモーカーの喫煙者に対して、「タバコを吸うとガンになるリスクが高くなり長生き出来ないのでやめなさい」と言います。すると喫煙者は「タバコを吸いたい」けれども、「タバコは体に悪いのでやめた方がいい」という不調和がここで生じます。その不調和を何とか解消したいと思い、「タバコを吸っても長生きしている人がいる」や「タバコを吸わないとイライラして逆に体に悪い」という答えを出し、不調和を解消していこうとします。この不調和を解消していこうとする行動、考え方の変化を認知的不調和と言います。
認知的不協和を生かすなら、この不調和の部分を明確に打ち出していきます。
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■カリギュラ効果
禁止されると、かえって余計にその行為をやってみたくなる心理のこと。
例えば「絶対にこの封筒はあけないでね」と言われると、かえってあけたくなることはないでしょうか。この禁止されると返ってやりたくなってしまう心理のことをカリギュラ効果と言います。
カリギュラ効果を生かすなら、行動を禁止するようなコンテンツ、コピー、タイトルを作っていきます。
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■リフレーミング
ある枠組み(フレーム)で捉えられている物事を枠組みをはずして、違う枠組みで見ること。また否定的な考え方に、肯定的な考え方を与えること。
例えば、試験で残り時間が15分あった場合、悲観的に考えた場合は「もう15分しかない」と思ってしまいます。逆に楽観的に考えた場合は「まだ15分もある」と思います。同じ物事でも、人によって見方や感じ方が異なり、ある角度で見たら長所になり、また短所になります。
リフレーミングを生かすなら、悲観的な考え方を楽観的に変えて提示することがオススメです。
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■ツァイガルニック効果
人は達成できなかった事柄や中断している事柄のほうを、達成できた事柄よりもよく覚えているという現象。また、完成されたものよりも未完成なものに興味を抱く現象。
例えば”4時間以内に42.195キロを完走する”という目標を掲げた人がマラソンを走るとします。この場合、4時間以内に走りきれた時と、走りきれなかった時とでは、後者が後々印象として大きく頭に残るとされています。また、天然でおっちょこちょいなどこか完成していない感のある女性に、恋をしてしまう場合もこのツァイガルニック効果と言われています。
ツァイガルニック効果を生かすなら、未完成感を出したり、伏せ字を使ったりすることがオススメです。
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■アフォーダンス理論
物体の持つ属性(形、色、材質、etc.)が、物体自身をどう取り扱ったら良いかについてのメッセージをユーザに対して発している、とする考え。
例えばドアについているドアノブを見て、人は”押す”か”引く”かが出来るということを理解します。また信号で赤の場合は、止まり、青になるまで待ちます。このように物体の属性がメッセージを発信している状態の事柄をアフォーダンス理論と言います。
アフォーフダンス理論を生かすなら、物に焦点をあて、物のメッセージをうまく組み込むことをオススメします。
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また、アフォーダンス理論を逆手にとったことで有名な映像を紹介します。
iPad magic
この映像はサラリーマジシャンである内田伸哉氏の作品で、iPadのもつ属性を無視して、様々な現象を起こしています。これはiPadで出来ないことが出来るというアフォーダンス理論を逆手にとったとても面白いマジックです。アフォーダンス理論を逆手にとることで、”!?”という印象を与え、深くその商品や事柄を頭に根付かせることが可能です。
オリジナリティを出していく
上記説明した5つの心理学で一度整理したままでは、案外見たことがあるものになってしまいます。その後にアイデアを出し、組み込んでいくことが必要です。
例として、認知的不協和で紹介したものを参考に考えてみたいと思います。
- 勉強を一切しないで、東大に合格する10の方法
- 3食好きなものを食べ続けて、1ヶ月5キロの減量が出来た秘密の法則
- 真面目な人間がWEBで超面白いコンテンツを作り上げる3つの掟
このままでは、どこかで見たことがある文言、コンテンツになっています。そこでアイデアを組み込んでいきます。
例えば固有名詞を組み込んでみるとして、LIGの広報担当であるひろゆきが使えるのであれば、
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例えば誰もやったことが無さそうなことを実践し組み込むのであれば、
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例えば今回例とした認知的不協和を掘り下げて考えるのであれば、
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などが出来ます。あくまでパッと出たアイデアを付け加えたただけですので、それほど凄いものにはなっていませんが、このように心理学を通してある程度イメージを固め、オリジナルなものに仕上げていくとかなり効率的に、ある程度論理的にコンセプトを作ることが可能です。
また、実際このようにアイデアを構築していく際には、様々な制限が入りますのでご注意ください。
まとめ
今回紹介したのは、あくまでLIGのそめひこが基本的にアイデアを出す際に行っている方法です。私のようにアイデア出しや、抽象的な事柄をまとめるのが苦手な方は役に立つかもしれません。
この心理学を通して考える方法は、記事のタイトルやキャッチコピーにも使えます。毎日タイトルに悩まされている方は、SEO的な観点も必要ですが、このように心理学の見地から考えてみてもいいかもしれませんね。