こんにちは。デザイナーの藤田です。皆様はキャッチコピーに適したビジュアルを選定・表現するのに苦労された経験はありませんか?
コピーのビジュアル表現はただカッコいい写真やイラストを使用すればOKという訳ではなく、ターゲットとなる閲覧者に対し、どのようなイメージを訴えかけたいのかなど、恐らくディレクター・デザイナーがデザイン過程で最も頭を使う箇所の1つであると思います。
今回の記事では、キャッチコピーを上手くビジュアライズしたアイキャッチやバナーの好事例をまとめてみたので、アイディアの参考にご覧ください。
キャッチコピーを上手くビジュアライズしたアイキャッチ・バナーまとめ
「新しい喜びを。驚きを。ココロを動かす製薬会社(ロート製薬)」
子供が走っている姿や雲一つない青空から、「明るい未来」を想起させています。持っている風船も躍動感をより一層強めているのではないでしょうか。
光源が背後から刺している所がやや残念ではありますが、素敵な表現だと思います。
「今日を支える、明日を変える(タキロンシーアイ株式会社)」
https://www.takiron-ci.co.jp/100/
こちらも自由に草原を駆ける子供を使用することで「未来や豊かさ」を表現し、街並みを配置することにより「日常を支えている」イメージを持たせております。
抽象的なメッセージを上手く表現したビジュアルだと思います。
「1食たった500kcal前後で満腹に!(タニタ食堂)」
https://www.tanita.co.jp/shokudo
「この食事量で500kcal前後なの」と思わず疑ってしまい、カロリー制限などを行っているダイエッターの方は思わずタニタ食堂に行きたくなるのではないのでしょうか。
カロリーを気にする閲覧者の心情に上手く訴求するビジュアルだと思います。
「懐かしく、新しい風景へ。(リメンバー九州)」
かなりビジュアライズが難しいコピーだと思いますが、伝統的な日本家屋を背景に、親子が光源に向かって指をさしている姿から、何か新たなものをを発見したイメージが伝わります。
また、母親の笑顔は「親孝行として旅行をプレゼントしたい」と考えている人の購買意欲をそそるのではないでしょうか。
「研究開発戦略(株式会社クレハ)」
こちらのバナーは上部の人物が研究結果を説明し、下部の人物がそのデータをもとに戦略を考えている様子を表しているのでしょう。
この手のバナーを作る際、画像選びに困るので、とても参考になります。
「「廃棄」から「再生」の時代へ、私たちにできること。(深田産業有限会社)」
まるめた手のひらは「包み込む・守る」などのイメージを感じさせることから、企業の「CSR」のビジュアルに使用される機会が多いかと思います。
アニメーションで環境保全のイメージを連想させ、手首から体に向けたぼかしによって「手の人物」が象徴化され、コピー内の「私たちにできること」という部分を上手く表現していると感じました。
「精密小型から超大型まで「世界NO.1の総合モーターメーカー」へ。(日本電産株式会社)」
ただ製品の画像を使用するだけではなく、手と地球を用いることで上手く大小感を表現しており、「世界NO.1」とチャレンジングスピリッツが旺盛な企業のパーソナリティともうまく合致していると感じました。
まとめ
ビジュアルを見て何を感じるかは十人十色であるがゆえに、表現方法に苦労することも多いかとは思いますが、上記で参考とさせていただいた事例は「どのような印象を閲覧者に与えたいのか」という根柢の部分についてどれも芯がはっきりとしているように思いました。細かな部分で相違点があっても、大枠では皆様も私と近い印象を抱いたのではないでしょうか?
上手くコピーを具現化したビジュアルを作成できずにお困りの方は、数多くのサイトを見る事はもちろんですが、今回の記事の様に「自分がなぜこのアイキャッチ・バナーを素敵だと感じたか?」と考え、文章化するのも良い訓練になると思います。是非皆様もチャレンジしてみてください。
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